中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

季節外れの

2023-09-30 21:06:00 | 山形交響楽団
 「季節外れの」天候がが多い今年ですが、東北はようやく例年通りの秋になってきています。

 そんな中で、今日の山響は鶴岡での「第九」公演。…これも季節外れではあります。

 鶴岡の市民会館が「荘銀タクトホール」として建て替えられてから5年。建設費の増大に加えて、個性的なフォルムなどで、批判もあったと聞いていますが、それでも庄内の文化の拠点として誇れるホールであることは間違いない。

 その五周年記念ということでの「第九」。

 阪哲朗氏の「第九」は私たちも初めて。新鮮な気持ちで臨みます。そして、鶴岡はもともと合唱が盛んでレベルも高い。

 楽しい演奏会になりました。満席のお客様にも喜んでもらえた感触があります。

 「第九」を熱演すると、曲の力もあって達成感がすごい。

 その勢いで、ついつい「良いお年を!」と言って正月休みに入りたくなるのは、習性というか、条件反射のようなものです。

 …あれっ、来週も普通に仕事だった。

 芸術の秋はまだ始まったばかりなのです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竜馬にゆく

2023-09-28 22:33:00 | 山形
 最近「町中華」みたいなのが流行っているようですね。近所の人しか行かないがラーメンからチャーハンはもちろん、定食なども充実しているような、場末の店。

 だいたいこういう店は、店主も高齢で、コロナ禍でだいぶ疲れた上に、配膳ロボットがいるような全国チェーンにおされて、消えつつある。

 ここにこそ「これこれ、やっぱりこれでしょ!」と言える味があるものです。

 ということで、今夜は奥さんと2人で、山形市の「町中華ランキング」の上位に入っている「竜馬」へ。

 息子が幼少の時から定期的に通っている店です。今日は、娘が友達の誕生日会で泊まりだということなので、久しぶりに懐かしい味を求めて。

 ひと口食べれば、昔から変わらない味にホッとします。ラードを使っているせいなのか、レバニラもチャーハンも、どこか「わくわく」するようなコッテリした濃いめの味。これが良いのです。

 やたら偏食だった幼少期の息子も、ここのチャーハンは大好きでしたから、小さい頃は「大盛り」をとって私と2人で分けました。その後、「もう、ひとりで大盛りを食べるようになったか」を経て、東京へ出てゆきました。

 今日、久しぶりに食べて…やっぱり旨い。紹興酒があるような洒落た店ではないので、熱燗の日本酒(山形市の秀鳳)と。「チャーハンと熱燗?」と思うかも知れませんが、この店ではこれがなぜか絶品。20年も続けると「なくてはならない組み合わせ」になるものです。

 絶品の餃子も含め、変わらない味を堪能しました。心の奥の方にある「かゆいところ」に手が届きまくる味。

 少しでも長続きしますように。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真室川へ

2023-09-26 21:40:00 | 山形
 今週の山響は、まずは県内のスクールコンサート。今日は、山形県の北、最上地域の真室川町での公演でした。

 やはり、少子化の影響でしょう。スクールコンサートは昔に比べると、激減しています。

 とは言え、この真室川町のホール(公民館ですが)も、昔からなじみの場所ではあります。今でも定期的に呼んでもらえることに感謝すべきでしょう。

 真室川といえば…ということで昼休みは、めいめい「せっかくだから」となじみの昼食スポットに向かいます。選択肢はそれほど多くない。

 私は真室川温泉に併設された、お気に入りの蕎麦屋へ。会館からは車で7分ほど。

 いつも思うのですが、こういうことを書くからには、蕎麦の写真を撮るべきですよね。いつも忘れているのに加えて、気後れがして撮れない。「初老の男性が、オーダーして出てきた料理の写真を携帯で撮影しているの図」が、どうしても気恥ずかしいのです。これは私の未熟な部分であり、できる人を批判するものではありません。

 「ゲソ天付き板そば」でしたが、本当は写真で見せたいビジュアルで、実際、かなり美味しい。

 …前に来た時よりも、ずいぶん値上がりしていますが、これは仕方のないところ。

 ホシがある蕎麦は香り高く、硬めでちょっとボソボソしますが、本当に旨い。

 真室川に来た時以外、わざわざ来られるような場所ではないので、久しぶりに来られたことが嬉しい。

 忙しい中、正直、行く前はちょっと億劫ではありましたが、素晴らしい山形の秋を堪能できました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸術の年中無休

