中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

雪国

2012-02-29 20:10:58 | 旅の空
 朝、雪の気配がして起きてみると、やっぱり…。

 …って、あれっ、ここは東京のはず。


 今週の演奏旅行は埼玉県なので、実家に宿泊しています。しかし、東京でもこんなに降るとは…これはたぶん、我々、雪国の連中が大挙して関東に来たせいでしょう。まったくもって申し訳ない。

 それにしても、首都圏の何と雪に弱いこと。電車のダイヤはぐちゃぐちゃ、道路は大渋滞…参りました。こんなことなら雪の山形にいた方がマシだった。

 
 都会の雪の辛さを堪能しました。
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参観

2012-02-28 17:26:03 | 危機管理
 昨日は山響の仕事の谷間。ということで朝から晩までゴロゴロと・・・というわけにはいかず、もちろん山形Qの練習でした。翌日からまた演奏旅行ですから、休んでいるヒマはありません。

 そして、午後からの練習の前に、もう一つ用事がありました。娘の幼稚園の参観です。これもまた、演奏旅行の合間にきちんとやっておかないと。私はまだ今年度は行っていないので、「きてよ。いつくるの?」と娘から言われていたのでした。


 娘の幼稚園では「参観」といっても、いわゆる「授業参観」のような一斉のものはなく、各自思い思いの都合が良い日に申し込んで、「普段の様子をそっと見に行く」というものです。なのでむしろ、多くの親がかちあわないように制限されます。昨日は私たち夫婦のみ。教室の反対の端と端に別々に置いてあるパイプ椅子に座って、静かに、まるで野生動物の生態を観察するように見ます。

 ここの教育の特長は、それぞれの園児に一人ずつ別々の「お仕事」をさせることです。「お仕事」とは、学習や生活に関連した作業を、一人で黙々と集中してやることです。学習系では数字パズルや地図の色塗りなど、生活系ではお茶をいれたり、クッキーを焼いたり(!)します。昨日、娘は静かに世界地図の大陸を絵の具で色分けしていました。

 見ていると横の方から、なにやら甘い香りが。なんと、ホットケーキを焼いている女の子がいました。小さなフライパンを小さな電気コンロにかけて、言われたとおりに、砂時計をじっと見つめています。一人一人にきちんと手順を教えて、最初から最後まで自分でやらせるのですから、先生は大変でしょうが、それがきちんと浸透しているのがすごい。焼きあがったホットケーキを黙々と包丁で切り分けて、はちみつをかけています。

 さてそれをどうするのか?もちろん自分でムシャムシャ食べてはいけません。おやつの時間でもないし。

 切り分けたそれぞれに楊枝を刺して、あちこちまわって「どうぞ」と食べさせるのです。感心していると、私のところにも来ました。「お客さん」には優先的にすすめることになっているのでしょう。以前は「お茶」をごちそうになりました。おもちゃのようなホットケーキの一部分を、おままごとのようにして頂きましたが、これが本物の、しかもきちんとした味だったので驚きました。

 さらに驚いたのは、その後に別の男の子から、なんとホワイトシチューをごちそうになったこと。ちゃんとタマネギやジャガイモにも火が通ってる。なるほど、さっき泣いてたのはタマネギを切ってたからなのか。普通に美味しいシチューで、びっくり。もちろん片づけの洗い物もします。きっと良いダンナさんになれるよ。


 ここはクラスが縦割り(年長・年中・年少が一緒になっている)だから、こういうことができるのでしょうね。先輩のやっていることを見て育つわけです。よくできてるし、雰囲気も良い。福島から越してきたという3兄弟が娘と同じクラスにいましたが、よくとけ込んでいました。兄弟一緒にいられるのも安心なのでしょう。

 しかしどこの世界にも「おせっかい焼き」の女性はいるものですね。年中の男の子が一生懸命に数字パズルをやっているのに、まわりを取り囲んだ年長女が3人がかりで「そこじゃないよ」と口を出す。男の子は混乱し、かえって間違えてしまう。するとまた口出しが・・・。

 まあ、それも男にとっては必要な勉強か・・・。じゃまをせずに、そっと教室を出て、山形Qの練習へと向かいました。
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雪国の若者

