中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

仕事納め

2008-03-31 23:09:35 | 山形交響楽団
 4月は山響にとっては一番ヒマな月です。世の中が年度替わりで忙しいのでしょう。やはり忙しい時には、音楽を聴くなどという事は真っ先に後回し(?)なんでしょうね。

 今日は山響の「オーケストラ日」のイベントでした。平日という事で、人が集まるか心配されましたが、多くの人が来て、楽器の体験コーナーなども盛況でした。多くの人達(子供が中心ですが)に生まれて初めてヴァイオリンに触ってもらいました。自分が初めてヴァイオリンに触った時の事は覚えていませんが、今日は何となく感動的な瞬間に思える時がありました。

 世の中は暫定税率など年度替わりのバタバタに満ちていますが、そうした時にふと日常から離れられるような事をしたらどうでしょう?音楽にを聴いて本当に感動できるのは、逆にそうした瞬間かも知れませんよ。

 ということで、4月12日の山形Qの演奏会もよろしくお願いします…!
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーケストラの日

2008-03-30 22:21:41 | 山形交響楽団
 昨日は若干飲み過ぎましたが、疲れている暇も無く朝の新幹線で山形へ。明日の山響の「オーケストラの日」のリハーサルでした。ファン感謝と聴衆拡大のイベントで、曲はブラームスの1番など。コンサートの前には楽器の体験コーナーなどをします。

 やはり山形は空気がきれいです。夜のひんやりした風がとても気持ち良く感じます。

 明日で今年度も終了ですね。旅行が多く忙しい年でしたが、来年度もそれは変わらなそうです。忙しいのは有り難い事ですが、健康管理に注意して頑張ります。(はい、飲み過ぎにも注意します…)
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京公演

2008-03-29 23:55:36 | 山形交響楽団
 暖かい東京でのコンサートでした。久しぶりに会った友達もいて、今まで楽しく飲みました。

 場所は上野でしたが、花見の人が多くて混雑していました。山形では花笠の時でも見られないような人出で、驚きました(田舎者丸出しですが)。

 昔の仲間の近況を聞くと、みんなオーケストラで弾いているようで、なぜだか嬉しく思いました。

 「オーケストラで弾く楽しみ」というものは絶対ありますね。アンサンブルの意味でももちろんそうですが、自分なりの作品を、何の制約もなく弾くということは、楽しい事でもあり、なかなか難しい事です。


 また次の東京演奏会に期待してもらいつつ…。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜満開

2008-03-28 23:18:16 | 雑記
 山響の明日の演奏会(すみだトリフォニー)のリハーサルのために東京へ。今日の山形は寒くて雪混じりでしたが、東京は桜が満開です。山形から着て来た服装では暑くて困りました。

 最近の東京は、知らない地下鉄が発達していて全然わかりません。今日のリハーサルは都営新宿線の「森下」の近くであったのですが、東京駅から森下まで、そして森下から目黒までどうしたらいいのか迷いました…。

 携帯で検索するという便利な手段を最近覚えたので何とかなりましたが、それが無いと全くわかりません。駅の表示(券売機の所の)は不親切ですよね。しかも新しい地下鉄は、地中の奥深くにあるので乗り換えが大変です。最後の方はエスカレーターの有り難みを知りました。

 すっかり田舎者です…。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地方オケ・フェスティバル

2008-03-27 22:26:41 | 山形交響楽団
 昨日から山響の、3月29日に東京のトリフォニー・ホールで行われるコンサートのリハーサルです。曲目はモーツァルトの「パリ」とブルックナーの「ロマンティック」です。どちらの曲も去年の定期で演奏しているので様子はわかっています。

 ブルックナーのシンフォニーは好きなのですが、個人的にはやはりもっと大きな編成のオーケストラに合っているような気がしてなりません。「風が吹くような」PPの、あるいは雄大なffのトレモロを求めるなら特に、そう思います。

 あえてこの編成でやるなら、特殊なバランスのとり方をするなど、普通とは違うブルックナーにしなければならないような気がします。まあ、聴衆の皆様が判断する事なのでしょう。

 東京は暖かいらしいですが、花粉も多いんでしょうね…。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おみくじ

2008-03-26 23:24:04 | 雑記
 初詣での「おみくじ」は2年連続で凶を引き当ててから、引かないことにしています。大吉を引いてリベンジしたいとは思いますが、運を無駄遣いしてもしょうがないですし…。