2023-09-25 21:08:00 | 山形交響楽団
 私の誕生日である「秋分の日」が過ぎて、ようやく秋の空気になり、過ごしやすくなりました。

 かつて地球に氷河期が訪れた時、恐竜たちも「うわ、もう7月なのにこの寒さはなんなんだ…もう無理」とつぶやきながら死んでいったのかもしれないなと思っていたところでした。

 人類も「もう11月なのに暑くて寝られない…」と言い残して死んでゆくのかなと…

 思っていましたが、なんとか、まだ四季は存在したようです。ついに秋がやってきました。

 さて、気温がどうであれ、秋のコンサートはどんどん消化されてゆきます。

 昨日は、酒田「希望ホール」での「花王コンサート」。

 ベートーヴェンの「第7番」をメインに、松田華音さんをソロに迎えてグリーグ「ピアノ協奏曲」などの名曲コンサートでした。

 花王さんの宣伝の力もあるのでしょうが、満席。

 木梨憲武コンサートからそのままクラシックの名曲コンサートで、私たちとしては何も切り替える暇もありませんが、違う客層でそれぞれ満席になるのは嬉しいことです。

 この先、温暖化で「芸術の秋」というのも死語になってゆくのかも知れませんね。しかし、べつに音楽を聴くのにふさわしい気温などない。良いものは何℃でも素晴らしいのです。

 と手のひらを返して、明日からも忙しくコンサートを続けてゆきます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

52歳

2023-09-23 23:59:00 | 雑記
 最近、歳のせいで朝早く目が覚めます。おじいさんです。

 …うわ、まだ4時か。

 そういう時には、枕元の携帯のアプリで、ニュースを聴きます。次の日の業務がリハーサルぐらいだったら別に良いのですが、夜の本番の日だったりすると、できればもう少し眠っておきたい。だから、できれば目は使わずに「為替と株の値動き」のような、興味がない話に誘われてもう一度眠りにつきたいわけです。

 それでも、目が覚めちゃってどうにもならないという日も多い。そういう時は寝るのを諦めてラジオドラマ。「青春アドベンチャー」です。

 昔よく聴いたこともあって大好きな番組です。

 しかし、最近はちょっと軽い話が多い。本当なら、自分では読む気にならないようなゴリゴリの文学などを、聴きやすくやってほしいところですが、時代のせいか、まあ仕方のないところでしょう。

 昨日は、ひきこもりの「プロ」を認定する国家試験が始まるという近未来SF?みたいな話でした。

 ターゲットになった、重度のひきこもりの男性は、80歳のお母さんに世話をしてもらっている52歳。

 それが、自室でテレビゲームをしながら母親に「メロンソーダ持ってこい!」などと言う。

 それに対して、「これほどの資質と長年の経験がある人はなかなかいない」とエリート認定される。

 認定されたら、国から給付金があって、一生そのまま暮らせる。

 物語では、主人公は「天性に恵まれた生粋のニート」として合格するのですが、世の中に初めて認められたという達成感のために、ニートをやめる決意をします。

 何歳になっても、生き方を変えることができる。たとえ52歳だとしても。…という意味での52という数字なんですね。

 ということで、本日、私も52歳になりました。歳とったな…と感じることが多くなってきていますが、終活にはまだもう少し早い。いろいろもう少し頑張ります。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木梨憲武コンサート

2023-09-21 22:59:00 | 山形交響楽団
 今週の山響も忙しく活動しております。まずは昨日までのスクールコンサートに続いて、明日の「木梨憲武交響楽団」コンサート。

 ご存知「とんねるず」の木梨憲武さんと山響のコラボレーションのコンサートです。

 今日、リハーサルがありましたが、とにかくサービス精神がすごい。もともと歌が上手いのに加えて、いろいろな趣向もあって、さすが一流のエンターティナーだと思います。

 個人的には、テレビで見るよりも背が高いのに驚きました。

 世の中の流行りに疎い私のような者でさえ、高校生の頃には、テレビで結構見ていましたので、身近に感じます。ちょっと毒のあるパロディが本当に面白かった。こんなことやって許されるのか?というギリギリのところ。

