中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

そして当日

2017-01-31 13:48:33 | 山形弦楽四重奏団
 いよいよ山形Q第62回定期。
 
 会場の設営が終わりました。スタッフがいないのが、平日開催の辛いところのひとつです。年々重さを増すばかりの組みステージや椅子に、またひとつ歳を重ねたことを思い知らされる演奏者なのでした。


 心配されていた天候もまずまず。今朝は気持ちの良い青空でした。もちろん、その分寒いわけですが、黒靴でも外を歩ける程度の足元なのはありがたい。

 
 ということで、ホールを暖めてお待ちしております。19時開演。
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いよいよ明日

2017-01-30 20:58:28 | 山形弦楽四重奏団
 山形弦楽四重奏団「第62回定期」が、いよいよ明日!


 ということで、今日は最終リハーサル。ダルマに目を入れるよう…にいけばよいのですが、なかなか難しい。


 ハイドンは、やっぱり難しくて、やっぱり素晴らしい。これだけの歳月をかけて膨大な数のハイドンと向き合って来ましたが、それが結論です。

 バルトーク。深淵とロックの入り混じった世界です。知的かつ本能的。そのきわどいバランスの中で、ノッて弾けるかどうかが勝負です。

 ドヴォルザーク「アメリカ」。名曲です。みずみずしい思い入れを、力まずに表現したいところ。


 今回は山響の都合で、残念ながらの平日開催。しかし来てくださったお客様には、精一杯のおもてなしをしたいと思います。

 お待ちしております。ぜひぜひ!
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一年の計

2017-01-28 22:16:03 | 山形交響楽団
 毎年この時期は、山響の組合であるユニオンの定期総会。今年度は昨日、終わりました。


 私は相変わらず「代表」をしているので、この1年間の「活動報告」について説明をし、質問を受け、意見を預かるわけです。


 山響のこの一年について言えば、努力の成果が出てきている。忙しさは増していますが、それが観客数の増加だったり、演奏依頼の増加に結びついている実感があります。組合としても、一生懸命に協力してきたつもりです。


 オーケストラ業界の景気は悪化の一途をたどっているので、なかなか明るい話はありません。それはこの先も続くでしょう。

 しかし、山響に来てくれるお客さんは増えている。ステージに出て行って、いっぱいの客席を見る時、苦労が報われた感じがするのです。不遇に耐えている意味が、ちゃんとあったような気になる。


 …また1年頑張りましょう。

 数多くない仲間とそれを確認するのが、「総会」なわけです。


 より良い一年になりますように。
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よろしくバルトーク

2017-01-27 23:59:56 | 山形弦楽四重奏団
 山形Q「第62回定期」の準備が大詰めに入っております。


 我々としては、一番気になる曲はやはりバルトーク。体に馴染むまで時間がかかります。しかし、ようやく目鼻がついてきた感じ。

 原始時代の混沌の中に、熱狂的なものがにわかに浮かび上がるのを感じるのは、ゾクゾクする体験です。これがバルトークの楽しさなのかもしれません。


 今回の「第3番」は、15分程度の短い曲です。構成は、うっすらと楽章っぽい4つの場面に分かれていますが、切れ目なく続くので、ぼんやりと聞いているとあっという間に終わります。

 しかし弾いてみると、この壮大な物語が15分とは信じられない。恐ろしいほど凝縮された世界です。バルトークには全部で6曲の弦楽四重奏曲がありますが、この「第3番」でその世界観が定まったと言われます。まさに、バルトークの濃縮された「原液」みたいな作品なのです。


 本番はどうなるかわからないスリリングなものになるかとは思いますが、是非、少しでも多くの人と一緒に楽しみたいと思います。

 一度聞いただけでは、何が何やら解りづらいので、できればユーチューブなどで予習してから来ていただけると、より楽しめるはずです。…「山形Qもなかなか頑張っているな」ということを感じて欲しいというのが本音ですが。


 さあ、残すは前日のリハーサルのみ。あと3日間、頑張ります。
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健康第一

2017-01-26 23:16:13 | 危機管理
 今年も「健康診断」が終了。

 
 格安のビジネスホテルの寝まきみたいな服を着せられて、目方を測られるは血は取れられるは、飲み物でないものを飲まされて放射線を浴びせられながらくるくる回らされるは…健康診断というものは人権蹂躙もはなはだしい。

