ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

幸福で自由な13カ国 (ブータンの幸福10)

2012-01-29 | Weblog
 前回ブログで世界報道自由度と、世界幸福地図のランキングとをみました。両ランキングのベスト20に共に含まれたのが以下の13カ国でした。人口の多い順に並べてみます。(数字)は世界229カ国中の人口の順位です。また参考に日本の都道府県と市の人口を記します。

1カナダ     3401万人(36位) 日本12805万人の4分の1ほど。
2オランダ    1661万(60) 東京都1315万
3スウェーデン  937万(87) 神奈川県904万
4オーストリア  839万(91) 大阪府886万
5スイス     766万(93) 愛知県741万・埼玉県719万
6デンマーク   555万(108) 千葉県621万・兵庫県558万
7フィンランド  536万(110) 北海道550万
8ノルウェー   488万(115) 福岡県507万
9コスタリカ   465万(117)
10アイルランド  446万(117)
11ニュージーランド436万(120) 静岡県376万
12ルクセンブルク 50万(165) 東大阪市・松戸市並み
13アイスランド  32万(170) 秋田市・那覇市並み

 カナダとオランダは1000万人を超える国ですが、ほかは人口の少ないコンパクトな国ばかりです。人口の多寡そして人口密度は、人間の幸福度に密接に関係するのではないかと思います。
 実は昨日、新年会で大阪に行ってきました。やはり梅田の繁華街は疲れます。よそ見しながら歩いたりすると、見知らぬ通行人にぶつかります。また東京など大阪の比ではありません。やはり京都ののんびりした街路は楽ですきです。

 人口だけで見れば、小国はいくらでもあります。10万人以下のいくらかなじみのある国名をみてみます。人口調査国は計229カ国。
アンティグアバーブーダ(198位) 8.7万人 「世界幸福地図」16位
セーシェル(199) 8.5万 「世界幸福地図」20位 豊岡市級
ドミニカ(203) 6.7万 京田辺市級
グリーンランド(206) 5.7万 伊万里市級
リヒテンシュタイン(212) 3.6万 下呂市級
モナコ(213) 3.5万 境港市級
セントヘレナ(225) 4118人 京都府和束町4389人
フォークランド(226) 3017人 京都府南山城村2990人
バチカン(229) 最下位でわずか 458人 日本の村字並み

 アンティグアバーブーダとセーシェルは「世界幸福地図」のベスト20位にランクされていました。また人口40万人のブルネイは幸福度9位、70万人ほどのブータン(幸福度8位)などを加えれば、幸福度ベスト20位にあげられた国々にはどれも共通項を確認できそうです。
 しかし人口の少なすぎる国、たとえば10万人以下程度では、世界ランクにカウントすることに無理があるのではないか、という気もします。バチカンやフォークランドなどは調査対象国にはなっていないではないかと思います。
 いずれにしろ、数千万人以上の人口を有する国の幸福度を高めることは、なかなかたいへんです。しかし国民人口数10万人規模以下であれば、自由度も幸福度も引き上げることが割と容易にできそうに思います。それは日本の自治体にも当てはまるのではないでしょうか。それぞれの事情や言い分はあることでしょうが。
<2012年1月29日>
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世界報道自由度ランキング2011年 (ブータンの幸福9)

2012-01-27 | Weblog
パリに本部を置くNGO「国境なき記者団」は、1月25日に2011年版「世界報道自由度」の179ヵ国ランキングを発表しました。このリストは2002年から毎年、発表されています。同記者団は言論と報道の自由を守るための団体です。発表されたばかりなので、ネットで見られるのはまだフランス語表記のみです。気になる国を仏和辞典で調べてみました。(数字)は昨年の順位。

1  フィンランド(昨年も1位)
1  ノルウェー(同様1位)
3  エストニア(9位)
3  オランダ(同じく1)
5  オーストリア(7)
6  アイスランド(1)
6  ルクセンブルク(14)
8  スイス(1)
9  キャップ・バート(東太西洋の島国)
10  カナダ(21)
10  デンマーク(11)
12  スウェーデン(1)
13  ニュージーランド(8)
14  チェコ(23)
15  アイルランド(9)
16  キプロス(45)
16  ジャマイカ(25)
16  ドイツ(17)
19  コスタリカ(29)
20  ベルギー(14)
20  ナミビア(アフリカ南西部・昨年21位)
以上がベスト20位。以下は気になる国です。
22  日本(昨年11位)
24  ポーランド(32)
28  英国(19)
30  オーストラリア(18)
38  フランス(44)
44  韓国(42)
47  米国(昨年20位)
54  香港(34)
61  イタリー(49)
70  ブータン(64)
70  ギリシア(70)
131 インド(122)
133 イスラエル(86)
135 シンガポール(136)
137 タイ(153)
142 ロシア(140)
150 アフガニスタン(147)
151 パキスタン(151)
152 イラク(130)
154 リビア(160)
165 ラオス(168)
166 エジプト(127)
169 ミャンマー(ビルマ174)
以下はワースト10位。
170 スーダン(172)
171 イエメン(170)
172 ベトナム(165)
173 バーレーン(144)
174 中国(171)
175 イエメン(170)
176 シリア(173)
177 トルクメニスタン(カスピ海の東・176)
178 北朝鮮(昨年同様ブービー)
179 エリトリア(昨年同様最下位・紅海沿いでエチオピアとスーダンの間)

 ところで連載「ブータンの幸福」で幸福度をみてきましたが、ふたつの幸福度調査指数を合体させてみようと思いました。ひとつは国連開発計画UNDPが発表した187カ国「人間開発指数HDI 2011」。もうひとつはイギリスのレスター大のエイドリアン・ホワイトが作成した178カ国「世界幸福地図 国別幸福度ランキング 2006」。
 しかし「人間開発指数」には上位に、抵抗感のある国がたくさん並んでいます。たとえば米国4位、日本12位、韓国14位、イスラエル16位、フランス19位。たぶん経済国力に置いたウェイトが高いのでしょう。
 もうひとつの「世界幸福地図」国名順位ベスト20だけを以下に記します。(数字)は前記「世界報道自由度ランキング 2011」
1デンマーク(10)
2スイス(8)
3オーストリア(5)
4アイスランド(6)
5バハマ(?)
6フィンランド(1)
7スウェーデン(12)
8ブータン(70)
9ブルネイ(125)
10カナダ(10)
11アイルランド(15)
12ルクセンブルク(6)
13コスタリカ(19)
14マルタ(58)
15オランダ(3)
16アンティグアバーブーダ(?)
17マレーシア(122)
18ニュージーランド(13)
19ノルウェー(2)
20セイシェル(73)

 これを見て驚きましたが、言論報道の自由度が高いと評価される国ほど、国民の満足度が高いといえそうです。
 順位が20位までの高自由度の国は、デンマーク・スイス・オーストリア・アイスランド・フィンランド・スウェーデン・カナダ・アイルランド・ルクセンブルク・コスタリカ・オランダ・ニュージーランド・ノルウェー。20カ国のうち13国が占めています。
 「国民の幸福度」と「言論表現報道の自由度」は正比例する、といってもよいのではないでしょうか?
<2012年1月27日 南浦邦仁>
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Watch北朝鮮2012年<6>「咸鏡南北道」

2012-01-23 | Weblog
  北朝鮮の咸鏡北道、清津でのかつての悲惨な飢餓の実態のことは前回で紹介しました。国連世界食糧計画WFPの報告です。清津は道都の港湾都市。推定人口は60万人弱とされています。この清津で最近に注目すべき事件が起きたことを、韓国の「デイリーNK」が22日に伝えました。
 共同通信によると、昨年12月17日から29日までの間、金正日総書記の哀悼期間中に、公安機関幹部4人がつぎつぎと殺害された。その内ひとりの遺体のそばには、「人民の名で処断する」と書いた紙きれが残されていた。
 連続殺人の被害者は、国家安全保衛部(秘密警察)や人民保安部などの地元幹部である。住民は両機関に大きな不満をもっている。暴力的な住民統制や、賄賂の要求などである。犯行は反体制的な目的によるものとの見方も出ているとNKは伝えている。

 たいへん危険な兆候だと思います。金体制が揺らぐ可能性だけではありません。咸鏡北道の住民たちにとっても、いま同地で滞っているとされる食糧配給が停止され、ぼうだいな餓死者がまた出るという、再度の仕返しを受ける危険を感じるからです。萩原遼氏の著作から咸鏡南北道のことを記します。

 韓国に亡命した北朝鮮最高幹部だった黄長などの証言から、1990年代後半の北の餓死者は300万人をこえた事実が公になっている。なかでも深刻な食糧不足は北東部に位置する咸鏡道に集中する。この地方での飢餓は、食糧供給を停止するという残酷な手法により、金正日が意図的に計画した大量殺人である。
 なぜなら国際援助の食糧が大量に入りはじめていたのに、餓死者が急増した。また北朝鮮はその当時、毎年300万トン近くの食糧を輸入している。国内生産がもしゼロでも、全国民をすべて食わせていける分量である。そして餓死者は、金王朝の敵対層の多く住む咸鏡南北道に集中している。
 食糧を外国に輸出してしまったために絶対的に不足したとしか考えられない。理由は、外貨獲得のためである。そのため咸鏡道の多くの住民が犠牲にされてしまった。
 咸鏡道出身者は甲山派とよばれていた。朝鮮労働党のなかで、かつては甲山派人脈が重きをなしていた。しかし金日成と正日は独裁体制の確立のために、甲山派を根こそぎ粛清した。また1995年には金正日体制を倒そうとしたクーデターが失敗した。そして旧甲山派の残党はみな摘発されてしまった。金正日にとって咸鏡道住民は、体制を危うくさせる最大の脅威とみなしている。またかつて日本から北に帰国した在日同胞も、労働者として多くが咸鏡道に住まわされた。

 「北朝鮮の北東部は、まつろわぬ地であり、まつろわぬ人民たちであった。敵対階層が多く住み、かれらは一朝有事のさいには韓国軍に協力して平壌政権に公然と反旗をひるがえすとみて戦々恐々とし、つね日ごろから監視しつづけているのである」
 金王朝の「敵はアメリカでも韓国でもない。もっとも恐ろしいのが国内の人民、なかでも主として咸鏡南北道に住む数百万人余の敵対階層である」
 咸鏡北道の清津の連続殺人事件の意味は、決して軽くないはずだ。

 ところで金正日が死去したのは17日とされ、発表は19日の正午でした。中国はいち早く極秘情報を死去当日に得た。そして胡錦濤が命じたのはまず中朝国境地帯に軍を増派し、警備を固めること。そして驚くべきことに、瀋陽軍区の多数の朝鮮部族隊が17日夜に、軍用トラックで北朝鮮国内の主要都市や平壌に送り込まれた。彼らは中国軍兵士であるのに、全員が朝鮮人民軍の軍服姿であった。朝鮮族の彼らは、言葉も外見も朝鮮人である。
 2010年8月に中国を訪れた金正日は胡錦濤に「自分の身に何かあれば、正恩のことを頼みます」と中国軍の緊急時派遣を要請していた。胡主席はこのときの約束を、忠実に実行したのだという。(ウィリー・ラム“北京探題”「SAPIO」2012年2月1日8日号)
 ただ注意すべきは、中国東北部に居住する朝鮮族は咸鏡道出身者が多いことである。
○参考引用書『金正日 隠された戦争ー金日成の死と大量餓死の謎を解くー』
 萩原遼著 2004年文藝春秋刊 2006年文春文庫
<2012年1月23日>
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「本当の北」 Watch北朝鮮2012年<5>

