*165*はこうやって・・・

よく噛んで、ゆっくりたっぷり食べつくす
*165*の日々です

人材

2023-06-18 11:29:34 | 衣・職
早咲きの桜も蕾かたき頃 凍りつきたる 老松あはれ

私が所属していた会社は、昨年の夏、
入居ビルの取り壊し計画を受けて引越をした。
近くには朝から参拝の絶えない神社があった。
外周を桜の木が取り囲んでいたので、
来年の春には花見をしながら通勤できると楽しみにしていたものだ。
それが実現することはなかったのはこれまでの投稿通り。
社名に「松」の字を含み、社章は松を模した緑色のMが図案化されていた。
創業120年、まさに老松だった。
しかし、近年常緑の若々しさはなく倒れ落ちるのを待つばかりとなっていた。

入れ物である巨木は倒れたものの、すべてが朽ち果てたのではなかった。
植物は種まくものだ。
飛び散った種は各所で芽を出している。

繊維業界は狭い。特に関西は。
倒産により解雇された社員は一時は途方に暮れたが、
現在、その多くが新しい職を得ている。
ハローワーク等の一般求人に応募して採用された人は少ない。
在職中の業績をかわれ取引先に呼ばれた人がほとんどなのだ。
優秀な人材だったと言えるだろう。
再就職後ひと月足らず、仕事をしていて彼ら元同僚の活躍の話を聞かない日はない。

ならばなぜ、そんな社員が集う元の会社が立ち行かくなったのか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 通勤交通費支給についての地... | トップ | 歓迎会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

衣・職」カテゴリの最新記事