Aの月の詩もできました~。「青鞜」創刊号(明治44年)からの引用リード付きです。
ブルーストッキング・ブルームーン
元始、女性は実に太陽であった。
真正の人であった。
今、女性は月である。
他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。
―平塚らいてう
太陽はいくつもの惑星を引き連れて一家を作っている
熱く輝いて地球の生物を育てている
月もひとつの星に変わりはないが
太陽系の惑星のひとつの
そのまた惑星でしかない
「青鞜」創刊から今現在まで
多くの人の多くの時間が流れたが
社会銀河系における男女それぞれの
生存と生活を保つ工程表は
暗黙のうちに需給に支配され続け
ベクトルが隔たったまま維持された
形を変えて存続される男性社会は
人類の打算的な無意識を
恥ずかしいほど具現している
能力と資本と男がものをいう世界に憤りながら
恋して悩んで結ばれて産んで喧嘩して別れて
子育てして働いたわたしの一時代は
シャドウワークを忌み
生き生きと忙しなく
利潤も権利も責任も欲張った
他の男も女もわたしを訝しみ排斥した
雲のない夜中に空を眺める
太陽光を反射して病人のように蒼白く光る月は今
あんな所にあんな形で出ているのだな
いつ出ていつ沈むのかいつもまったくわからない
青い惑星のそのまた蒼白い惑星に
寝室の窓から今日の報告をして
蒼白い心を抱えてベッドに入る
男も女も
太陽ではなく月なのだ
月は 人は
蒼白いわたしは
いつ出ていつ沈むのだろう
共通テーマで詩を書き毎月合評しています。
2月6日(金)14:00~逗子市民交流センター1階で合評会を行います。
見学・参加希望者は当日「湘南文芸TAK」と書いたホワイトボードを
使っているテーブルにいらして声を掛けてください。
ブルーストッキング・ブルームーン
元始、女性は実に太陽であった。
真正の人であった。
今、女性は月である。
他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。
―平塚らいてう
太陽はいくつもの惑星を引き連れて一家を作っている
熱く輝いて地球の生物を育てている
月もひとつの星に変わりはないが
太陽系の惑星のひとつの
そのまた惑星でしかない
「青鞜」創刊から今現在まで
多くの人の多くの時間が流れたが
社会銀河系における男女それぞれの
生存と生活を保つ工程表は
暗黙のうちに需給に支配され続け
ベクトルが隔たったまま維持された
形を変えて存続される男性社会は
人類の打算的な無意識を
恥ずかしいほど具現している
能力と資本と男がものをいう世界に憤りながら
恋して悩んで結ばれて産んで喧嘩して別れて
子育てして働いたわたしの一時代は
シャドウワークを忌み
生き生きと忙しなく
利潤も権利も責任も欲張った
他の男も女もわたしを訝しみ排斥した
雲のない夜中に空を眺める
太陽光を反射して病人のように蒼白く光る月は今
あんな所にあんな形で出ているのだな
いつ出ていつ沈むのかいつもまったくわからない
青い惑星のそのまた蒼白い惑星に
寝室の窓から今日の報告をして
蒼白い心を抱えてベッドに入る
男も女も
太陽ではなく月なのだ
月は 人は
蒼白いわたしは
いつ出ていつ沈むのだろう
共通テーマで詩を書き毎月合評しています。
2月6日(金)14:00~逗子市民交流センター1階で合評会を行います。
見学・参加希望者は当日「湘南文芸TAK」と書いたホワイトボードを
使っているテーブルにいらして声を掛けてください。