2012-01-17 | Weblog
 北朝鮮の実態はわかりにくい。情報は閉鎖され、外国人は入国しても取材活動など不可能だ。現地で接することのできるのは、一般市民になりすました秘密情報員か、うそでたらめを演じる俳優だという。真実の姿は平壌を訪れてもわからない。特に地方の実情など中国国境地帯の一部以外、知るすべもない。
 飢餓はいつも北東部、咸鏡北道などが悲惨である。最近も北東部では食糧の配給が滞っており、たいへんな惨状を迎えつつあるともいう。北朝鮮では配給が止まると民衆は餓死する。
 かつて1997年7月、国連WFPが北朝鮮の強硬な反対を押し切り、はじめて北東部の清津港に支援食糧を積んで入港した。しかし手遅れだった。
 家のなかにも街路にも、駅や市場にもいたるところに餓死者があふれていた。あまりの多さにだれもが驚きもしなくなっていた。処理もできずに何日も放置されている。夜中に回収のトラックが来て、何百体も積んで山のなかに掘った巨大な穴に放り込んでいく。地獄だったと死体処理にあたった脱北者は回想している。

 昨年11月末に北朝鮮から帰国した在日によると、平壌の市民は後継者(金正恩)にまったく関心がなかった。自分の生活がたいへんで、後継者について考える余裕もないという。平壌の市民は、たいへんな物価高に苦しんでいる。北朝鮮の労働者の月収は、おおよそ4000ウォン(約3200円)だがタバコ1箱で2000ウォン、タマゴ4個で2500ウォン。給料では生活できない。
 平壌ではまた配給が止まった。暴動や争乱が起きてもおかしくない、と現地では口にし出している。首都までがたいへん危険な兆候である。
 いまの北朝鮮の食糧の配給事情では、3月末か4月はじめに50万トンの食糧の手当てをしなければ、再びたいへんな餓死の惨劇を繰り返してしまうといわれている。
 しかし金正恩体制は3月末まで喪に服さなければならない。さらに4月には金日成の生誕100周年と自らの就任祝いがある。
 韓国も米国も今年は大統領選挙が控えており、6月以降は北朝鮮どころではない。6カ国協議にも本格的に取り組む余力はない。
 しかし北朝鮮は4月までに50万トンの食糧支援を必要としている。韓国と米国双方は、大統領選挙に有利に働くよう北朝鮮支援行為を利用するとみられる。3月か4月か、北朝鮮は金日成生誕100周年、正日70年、正恩30年の「強盛大国」の扉を、食糧支援で開くであろう。米韓はこの機を自己に有利に利用するはずだ。飢餓の危機にある民衆を救済する「人道」というPRと考えるのであろうか。
 ところで金正恩の年齢は29歳のはずだが、30歳だと発表される予定という。また正恩の誕生日も1月8日ではなく4月4日が正しい? 正日は70歳没から1歳減算され、69歳逝去が定説になってしまっている。本当は今年が生誕71周年である。さらには正恩は正日の三男ではなく、実は金日成の実子。正日の弟だと発表されるという有力な説まである。正恩の旧名は「キム・ヒョン」だそうだ。
 いずれにしても北の無垢な多数の民衆を餓死させてはならない。ただ残念なのは高級幹部たちが贅をつくし、軍の食糧庫には十分な備蓄があるとされることである。この国を救う行為は、あまりにもつらい。被災地におくる義捐金とは意味が異なり過ぎる。

参考引用書
雑誌『正論』2012年2月臨時増刊号「緊急出版 金正日の死と日本の進路」
「金正日の罪 餓死 300万人の計画的大虐殺」萩原遼
「朝鮮半島はどうなるのか 手綱がとかれた北朝鮮軍」重村智計


○「北朝鮮教化所 元収容者講演会」ワン・ワールド・フェスティバル案内
 金正恩新体制がスタートしても今後の動向が予測つかない北朝鮮情勢です。
今なお苦しみ続ける北朝鮮の人々の生活状況と北朝鮮教化所(管理所)、元収容者を韓国から招き講演会とブース出展を開催します。
 北朝鮮のひどい人権蹂躙をやめさせ、北朝鮮の人に助けの手を差し伸べる術なども知ってもらいたいのです。(主催側の談話)
 日時:2月4日(土)午前10時~17時  
  会場:大阪国際交流センター  
  「北朝鮮難民救援基金によるブース」の出展
  展示品は「北朝鮮の経済破綻を象徴する紙質の悪い教科書」
  「少年がはいていたボロボロの靴」「人権弾圧の写真や資料」
  「基金を通して北朝鮮に配っている歯磨き剤や胃腸薬」
 日時:2月5日(日)午前10時~16時
  「元収容者講演会」10時~12時
  会場:大阪国際交流センター 3階銀杏の間(定員100人)
    大阪市天王寺区上本町8―2―6
    電話06―6722―5931(代表)
    アクセスはホームページを参照
  参加費:無料
  主催者:ワン・ワールド・フエステイバル実行委員会
    事務局は(特活)関西国際交流団体協議会内
    大阪市港区築港2―8―24 pia NPO2階
    電話06―4395―1124
  (フエステイバル専用電話080―6130―2605)
 ※「journalist-net」1月14日付より転載しました。
 <2012年1月17日記>
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「マンガ金正恩入門」 Watch北朝鮮2012年 4

2012-01-15 | Weblog
 金正恩がマンガ本になりました。しかしたかが漫画というなかれ。作者の河泰慶は対北ラジオ放送「開かれた北朝鮮放送」代表。北朝鮮の人権問題の第1人者で、閉じられた北の住民に世界の情報を流し、世界に向かっても北朝鮮の深刻な実態を伝えておられる方です。
 この本の記載は正確と客観性を重んじ、北内部からの極秘通報や、脱北者はじめさまざまなルートから得た情報をもとに仕上げられています。原本の韓国語版は2010年に刊行され、日本語版は2011年7月に出版されました。
 同書あとがきは、デイリーNK日本支局長の高英起。私見をいくらかまじえていますが、ダイジェストで紹介します。

 北朝鮮人が外国人に政治向きの話をすることはタブーであり、同国内法にふれる。発覚すれば処罰を受ける。それでも危険を冒して聞こえて来る。
 「金日成の時代はまだよかった。金正日の時代になってから生活が苦しくなった」
 北朝鮮の食糧難が深刻になりだしたのは1990年代中盤からである。金日成の死去は1994年7月だが同年ころに約10万人、それ以降の90年代後半には300万人以上の大衆が餓死した。
 食糧難の根本的原因はソ連崩壊後、金日成時代の経済政策の失敗にある。しかしまだいくらか「食べられた」。しかし後継の金正日は絶対権力を握るとともに、軍を最優先する「先軍政治」をスローガンに国家予算を軍に注ぎ込んだ。なかでもミサイルと核兵器開発に力を入れ、一般家族が生命をつなぐささやかな食は無視された。
 民衆は当局に期待せず、生きるために勝手に小商をはじめ自立をめざした。ところが2009年末、政府は電撃的に「貨幣改革」(デノミネーション)を断行した。このため、北朝鮮の住民が血のにじむ思いで築きあげてきた生活基盤が破壊されてしまった。民心はますます離反してしまった。
 人気のない金正日といまだ根強い人気を持つ金日成。だからこそ金正恩は、祖父の金日成に似せたのであろう。しかし北朝鮮の苦肉のイメージ戦略は、必ずしも成功しているとは言い難い。
 2012年は金日成の生誕100年、金正日の誕生70年目、そして29歳になるはずがどうも金正恩生誕30周年の予定だそうです。正日と正恩がともに年齢を1歳偽るのは、10年ごとに金日成生誕祭を大々的に行なってきたため。祖父と父と息子の3人が10年ごとに国をあげて同時に祝ってもらうためである。
 そして今年は祖父100周年の「強勢大国」の記念すべき年である。金正日はこれまで公言してきた。「2012年の記念すべき年に強勢大国の扉を開く」と。しかし北朝鮮の民衆からは、露骨に批判の声があがっている。
 「一体だれが強盛大国の門を通り過ぎるのか?」
 「強盛大国はどの町まで来た? 私たちの町まで来るのか?」
 北朝鮮住民は「冷めている」。住民たちが望むのは空虚なスローガンではなく、食べさせてくれる「指導者」だ。また20年以上にわたって、血の粛清を繰り返して権力を掌握してきた金正日と違い、金正恩の無理なデビューはあまりにも早すぎる。早いがゆえに今後、さらなる粛清の嵐が吹き荒れるかもしれない。
 一方の韓国は2012年に大統領選挙が控えている。北朝鮮に対して強硬政策を貫き、まさに金正日にとって目のうえのタンコブだった李明博大統領は任期を終える。現時点では、与党ハンナラ党の朴槿惠が最有力候補だ。広く知られていることだが、朴槿惠は1974年に凶弾に倒れた朴正煕の娘である。生存時の朴正煕と金日成は互いに最大のライバル同士だった。仮に、朴槿惠が次期大統領となり、同時に北朝鮮で金正恩が権力を掌握すれば、かつてのライバル同士の孫と娘が相まみえることになる。

○参考書『マンガ 金正恩入門―北朝鮮 若き独裁者の素顔ー』 
 河泰慶作 崔炳善画 李英和監修 李柳真訳 2011年7月刊 TOブックス発行

<北朝鮮を考えるための緊急集会のご案内>
「どうみる、どうなる金正恩体制」拉致家族・脱北者と北朝鮮専門家のシンポジューム
  2月4日土曜日 13時開会 薬業年金会館(大阪谷町6丁目駅横)会費900円
 第1部 どうみる 金正恩体制
  最新北朝鮮ビデオ上映(アジアプレス大阪提供)
  講演 李英和・萩原遼
  訴え 有本明弘・嘉代子夫妻(拉致被害者家族)
     南新一(在日脱北者人権連合)
     斉藤博子(日本人妻)
 第2部 どうなる、どうする 今後の対応
  講演 久保田るり子・五味洋治
  討論 三浦小太郎(司会)
 主催 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 TEL 072-990-2887 (自由参加)
<2012年1月15日記>
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日本列島襲来津波高記録 新版 (津波の歴史29)