 明日もきっと、面白い演奏会になると思います。

 チケットはまだあるようなので、お時間のある方はぜひ!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

如空「秋あがり」

2023-09-19 23:35:00 | お酒の話(県外)
 9月の半ばを過ぎましたが、ようやく秋の気配。ということで、昨夜は久しぶりに、冷房をかけずに窓を開けて寝ました。

 …夜中に汗だくで後悔しました。

 例年ならもう、夜は寒くて窓を開けられないはずなのに、どうかしています。

 しかし、酒の世界ではもう秋。「秋あがり」「ひやおろし」など、秋の酒が出てきています。…もはや現実の世界では正常な季節を感じられないので、酒の味で季節を類推するしかない。

 ということで、秋の酒。先日の北上公演で八戸のあたりからわざわざ来てくれたお客様に頂いたものです。

 八戸の銘酒「如空」の秋あがり。精米50%の純米大吟醸。…これは美味いに決まっています。

 「秋あがり」というものの特徴は、ひと夏寝かせた「芳醇さ」「まろやかさ」です。それが、すっきりとした如空でどうなるか。期待を込めて開栓。

 …とにかくすっきり。そして、柔らかい。

 秋あがりにしては軽めですが、如空らしい清潔感が心地よい。

 残暑と言うには暑すぎる中ですが、ひと時の清涼感を堪能しました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラクエの功績

2023-09-18 21:25:00 | 音楽
 秋田の由利本荘、岩手の北上での山響「ドラゴンクエスト」公演を終えて、昨日、山形に戻ってきました。

 チケットはどちらも完売!由利本荘のホールは初めて、北上は10年以上ぶりでしたが、満席のお客様を前に演奏できたことは本当に嬉しいことです。

 この両公演は、こちら側からホールに企画を持ちかけて実現したものですが、それが叶ったのはやはり「ドラクエならお客さんが入る」という確信が持てたからであることは間違いない。

 つまり、これは山響の力ではなく、すぎやまこういち先生のお力だということです。

 こういうことが、日本全国で行われている。それで、日頃は演奏会を聴きに音楽ホールへ行くような習慣のない人達が、こぞって集まって満席になる。私たちオーケストラも、企画に悩む音楽ホールも、どれだけ助けられているか。

 そして、初めて来たお客様がみんな、笑顔になって帰っていく。感動を隠せずに涙を流す人さえ。

 本当に、すぎやま先生の功績は、いくら讃えても讃えきれません。

 おかげで、今回もたくさんの方に山響を、初めて、あるいは久しぶりに聴いてもらうことができました。

 いつまでも暑い中、なかなかハードな移動ではありましたが、ありがたい機会になりました。すぎやま先生はもちろん、関係者各位すべてに感謝。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋のドラクエ

2023-09-15 22:06:00 | 山形交響楽団
 なかなか秋が来ない。しかし、スケジュールとしては、秋の忙しさが始まっています。涼しいからこその芸術の秋だと思っていましたが、これでは何だか損した気分。

 さて、今週末の山響は「ドラゴンクエスト」。土曜日の秋田「由利本荘公演」と日曜日の岩手「北上公演」。

 どちらも、本当に久しぶりに訪れる地域。こちらとしては「またドラクエか…」という気持ちがないわけではありませんが、久しぶりの地域では、ドラクエほどお客さんが集まりやすい企画はありません。

 こうして演奏会が企画されるのも、すぎやま先生のおかげ。

 感謝して演奏したいと思います。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝優勝

2023-09-14 21:28:00 | 雑記
 私は野球は見ないのですが、阪神が優勝するかどうかにだけは、少しだけ関心があります。

 それは、今は亡き義父が大の阪神ファンだったためです。関西人はみんなそういうものなんでしょうか。

 義父には、お正月の他には年に1〜2度しか会う機会はありませんでしたが、それだけに、野球の話は貴重な話題でもあり、慎重になるべき話題でもあるのです。

 私のような無知な者が、適当に話題を探して「今年の阪神はどうなんすか?」などと言うのは、かなりハイリスクです。

 たまたまその時、阪神が首位を独走するなどしていればかろうじて許されますが、そもそも、プロ野球の今の首位がどこかも知らず、それを悪びれもせずに人に訊いてくるのは、野球ファンに対しては極めて無礼なことなのです。