…と、若い頃は思っていましたが、最近はそうでもない。


 どんな事にも「慣れ」は訪れるのです。良い意味でも悪い意味でも、「感動」は薄らいでゆくもの。

 記憶に残る最初の注射は、幼稚園の時の予防接種です。私の世代はひとクラスの人数が多いので、注射も長蛇の列。緊張しながら並んでいると、列のはるか前の方からは、悲鳴やら嗚咽やらが聞こえてくるので、恐ろしいことこの上ない。

 私の前の、普段はうるさい奴は、列が進んでゆくにつれて身体が硬直していき「いよいよ次」のところで限界に達して泣き出しました。今考えると、なんとも可愛いことです。初々しい。

 それがこの歳になると、採血に何の感動もない。看護婦の技量を冷静に見つめて評価することさえ、しなくなりました。

 バリウムですら、今ではむしろ、コーラより好きかもしれない。

…いいことなのか、悲しむべきことなのか。


 まあ、しょせんは検査で済んでいるから言えることでもあるでしょう。健康第一ですね。
 
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復調の兆し

2017-01-24 21:39:23 | 危機管理
 ようやく、春の兆しが!「明けない夜は無い」と言いますが、その通りですね!

…え?気候のことではありません。山形の冬はまだまだ続きます。そうではなくて、五十肩の話です。


 半年ほどかけてジワジワと悪化してきていた五十肩ですが、今思えば、昨年末がピークでした。一時はシャツに袖を通す度に「ゔっ…」とうめいていたものです。そして肩を上げずに無理やり腕を通すので、袖がビリっと鳴いたりしていました。

 それが!

 冬休みが終わったあたりから、ふと気づくと服を着終わっていることがある。朝、目が覚めた時にも、 肩の存在を忘れている日がある。ピークを乗り越えた実感。

 小さいことですが、嬉しいことこの上ない。ヒアルロン酸を飲んで、孫とキャッチボールしているCMのおじいさんのような笑顔になってしまいます。目指せ加山雄三。


 もう片方の肩がやられないように、今度は日頃の養生を心がけます。
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ブラスの思い出

2017-01-21 23:59:29 | 音楽
 今までの人生の中で、吹奏楽のコンサートを聴きに行ったのが、一度だけあります。高校生の時。


 中学時代に、私の影響でクラシックが好きになった友人がいたのでした。ドラクエにハマって、チェコフィルが録音したCDを買い「なんでもいいから、これみたいな曲を紹介してくれ」と言った友人です。

 ヤツは高校に入学して吹奏楽部に入り、トロンボーンを始めました。そして、臆面もなく、定期演奏会の招待券を送ってきたのです。

 …正直に言いましょう。私は彼のことを馬鹿にしていたのです。彼とは小学校から一緒で、よく遊んでいました。しかし、私が「今日はバイオリンがあるから付き合えない」と言った時に、「ケッ、男のくせに」的な態度をとったのを、私は根に持っていたのです。

 楽器というものは、「わあ、カッコいいなあ…俺もやってみたい!」などという生半可極まりない根性でできるものではない。物心つかないうちから怖い先生に罵倒され続けた上に、お前のような奴にまでどうのこうの言われながらも練習を重ねて重ねて、ようやく入り口の扉を叩くことができるような、つらく苦しいものなのだ。「ドラクエがかっこよかったからトロンボーン始めました」だと?

 よし、友人のよしみで笑ってやろう。場所は…新小岩?何県だ?

 失礼、東京都です。しかし、高校生の私には果てしなく遠く感じられ、総武線の中で後悔しました。

 着いたのは、区民センターみたいな小さなホール。…ふん、学芸会じゃあるまいし。


 しかし、始まって驚きました。大迫力。まだ、ほとんどアンサンブルということをしたことがない当時の私にとっては、衝撃でした。一人一人のスタンドプレーは危なっかしいものの、合わさるとこれほどすごいのか。

 不本意ながら、ちょっと感動して帰ったのを覚えています。弦楽合奏よりも、ざっくばらんでノリがいい。ハマるのもわかりますね。


 ということで、明日は自衛隊ブラスとの競演本番。頑張ります。
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ニューイヤー競演