2012-01-12 | Weblog
 このブログで前回、津波の高さ記録を載せました。過去300年ほどの間に日本列島を襲った八大津波、高さ5メートル以上の各地一覧表です。
 しかし5mでは高すぎる。課題は3メートル以上の表作成でした。そのようなリストがあれば、沿岸各地のみなさんの役にきっと立つはずです。また計17回の大津波を調べたい。そんな思いがつのり、一気呵成にやってみました。正確を期さねばならないのですが、地名や高さの記載に間違いがきっとあると思います。ご指摘いただければうれしいです。訂正していきます。
 
 なお昨年3月11日の大津波については、5メートル以上のみを記しています。また岩手県と宮城県の記録もすべて5メートル以上に限定しました。あまりにも膨大な表になってしまうためです。ご容赦ください。
 アルファベットは不揃いですが各津波に対応しています。
※印は遡上高ですが、無印でもいくらか遡上高を含んでいます。
 
 ただ注意すべきは、ここに記したのは1703年以来、わずか300年間ほどの記録です。歴史文献に津波高の記載は残っていませんが、最近注目された869年の貞観津波は東北地方東部に甚大な被害を及ぼしています。
 1498年の明応津波、そして1605年の慶長津波も東海沿岸にたいへんな災害をもたらしています。神奈川県は記録の乏しいこのふたつの大津波を念頭に、想定高を大幅に引きあげました。鎌倉市14.4メートル、藤沢市10.5メートル、横浜市と川崎市はともに4メートル。
 
 そして地質学の調査、津波考古学も新しい発見をもたらしつつあります。古くは2000年ほど前の弥生時代、とてつもない巨大津波が南海から東南海地方を襲撃しています。下記300年間の記録はいつか間違いなく更新されます。
 
<2012年2月19日報道> (数字)は福嶋第1原発近隣の測定値です。
 東京大学大学院の藤槇司教授(海岸工学)研究グループが福島県と共同で、福島第1原発に近い地域の津波痕跡調査をはじめて実施した。南相馬市から県南部の楢葉町までの警戒区域約40キロの28カ所。調査期間は2月6日7日。
下記(数字)はその発表波高。<2012年2月21日追記>
 
<2012年4月1日報道・追記> 「数字」は中央防災会議発表の推計値です。
 内閣府中央防災会議は南海トラフ巨大地震による津波高推計値を発表しました。10メートル以上を追記します。「数字」はその推計値です。これまでの予想値をかなり上回ります。たとえば高知県黒潮町 34.4メートル。
 
<2012年8月30日報道・追記> 【数字】は内閣府発表の被害想定。
 内閣府は昨日、南海トラフ巨大地震津波の被害想定を発表しました。市町村別津波高2m以上がホームページ「内閣府・防災情報のページ」に載っています。「南海トラフの巨大地震に関する津波高・浸水域、被害想定の公表について」8月29日発表、「都府県別市町村別最大津波高一覧表<満潮位>」。
 2m以上ですのでたくさんの市町村が並んでいます。あまりに多すぎますので、今回は4月と同様、10m以上のみを【数字】で表示します。
 ぜひ内閣府ホームページをご覧ください。これまでほとんど注目されていない地域が載っています。たとえば瀬戸内海沿岸では、大阪府4~5mが多い。兵庫県淡路島6~9、尼崎西宮芦屋市各5。岡山県、広島県各地4。山口県各地5。被害予想は32万人以上が死亡、その7割が津波被害といいます。とんでもない数です。
 
 
Z 元禄津波          元禄16年10月23日   1703年 
A 宝永津波          宝永4年10月4日     1707年
B 八重山津波         明和8年3月10日    1771年
C 安政東海津波       安政1年11月4日     1854年
D 安政南海津波       安政1年11月5日     1854年
E 明治三陸津波       明治29年6月15日    1896年
F 関東大震災津波      大正12年9月1日     1923年
G 昭和三陸津波       昭和8年3月3日      1933年
J 東南海津波         昭和19年12月7日    1944年
K 南海津波          昭和21年12月21日    1946年
L 昭和27年十勝沖津波   1952年3月4日      1952年
R チリ津波           昭和35年5月22日    1960年
M 新潟津波          昭和39年6月16日     1964年
N 昭和43年十勝沖津波   1968年5月16日      1968年
P 昭和58年日本海中部津波 1983年5月26日     1983年
Q 平成5年北海道南西沖津波 1993年7月12日    1993年
H 東北地方太平洋沖津波   平成23年3月11日     2011年
 
北海道
<浜中町>幌戸R3 浜中R3.9 霧多布R4.2 L3.2
<厚岸町>門静R4.1 L3.9 厚岸L6.5
<釧路町>昆布森L3.1
<釧路市>音別町キシベツH5.7
<白糠町>白糠R4
<広尾町>タンケソG6 浜ハンペG3.6 音調津G4.6 モイケシG4.6 タニイソG4.6
<えりも町>咲梅G6 ドンドン岩G9.1 トセップG9.1 ルーランG5 千平G4.6 苦別G3 小越E3.6 G4.6 襟裳崎G3.6 歌露G4,6 歌別G4.6 幌泉E3 G3 猿留E3.6 庶野E3.6
<様似町>冬島L3
<積丹町>幌武意P3.1
<神惠内村>珊内Q4.2 神惠内Q4.4 南の入り江Q4.7 盃K3
<泊村>渋井Q3
<岩内町>岩内港Q3.5 敷島内Q3.3 港尻別川河口左岸Q3.3
<寿都町>歌島Q4.6 歌島川河口北Q4.9
<島牧村>島牧村漁港外Q6.1 栄磯Q3.9 豊浜漁港外Q5.7 永豊Q5.1 千走Q10 千走川河口右岸Q4 元町漁港内Q3.9 原歌Q4.6 栄浜漁港Q3.6
<せたな町>太櫓小学校Q5.9 太櫓言主神社Q6.7 大田Q6.5 宮野Q6.1 平浜Q6.6
<松前町>松前湾P3.5 小島P3.2
<奥尻島>勘太浜稲穂岬Q7.2 稲穂Q9.7 海栗前Q9.1 海栗前‐滝ノ間Q6.8 美ノ歌‐磯谷岬Q5.9 磯谷岬‐蚊柱岬Q5.7 幌内Q6.5 北国岬‐穴澗岬Q7.4 屏風立岩‐神威脇港Q5.7 神威脇港P4.6 Q6.3 神威脇鴨石トンネル南Q6.4 神威岩P4.9 神威岩‐モッ立石Q7.7 湯浜モッ立石北Q10.8 湯浜ホヤ石P6.5 Q12.2 ホヤ石対岸Q17.6 藻内ホヤ石岬Q31.7 藻内無縁島対岸Q15.8 藻内川南Q16.1 米岡西Q21.8 砥石民宿寺屋敷Q22.2  奥後空港南Q12.3 青苗西海岸Q15.3 青苗集落センターQ8 青苗右股川河口Q10 青苗橋東神社前Q9.7 初松前赤川河口Q11.3 初松前Q19.2 初松前‐松江Q13.6 松江郵便局Q8.3 長浜‐恩顧歌Q5.3 赤石南Q4.2 奥尻谷地Q3.3 奥尻港北Q4 仏沢‐球浦川Q7.5  球浦川自治振興会館Q6.4 球浦‐東風泊Q6 宮津漁港北Q3.4 藻内P6.1 群来岬P6.9 青苗P5.2 青苗岬P3.7 富里P6.5 松江P3.2 下カカリ岩P3.6 奥尻P3.3
 
青森県
<三沢市>三沢漁港H7.4 砂森H 6.5 四川目H9.3※10 G4.5 六川目H5.8 G4.5 二川目G4 淋代H5.4 織笠H5.7 三沢塩釜H5.3 五川目H7.9 天ヶ森H5.1 細谷H5.7 ミス・ビードル号記念広場H9.5※10 三林代G3 
<七戸町>白石港N4
<おいらせ町>市川漁港H8.3 深沢地H8.8
<八戸市>八戸港H9 八戸港八太郎公園H5.8 八戸新港H5.5 鮫漁港E3 H5.6 鮫町種差R4.1 白浜海水浴場 H8.7※9.3 新湊H5 種差漁港H8.5 種差津N3.3 北沼N4.1 大久喜N3.3 橋向G3
<階上町>大蛇漁港H10.7 大蛇G6 小船渡E6 G4.5 追越G6 N3.1 榊N3
<中泊町>保内P3.3 小泊港P5.3
<五所川原市>十三湖P6.1
<鰺ノ沢町>出来島P3.8 川尻P4
<深浦町>桜沢P3.6 田野沢P4.7 目民木P4.3 風谷瀬P4.4 轟木P4.2 広戸P3.7 町内P3.3 太間P4.4 舟戸作P4.5 沢辺P3.4 村内P4.2 森山P5.1 黒崎P4.9 大間越P4.6 木蓮寺P5.9
 
秋田県
<八峰町>須郷岬P6 岩館P5 滝ノ閣P8.1 中浜P11 東八森P11.5 峰浜P12.9 水沢川河口左岸Q3.4
<能代市>河口P7.8 黒岡P7.1 落合浜Q3.1
<男鹿市>若美P6.6 神谷P5.5 北浦3.1 西黒沢P5.1 入道崎P5.9 戸賀湾P3.2 賀茂青砂P3.3 門前P3.4
<秋田市>下浜P4.7
<潟上市>天王P3.6
 
