大峯山護持院 櫻本坊（2012年5月26日参拝）

所在地：奈良県吉野郡吉野町吉野山1269
宗派：金峯山修験本宗
御本尊：神変大菩薩
創建：伝・天武天皇2年（673年）
開基：伝・天武天皇
札所：役行者霊蹟札所


【歴史】
天智天皇十年(671)、吉野離宮にあった大海人皇子は、
吉野の山に美しい桜が咲き誇る夢を見ます。

この夢がいかなる意味か判じかねた皇子は役行者の高弟日雄角乗に夢判断をさせます。

すると角乗は「桜は日本の花の王であり、
これは皇子が天皇になるという吉夢」との判断をします。

はたして角乗の言うとおり皇子は大友皇子に激闘の末に勝利し天武天皇となります。
帝位について後、ふたたび吉野に来て夢に見た桜を発見した天皇は、
ここに一寺を建立して「櫻本坊」と名付け角乗に下賜したのが、
その初めであったと伝えられているのです。

太閤豊臣秀吉が吉野で花見を宴を開いた時には櫻本坊は徳川家康の本陣となっています。
以来、ここは徳川家の菩提所となって歴代の諸霊をまつることになります。

しかし明治維新には廃仏毀釈の波にもまれ一時は衰退しますが、
今はその苦難を乗り越え金峯山寺と共に修験の伝統を伝える古刹として復興。


【山門】


さすがにここまで歩いて登ってくると結構しんどいですね。


【本堂】


役行者神変大菩薩（重要文化財）、金剛蔵王大権現、大日大聖不動明王等が祀られています。


【聖天堂】




大聖歓喜双身天王が祀られています。


【太師堂】


弘法大師が祀られています。


【弁財天】



【石塔】



【本坊】



【不動明王像】



【役行者像】



【石仏】



【天武天皇 夢見の桜】







【御朱印】