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髪の色は移りにけりな

2017-11-01 23:36:45 | 食・体
まさかと思っていたことが現実にありました。
初めてそれを知ったのはインターネットのニュースでした。
SNSでは様々な立場からの意見が飛び交い、
やがて、新聞紙面やテレビの情報番組でも取り上げられました。

大阪の府立高校生が生まれつきの茶色い頭髪に黒染めを強要されたというもの。

日本の多くの中学高校では制服があり、呼応するように身なりに関する校則が定められています。
破ろうと思わなければ守れるのが、化粧や装身具について。
微妙な位置付けなのが頭髪についてです。

言わずと知れた「パーマ、染髪の禁止」です。

手を加えたのか生まれつきなのかの区別は自己申告でしかありません。
学校側がその申告を認めるかどうかは別の問題として。
渦中の女子生徒は認めてもらえなかったのです。
いえ、この学校にとって生まれつきの状態がどうあろうと関係なかったようでもあります。
何しろ、
金髪の外国人留学生に対しても黒髪にさせる方針だそうですから。
この投稿の冒頭のまさかの事態とはこのことです。

私は常々考えていたのですが、
この校則における頭髪規定は東洋人にのみ当てはまることです。
様々な肌色髪色の欧米人が対象になった時、
固持すれば人種差別問題に発展しそうだからです。

私の髪は生まれつき茶色かかっていました。
だからこの問題にも敏感になってしまったのですが、
私が学生だった頃、先生や友達から特別な目で見られたことはありませんでした。
そう思っています。少なくともそのことに関して声をかけられたことはありません。
それは、どう考えても私が髪を染めそうな生徒ではなかったこともあるでしょう。
なにしろ、ずっとひっつめ髪でしたから。
もう一つの理由は社会です。
私が子供の頃は、大人でも一般人が髪を染めることは稀でした。
黒でない髪色の人は、夜のお仕事の女性かタカラヅカの人くらいでした。
今はカラーリング剤が進化して手軽に購入でき、
テレビ雑誌でも広告商品名を見ないことはありません。
そんな中で学生だけはやめなさいは無理でしょう。

学校ではなく社会そのものがそんなことは些細なこと、
進路希望には影響しないという姿勢にならないと、
生まれつきの姿まで否定されることが続くのではないかと思うのです。
コメント
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