岩手県
<洋野町>種市海浜公園H5.5 種市H6.1※13.8 種市川尻E12 G7 陸中八木E10.7 G6 H※10 小子内E20 G6.6 大浜G7 中野G7
<久慈市>久慈漁港H9.9※18.5 三崎漁港H16.2 久喜漁港E12.2 H18.6 久喜G5.5 久喜川水門H12.8 小袖海岸E13.7 H14 小袖G8.2 本波漁港H14.7 玉の脇H14.1 侍浜町麦生E26 G6.6 H※17 侍浜村G10 夏井町閉伊口H※17.8 長内町下諏訪H6.7 長内町舟渡H※10 湊E15.7 二子E23 G6.5 大尻E23 G6.5
<野田村>安家漁港H16.8 野田漁港H23.2 十府ヶ浦H21.4 玉川E18.3 G5.8 野田玉川駅H※28.6 中沢H※14.3 米田H※37.8 下安家H※16.8 堀内E12.9 G9.1
<普代村>太田名部漁港H12.4 普代E15.2 G11.5 譜代川河口H※22.6 黒崎E18.1 黒崎漁港H※15.7 黒崎トンネルH※16.8 宇留部水門H※18.7 堀内漁港H※18.1 馬場野H※24 浜向堀内大橋H※19.6 臼井海岸駅H※22.6 大田部G13
<田野畑村>切牛海岸H28.4 羅賀E25.8~29.1 G13 H※27.8 鳥ノ越E17~23.6 G9.7 H22.1※27.6 机浜の谷H24※27.7 机おおみなとトンネルH※24.5 平井賀浜H19※22.3 平井賀G8.2 九持H15.2 明戸G16.9 明戸キャンプ場H22.5 明戸北 H19.1 小本港H※18.4 熊野神社下H16.5 
<岩泉町>小本E5.4~8.2 G13 下小成E20.4 G15.4 
<宮古市>宮古港H8.5 白浜地区H11.5 白浜E8.5 津軽石H※11.4 閉伊川河口H9.3 田老小堀内漁港 H29.3※37.8 田老小堀内E12.2 田老沢尻H25.1 田老南の沢H25.5 田老出羽神社H※19 三陸鉄道田老駅北H※11.7 田老湾口部H20 田老青砂里G5.6 田老館ヶ森G8 田老北真崎H25※34 田老松月谷H※31.4 田老三中H9.6 田老沼ノ浜H26.2※30.2 田老和野H24.3※35.2 田老水沢H25.2 田老三王H※29.6 田老樫内漁港H※25.5 田老乙部野沼の浜H※34.1 田老乙部E8.5 G7.6 田老青野滝漁港H※34.8 田老水沢H25.3 田老樫内G7 H※21.5 田老下摂侍G7 田老小林E12.9 G9.8 真崎谷奥H※29.2 重茂姉吉E18.3 G12.4 H26.4※40.5 重茂姉吉キャンプ場H※38  重茂立浜H※26.2 重茂宿浜H※24.9 重茂里漁港H※33.9 重茂石浜G12 H※26.8 重茂荒巻 H※27.6 重茂川代H20.7※29.7 重茂千鶏E17.1 G13.6H※31.3 重茂音部E9.2 G7.6  重茂仲組漁港立浜H※20.3 鵜磯小学校H ※27.1 岩泉村小本H22.1 茂市H24.6 茂師G17 茂師漁港H27.9 摂待漁港H27.9 崎山町女遊戸G7.5 H26 鍬ヶ崎H11.1 道の駅みなとオアシスH11.1 日立浜町浄土ヶ浜H※12.6 崎山町松月H※31.4 太田ノ浜H17.4 赤前H※12.2 藤の川H※13.1 山老G10.1 磯鳥E6.1 
<山田町>山田漁港H10.1 船越E10.5 G6 H9.8※29.2 山田織笠川漁港H7.9 織笠H9 山田湾川代H※23 船越小谷鳥H18.3※26 大浦H10.6 田の浜E9.2 H12.1 大沢浜川目H8.9 大沢漁港H7.2 大沢G6 北浜町H8.5 本町E5.5 荒川G7.8
<大槌町>大槌湾H12.6※15.3 大槌町中心部H12.6 大槌新港H13 大槌町吉里E10.7 G6 吉里吉里港H22.1 赤浜H13.4 新港町H12.9 大町H10.9 安渡H※12.3 浪板E10.7
<釜石市>釜石港E5.4 G5.2 H9.3※30.4 釜石観音H11.4 両石湾H17.7※32.6 両石湾オイデ崎北側55.6※(東北地方太平洋津波最大遡上高) 両石E11.6 G6.4 H29.3 唐丹町熊野川河口H16.8 唐丹町下荒川H※16.1 唐丹村花露辺G8.3 唐丹町本郷E14 G6 H13※20.3 唐丹町小白浜E17.1 G6 箱崎町白浜H14.1 箱崎町大仮宿H※31 鵜住居町仮宿H17.2※21 鵜住居室浜G5.2 平田漁港H9.2 黒崎H10.8※13.4 馬田岬H※24.9 片岸G5.4 
<大船渡市>大船渡港H11.8 大船渡湾H8 下船渡E5.5 末崎町門之浜G6.5 H13.9※14.7 末崎町舟河原G8.9 末崎町泊里E11.1 G5.7 H12.1 末崎町高清水H※13.9 末崎町碁石崎E12.8 H13 末崎町大田H※14.7 末崎町中森H※13 末崎町鳥沢H※12.3 末崎町鴨巻E13.8 末崎町大浜E12 末崎町細浦E6.7 三陸町吉浜千歳H17.4 三陸町吉浜E24.4 G6.1 H16.3 吉浜千歳漁港H※17.8 吉浜湾根白漁港H※15.7 吉浜増館H14.6 吉浜漁港H14.5 吉浜中井H※18.9 吉浜横石H※18.9 吉浜本郷G9 三陸町甫嶺E15.3 G8.2 H※17.8 綾里湾H16.7 三陸町綾里白浜E38.2※(明治三陸津波遡上高最高値)G23 H23.3※30.1 綾里新釜H13.3 綾里石浜G9 H※12 綾里小石浜E17.1 G13.6 H16.4 吉浜綾里砂子浜E10.9 G7.9 H14.3 綾里合足漁港H17 綾里大久保G28.7※ 大船渡市三陸町綾里田浜G7.7 プラザホテルH8.4 野々田H9.6 越喜来浜崎漁港G7.8 H10 越喜来小壁漁港H※22.6 越喜来浦H17.3 越喜来井戸洞H※18.4 越喜来浜H12.7 越喜来浦浜E11.2~13.4 G5.6 越喜来漁港浪板G5.5 H12.3※13 越喜来泊H※18.3 越喜来泊漁港 H15.2 越喜来崎浜E15.7 山田湾大浦H11 赤崎町山口H※10.1 赤崎町合足G7.3 H※12.3 赤崎町長崎漁港H10.7※11.6 赤崎中学校H9.9 赤崎川口橋H9.5 明神前H※10.4 湊E10.7 
<陸前高田市>陸前高田港H9.5※10.8 高田地区海岸部H15.8※18.9 高田町下宿H14.6 高田町中田H17.2 高田町法量H17.6 高田町荒沢H18.5 高田町曲松H15.4 高田町砂地H15.8 高田町中川原H14 高田町鳴岩H15.5 高田町荒谷H15 高田町下和野H15.7 高田町砂盛 H16.7 気仙町中堰H14.4 気仙町田の浜H15.1 気仙町荒川H※18.4 気仙町上長部H※14.7 気仙町川口H13.7 気仙町小淵H15.7 気仙町愛宕下H15.2 気仙町垂井ガ沢H※16.9  気仙町要谷H14.5 気仙町二日市H14.3 陸前高田市街H15※19 矢作町H14 大野海岸 H12.5 長部漁港H13.5 竹駒町細根沢H12.4 市民体育館H15.8 広田湾H14 広田町集 E26.7 G11.2 H14 広田町根崎H14.2 広田町中沢H※10.2 広田町御城林H※12.2 広田町後花貝H13 広田町大陽岬H11.5 広田町泊E7.6 米崎町米ヶ岬H16.3 米崎町沼田H※15.5 米崎町川西H18.3 米崎町樋ノ口H※21.1 米崎町館H17.9※18.8 米崎町神田H17 米崎町脇ノ沢H15.3※18.4 米崎小学校H※18.2 小友町H16.8 小友町獺鼻H13.5 小友町両替H※15.8 小友唯出E10.7
 
宮城県
<気仙沼市>気仙沼港H11.9 小泉海岸H※17.9 本吉町小金沢H18.3 本吉町大谷E5.2 本吉町中島H10.9 本吉町小泉H12※19.6 本吉町赤牛H22.2 本吉町蔵内H12.9 本吉町日門漁港H※16.3 本吉町前浜H※18.9 本吉町明神岬H12.7※15 本吉町登米沢H※19.7 本吉町小浜H20.2 本吉町三島H※13.6 本吉町大沢E8.2 本吉町小泉歳内G7.5 唐桑半島先端H19 唐桑町石浜E8.5 H15.2 唐桑町只越E8.5 G7 H15 唐桑町荒谷H13.4 唐桑町大田沢H15 唐桑町笹浜H14.3 唐桑町御崎岬H13.3 唐桑町神止H11.4 唐桑町浦 H12.1 唐桑町明戸H12.2 唐桑町御崎H※20.6 唐桑町馬場H※12.6 唐桑町欠浜H※15.1 唐桑町高石浜H※13 唐桑町大畑H※14.6 唐桑町境H※16.5 唐桑町真崎H11 唐桑町大理石海岸H12.4 南町H6.5 唐桑町小鯖E7.5  唐桑町舞根E5.9河原田H5.6 松崎中瀬H※11.3 浜町H7.9 魚町H11.9 御伊勢浜海水浴場H14.7 岩月H※7.8 岩月台ノ沢H10 松崎高谷H※7.1 波路上岩井崎H12.1 母体田H10.5 波路上杉ノ下H※13.4
<南三陸町>陸前港H12.2 歌津大磯H13.1 歌津馬場G6.7 H15.8 馬場中山E10.8 G6.1 歌津駅H14.7 歌津峰畑H※13 歌津浪板H19.5 歌津田ノ浦G5.4 H16.3 歌津石浜E14.3 H※15.3 歌津館浜H※12.2 名足E9.4 津波避難ビル H15.7 志津川港H15.7 志津川藤浜E5.2 志津川細浦H15.1 志津川病院H15 志津川本浜町H7 南三陸町役場H13.9 戸倉波伝谷海岸H13 戸倉水戸H※11 戸倉長清水H※10.6 戸倉寺浜E6.8 船越小泊H※11.3 
<女川町>女川漁港H18.4 女川町役場H14 町立病院H17.6 竹浦H12.1※34.7 御前浜H※9.4 石浜H※16.2
<石巻市>鮎川H8.6 石巻港H5 雄勝町役場H15.4 雄勝町明神町H16.2 雄勝町大浜神袖浜H13.9 雄勝町荒浜H10.5 雄勝町十五浜荒E8.8 G10 雄勝町小泊E6.2 桑浜漁港H※12.6 羽坂漁港H12.1 大須賀港H11.7 南浜町 H5.4 中瀬石森H5.9 門脇地区H6.7 中浦H5.6 大川小学校H※8.7 北上大指E5.2 大谷川G5.2 谷川浜H21※24 鮫浦H※20 鮎川H18.5 桃浦H10
<東松島市>宮戸島H8.8 野蒜字洲崎H8 野蒜海岸H10.3
<松島町>桂島H9 野々島H7 山元町H12.7 宮戸島H5.9
<七ヶ浜町>菖蒲田浜H12.1 吉田花淵港H6
<塩竈市>寒風沢島H7.8 塩釜港H10.3 坂元川水門H12.4 坂元駅H8.8 山下H7.9 花釜H 14 牛橋水門H10.7 吉田浜H12.7 荒浜H11.8 蒲崎H14.9 県南浄化センターH11.4 岩沼海浜緑地公園H13.3 磯浜H10.8 浦戸石浜G7.6
<仙台市>仙台港H9.3 仙台新港H8~14 仙台空港H5.7 若林区荒浜H9.6 若林区藤塚H5.3 冒険広場H※14.7 荒浜小学校H5 蒲生平潟H8.1 宮城野区H6.1 深海海水浴場H12.2 仙台塩釜港H14.4
<名取市>閖上港H9.1
<岩沼市>二の倉H8.8
<亘理町>鳥の海公園H7.3 荒浜H7.7 牛橋H5.4
<山元町>磯浜漁港H※15.3
 
福島県
<相馬市>相馬港H9.3 磯部海浜自然の家近辺H8.1 松川浦大橋H9.1
<南相馬市>(H12.2)[2012年2月19日発表]
<浪江町>(H15.5)
<双葉町>(H16.5)
<大熊町>福島第1原発 H13.1[東電7月8日発表]・建屋付近H11.5~15.5[東電8月24日発表] (H12.2)
<富岡町>(H21.1)
<楢葉町>(H12.4) 福島第2原発H9[東電7月8日発表]
<いわき市>鮫川岸H7.3 サンマリーナH※9.4 永崎H5.3※7.3 江名漁港H6.8 豊間海岸H 9.2 平薄磯H5.9※6.1 四倉管波病院H6.2 道の駅よつくらH5.9 久之浜港H7 新舞子H7 忽来海岸H5.1 須賀H6,7 岩間H7.3※7.9 小浜H7.1 永崎H5.3※7.3 折戸H6.8 
 
茨城県
<北茨城市>平潟H7.3
<日立市>水木H6.5 河原子H5.7 会瀬港R3 久慈港R3
<神栖市>鹿島港H5.7
<大洗町>夏海R3
 
千葉県
<銚子市>外川Z4 H5.3
<旭市>矢指川H7.6 飯岡H7.6 R3.5
<御宿町>御宿Z8
<九十九里町>九十九里R3 Z6
<勝浦市>勝浦Z7.4
<鴨川市>鴨川Z6.1 仁右衛門島Z7 小湊Z6.5
<館山市>館山Z5.6 洲崎F8.1 相浜Z10 F9 布良Z5 F6 【11】
<南房総市>千倉Z8.8 和田Z10.5 岩井Z7.3
<鋸南町>保田Z6.5
<富津市>湊Z5.3
 
東京都
 伊豆大島岡田Z10 F12 八丈小島A6 八丈島A3「16」【17】
 大島町「16.2」【16】 利島村「16」【16】 新島村「29.7」【31】 神津島村「23」【25】 三宅村「17.9」【18】  三宅村【18】 青ヶ島村「13.2」 小笠原村「19.6」【20】
 
神奈川県
<三浦市>三崎F6 城ヶ島F3
<葉山町>葉山F5.4
<鎌倉市>鎌倉Z8 F6 稲村ヶ崎F6【10】
<藤沢市>藤沢Z4 片瀬Z6 F6 江ノ島F5 鵠沼F6
<平塚市>平塚Z4
<小田原市>小田原Z4 小田原前川A3 米神F4.5 
<真鶴町>岩村F6 真鶴F6 
 
静岡県 
<熱海市>熱海Z5 C6.2 F12 下多賀Z5 F7.2 上多賀F4.5 網代C3 F8 和田木F4.5
<伊東市>【10】 宇佐美Z4 C3 宇佐美端村F7.5 伊東C4.5 F9 新井F3 赤沢F3
<東伊豆町>「11.8」【14】 取C5.4 A4 稲取南F6 稲取北F3.6 伊豆熱川C3 F3 白田F3.6 
<伊豆市>「11.1」【11】 八木沢A8~10 内浦A5.5~6 大川F4.1
<河津町>「11.7」【13】 見高F4.5 A3 河津F3
<下田市>「25.3」【33】 下田Z3 A6 C6.8 白浜F3.6 柿崎F4.6 外浦F4.1
<南伊豆町>「25.3」【26】 手石C6.4 入間C13.2~16.5 妻良C6.5 中木C4.3 竹麻Z3
<松崎町>「20.7」【16】 松崎C4.5 阿良里C4.5 宇久須C3 土肥港C4.4
<西伊豆町>【15】
<沼津市>「13.2」【10】 立保C5 重須C6.7 多比C7.2 戸田大浦C5.1 井田C4.2 原A4 C3
<富士市>田子浦C3 吉原A4
<静岡市>「10.9」駿河区【13】 入江C5.7 三保A5 C5.2 清水A4 下島A4.5 用宗A4 由比C3
<牧之原市>「12.3」【14】 原C5.2 相良A6~8 C5 地頭方C6.2
<御前崎市>【19】 浜岡町(注:中部電力浜岡原発)荒井C6 塩原新田C6~7
<掛川市>「13.7」【14】 大須賀小浜C4
<舞阪市>舞阪C5.6 本浦C5.6
<磐田市>「11.8」【12】 福田C3.5 掛塚C4.5
<浜松市>「14.8」南区【16】 川名F6 篠原C3.9 坪井C3 馬郡C3
<湖西市>「17.7」【16】 白須賀A5 大倉戸C6 新居A3
<袋井市>「11.4」【10】 湊Z3 A5    
<焼津市>「10.1」【11】 <御前崎市>「21」 <西伊豆町>「13.8」
 
愛知県
<豊橋市>【19】
<田原市>【22】
<南知多町>【10】
 
新潟県
 桑川M4.9(海面上) 岩船M3.3 両津M3.5 粟島西岸P3.2 上越市九戸浜Q3 佐渡島相川町岩谷口Q3
 
三重県
<伊勢市>大湊A5
<鳥羽市>【27】 堅神C6 鳥羽C5.2 安楽島C7.8 今浦C5.8 国崎C21.1
<志摩市>【26】 和具C7.9 越賀C10.9 国府A7~8 C4.7 J3 阿児町甲賀C5 片田C4 的矢J3
<浜島町>南張C5.4
<南伊勢町>【22】 田曽C5 神津佐A5 C5.7 礫浦C5 相賀C5 五ヶ所浦A5 C4.4 R3.1 下津浦C4 南勢C3 迫間浦C4.5 東宮C4 新桑竈C4.5 吉津J6 
<南島町>阿曽浦C5 慥柄C6.9 贄浦A7~8 C10.8 神前浦A7 C6 方座C5 古和浦A7 C6 
<紀勢町>錦C7.3
<大紀町>【16】 錦A6
<紀北町>【19】 紀伊長島A5 C4.7 矢口R3.5 引本A4.5
<尾鷲市>【17】 尾鷲A8~10 C6~8 R4 九木A5~6 C7.8 早田C9.3 三木里C5.5 K3.8 賀田A8~9 C7~9.6 K5.5 二本島C8 曾根A5 C6.4 K4.5 梶賀C5.5 須賀利A5 矢ノ浜A6~7 三木浦C4.9
<熊野市>【17】 新鹿A10 C10 J6 波多須J3.6 大泊A6 C6 J3.5 K3 木本J3 K4 二木島K3.5 新賀K3
<紀宝町>【11】
<御浜町>【16】
 
 
和歌山県    
<新宮市>【14】 熊野地K3.5
<那智勝浦町>【18】 勝浦A6~7 C6 J4 浦神C4.5 J4.1 K3 宇久井J3 那智J3.8 天満J5
<串本町>「16」【18】 古座川口D7.5 古座A5 C5.5 K3 古座串本A5~6 D4.5 田原D5.5 袋D6.5~7 K5.5 有田D5 K5 江田D5 和深A5 D5 橋杭D4.5 御崎前K4 大ゴクナK3 キナベK3 シバタニK3.5 田並K3.5
<太地町>「12.1」【13】 太地J5
<すさみ町>【20】 周参見A5.5 D5 K4 江住A5 D5
<白浜町>【16】 日置D4 K3 白浜D4.5 K6.5 朝来帰K4 東富田K5 立ケ谷K3.7 瀬戸K3.4 細野K3.5
<田辺市>【12】 跡之浦D5.5 K4.5 新庄A6~7 D6 芳養D5.5 K4.3 田並A5 D4.5 田辺A3.5 D3.5 内ノ浦K4.3 文里西岸K3.5 六町K4 磯間浦K3.5 松原K5.3 大屋K4.5 崖K3 目良K4.5
<御坊市>【16】 南塩屋D6 御坊A3.5 北塩谷D4.7
<印南町>【15】切目D6 印南A5.8~6.3 D6.6 K3.9 印南川西岸K5.8 光川K4.3
<美浜町>【18】 西川流域D5 三尾D8.7
<日高町>【11】 小浦D5.4 津久野浦D5 比井A5 D4.6 阿戸K3.9 日崎村K3 三尾K3.8
<由良町>【11】 由良A5~6 D7.5
<広川町>【10】 広A5~6 D5 西広K4.9 一本松D4.9
<湯浅町>【11】 湯浅A5 中町D4.5 北栄D3.7 新屋敷町D4.7 下津D4.5 大崎D4 栖原A3
<みなべ町>【14】 南部A6 埴田D5 千鹿浦D6~6.5 岩代D6.2 堺D4.2
<海南市>海南A5 D5 K3.5 冷水K3.3
<和歌山市>紀三井寺D3
<有田市>【10】 
 
大阪府
<大阪市>大阪市A3 D3
<堺市>堺港K3
 
島根県
<美保関町>雲津P3
 
徳島県
<阿南市>「16.2」【16】 浅川A6~7 D7 橘町K3.4
<美波町>「19.5」【24】 由岐町D7 三岐田K3.7 日和佐町橘D4 大浜の浜K3.9
<牟岐町>「13.9」【15】 牟岐A6 D6 東牟岐K4.1 大河橋K4.5
<海陽町>「20.3」【21】 宍喰町A5D5 粟浦K4 鞆浦A3
 
高知県   
<室戸市>【24】 佐喜浜A5 K5 室戸A5.5 D3 
<東洋町>「18.4」【19】 甲浦A5 D5 K5 野根K3
<安芸市>【16】 安芸A5 D5 K3 伊尾木町K3 
<夜須町>手結D5
<香南市>「15.1」【15】 岸本A6
<高知市>【16】 浦戸A6 D5 由岐~浦戸A6
<土佐市>【24】 宇佐A8 D8 K4 宇佐~下川口A7.7 新宇佐K5
<須崎市>【25】 須崎A6 D5 K3.5 野見K4.5
<中土佐町>「22.2」【22】 久礼A6 D5.2 K4.5 上ノ加江A5 土元加江K3.7
<四万十市>「26.7」【22】 下田K3
<土佐清水市>【34】 広域D5~5.6(下ノ加江A5 大岐 大浜 中ノ浜 下益野 三崎下 川口)
<黒潮町>「34.4」【34】(沿岸平均19) 伊田D7.5 上川口D7.5 鞭D6.4 佐賀A6
<大月町>「25.8」【27】 古満目D4 柏島D4
<宿毛市>「21」【25】 <奈半利町>「12.6」【16】 <田野町>「11.5」【13】 <安田町>「11.6」【14】 <芸西村>「15.4」【14】 <四万十町>「25.4」【31】 <南国市>【16】
 
愛媛県
<宇和島市>「10.9」【13】 吉田A4 D4
<西予市>【11】 三瓶D3.5 
<伊方町>「12.6」【21】 伊方D3
<愛南町>「17.3」【17】
<八幡浜市>【11】
 
大分県
<臼杵市>臼杵A3.5
<大分市>佐賀関A3
<佐伯市>「14.4」【15】 佐伯A4 宮野内浦A3 浦江A3
 
宮崎県
<延岡市>「15」【14】 延岡A3 浜子A4 土々呂A4.5
<高鍋町>「10.7」【11】 高鍋A3
<宮崎市>「14.8」【16】 木花海岸R3.1
<日南市>「14.1」【14】 <日向市>「14.8」【15】 <串間市>「15.8」【17】 <川南町>「11.7」【13】 <都農町>「12.5」【15】 <門川町>「13.2」【12】 <新富町>【10】 
 