 そこへきて、もし阪神が最下位だったら…。

 想像するだに恐ろしいので、義父に会う予定がある前には、阪神の順位をチェックしておくのが、長年の習慣でございました。

 しかし…。こう言うと関西人から何をされるかわかりませんが、阪神はなかなか優勝しない。それどころか「触れてはいけない」感じの結果の年の方が多いとも言える。こうなると逆に、自分が野球に関心がなくて良かったなと思うほど。自分が巨人ファンだったりしたら、もうどうしていいかわからない。そもそも結婚が許されてなかったかも知れません。

 今夜、たまたまテレビで、阪神が優勝する瞬間を見ました。18年ぶりだそうですね。

 9回の時点で、奥さんはリビングに飾ってある義父の遺影を、テレビの前に置きました。

 私も、優勝が決まった瞬間、なんだかホッとして、遺影に手を合わせました。

 お義父さん。良かったですね。そして、世の中の阪神ファンのみなさんも、おめでとうございます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スクールコンサートと温暖化

2023-09-13 22:33:00 | 山形交響楽団
 昨日は飯豊町でのスクールコンサート。山形の南、置賜地方にある新潟よりの小さな町です。

 置賜地方の中心は米沢ですが、米沢ではこの夏、下校中の中学生が熱中症でなくなるという事件が起きました。

 まったく痛ましいことですが、地域によっては通学時間がすごく長く、まわりに人通りもないような所もあるので、あり得ることだと思います。

 平和な田舎にも、これまでになかったようなリスクがあるのが温暖化社会。

 ということで、昨日のスクールコンサートも当初は学校の体育館の予定でしたが、急遽冷房のある、地域のホールに変更になりました。

 …こういう措置も必要ですね。今までは決してありませんでしたが、時代が変わったということです。

 いずれは、各学校の体育館にも冷房が設置される時代も近いですね。

 昔は学校で冷房など、職員室にしか無かったものですが、今では各教室にあるのが当たり前になりつつあります。

 山響の夏の風物詩である、灼熱の体育館でのコンサートが、過去の話になる日もそう遠くないのかもしれません。

 あまりの暑さに運動会でさえ順延になる昨今ですから、音楽鑑賞教室も当然です。

 今まで県内の子供達に、出前のコンサートをどこででもというスタンスでやってきていますが、やはりこれからは空調の整ったコンサートホールで音楽を聴くというのが主流になるべきでしょう。

 現代とは思えない山間の小さな学校で、蝉や鶏の鳴き声が聞こえる中で演奏するというのも日常でしたが、それも前時代のものとなる日もそう遠くないのかもしれません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見まもられて

2023-09-10 22:47:00 | 山形交響楽団
 二日間にわたる山響定期が終わりました。両日とも大盛況で、たくさんのお客様、ありがとうございました!

 いかがだったでしょうか?

 一曲目の現代曲「ジュピターの幻影」は、私たちも知らないような打楽器(叩かずに振り回していたのもありましたが)があったり、見ているだけでもそれなりに楽しめたのではないかと思います。

 二曲目、モーツァルト「ピアノ協奏曲」は、ソロの務川慧悟さんが素晴らしくて「代役か…」と思っていたお客さんもそのことを忘れて楽しんでいただけたはずです。本物の天才ですね。

 そして「ジュピター」。阪哲朗氏の指揮でモーツァルトの名曲をこうして定期で演奏できることは、私たちにとっても嬉しい。山響がこれまで積み上げてきたモーツァルトが、さらに良い形でお披露目できたように思います。

 終演後、お客様の「お見送り」をしていますが、私に声をかけてくれるのはやはり昔からのファンでいてくださる方です。

 「ジュピター」にお褒めの言葉を多く頂きました。「こんなに素晴らしい演奏を聞かせてくれてありがとうございました」とも言ってもらえました。…昔から来てくださっている方です。

