
寝具・寝所
平安時代には畳が敷き蒲団の中心でした。“たたみ”とは、「重畳(かさねだたみ)する」「幾重にも積み重ねる」という意味で、最初は畳といっても、ただむしろを何枚か重ねて敷くだけのものでした。
清少納言や紫式部が活躍した平安時代中期には、貴族の寝所といえば、柔らかい絹のふとんを想像しますが、実はいかにも硬そうなところで眠っていたのです。
寝て、体にかけるものはふすま。「臥す(ふす)」と「裳(も)」が合わさって「ふすま」の名称になりました。
平安時代のふすまには、襟(えり)や袖のついたものもありました。いまでいうと、かい巻き、どてらのような夜具ですね。
今日でいう厚みのある畳が生まれたのは平安時代。
寝具に大変革をもたらしたのは木綿の普及です。詰め物としての綿と同時に外側の布地も絹から木綿に変わりました。
◆茵(しとね)畳の真ん中にある縁取りしたもの、真綿が入っている。
平安時代には畳が敷き蒲団の中心でした。“たたみ”とは、「重畳(かさねだたみ)する」「幾重にも積み重ねる」という意味で、最初は畳といっても、ただむしろを何枚か重ねて敷くだけのものでした。
清少納言や紫式部が活躍した平安時代中期には、貴族の寝所といえば、柔らかい絹のふとんを想像しますが、実はいかにも硬そうなところで眠っていたのです。
寝て、体にかけるものはふすま。「臥す(ふす)」と「裳(も)」が合わさって「ふすま」の名称になりました。
平安時代のふすまには、襟(えり)や袖のついたものもありました。いまでいうと、かい巻き、どてらのような夜具ですね。
今日でいう厚みのある畳が生まれたのは平安時代。
寝具に大変革をもたらしたのは木綿の普及です。詰め物としての綿と同時に外側の布地も絹から木綿に変わりました。
◆茵(しとね)畳の真ん中にある縁取りしたもの、真綿が入っている。