2017-01-20 23:08:10 | 山形交響楽団
 今週の山響は「ニューイヤーコンサート」。と言ってもウィーン・フィルと違って、シュトラウスは「こうもり」と「青きドナウ」だけです。アンコールに「ラデツキー」もやらない。

 なぜか…それは、ブラスとの競演によるコンサートだからです。航空自衛隊音楽隊とのコラボレーション。

 ブラスにも、そしてもちろん自衛隊にも不案内なので、どういうものになるのか、まったくわかりません。ただ、私が参加する競演ものは、「風紋」と「エルザ」の2曲のみ。「風紋」はブラスの世界では有名な曲らしい。スケールの大きな映画音楽っぽい感じ。「エルザ」はローエングリンの一部分です。

 そのほかは音楽隊の皆さんと、山響の管打楽器の競演。人数も多いことだし、ゴージャスなステージになるでしょう。


 本番は明後日の日曜日の午後3時。「やまぎんホール」にて。
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朝湯とお灸

2017-01-19 23:59:31 | 温泉
 寒いと腰が固まります。この間の秋田の後、どうも調子が悪いので、今週はほぼ毎朝、温泉に通ってます。


 行きつけの温泉は温度が高くて有名。時々検温に来るおじさんによると、だいたい44度を狙ってるらしい。

 今の世の中、ご家庭の風呂でもデジタルのワンタッチで湯温を数字通りにしてくれるものですが、ここは違う。施設も旧式、職員ものんびり。そのままでは人が入れない高温の源泉を、勘を頼りに、時々うめるという超アナログ。なので、時間によって、日によって、人によって熱さが違うのです。

 しかし、早朝の常連さんは気が荒い。「江戸っ子か?」と思うほど、ぬるいとすぐ怒る。

「今日ぬるいなぁっ」
「ぬるい!」
「あいづ、何度言ってもわかんねぇんだ」
「おれ、ちょっと行ってくっから」
「おう、わりいな」

 みたいな会話がよく聞かれます。「…今日はちょうど良かったのに」と思っても、若輩者の私は、「なあっ」と言われると、「ですね…いつもよりぬるいっすね」などと答えてしまう。


 一昨日の朝、番台を通って男湯ののれんをくぐろうとした時に、よく顔を合わせる常連さんのひとりが出てきました。口が半開きで、いつもより生気がない。

「おはようございます」
声のデカいおじさんですが、いつになく小声で、
「…今日は、あっづいよ」

 このおじさんは相当熱くても、やせ我慢に近い根性を見せる人なので、「あつい」という単語を耳にするのはおそらく初めて。…どんなものなのか。

 しかし、私も元は江戸っ子。どれどれ、とばかりに、もうもうとした湯気の中に迷いなく足を踏み入れる…。

…2歩で撤退。いたたたた、としか言いようがない。なるほど妙に、湯の中よりも浴槽のへりが混んでるはずだ。

 皆と同じく、その日は、足湯メインで帰りました。誰も水を入れようとしないのは、最後の意地でしょうね。


 翌日は普通に戻ってました。うるさい常連に、係の人が逆ギレしてみたのでしょうか。まさに「お灸を据えられた」感。それもある意味、健康にはいいかも知れません。
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バルトークはお好き

2017-01-17 23:59:23 | クァルテット
 さて、山形Qの「第62回定期」まで、あと2週間。リハーサルに余念がありません。


 今回のメインはドヴォルザーク「アメリカ」。

 ではありますが、目玉はやはり、バルトーク「第3番」でしょう。生で聴く機会はそうそうないはずです。


 しかし、抵抗がある人も少なくないようで…。

 これまで山形Qは、バルトークを番号順にとり挙げてきているので、今回が3曲目。

 山形Qのお客さんは、ありがたいことに常連さんが多いので、今までバルトークに全く興味がなくても、四重奏曲の2曲だけは聞いたことがあるという方もいるのです。…わが山形Qの功績ですね。

 それですっかりバルトークの魅力にハマってしまい、朝な夕なに耳にせずにはいられない体になってしまった…

…というお便りは、残念ながら届いておりません。どちらかというと、チラシを渡した時に、
「ああっ、またバルトークやるんですか…」
空気がもれた感じのトーンで言われることがありました。「実はその日はちょっと急用が」とまでは言わないものの、という感じです。

 これはバルトークのせいではない。今までの山形Qの演奏のせいです。だって難しいんです。

 しかし、私たちも3曲目となると、少し違います。もっと曲の良さが伝えられるはずです。


 それに、朗報か悲報かわかりませんが、「第3番は短い」。CDだと15分ぐらいで終わってしまいます。

 その短い中にバルトークらしさが、もっとも凝縮していると言われているのがこの「第3番」なのです。全6曲中、第3番がイチオシだという人も多い。


 ぜひこの機会にいかがでしょうか?ビターで時おりザラザラした食感ですが、とにかくカッコいい曲です。


 これから仕上げの追い込みですが、良い演奏になるように頑張ります。
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大寒波

2017-01-14 21:44:07 | 山形交響楽団
 雪が少なくて穏やかな冬だなあ…

…と、ゆるゆるした気分でいたら、いきなりやられました。「数年に一度」レベルの暴風雪。


 しかも山響の秋田公演ときっちり重なるタイミング。新年から、雪嵐の中を北上とは。大しけの日に船を出すような気分で出発。

 横殴りの大雪で途中、視界が何度もホワイトアウト。隣県とは言え山形市から秋田市までは、200キロの道のり。…長かった。ほうほうの体で、何とか到着。


 ということで昨日、秋田県民会館にて「山響未来へのクラシックコンサート」が無事に終わりました。わかりやすい解説付きで、「運命」を中心とした名曲プログラム。案内は、何度かコラボしている「爆笑コメディアンズ」の二人。さすがはプロです。会場を盛り上げてくれました。


 秋田市に2泊して、今日、帰って来ました。復路は…

…あれでも「行きはヨイヨイ」だったのだという事を思い知らされる吹雪の道を、6時間近く。右も左も、どこが道なのかもわからないような白一色のフロントガラスを見つめ続けるのは疲れますね。途中、壁に突っ込んで立往生している車が何台もありました。

 無事に帰り着いたことには感謝すべきでしょうが、やはり漂う「末吉感」は拭えない。

 今年も頑張ります。山響を応援宜しくお願いします。


 


 
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治療

2017-01-11 23:36:17 | 危機管理
 朝から歯医者。

 
 一年ほど前から、定期検診で言われた通り、歯磨き後に糸ようじを使うようにしました。鏡を見ながら、自分もなんと素直になったものだろうと思いつつ。

 しかし一箇所だけ、触れるとチクっとするところがあることに気づきました。詰め物をしている二本の歯の間。

 おとなしく正直に申告すると、あれよあれよという間に「治療しましょう」という流れに。

「二本とも詰め物を外して調べてみます」

…いや実は、それほど困っていたわけでもないのに。


 まず麻酔。「外す」と簡単に言っても、削るわけですから「素」ではきびしいので仕方がない。昔は、どんなに削るときでも麻酔などしなかったものです。痛かった…だからあのドリルの音を聞いただけでも疼痛がするのです。

 それが今では、とりあえず麻酔。「とりあえずビール」的な、当たり前の気軽さ。今日は、平成元年生まれの若いお兄さんが担当でした。

 「お痛み大丈夫でしょうか。これから削っていきますけど、痛いときおっしゃって下さいね。お薬追加しますので」

 丁寧、そして物腰柔らか。これも、昔の歯医者さんとえらい違いです。さすが新世代。


 しかし…なっかなか詰め物が取れないらしく、削る削る。それでもとれないのでさらに削る。

 平成生まれか…あんたが生まれるよりずっと前から詰めてあるんだから、そう簡単には取れないだろう。

 しかも、詰め物の下に結構な虫歯があったらしく、相当手こずってからようやく終了。そして型をとります。ねっちゃり甘噛みが気持ち悪いのは昔と同じ。

「次は2週間後に来て下さい」


 帰りましたが、麻酔が切れると痛いこと…。夜の「楯野川」でようやく楽になりました。

 やっぱり「歯は命」。大切にしましょう。
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初市

2017-01-10 22:43:59 | 山形
 今日は山形市の「初市」。夏に花笠踊りをやるメインストリートに、多くの店が並びます。江戸時代から続いている行事だそうで、「だんご木」などの縁起物を買いに来る人が多いようです。