 永年、声をかけてくださっている方なので、変化がわかります。

 「頑張ってください!応援しています」から始まって。
 「本当に良くなりましたね!素晴らしかったです」を経て、
 「こんなに素晴らしい演奏をありがとうございます!」

 十数年の時を経過しながら、かけてくれる言葉も変わってきました。実感がこもっているのがわかるので、本当に嬉しい。

 こういう方々に育てられたのだと思います。

 ありがとうございました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楯野川「爽流」

2023-09-08 22:26:00 | お酒の話し(山形県)
 久しぶりに楯野川から新ブランド。「夏酒」ということで、アルコール度数は抑えめで、しかも山田錦の純米大吟醸。

 これは見ただけで旨いに決まっています。実際、飲んでみると極上の高級酒。

 …そうなのです。最近、楯野川は高級酒になってしまいつつある。

 とにかく高い。この「爽流」も一升瓶で4000円越え。

 昨今の物価高で、生産者が多い山形では「適正価格にご理解を」みたいな呼びかけがあちこちで見られます。

 それはもちろんわかるし、心を込めて応援したいのですが、その力が、もはや私に無い。

 ずっと応援してきた楯野川ですが、もはや、私のような者が応援するようなレベルではないのかなと。…少し寂しく思いますが。

 育てていた子供が手を離れる感じ。

 立派になって良かった。今後は、もっとハイレベルの人たちに可愛がってもらいなさい。

 これからは、お祝いなど、特別な時にしか会えないけど、遠くから応援しています。「十四代」のような有名人になってくれることを願うばかりです。

 …故郷の父より。

(臨時収入でもあった時にまた会おう)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジュピターなど

2023-09-06 21:01:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、土日の定期演奏会。今回は阪哲朗氏の指揮で、モーツァルト「ジュピター」をメインに、酒井健治「ジュピターの幻影」、そしてモーツァルト「ピアノ協奏曲21番」。本来は小林愛実さんのソロの予定でしたが、出産に伴う休養が必要ということで務川慧悟さんに変更になりました。

 今日からリハーサル。まずは邦人新曲から。

 基本的には現代曲です。管楽器と打楽器に特殊奏法が散りばめられて、不思議な音がするところがたくさんあります。そのカオスの中で、所々にジュピターが聞こえてくる感じ。

…イメージとしては、怒られるかもしれませんが、近くの神社のお祭りの「お化け屋敷」。恐怖をあおるその効果音の隙間をぬって、ふと耳を澄ますと、近隣住宅のどこかでジュピターを聴いているのが聞こえる。近くの国道では時おり、大型トラックが通過する音も聞こえてくる。それらが最後には、平和にまとまる。

 作曲者には大変失礼ですが、たぶん、聞いてもらえれば、このイメージをわかってくれる方も少なくないはず。

 ジュピターは、これまでモーツァルトシリーズなど、数限りなく演奏してきましたが、阪哲朗氏の新たな解釈で演奏します。

 私たちが「新鮮に」感じるのですから、きっと、お客様にもそのように伝わると思います。お楽しみにしていただければと。

 良いコンサートになるよう頑張ります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原点回帰

2023-09-05 20:05:00 | 山形弦楽四重奏団
 昨日からいよいよ、山形Q第89回定期のためのリハーサルがスタート。

 今回は満を持しての大物ゲスト、山響首席コンサートマスターの犬伏亜里さんを迎えての弦楽四重奏プログラム。

 「原点回帰」というわけでもないのですが、モーツァルト・シューベルト・ベートーヴェンそれぞれの「弦楽四重奏曲第1番」でお楽しみいただきます。

 「第1番」だから簡単ということはない。むしろ、気合が入っている分、難しいこともあります。とくにこの3曲はそう。作曲家同様、私たちも、初心に帰りつつ気合を新たに臨みたいという気持ちを表してみました。

 初回から参加してくれた犬伏さんにも感謝。

 やはり「第1番」ながら名曲揃いです。合わせているだけで楽しい。

 来月15日の本番ですが、良い演奏会になるよう頑張ります。

 ところで、いつもならいくらでも余裕のある山形Qの客席ですが、今回は犬伏さんがゲストということと、会場が文翔館より狭いということもあり、チケットの完売もあり得ます。

 来てくださる皆様には、ぜひ前売券をお買い求めいただきたいと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする