ふろむ播州山麓

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電子書籍元年2010 №8 世界最大の電子書籍

2010-08-09 | Weblog
 いま流行の言葉「電子書籍」ですが、実感がまだ湧かない。わたしの旧式携帯電話では、コミックもみれない。携帯小説など画面が小さすぎて、老眼にはきつ過ぎる。携帯ではインターネットも覗けない。当然ですが、キンドルもiPadも無縁です。自宅PCの横長画面では、無料の書籍PDFも見ずらい。

 ところで「ウィキペディア」はよく利用しています。巨大な知のデータベースなのでしょうが、これこそ「世界最大の電子書籍」なのではないでしょうか? 近ごろ、そのように思っています。
 そもそも自称「百科事典」です。ウィキ<自由に書き換えできる>、エンサイクロペディア<百科事典>です。ところがこの超巨大な百科事典は誕生して、まだ10年弱の歴史しかない。
 いまでは世界266言語、項目数は1000万、日本語版の項目数は60万(2009年8月現在)。紙本の平凡社「世界大百科事典」の項目は9万です。
 書き手はすべて一般市民のボランティアです。確かに掲載記事が正確か、悪意やいたずらなり、宣伝に利用しようとしていないか? 管理にはたいへんなチェックや労力が必要です。ボランティアの総力で、これだけ巨大な知の山脈を構築運営されているのには、敬意を表するしかありません。
 運営するのはアメリカの「ウィキメディア財団」ですが、年間の運営費は約5億円。経費のほぼすべてを寄付に頼り、広告掲載収入を得ることを拒んでおられる。
 このような財政基盤で成立しているウィキペディアは、ネット時代の奇跡ではないでしょうか? しかし将来も、商業収入なしでやっていけるのか? 方針転換のときがいつか、来るかもしれません。そのとき巨大百科事典はどうなるのでしょう?

 ところでウィキペディアはフリーです。利用が無料なのはいうまでもありませんが、何より自由です。複製複写可。学生がウィキペディアなどの文をコピーし自分のレポートに貼り付ける、コピペが教育現場では大問題になっています。
 またウィキペディアでは読者市民のだれでもが、文章の改変が自由です。本文を修正したり追加など、自由にやれます。またコピーしてどこかに流そうが、営利に使用してもよい。すべてフリー・自由なのです。
 権利と収入、そのようなことばかりに囲まれたネット社会で、ウィキペディアの姿勢は神々しい雄姿にすら思えます。
 さて記事の修正ですが、わたしも数度、やったことがあります。たとえばある歴史上の人物に「彼は同性愛者であった」という記述をみつけたときです。そうだったかもしれませんが、証拠がない。削除しました。また短文ですが、新項目をいくつか作成しました。
 検索しても探す項目がまだ誕生していないとき、自分で短い文をまず書いて新項目を立ち上げる。すると有志のどなたかが、いつかに書き足してくださる。楽しい作業の繰り返しのはじまりです。まず書き込むことをおすすめします。

 さて話しの始点にもどりますが、電子書籍にはさまざまの種類があります。そのなかで最大の電子書籍が「ウィキペディア」でしょう。無料にして自由な、フリーです。
<2010年8月9日>
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