575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

うねうねと鮎串を打ち炙る叔父  須美

2022年06月17日 | Weblog

(叔父は鮎釣りが趣味で上手に串を打って炭火で焼いてくれました)という須美さん。

ということはもちろん!鮎は天然ものですね

鮎は香魚と称されるように独特の香りがあるようで、スイカ、キュウリを思わせる夏の香りなのだとか・・うーん嗅いでみたい。

清流を泳ぐ鮎の姿そのまま、うねうねがきいています。

 

 結宇さん:鮎の時期ですね。おいしそうで、うらやましい。

 千香子さん:釣りたての鮎のイキイキ生きているような姿がうねうねに表現されていると思いました。

 泉さん:そろそろ鮎の季節、いかにも おいしそう。

 遅足さん、健太さんも一票投じました。

 

ところで

この句の最後「叔父」はいるのだろうかという指摘がありました。

「炙りをり」で終わったほうがいいのではという提案です。

ですが、鮎の姿は見えますが、誰が炙っているのか少し曖昧になります。

作者は、鮎を食べさせてやろうと自ら釣って串を打ち焼いてくれる「叔父さんの気持ち」が嬉しかったのだと思います。

野趣あふれるその光景は小さなお子さんがいらしたら記憶の財産になったことでしょう。香りもセットで刻まれたにちがいありません。

香ばしく美味しそうに焼ける鮎と、とりまく人の思いも浮かんでくる一句と思いますがいかがでしょうか  郁子

                  

 

コメント (4)
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