*165*はこうやって・・・

よく噛んで、ゆっくりたっぷり食べつくす
*165*の日々です

銀杏の記憶

2009-11-18 18:34:13 | 学・楽・感
紅葉の季節になりました。

私にとっては、「紅」よりも『黄』への思いがより強いのですが。

最も印象深く残っている記憶は、18年前。
大きなお腹の私が出産に向かうタクシーから見た大阪城公園。
黄色というよりも金色に光を放つような銀杏並木でした。
せっかくだから、
生まれてくる子に、それにちなんだ命名をしようかとも思ったのですが、
変にババくさい音感にしかならず断念しました。

その子が成長し、保育所に入ったとき、
庭の一角に立派な銀杏の木がありました。
ギンナンを実らす女の子の木でした。
だからってなにも、おやつにギンナンを出さなくてもいいのに。
娘はギンナン嫌いになりました。いいけどね。

私の最初の銀杏との出会いは、小学校。
運動場の鉄棒のはしっこに、それはありました。
娘の保育所の木よりも、さらにさらに大きかったはず。
葉が落ちれば、幹の周りはふかふかの黄色いラグでした。
綺麗な色形の葉を集めてバラの花を作りました。

娘が小学校高学年になったとき、
学校で習ってきたと言って、嬉しそうにそらんじたのは、

金色の小さき鳥の形して 銀杏散るなり夕日の丘に

与謝野晶子の短歌でした。
「お母さんも好きやわ。景色が見えるよね。」
そんな話をしたものです。

今日、偶然届いた私の卒業した高校の同窓会会報、
1面にどーんと映っているのは校舎玄関の校章。
銀杏の葉を2枚合わせた形です。一見、三葉虫と呼んだものですが・・・

18歳、大人と子どもの微妙な境目の誕生日を迎えた娘。

私も娘も、銀杏には縁がありそうです。
コメント
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