2012-02-26 22:25:02 | 山形
 昨日は新庄、今日は上山で、山響の「子育て応援コンサート」。すでに県内数カ所でやっています、主に就学前の小さい子供とその親を対象にした、音楽あり歌あり手遊びありの、ファミリーコンサートです。

 昨日はまた雪が降ったこともあって、新庄の街はそこらじゅう雪の壁に囲まれていました。
「さすが新庄。雪だらけだねぇ・・・。」
「やっぱり今年は異常だな。」
「こんな時は外になんか出ないで、家でじっとしてたいねぇ。」
などと喫煙所でため息まじりの煙を吐いていたら、
「いや別に、これがいつも通りの普通の冬っす。」
と威勢の良い声が。見ると先に一服していた女の学生さん。このコンサートを手伝ってくれている、羽陽短大の、保育士をめざしている学生グループの一人でした。
「いやあの、自分は最上の出身なんで、このぐらいの雪は当たり前なんです。ただこの街はちょっと、除雪が下手っすよね。」

 ・・・さすがは本当の豪雪地帯育ちの若者。雪に対する耐性が半端じゃない。そして学生さんらしい若いエネルギーに満ちていて、確かに我々と比べると、全然寒そうじゃない。おじさん達、情けないところを見せてしまった。


 さてこの学生さん達、コンサートでは歌ったり踊ったり、手遊びなんかを「見本」として率先してやってくれています。まだ学生だし、もちろんプロではありませんから、やや気恥ずかしそうな初々しさがあるものの、やはり進路がはっきりと決まっている強みでしょうか。普通大学の学生のチャラチャラした雰囲気とは違って、張り切って輝いている感じがします。

 自分がこのぐらいの年齢の頃は、こんなにしっかりしてなかった・・・。(夜の池袋の歓楽街の映像)


 演奏しながら、踊っている彼女らの後ろ姿にエールを送っておりました。
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羽前桜川「超辛純米吟醸」

2012-02-25 00:04:59 | お酒の話し(山形県)
 こういう寒いときは、しんしんと降り積もる雪にすっぽりと覆われた、静かな雪国の蔵に思いを馳せながら一杯。(実際は休肝日なんですけどね…)

 新潟に接する町、山形県の小国町の銘酒「羽前桜川」の超辛純米吟醸です。

 小国町といえば、飯豊の深い山々に囲まれた、「マタギの里」です。「熊が出た」という県内ニュースで、一番よく耳にする地名です。


 昔、「マタギ」という映画を見ました(テレビで)。マタギの猟の準備は、熊を追いつめるための犬を育てるところから始まるんですね。才能があると思われる子犬を、何年もかけて厳しく教育する・・・まさに、生死をともにする「相棒」になるわけですから、一番大切なのでしょう。実際はよく知りませんが、映画ではここに重点が置かれていました。

 「あの熊はどうしても俺の手でしとめてやる」という主人公のマタギの老人(西村晃)が、とにかくカッコ良かった。「白鯨」のエイハブ船長に通じるような、行き過ぎた執念を持ちながらも、もっと冷静で職人的なところもあって、男らしい。犬も彼の影響で、しだいに「マタギ犬」としての血が覚醒していき、最後にはコンビとしての絆が生まれるのが、また感動的でした。


 おっと、すっかり話がそれてしまいました。とにかく、こういう深い山に囲まれたところが、小国町なのです。山形に来て間もないころに、ブナの原生林を見に行ったこともあります。山形のなかでも特に自然が豊かなところです。

 このような地域では歴史的に、塩気の濃いものをよく食べます。長いこと保存したりする必要があるからでしょう。なので、酒の味も「濃いめ」になります。

 「濃厚系」は私の好みではないので、「小国の酒」ということで「飲まず嫌い」をしておりました。しかし、ここのところ、会った日本酒通の人の何人もから「桜川」を絶賛されてしまったので、避けては通れないなと。


 さて、なるべくキレイなやつを、ということで出羽燦々45%の(純米大吟醸と書くべきなのに)純米吟醸。これで3150円というところも、良心的なのがうかがえます。

 ということで、味見を。・・・想像していたような重さは無し。むしろキリッと引き締まっています。さすが「超辛」、フワッとするような甘さも無し。輪郭がはっきりして、口の中をスパッと洗い流す感じ。そして最後に、深みのある香りを残す。この「香り」は、やはり「内陸系」のものですが、全体がくっきりとまとまっているので、いやな感じはしません。むしろ味の濃い料理にも合う「ふところの深さ」を出しています。