鹿児島県
<種子島>A6 <西之表市>「12.4」【11】 <屋久島町>「12.9」【13】 <肝付町>【10】
 
沖縄県
<名護市>久志R3 杉平R3.2
<宮古島>B20弱 
<下地島>B15前後 
<伊良部島>佐和田B18 仲地B10 伊良部B8
<池間島>B10
<多良間島>B20弱
<水納島>B10以上
<石垣島>東岸北端浦崎B約30 東岸中部B15以上 東部南部B30弱 東岸南西部B10 西岸B6 宮良村B85.4※ 白保村B60※ 安良村B56.4※ 野原崎B46.7※ 大浜村B44.2※ 嘉良岳B39.8※ 伊原間村B32.7※ 玉取崎B32.1※ 平得村B26※ 真栄里村B19.4※ 登野城村B12.2※ 仲興銘村B10.7
<西表島>東岸B5 西岸B4
<波照間島>B18以上
<鳩間島>B3
<竹富島>B5
<黒島>B10以上
<与那国島>B3
<2012年1月12日記 南浦邦仁>
コメント

日本列島襲来津波高記録 「津波の歴史28」

2012-01-08 | Weblog
シリーズ「津波の歴史」のタイトルでブログ連載を昨年、27回続けました。津波の高さについては、連載第10回「列島各地 津波の高さ」、23回「3月11日 津波の高さ」。この2回で18世紀以来、昨年の3月11日までの津波高5メートル以上の大津波の各地高がだいたいわかります。
 前々からふたつの記載を合体させ、都道府県別地域順に並べればわかりよい、と思っていました。地名の修正や町村合併もあり、かなり細かい作業になるのですが、逡巡しながらもやってみました。地名の記載間違いも何点か修正できましたが、まだミスはあろうと思います。ご指摘いただければありがたいです。
 なお数字はメートル。※印は遡上高、無印でも一部遡上高もあります。アルファベットA~Hは、下記津波に対応しています。出典、データの出所は前のブログに書いていますのでご覧ください。
 ところで5メートルはとてつもない高さです。わたしの身長の3倍ほどです。2メートルでも3メートルでも脅威です。たとえば大阪市にはたしか300年間で2度、3メートルを超す津波が襲っています。いつか2ないし3メートル以上の基準で、この一覧表を作りなおそうかと思っています。
 先日のことですが、三重県尾鷲出身の方から過去に同地を襲った津波高を聞かれ、この表から答えました。「1707年に10m、1854年に8m」。305年前と158年前のことです。150年の周期と断定はできませんが、いつ襲って来ても不思議ではないはずです。

追記 ブログの次回「津波の歴史29」で、3メートル以上の一覧表を掲載しました。
 タイトル「日本列島襲来津波高記録新版」2012年1月12日
 http://blog.goo.ne.jp/0000cdw/e/ec49bfb8aa8ce1da5e550c72c1e0a899#comment-list
 あわせてご覧ください。

A  宝永津波        宝永4年10月4日  1707年
B  八重山津波       明和8年3月10日  1771年
C  安政東海津波     安政1年11月4日  1854年
D  安政南海津波     安政1年11月5日  1854年
E  明治三陸津波      明治29年6月15日 1896年
F  関東大震災津波    大正12年9月1日  1923年
G  昭和三陸津波      昭和8年3月3日   1933年
H 東北地方太平洋津波  平成23年3月11日 2011年 

北海道
 広尾町タンケソG6 襟裳町咲梅G6 ドンドン岩G9.1 トセップG9.1 ルーランG5

青森県
<八戸市>八戸港H9 八戸港八太郎公園H5.8 八戸新港H5.5 鮫漁港H5.6 白浜海水浴場 H8.7※9.3 新湊H5 階上町大蛇漁港H10.7 階上村小船渡E6 階上村大蛇G6 追越G6 種差漁H8.5
<三沢市>三沢漁港H7.4 砂森H 6.5 四川目H9.3※10 六川目H5.8 淋代H5.4 織笠H5.7 三沢塩釜H5.3 五川目H7.9 天ヶ森H5.1 細谷H5.7 ミス・ビードル号記念広場H9.5※10
<おいらせ町>市川漁港H8.3 深沢地H8.8

岩手県
<洋野町>種市海浜公園H5.5 種市H6.1※13.8 種市川尻E12 G7 陸中八木E10.7 G6 H※10 小子内E20 G6.6 大浜G7 中野G7
<久慈市>久慈漁港H9.9※18.5 三崎漁港H16.2 久喜漁港E12.2 H18.6 久喜G5.5 久喜川水門H12.8 小袖海岸E13.7 H14 小袖G8.2 本波漁港H14.7 玉の脇H14.1 侍浜町麦生E26 G6.6 H※17 侍浜村G10 夏井町閉伊口H※17.8 長内町下諏訪H6.7 長内町舟渡H※10 湊E15.7 二子E23 G6.5 大尻E23 G6.5
<野田村>安家漁港H16.8 野田漁港H23.2 十府ヶ浦H21.4 玉川E18.3 G5.8 野田玉川駅H※28.6 中沢H※14.3 米田H※37.8 下安家H※16.8 堀内E12.9 G9.1
<普代村>太田名部漁港H12.4 普代E15.2 G11.5 譜代川河口H※22.6 黒崎E18.1 黒崎漁港H※15.7 黒崎トンネルH※16.8 宇留部水門H※18.7 堀内漁港H※18.1 馬場野H※24 浜向堀内大橋H※19.6 臼井海岸駅H※22.6 大田部G13
<田野畑村>切牛海岸H28.4 羅賀E25.8~29.1 G13 H※27.8 鳥ノ越E17~23.6 G9.7 H22.1※27.6 机浜の谷H24※27.7 机おおみなとトンネルH※24.5 平井賀浜H19※22.3 平井賀G8.2 九持H15.2 明戸G16.9 明戸キャンプ場H22.5 明戸北 H19.1 小本港H※18.4 熊野神社下H16.5 
<岩泉町>小本E5.4~8.2 G13 下小成E20.4 G15.4 
<宮古市>宮古港H8.5 白浜地区H11.5 白浜E8.5 津軽石H※11.4 閉伊川河口H9.3 田老小堀内漁港 H29.3※37.8 田老小堀内E12.2 田老沢尻H25.1 田老南の沢H25.5 田老出羽神社H※19 三陸鉄道田老駅北H※11.7 田老湾口部H20 田老青砂里G5.6 田老館ヶ森G8 田老北真崎H25※34 田老松月谷H※31.4 田老三中H9.6 田老沼ノ浜H26.2※30.2 田老和野H24.3※35.2 田老水沢H25.2 田老三王H※29.6 田老樫内漁港H※25.5 田老乙部野沼の浜H※34.1 田老乙部E8.5 G7.6 田老青野滝漁港H※34.8 田老水沢H25.3 田老樫内G7 H※21.5 田老下摂侍G7 田老小林E12.9 G9.8 真崎谷奥H※29.2 重茂姉吉E18.3 G12.4 H26.4※40.5 重茂姉吉キャンプ場H※38  重茂立浜H※26.2 重茂宿浜H※24.9 重茂里漁港H※33.9 重茂石浜G12 H※26.8 重茂荒巻 H※27.6 重茂川代H20.7※29.7 重茂千鶏E17.1 G13.6H※31.3 重茂音部E9.2 G7.6  重茂仲組漁港立浜H※20.3 鵜磯小学校H ※27.1 岩泉村小本H22.1 茂市H24.6 茂師G17 茂師漁港H27.9 摂待漁港H27.9 崎山町女遊戸G7.5 H26 鍬ヶ崎H11.1 道の駅みなとオアシスH11.1 日立浜町浄土ヶ浜H※12.6 崎山町松月H※31.4 太田ノ浜H17.4 赤前H※12.2 藤の川H※13.1 山老G10.1 磯鳥E6.1 
<山田町>山田漁港H10.1 船越E10.5 G6 H9.8※29.2 山田織笠川漁港H7.9 織笠H9 山田湾川代H※23 船越小谷鳥H18.3※26 大浦H10.6 田の浜E9.2 H12.1 大沢浜川目H8.9 大沢漁港H7.2 大沢G6 北浜町H8.5 本町E5.5 荒川G7.8
<大槌町>大槌湾H12.6※15.3 大槌町中心部H12.6 大槌新港H13 大槌町吉里E10.7 G6 吉里吉里港H22.1 赤浜H13.4 新港町H12.9 大町H10.9 安渡H※12.3 浪板E10.7
<釜石市>釜石港E5.4 G5.2 H9.3※30.4 釜石観音H11.4 両石湾H17.7※32.6 両石湾オイデ崎北側55.6※(東北地方太平洋津波最大遡上高) 両石E11.6 G6.4 H29.3 唐丹町熊野川河口H16.8 唐丹町下荒川H※16.1 唐丹村花露辺G8.3 唐丹町本郷E14 G6 H13※20.3 唐丹町小白浜E17.1 G6 箱崎町白浜H14.1 箱崎町大仮宿H※31 鵜住居町仮宿H17.2※21 鵜住居室浜G5.2 平田漁港H9.2 黒崎H10.8※13.4 馬田岬H※24.9 片岸G5.4 
<大船渡市>大船渡港H11.8 大船渡湾H8 下船渡E5.5 末崎町門之浜G6.5 H13.9※14.7 末崎町舟河原G8.9 末崎町泊里E11.1 G5.7 H12.1 末崎町高清水H※13.9 末崎町碁石崎E12.8 H13 末崎町大田H※14.7 末崎町中森H※13 末崎町鳥沢H※12.3 末崎町鴨巻E13.8 末崎町大浜E12 末崎町細浦E6.7 三陸町吉浜千歳H17.4 三陸町吉浜E24.4 G6.1 H16.3 吉浜千歳漁港H※17.8 吉浜湾根白漁港H※15.7 吉浜増館H14.6 吉浜漁港H14.5 吉浜中井H※18.9 吉浜横石H※18.9 吉浜本郷G9 三陸町甫嶺E15.3 G8.2 H※17.8 綾里湾H16.7 三陸町綾里白浜E38.2※(明治三陸津波遡上高最高値)G23 H23.3※30.1 綾里新釜H13.3 綾里石浜G9 H※12 綾里小石浜E17.1 G13.6 H16.4 吉浜綾里砂子浜E10.9 G7.9 H14.3 綾里合足漁港H17 綾里大久保G28.7※ 大船渡市三陸町綾里田浜G7.7 プラザホテルH8.4 野々田H9.6 越喜来浜崎漁港G7.8 H10 越喜来小壁漁港H※22.6 越喜来浦H17.3 越喜来井戸洞H※18.4 越喜来浜H12.7 越喜来浦浜E11.2~13.4 G5.6 越喜来漁港浪板G5.5 H12.3※13 越喜来泊H※18.3 越喜来泊漁港 H15.2 越喜来崎浜E15.7 山田湾大浦H11 赤崎町山口H※10.1 赤崎町合足G7.3 H※12.3 赤崎町長崎漁港H10.7※11.6 赤崎中学校H9.9 赤崎川口橋H9.5 明神前H※10.4 湊E10.7 
<陸前高田市>陸前高田港H9.5※10.8 高田地区海岸部H15.8※18.9 高田町下宿H14.6 高田町中田H17.2 高田町法量H17.6 高田町荒沢H18.5 高田町曲松H15.4 高田町砂地H15.8 高田町中川原H14 高田町鳴岩H15.5 高田町荒谷H15 高田町下和野H15.7 高田町砂盛 H16.7 気仙町中堰H14.4 気仙町田の浜H15.1 気仙町荒川H※18.4 気仙町上長部H※14.7 気仙町川口H13.7 気仙町小淵H15.7 気仙町愛宕下H15.2 気仙町垂井ガ沢H※16.9  気仙町要谷H14.5 気仙町二日市H14.3 陸前高田市街H15※19 矢作町H14 大野海岸 H12.5 長部漁港H13.5 竹駒町細根沢H12.4 市民体育館H15.8 広田湾H14 広田町集 E26.7 G11.2 H14 広田町根崎H14.2 広田町中沢H※10.2 広田町御城林H※12.2 広田町後花貝H13 広田町大陽岬H11.5 広田町泊E7.6 米崎町米ヶ岬H16.3 米崎町沼田H※15.5 米崎町川西H18.3 米崎町樋ノ口H※21.1 米崎町館H17.9※18.8 米崎町神田H17 米崎町脇ノ沢H15.3※18.4 米崎小学校H※18.2 小友町H16.8 小友町獺鼻H13.5 小友町両替H※15.8 小友唯出E10.7

