
平安時代の「あお」
平安時代の人々が概念としてもっている色の種類は、現代のわたしたちに比べてかなり少ない。そのなかでも特徴的なのがアオである。アオはアカ(赤)とクロ(黒)の中間にある幅広い色を指したらしい。黄・緑・茶・灰などの色がすべてアオと表現される可能性をもっていた。
さらに、白に灰色が混ざった色の状態もアオとよばれている。「白馬の節会」の「白馬」を「あおうま」とか「あおま」と訓むのは、一般に白馬といわれる馬が、実際は灰と白の混ざり合った色をもっていたからである。
現代でも川沼などでよく見かける大形の鳥、アオサギ(青鷺)をアオと表現するのも、同じ色の感覚が伝わっているからであろう。
◆参考と写真:アオサギ(青鷺) 風俗博物館
平安時代の人々が概念としてもっている色の種類は、現代のわたしたちに比べてかなり少ない。そのなかでも特徴的なのがアオである。アオはアカ(赤)とクロ(黒)の中間にある幅広い色を指したらしい。黄・緑・茶・灰などの色がすべてアオと表現される可能性をもっていた。
さらに、白に灰色が混ざった色の状態もアオとよばれている。「白馬の節会」の「白馬」を「あおうま」とか「あおま」と訓むのは、一般に白馬といわれる馬が、実際は灰と白の混ざり合った色をもっていたからである。
現代でも川沼などでよく見かける大形の鳥、アオサギ(青鷺)をアオと表現するのも、同じ色の感覚が伝わっているからであろう。
◆参考と写真:アオサギ(青鷺) 風俗博物館