 …というのが、ウィキペディア的な知識。実は山形に来て18年ですが、「初市」には行ったことがない。こういうものは、子供の頃からの「ならわし」で来るものでしょう。

 みんなも、どうしても欲しいものがあるわけではない。本当に欲しければ、アマゾンで買った方がはやい。年中行事として、こうして集まってくるわけです。


 とにかく、メインストリートを通行止にして行うので、周辺住民はたいへんです。付近は大渋滞。都会だったら、さぞかしクレームが殺到することでしょう。


 思えば、これほど雪がない「初市」も珍しいはずです。この時期に積雪ゼロとは。

 しかし、今夜から大雪だそうなので、明後日の秋田への移動が思いやられる。覚悟しておきましょう。
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ぼく明日

2017-01-08 11:45:42 | 映画・ドラマ
 実は正月休みに、もう一本、映画を観ました。「君の名は」に続き、おじさん一人で観るのがためらわれる作品です。…まあ、正月だから羽目をハズしているわけですな。

ということで、

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」。

…いつもなら、タイトルだけで興味なしですが、去年たまたま原作を読んだところだったので、勢いで観てみることに。


 美大生の男の子が、通学の電車の中で、同い年の女の子に一目惚れをする。奥手な彼だが、何やら運命的なものを感じて勇気を出して声をかけたところ、あり得ないほどの好感触。それから何もかもトントン拍子で、見ていてウンザリするほどベタでラブラブな日々が続いていく。

 何なんだお前らは…そろそろいい加減にしろ!

 と誰もが思い始める辺りから、実は彼女が、大きな秘密を持っていることがわかる。それをわかって観ると、そのベタベタさが、たとえようもないほど美しく見えてくるという、その落差がストーリー最大のポイントなのです。

 また難病か…

…いや、ちょっと違う。新しいタイプの「期間限定ラブストーリー」を思いついたのが成功している話です。

 設定にはかなり無理があるものの、それを爽やかさと切なさで強引にねじ伏せた感じ。


 ライトノベルですが、映画は予想を裏切って、原作に忠実ながら、原作よりはるかに良い。珍しいことです。おじさんが口にするのはやや憚られるが、主演の女の子がとにかく素晴らしい。その分、アニメの「君の名は」よりも心に残る。


 映画館で、近くに女子高生3人組が座ってました。ポップコーンやらポテトフライを貪り食いながら、予告編にいちいちツッコむのがとにかくやかましい。

…まあ、場違いなのはこっちだろうから仕方がない。

 しかし本編が始まると一変。息してますかと思うほど、身じろぎもせずに見入ってました。そしてヒロインの秘密がわかってきたあたりからは、号泣。エンドロールで呼吸困難、客電が上がってからも顔面じゅうからの脱水が止まらない。

 マニアックまたはショッキングな邦画を選択することご多い私としては、こういう光景は新鮮で、微笑ましく感じました。

 映画っていいもんですね。
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Q初め

2017-01-07 23:22:40 | 山形弦楽四重奏団
 山形Qの2017年が開幕。今月の末に「第62回定期」、そして来月末に「庄内定期」と、今年も精力的にいきたいと思います。


 ということで、今日は定期の演目を中心にひと通り。

 今回のメインプログラムは、じつは「アメリカ」。「じつは」というのもおかしな話ですが、やはり何度か演奏したことがある曲は気安い感じがして、今日が初合わせ。

 しかし世の中、「気安い」というのはだいたい危険です。油断につながる。

 こういう、何回もやったことがある曲で、「わっ、昔よりも確実に良い演奏してる!」とメンバーに思わせるぐらい準備してくるのが理想なわけですが、なかなかそうはならない。油断している場合ではないはずなのですが、私を含めて、まだまだですね。

 その後、庄内定期のメインである「ラズモフスキー1番」。これも全く同じです。


 そして再び、定期のハイドンとバルトーク。

 やはりバルトークは、一筋縄ではいかない。頑張って音を並べるのが最終目標では、まったく仕上がらない。混沌の中で、お互いだけが唯一の「道しるべ」。

 まだまだ曲の理解が足りていない箇所は、まさに暗闇の洞窟を四人で歩いているのに似ています。それぞれが自分の手探りで得た情報を、周りに伝えあわなければならない。先行く人の裾を掴んでついていくようでは、はぐれなかったとしても、足手まといにしかならないのです。


 お互いに「良い仕事」ができるように、精進したいと思います。
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