 なによりも、丁寧な感じが伝わってくる味です。手間を惜しまない「じっくり」した感じ。このあたりが、酒好きに愛されているのでしょう。素朴ながら芯の強さを内に秘めている酒です。

 雪国の、じっくり丁寧な職人技を堪能しました。
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宇都宮にて

2012-02-24 16:14:12 | 旅の空
 はあ・・・もう餃子いらない。やっぱり餃子は空腹の時に食べないといけませんね。さんざん飲んだ後に、勢いだけで、ハシゴして食べるものではない。

 「宇都宮餃子館」系列の、なかなか美味しい店だったと思います(たぶん)。しかし、すでに一軒目で大量の日本酒(栃木の銘酒「鳳凰美田」です。これが旨くて危険)が入っていたので、よく覚えていない上に翌日の胃の重さだけが残るハメに。・・・要反省。


 ということで、公演を終えて昨日、宇都宮から自宅へと帰ってきました。わずかですが、山形にも春が近づいてきている感じがします。途中の笹谷峠の温度計が「7度」もあったので驚いてしまいました。


 帰り道、奥さんからのメールを見てびっくり。
「何時に帰ってくるの?夕飯ギョウザでいい?」

・・・餃子以外でお願いします。(即返信)
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片雲

2012-02-22 10:56:17 | 旅の空
 磐梯熱海温泉郷です。

 片雲の風にさそはれて・・・なんて、そんなカッコいいものではありません。またまた追い立てられるように、今週の旅行が始まりました。今回は2泊3日で、福島と栃木。また元気に飲み歩きますかね。


 まず初日の昨日は、三春で公演の後、磐梯熱海に宿をとりました。温泉です・・・素直に嬉しい。先々週の旅行はすべてビジネスホテル、帰ったとたんに庄内定期、直後から発熱し、治ったら鶴岡・・・ずっと温泉に行っていないのです。

 もともとここ数週間の大雪で、山形市内は慢性的に交通渋滞が発生。自宅から温泉までの往復にえらく時間がかかるので、見送っていたのでした。こんなに寒いのに・・・ウイルスにやられたのは、そういう「冷え」の蓄積のせいもあるかも知れません。

 
 ということで終演後、足取り軽く磐梯熱海へと車を走らせました。三春からの道のりは、40分ほど。あっと言う間です。雪は降っていないものの天気はどんよりして、会津方面へ向かう道は少し寂しげな景色です。インターを降りた国道は、さびれて寒い。

 しかし・・・温泉に向かうとなれば気分は温か。さびれてればそれだけ「秘湯」ムードが漂うので、期待感が高まります。人の気分なんてそんなもんです。

 それほど山奥に入るわけでもなく、あっさり到着。小ざっぱりとした中規模の旅館です。部屋へ案内されると、もちろん大浴場へ直行。午後4時には湯船に浸かっていました。


 まだ陽のあるうちに、誰もいない大浴場で、のんびりと足を伸ばす贅沢・・・演奏旅行もたまにはこういうお楽しみがないと。

 お湯は無色透明の単純泉。「薄いかな・・・」とも思いましたが、出てみるとやはり、普通の沸かし湯とは温まり方がまったく違います。久しぶりの温泉を、気持ちよく堪能しました。


 さて、今日は三春でもう1公演してから、宇都宮へと向かいます(ギョウザのかほりとビールにさそはれて・・・)。
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第43回定期へ

2012-02-21 08:50:12 | 山形弦楽四重奏団
 昨日は山形Qの練習。

 ・・・よくやるね。と思うかもしれませんが、次の定期は4月28日。もう、それほど先の話ではありません。2ヶ月ちょいしかない。しかも山響はこの時期にもかかわらず、怒濤のスケジュールですから、できるときにできることをやっておかないといけません。「継続は力なり」といいますが、力を入れるヒマがあったら、どんどん先を向いて歩きましょう。


 ということで、今回のメインは「ロザムンデ」。シューベルトの名曲がついに登場です。

 そして、今回はハイドンは無し。林光氏の追悼ということで、特別にプログラムを差し替えたためにお休みです。つまり今回のプログラムは、林光、壺井一歩、シューベルトです。ロザムンデで「名曲の夕べ」かなと見せかけて、やっぱりマニアック。しかもかなり。まあ、これがウチのカラーですね。


 邦人2作品は、まだ曲の全貌が見えていませんが、じっくりと仕上げていくことにします。
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雪の降る街の

2012-02-20 10:26:38 | 山形
 すっかり元気になったので、昨日一昨日の鶴岡を楽しんでまいりました。しかし、一日一日と、体調が良くなる度に、酒とタバコの旨さが身にしみて、困ってしまうほど。ふと見回すと、病気していない周りの団員達の方が、疲れてぐったりしているようです。申し訳ない。


 ということで、毎年恒例の鶴岡音楽祭が終わりました。土曜日の夜は、鶴岡泊。最近、山形県内は宿泊にしてくれないことが多いので、貴重な県内旅行です。

 リハーサルの後は宿に楽器と荷物を置いて、すぐにお気に入りのお寿司屋さんへ。馴染みのマスターが笑顔で迎えてくれます。一年ぶり。

 時期的には一番の旬を少しすぎていますが、もちろん名物の「どんがら汁」を頂きました。寒鱈のアラ汁ですね。庄内の冬の味覚です。これが旨い。


 世の中いろいろ過酷な自然環境の中で苦労して暮らしている人の映像を観て、「なんでそんな辛い所で暮らしてるんだろう」と思うことがあります。干ばつと洪水が交互に起きたり、台風と大雪だったり・・・。「他の所に引っ越せばいいのに」なんて、テレビを観ながら無責任なことを考えたりしてしまいます。どうしてそこまで我慢してるんだろう。

 しかし・・・きっとその土地にはその土地でしか味わえないような、素晴らしい味覚があるんです。「これがあるから離れなれない」みたいな、生活の苦労をチャラにするようなスゴい味覚があるに違いない。それがまたその土地にしかない銘酒と組合わさって、むしろ「これがない暮らしなんて考えられない」と現地の人に言わせるのだと思います。


 寒い山形には、温泉。そして、寒風吹き荒れる冬の庄内には「寒鱈汁」なのでしょう。鶴岡の銘酒「栄光富士」とあいまって、楽しいひとときを過ごしました。宿までの帰り道が、気温は低いし風は強いのに、ぜんぜん寒くない。やっぱりこれなんです。

 鶴岡の冬を堪能しました。
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健康へ

2012-02-18 11:28:11 | 雑記
 ようやく健康を取り戻して職場へ出ると、手渡された封筒は・・・「健康診断結果通知書」。こういうものを病み上がりの人に突きつけるのはいかがなものか・・・。

 「健康」への険しい道のりを再認識すべく、魔の封筒をいやいやながら開封。今年の「招待状」は何通入ってるか?

・・・おや?再検査ハガキが見あたらず。

いつも『異常がありますので、精密検査を受けて下さい』と書かれている欄を見てみると、
『わずかに所見を認めますが日常生活に差し支えありません』
だと。


 なんか拍子抜け。いつもみたいに、「異常がありますので」と喧嘩腰に決めつけてもこないかわりに、「健康ですっ!」と言ってくれるわけでもない。・・・まあ、それが実状というところなのでしょうが。

 「所見」とは、もちろん肝機能。γーGTPですね。この値ほど、毎年確実に、きちんと1年分ずつ上昇してくる数字は無い。こんなふうに着実に、人間も成長できたらいいのに・・・。


 来年こそは「マイナス成長」を目指してがんばります。
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回復

2012-02-17 09:14:28 | 危機管理
 さて、熱が下がって二日経ったので、ようやく外出できます。さあ、どこに遊びに行こうかな…というわけにはいきません。ちょうどまた今日から、山響のリハーサル。ああ…休暇は終わってしまいました。


 今日と明日は、日曜日の「鶴岡音楽祭」のための練習です。明日は鶴岡に泊まりなので、本来は「寒鱈汁」などの、冬の庄内の味覚を銘酒とともにじっくり堪能したいところですが、無理せずに過ごすことにします。
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美しき休暇

2012-02-15 15:37:43 | 雑記
 今日の山響は「未来への希望コンサート」ということで、宮城県で支援コンサートをしているはずです。


 一方、私は久しぶりに有給休暇を申請し、お休みを頂いております。

 せっかく頂いた休暇です。南国のリゾートホテルのプールサイドで、ビーチパラソルの影でトロピカルなカクテルでもすすりながら・・・というのは嘘ですが、東京の実家に帰って、いろいろな用事をこなしつつ、ゆっくり体を休めて、心身ともにリフレッシュして、まだまだ忙しさを増すこの冬をのりきるべく、滋養をとり、気を高め・・・とにかく充実した休暇を過ごすはずでした。


 しかし、満喫しているのは夢のような休暇ではなくて、なんと「A型インフルエンザ」・・・。「緊張の糸が切れて疲れが出た」典型的なパターンですね。ということで、南国ではなく山形の自宅で、家族に感染させないために、プールサイドではなく「座敷牢」と化したピアノの部屋に隔離されて寝ております。・・・情けない。


 インフルエンザなんて、子供の頃以来ですが、やっぱり歳なんでしょうか・・・こんなに体中痛いものでしたっけ。全身の関節と筋肉痛。そして、弱いところにには特に来ますね。腰が痛くて寝ているのも辛い。

 それでも、トロピカルなカクテルのかわりに(もういいか)、月曜日に近くの内科で4回も満喫した「イナビル吸入粉末剤」のおかげで、ずいぶん楽になりました。


 ・・・がっくり。明後日からの山響の仕事にそなえて明日もおとなしく、ひきこもることにします。

 あああ・・・きらめく美酒のような休暇が、ひと口も飲まないうちに指の間からこぼれ落ちて、砂漠の砂に吸い込まれていく・・・。
(こういう悲惨なイメージは免疫力を下げそうなのでストップ。また寝ます。)
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山形弦楽四重奏団第5回庄内定期演奏会終了

2012-02-14 10:07:34 | 山形弦楽四重奏団
 2月12日、真っ白な冬の月山道を越えて、酒田へ行って来ました。…酒田はやはり風が強い。雪が横から吹き付けてきます。山形市より雪が少ないのは、暖かいからではなくて、風で吹き飛ばされるからなんですね。体感温度が山形市よりかなり低いです。火をつけたタバコを最後まで吸えません。


 さて、くろき脳神経クリニック内のジョンダーノ・ホールにおけるサロンコンサートに、山形Qでお招き頂き、年に二回「庄内定期」として演奏させてもらうようになって、もう5回目になります。継続的に演奏できるということは、本当にありがたい事です。山形の定期でのハイドンシリーズに加え、庄内の定期ではベートーヴェンを年二回、とりあげることにしていますが、こんな活動ができる幸せなカルテットはなかなか無いでしょう。主催の黒木夫妻に深く感謝。


 ということで、今回は一曲目にハイドン(Op33)、次に邦人(日本民謡)、メインはベートーヴェン(ラズモフスキー第2)という、山形Qではオーソドックスな配置のプログラムでした。そしてこのジョンダーノ・ホールも、もう5回目ということで、響きにもすっかり慣れました。安心して気持ち良く演奏できます。


 サロンコンサートにふさわしく、50名ほどのお客様と一緒に、アットホームなひと時を楽しみました。(黒木夫人のお誕生日を祝ったり)。


 ちなみに打ち上げは、すぐ近くの焼鳥屋さん。ごく普通の家を改装して営業しているお店で、いろいろな所にこだわりを感じる名店です。酒田には、こういう質が高い店が本当に多くて驚きます。これまた楽しい(美味しい)時間を過ごしました。


 「ああ…充実した良い一日だった。」
ホッとして気が抜けたのかも知れません。我が家に帰りついてからも、寒気がとれない。酒田の風は冷たかったからな…と思ってるうちに震えがとまらなくなり…。

 久しぶりに寝込みました。(…そして現在に至る。残念。)
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山形Q、酒田へ

2012-02-12 10:23:35 | 山形弦楽四重奏団
 さて、旅から帰ったら、こたつでゆっくり、お気に入りの山形の地酒で…というわけにはいきません。今日は山形Qの記念すべき第5回庄内定期演奏会です。

 これから雪の月山を越えて酒田へ向かいます。無事に到着しますように。

 そういえば、1年前の前々回は、本番後に月山道の雪崩があって、山形に帰るのにずいぶん苦労しました。


 良い演奏会になるように頑張ります。
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みちのく回帰

2012-02-09 09:38:29 | 旅の空
 セミダブルのベッド(ちょっと良いホテルでした)から起きて、気配を感じカーテンを開けると、雪景色。・・・やっぱり。

 雪国の人はわかってくれると思うのですが、「雪が積もっている気配」というのがあります。何ともいえない静けさみたいな。雪が音を吸収するせいなんでしょうか?


 東北自動車道を北上すると、那須高原を越えて少しのところに「これよりみちのく」という表示があります。これを見ると「帰ってきた」というか、なにか肩の力がフッと抜けるような、安心感みたいなものがあります。人も車も多い首都圏から脱出したということもありますが、「みちのく」という言葉の、落ち着いた柔らかさのせいもあると思います。

 ということで、その表示のすぐ先、「みちのく」の入り口である白河に、昨日は宿をとりました。

 白河は歴史のある街なんでしょうが、あまり印象がありません。だいたい、経由したり通過したりするばかりです。白河といえば「白河の関」ですが、芭蕉の時代からまさに「入り口」だったのでしょう。泊まっている宿も、大きなバイパス沿いのホテルで、近くに観光スポットのようなところはありません。


 さて、今日は猪苗代湖の近くの学校での公演です。やさしいばかりではない、「冬のみちのく」の厳しさを再び味わうことになるのか・・・。そして明日は、いわきで公演の後、ようやく山形へ帰ります。
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イメージアップ

2012-02-08 12:33:45 | 旅の空
 突然ですが、東松山に宿泊しています。「どこそれ?」と思う人に説明しますと、東武東上線で、けっこう行ったあたりです。私もよく知りませんでした。やたらと焼鳥屋が多い、素敵な街ですね。


 さて、昨日からまた演奏旅行に出ています。今回は3泊4日で福島~埼玉~福島。初日の昨日は福島県の伊達市でコンサートをしてから、ここ東松山に宿をとりました。


 申し訳ないですが、東武東上線のイメージはあまりよくない。というのは、私の大学では1年生の体育と一般教養の一部が新座のキャンパスであって、そのため毎週、志木まで行かなくてはならなかったからです。体育は1時限から。早朝の大混雑の池袋でさらに乗り換えて行くのが苦痛でした。

 本来「1時限目」などという時間は、大学生が起きてたどり着ける時刻ではない。さっきまで飲んでたんですから。だからそこは、出席しなくても単位がとれる科目を選ばないといけないのです。

 ところが体育はどうしようもない。あきらめて出席するか、今年落として、来年にもっと遅い時間が割り当てられる可能性にかけるしかないのです。しかしそれもリスクが大きすぎる。4年生(またはそれ以上)になって、まさに「老骨に鞭打って」、新入生と共に早朝から駆けずり回る惨めさはありません。「体育だけは若いうちに」・・・生まれて初めて、「人生設計」という言葉の重みを肌で感じる瞬間です。

 ということで、私もあきらめて、早朝の東上線に乗りました。ラッシュは逆方向なので、座れることも多いのですが、これが要注意。昨晩の酒が倍増させる、朝の眠気に負けてしまうと大惨事に。「ここはどこなんだろう・・・自分は何のためにこんな所にいるんだろう・・・」と、「寄居(よりい)」と書かれたホームのベンチに、うつろな目をして座っていたことがあります。


 そんなこんなで、東上線にはトラウマがあるのですが、こうして来てみると、この東松山はこぢんまりとしていて、雰囲気の良い街です。雪がないので嬉しくなって、しばらく歩き回りましたが、駅の近くには「箭弓稲荷」(やきゅういなり)という、由緒ある神社なんかもあって、歴史のある街です。境内横の「ぼたん園」は、見頃だったらきれいでしょうね。

 今まで、東武東上線を逆恨みして申し訳なかった・・・。


 さて、今日はこれから日高市でコンサートをしてから、また福島県に戻ります。
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