共通テーマに沿って詩を書き、毎月合評会をしています。次の合評会は3月4日(水)14時~逗子市民交流センター1階で開催。見学・参加希望者は当日お気軽にいらしてください。今日は「対話」をテーマにしたTの新作を投稿します。絵もTの作です。
穏やかな対話
桜の花が咲くと
必ず会いに行きたくなる木がある
街はずれの小さな公園にある
何本かの桜の木の1本
古木で他の木より花の数は少ないけれど
花の色がいくらか白く透明な感じがある
「また会えたね」
木に手を当て 花を眺め そっと話しかける
ひらひらと花びらが散って
相槌を打ってくれる
秋になると
銀杏の木に会いに行く
鎌倉の神社の本殿の両脇に
対に植えられた これも古木だ
訪れる人がいなくても ひっそりと黄葉し
音もなく散っていく
「今年も来たよ」
銀杏の木に頬を当て 語りかける
これから散る葉とすでに散ってしまった葉の
黄色に包まれて
銀杏の木に励まされる
穏やかな対話
桜の花が咲くと
必ず会いに行きたくなる木がある
街はずれの小さな公園にある
何本かの桜の木の1本
古木で他の木より花の数は少ないけれど
花の色がいくらか白く透明な感じがある
「また会えたね」
木に手を当て 花を眺め そっと話しかける
ひらひらと花びらが散って
相槌を打ってくれる
秋になると
銀杏の木に会いに行く
鎌倉の神社の本殿の両脇に
対に植えられた これも古木だ
訪れる人がいなくても ひっそりと黄葉し
音もなく散っていく
「今年も来たよ」
銀杏の木に頬を当て 語りかける
これから散る葉とすでに散ってしまった葉の
黄色に包まれて
銀杏の木に励まされる