宮城県
<気仙沼市>気仙沼港H11.9 小泉海岸H※17.9 本吉町小金沢H18.3 本吉町大谷E5.2 本吉町中島H10.9 本吉町小泉H12※19.6 本吉町赤牛H22.2 本吉町蔵内H12.9 本吉町日門漁港H※16.3 本吉町前浜H※18.9 本吉町明神岬H12.7※15 本吉町登米沢H※19.7 本吉町小浜H20.2 本吉町三島H※13.6 本吉町大沢E8.2 本吉町小泉歳内G7.5 唐桑半島先端H19 唐桑町石浜E8.5 H15.2 唐桑町只越E8.5 G7 H15 唐桑町荒谷H13.4 唐桑町大田沢H15 唐桑町笹浜H14.3 唐桑町御崎岬H13.3 唐桑町神止H11.4 唐桑町浦 H12.1 唐桑町明戸H12.2 唐桑町御崎H※20.6 唐桑町馬場H※12.6 唐桑町欠浜H※15.1 唐桑町高石浜H※13 唐桑町大畑H※14.6 唐桑町境H※16.5 唐桑町真崎H11 唐桑町大理石海岸H12.4 南町H6.5 唐桑町小鯖E7.5  唐桑町舞根E5.9河原田H5.6 松崎中瀬H※11.3 浜町H7.9 魚町H11.9 御伊勢浜海水浴場H14.7 岩月H※7.8 岩月台ノ沢H10 松崎高谷H※7.1 波路上岩井崎H12.1 母体田H10.5 波路上杉ノ下H※13.4
<南三陸町>陸前港H12.2 歌津大磯H13.1 歌津馬場G6.7 H15.8 馬場中山E10.8 G6.1 歌津駅H14.7 歌津峰畑H※13 歌津浪板H19.5 歌津田ノ浦G5.4 H16.3 歌津石浜E14.3 H※15.3 歌津館浜H※12.2 名足E9.4 津波避難ビル H15.7 志津川港H15.7 志津川藤浜E5.2 志津川細浦H15.1 志津川病院H15 志津川本浜町H7 南三陸町役場H13.9 戸倉波伝谷海岸H13 戸倉水戸H※11 戸倉長清水H※10.6 戸倉寺浜E6.8 船越小泊H※11.3 
<女川町>女川漁港H18.4 女川町役場H14 町立病院H17.6 竹浦H12.1※34.7 御前浜H※9.4 石浜H※16.2
<石巻市>鮎川H8.6 石巻港H5 雄勝町役場H15.4 雄勝町明神町H16.2 雄勝町大浜神袖浜H13.9 雄勝町荒浜H10.5 雄勝町十五浜荒E8.8 G10 雄勝町小泊E6.2 桑浜漁港H※12.6 羽坂漁港H12.1 大須賀港H11.7 南浜町 H5.4 中瀬石森H5.9 門脇地区H6.7 中浦H5.6 大川小学校H※8.7 北上大指E5.2 大谷川G5.2 谷川浜H21※24 鮫浦H※20 鮎川H18.5 桃浦H10
<東松島市>宮戸島H8.8 野蒜字洲崎H8 野蒜海岸H10.3
<松島町>桂島H9 野々島H7 山元町H12.7 宮戸島H5.9
<七ヶ浜町>菖蒲田浜H12.1 吉田花淵港H6
<塩竈市>寒風沢島H7.8 塩釜港H10.3 坂元川水門H12.4 坂元駅H8.8 山下H7.9 花釜H 14 牛橋水門H10.7 吉田浜H12.7 荒浜H11.8 蒲崎H14.9 県南浄化センターH11.4 岩沼海浜緑地公園H13.3 磯浜H10.8 浦戸石浜G7.6
<仙台市>仙台港H9.3 仙台新港H8~14 仙台空港H5.7 若林区荒浜H9.6 若林区藤塚H5.3 冒険広場H※14.7 荒浜小学校H5 蒲生平潟H8.1 宮城野区H6.1 深海海水浴場H12.2 仙台塩釜港H14.4
<名取市>閖上港H9.1
<岩沼市>二の倉H8.8
<亘理町>鳥の海公園H7.3 荒浜H7.7 牛橋H5.4
<山元町>磯浜漁港H※15.3

福島県
<相馬市>相馬港H9.3 磯部海浜自然の家近辺H8.1 松川浦大橋H9.1
<大熊町>福島第1原発 H13.1(東電7月8日発表)・建屋付近H11.5~15.5(東電8月24日発表)
<楢葉町>福島第2原発H9(東電7月8日発表)
<いわき市>鮫川岸H7.3 サンマリーナH※9.4 永崎H5.3※7.3 江名漁港H6.8 豊間海岸H 9.2 平薄磯H5.9※6.1 四倉管波病院H6.2 道の駅よつくらH5.9 久之浜港H7 新舞子H7 忽来海岸H5.1 須賀H6,7 岩間H7.3※7.9 小浜H7.1 永崎H5.3※7.3 折戸H6.8 

茨城県
<北茨城市>平潟H7.3
<日立市>水木H6.5 河原子H5.7
<神栖市>鹿島港H5.7

千葉県
<銚子市>外川H5.3
<旭市>矢指川H7.6 飯岡H7.6
<館山市>洲崎F8.1 相浜F9 布良F6

東京都
 伊豆大島岡田F12 八丈小島A6

神奈川県
 三崎F6 葉山F5.4 鎌倉F6 稲村ヶ崎F6 片瀬F6 江ノ島F5 鵠沼F6 岩村F6 真鶴F6

静岡県 
<熱海市>熱海C6.2 F12 下多賀F7.2 網代F8
<伊東市>宇佐美端村F7.5 伊東F9
<東伊豆町>稲取C5.4 稲取南F6
<伊豆市>八木沢A8~10 内浦A5.5~6
<下田市>下田A6 C6.8
<南伊豆町>手石C6.4 入間C13.2~16.5 妻良C6.5
<沼津市>立保C5 重須C6.7 多比C7.2 戸田大浦C5.1
<静岡市>入江C5.7 三保A5 C5.2
<牧之原市>榛原C5.2 相良A6~8 C5 地頭方C6.2
<浜岡町>(注:中部電力浜岡原発)荒井C6 塩原新田C6~7
<舞阪市>舞阪C5.6 本浦C5.6
<浜松市>川名F6
<湖西市>白須賀A5 大倉戸C6
<袋井市>湊A5    

三重県
<伊勢市>大湊A5
<鳥羽市>堅神C6 鳥羽C5.2 安楽島C7.8 今浦C5.8 国崎C21.1
<志摩市>和具C7.9 越賀C10.9 国府A7~8 阿児町甲賀C5
<大王町>名田C6 波切C5 船越C5
<浜島町>南張C5.4
<南勢町>田曽C5 神津佐A5 C5.7 礫浦C5 相賀C5
<南島町>阿曽浦C5 慥柄C6.9 贄浦A7~8 C10.8 神前浦A7 C6 方座C5 古和浦A7 C6 五ヶ所浦A5
<紀勢町>錦C7.3
<大紀町>錦A6
<紀北町>紀伊長島A5
<尾鷲市>尾鷲A8~10 C6~8 九木A5~6 C7.8 早田C9.3 三木里C5.5 賀田A8~9 C7~9.6 新鹿A10 C10 大泊A6 C6 二本島C8 曾根A5 C6.4 梶賀C5.5 須賀利A5 矢ノ浜A6~7

和歌山県    
<那智勝浦町>勝浦A6~7 C6 
<串本町>古座川口D7.5 古座A5 C5.5 古座串本A5~6 田原D5.5 袋D6.5~7 有田D5 江田D5 和深A5 D5 
<すさみ町>周参見A5.5 D5 江住A5 D5
<田辺市>跡之浦D5.5 新庄A6~7 D6 芳養D5.5 田並A5
<御坊市>南塩屋D6
<印南町>切目D6 印南A5.8~6.3 D6.6
<美浜町>西川流域D5 三尾D8.7
<日高町>小浦D5.4 津久野浦D5
<由良町>由良A5~6 D7.5
<広川町>広A5~6 D5 
<日高町>比井A5
<湯浅町>湯浅A5
<みなべ町>南部A6 埴田D5 千鹿浦D6~6.5 岩代D6.2
<海南市>海南A5
 
徳島県
 由岐町D7/牟岐町A6 D6/海南町浅川A6~7 D7/宍喰町A5D5

高知県   
<室戸市>佐喜浜A5 室戸A5.5
<東洋町>甲浦A5 D5
<安芸市>安芸A5 D5
<夜須町>手結D5
<香南市>岸本A6
<高知市>浦戸A6 D5 由岐~浦戸A6
<上佐市>宇佐A8 D8 宇佐~下川口A7.7
<須崎市>須崎A6 D5
<中土佐町>久礼A6 D5.2 上ノ加江A5 
<土佐清水市>広域D5~5.6(下ノ加江A5 大岐 大浜 中ノ浜 下益野 三崎下 川口)
<黒潮町>伊田D7.5 上川口D7.5 鞭D6.4 佐賀A6

鹿児島県
 種子島A6

沖縄県
<宮古島>B20弱 
<下地島>B15前後 
<伊良部島>佐和田B18 仲地B10 伊良部B8
<池間島>B10
<多良間島>B20弱
<水納島>B10以上
<石垣島>東岸北端浦崎B約30 東岸中部B15以上 東部南部B30弱 東岸南西部B10 西岸B6 宮良村B85.4※ 白保村B60※ 安良村B56.4※ 野原崎B46.7※ 大浜村B44.2※ 嘉良岳B39.8※ 伊原間村B32.7※ 玉取崎B32.1※ 平得村B26※ 真栄里村B19.4※ 登野城村B12.2※ 仲興銘村B10.7
<西表島>東岸B5
<波照間島>B18以上
<竹富島>B5
<黒島>B10以上
<2012年1月8日記 南浦邦仁>

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「南北統一」 Watch 北朝鮮2012年 3 

2012-01-06 | Weblog
 萩原遼さんが編集人をつとめる雑誌「光射せ!」。一般書店にはほとんど置いていないようですが、北朝鮮問題を考えるには格好の雑誌です。今回は同誌2011年7号(6月刊)8号(12月刊)などから、南北統一問題を取り上げてみます。

 まず山田麦氏(北朝鮮ウォッチャー)、7号からの記載ダイジェスト。
 半島の統一に必要なのは、韓国の対北朝鮮政策の変化よりも、むしろ北朝鮮が中国の影響下から脱して対南政策を転換し、「親韓国政策」を取ることであるが、これは中国が許すまい。さらには、周辺諸国が朝鮮半島の統一、それによって生じかねない北朝鮮の混乱によるリスクを恐れている点、北朝鮮の復興において資金面で多くを期待されていたであろう日本が震災で国力が弱ってしまっている現状など、マイナス要素が多く見られる。いま現在、緊張状態にある韓国と北朝鮮政府は、統一に向けた青写真をどのように描いているのかわからないが、交流も対話もないいまのままではかなわない。韓国は前政権と打って変って、アメリカ、日本寄りの政策を取り、北朝鮮は体制維持のために中国依存へとますます方向転換している。韓国の次期大統領は北に比較的融和的な人物になる可能性が高いが、時間が経つにつれ、大きな流れとしては北も南も統一よりは、現実的な路線を選び、体制安定、経済発展を図っていくのではないか。
 一番大きな負の要素は南北の同質性がこの七〇年間で失われてしまったという点である。もしかりに統一が実現する可能性があったとすれば、「古きよき日帝時代」という時間を共有していた民族の同質性が残り、中国の影響もずっと少なく、南北の国家体制の変遷を熟知していた金日成主席、金泳三大統領の首脳会談が予定されていた一九九四年の夏あたりが最後だったかな、と思う。
 いずれにしても、二〇一二年、とりわけ故金日成主席の誕生日である四月十五日(生誕100年)は、北朝鮮および東北アジア諸国にとって注目すべき一日になるのではなかろうか。

 鈴置高史著『朝鮮半島201Z年』について、萩原遼氏(ノンフィクション作家・現代朝鮮史家)は「光射せ!」7号で記しておられる。
 同書本文に、南北朝鮮統一を「韓国も北朝鮮もそれを本心では望んでおらず、中国にとっては『どうでもいいことだからだ』」とある。
 南北双方が統一を望んでいないというこの言葉は、私(萩原)も同じ意見である。私が朝鮮半島に関心をもった一九五〇年代末には「一日千秋の思いで統一を渇望している。それを妨げているのが米帝だ」という主張をおろかにも真に受けていた。これが真っ赤なウソだと知ったのは赤旗平壌特派員としてかの国に常駐するなかでだった。北の為政者は朝鮮分断でもっともうまい目を味わっていたのだ。一方韓国も統一が実現可能になったころ、つまりソ連の崩壊によって北がもっとも弱体化した一九九〇年初めのころから急に統一拒否症に変わった。いまではわずか二万人の脱北者の受け入れにもいい顔をしない。北からの脱北者も「南の同朋がこんなに冷たいとは思わなかった」と失望している。「北が今より多少よくなれば早く北に帰りたい」という人が少なくない。……
 いまさら統一などできる相談ではない。北の国民は言う。「自由に南に行けるときが来たら、南の連中をたたき殺してやりたい。おれたちがばたばた飢え死にしているときに、金正日政権にばかり支援したからだ」。また別の脱北者は「統一すれば南北の戦争になる」という。金大中、廬武鉉の二代続いた対北土下座外交がいかに北の人民の怒りをかきたてていることだろう。
 
 萩原氏は「かえすがえすも残念に思うのは、一九九四年七月の金日成主席と金泳三大統領の首脳会談が、金正日の妨害で雲散霧消したことである。あの時、金正日は父親(金日成)を殺してまで首脳会談を流産させた。あの時金日成は金正日に祭り上げられていたが、飢えた北国民の窮状をはじめて知り、南の援助でなんとか食わせようとして懸命になっていた。首脳会談で平壌に来る金泳三大統領の手土産は一00万トンの食糧と現金十億ドルといわれた。金日成はその金で火力発電所を多数建設して電気を生産し、肥料生産で農業を立てなおそうと真剣だった。周りの経済幹部たちもその気になっていた。南の支援で食糧増産となれば南北の対立も少しは解消され、和解へと進む大きなステップになったはずだった。金正日がすべてをぶち壊し、引き返せないかなたに国を持っていった。あれから二十年たつ。いまさら統一などできる相談ではない。……一九九四年の千載一遇のチャンスを逃した以上、もはや統一はない。南北双方がその気がなく、中国に仕切ってもらいたいというなら、それが次善の策だ。」

○参考・引用図書
『朝鮮半島201Z年』鈴置高史著 日本経済新聞出版社2010年刊(著者は日経新聞編集委員)
『金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解くー』萩原遼著 文藝春秋 2004年刊
『朝鮮学校「歴史教科書」を読む』萩原遼・井沢元彦共著 2011年 祥伝社
『光射せ! 北朝鮮収容所国家からの解放を目指す理論誌』年2回刊
 編集人:萩原遼 発行所:北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
 〒581-0868 大阪府八尾市西山本町7-6-5 3F
 TEL&FAX 072-990-2887 頒価900円 送料100円 既刊8冊
<2012年1月6日>
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Watch 北朝鮮2012年 2

2012-01-04 | Weblog
 「金正恩三兄弟」前回で記しましたが1昨年に続き、朝鮮民主主義人民共和国(略北朝鮮)のウォッチングを久しぶりに再開します。特に今年は北朝鮮では「強盛大国の扉を開く年」、近ごろでは「大国」表記が「国家」にトーンダウンしていますが。中国・ロシア・韓国・アメリカ…、おそらく日本も、国家の代表指導者が変更あるいは更新される政治的に大きな変化を迎えるはずの年です。台風の眼、北朝鮮に焦点をあわせ、時々不定期での連載をはじめます。

 英リーズ大学の朝鮮半島研究者、エイダン・フォスター=カーターがBBCに寄稿しているが、中国について「北朝鮮が何をしようと歯を食いしばって北朝鮮を支援するという戦略的な決断をしている。中国政府としては北朝鮮の経済改革と核放棄を期待しているが、(北朝鮮が思うようにならないからといって)この最も難しい独裁国家相手に苦労してせっかく築き上げた影響力を手放すつもりはない」のだが、それだけに決定的な影響力はない。
 日本は「いま平壌で何の影響力もない。何が起きるかハラハラしながら見つめるしかできない」し、アメリカもオバマ大統領の「戦略的忍耐」は要するに「たいして何もしない」に等しいので、北朝鮮を動かすことができないのだと。
 北京大学国際戦略研究センターの朱鋒教授は豪紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』に対して、中国のウオッチャーは経済も食糧問題も悪化を続け、総書記の死で力の空白が生まれた北朝鮮国内の「安定性を『きわめて慎重に』注視していく」と述べています。朱教授はさらに「北朝鮮においてきわめて暗い展開となりかねない事態に対応するため、中国と韓国とアメリカと日本、そしてロシアが手に手をとって、会話と協力を促進し、協調的なアプローチをとれないか、強く願っている」と発言しています。<「DIAMOND online」12月22日付け加藤祐子レポート>

○私見です。来年に「強盛大国の扉を開く」と人民に約束している北朝鮮です。新しい指導者の金正恩は、まず国民の飢餓を至急に解決しなければならないはずです。「扉」は「食糧庫」にあります。朱鋒教授のいうように、関係諸国は北朝鮮に人道支援せねばならないはずです。1990年代後半、北朝鮮では300万人もの人民が餓死したといわれています。現在の人口は2400万人。指導者の責任問題以前に、死からの救済こそ優先すべき方策です。北朝鮮はその現状苦境を明示し、6カ国協議再開を嘆願しなければなりません。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は30日、国防委員会の声明として、世界は北朝鮮が政策を変更すると期待すべきではない、と伝えた。
 KCNAによると、国防委員会は声明で「この機会に厳かに自信を持って宣言するが、韓国の傀儡(かいらい)政権をはじめ、世界中の愚かな政治家たちは、われわれに変化を期待すべきではない」と表明。韓国の現政権とは決して関わらないとの意向も示した。
 北朝鮮が対外向けに公式声明を発表するのは、金正日総書記の死後初めて。同国に強硬姿勢をとっている韓国の李明博政権をけん制する内容となった。<ソウル12月30日ロイター>
○私見。6カ国協議を望む北朝鮮ですが、これまでの李明博政権の姿勢を、今後は通用しないという強い意志の確認でしょうか。

 北朝鮮当局が2011年12月28日の金正日告別式に動員された住民らに「手袋などを着用するな」等の注意事項を事前に伝達したことが伝えられ、数十万人が動員された告別式が、当局により徹底的に演出されたものであることが再び確認された。
 平壌の消息筋は2012年1月2日、「人民班長らが金正日同志の霊柩車を見送る行事の前日(27日)に『金正恩同志も素手で霊柩車を掴んで歩かれる』と行事参加の注意事項を伝達した」と伝えた。 消息筋によれば、北朝鮮当局は地区ごとに霊柩車が通り過ぎる区間を定めて霊柩車を見送る行事に参加するようにし、「雪が降っても帽子やタオルを身に付けるな」「手袋をはめるな」等の注意事項を伝達した。また、「各隊列の後ろに糾察(きゅうさつ)隊が見守っているため、指示内容に違反するな」と脅していた。
 実際、朝鮮中央テレビを通じて放送された告別式の映像には、金正恩が素手で霊柩車を護衛している姿が確認された。吹雪が舞う氷点下の天気にもかかわらず、手袋やマフラーを着用する住民らの姿は見当たらなかった。韓国気象庁によれば、同日の平壌の平均気温はマイナス2.4度だった。、、北朝鮮当局は昨年12月29日から今月8日までを哀悼行事の総括期間として定め、追慕行事への不参加者を処罰すると警告した。<韓国「ディリーNK」1月3日>
<2012年1月4日記>
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