湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

落書の詩パート4

2020-03-11 17:15:21 | オリジナル
新型コロナウイルス対応ではないのですが、県立近代美術館葉山館はただいま休館中です。

では、共通テーマ「落書」でAが書いた詩を投稿します。

おせっかい

絵心なくて悪かったな
見たり聞いたり嗅いだり触ったり
泣いたり笑ったり口説いたりせずに
平然としているお前が妬ましくて
ちょっと悪さをしてやったのさ

作り込まれて塗り込められた
のっぺらぼうじゃ
どっちを見たいのか
何が聞きたいのか

だから
心臓と脳味噌を
描いてやったんだ
右手にペン
左手に札束を
描き足してやってもいいぜ
傍らに
ミサイル発射ボタンを描くのもいいな
「ご親切に」と言われないのは百も承知

あ、
まさかと思ったが
しゃべり出してしまった
歩き出してしまったか

田村隆一は「木」という詩にこう書いたのに
「歩いたり走ったりしないから好きだ」
「愛とか正義とかわめかないから好きだ」

落書の詩・流行るの詩の提出締切は3月17日(火)です。
コメント
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