共通テーマ「炎」でTが書いた詩を投稿します。
少女の時間
しゃがみ込んで
何を見ているの
陽炎は少女からたちのぼっている
街路樹の下
シジミ蝶の死体があり
羽を一枚 七匹のアリが運んでいる
残りのアリは群がって
蝶を少しづつむしり取っている
巣がどこにあるのか
アリの行列ができている
その作業をじっと見ている少女
「暑いからお家に帰った方がいいわ」
通りすがりに声をかけても
少女は私の方を見向きもしない
他に通る人のいない昼下がりの道
少女の時間には
誰も入ることができない
少女の時間
しゃがみ込んで
何を見ているの
陽炎は少女からたちのぼっている
街路樹の下
シジミ蝶の死体があり
羽を一枚 七匹のアリが運んでいる
残りのアリは群がって
蝶を少しづつむしり取っている
巣がどこにあるのか
アリの行列ができている
その作業をじっと見ている少女
「暑いからお家に帰った方がいいわ」
通りすがりに声をかけても
少女は私の方を見向きもしない
他に通る人のいない昼下がりの道
少女の時間には
誰も入ることができない