 ところで、「おみくじ」の創始者は天台宗の偉いお坊さんの、良源という人だと言われています。「厄除け大師」として崇められている人だそうです。

 良源の歌に「見ず聞かず 言わざる三つの さるよりも 思わざるこそ まさるなりけり」というのがあります。人の悪事を見てもそれに振り回されずに、心を落ち着いた状態に保つ事の大切さを説いています。

 会社などの組織にはストレスがつきものです。オーケストラも決して例外ではありません。「無理が通れば道理引っ込む」世の中です。

 ヒトがストレスを感じた時に脳が分泌する「ノルアドレナリン」という物質は、自然界にある物ではコブラの毒の次に毒性が強いそうです。

 「心を落ち着いた状態に保つ」事は健康にとって、何よりも大切である事は昔から分かっていたんですね。(でも、おみくじで凶を引く事も充分ストレスになりますが…)
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形Q練習27-vol.8

2008-03-25 23:10:54 | 山形弦楽四重奏団
 激しい花粉に悩まされています。今日はかなりきつかった…。

 ベートーヴェンの弦楽四重奏作品18は彼が30歳の時に完成したと言われています。その頃すでに難聴に悩まされていた彼は、不安と絶望のあまり自殺まで考えます。

 しかしその2年後に有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いて、厳しい運命と闘っていく決意を表します。それでベートーヴェンらしい、決然とした作風が現れてくるようになります。したがって、その「遺書」以前が「初期」になるわけですね。

 これは音楽史的には大きな転換点です。それ以前のハイドンやモーツァルトなどの古典派は自分の人生を音楽に表現しなかったのに、ベートーヴェンはそれをテーマにしたのですから。それがロマン派の始まりというわけですね。

 少しでも知っている人には常識である事を長々と書いてしまいましたが、つまり作品18はやはり古典らしい古典と捉えるべきだと思うのです。ベートーヴェンの荒々しい生き様が書き込まれた音楽ではないと思います。ましてや演奏者が勝手にそれを注入すべきではないと。

 ということで、強い想い入れで音楽を創ろうとせずに、純粋に美しい音で弾きたいと思います。が…まだまだです。


 フォーレは少しずつ音に含む「空気感」が混ざってきました。あとは音程を含めてもう少しです。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TVゲーム

2008-03-24 23:09:32 | 雑記
 機械に弱い自分は、当然TVゲームもあまりやらないでこの歳まで来ました。「ドラゴンクエスト」も殆どやった事はありません。一時期よくやったのは「麻雀」くらいのもんです。

 麻雀も機械に勝っても特に嬉しくもないので、すぐに飽きました。機械は負けても悔しがってくれませんから。負けた相手が悔しそうに金を払うから(点棒のことですよ♪)勝つと嬉しいんです。ましてや、TV画面の絵の女が服を脱いでも何とも思いません。

 というわけで、我が家にはTVゲームがありませんが、よく山形に遊びに来る友人は毎回ゲーム機を持って来るのです。彼本人も好きなんでしょうが、何よりも家の息子が喜ぶので…。

 最近のは本当に進化してますね。昔は2人で対戦するのなんてテニス(平面上でただ棒を動かすやつ)ぐらいのもんでしたから。少し前の格闘モノでさえ手も足も出ませんでしたが、もうだめです。

 しかし子供は、すぐにできるようになるんですね。F-1レースみたいな比較的簡単なやつでも、息子相手に歯が立ちません。(これはさすがに、ちょっと悔しかった…)。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

発表会

2008-03-23 23:05:37 | ヴァイオリン
 演奏というものは人に何かを伝える行為ですから、やはり人に聴いて貰うことが必要です。本当は独りで練習している時も何か(イスやテーブルでもいいから)に「語りかける」気持ちでやるのが良いとも言われます。

 そういう意味で発表会はとてもいい勉強になります。が、弾かされる方は楽しいイベントとは思えないものです。緊張するし比べられるし。

 自分にしても、いい想い出はありません。他のお弟子さん達は、みんな本当に優秀でしたから。たしか小四くらいの時にヘンデルのソナタを弾いたのですが、次に出て来た同い年の女の子にバルトークの2番のコンチェルトを弾かれました。その子は五嶋みどりだったので仕方がないのですが、ヴァイオリンがさらに嫌いになりました。それでも、後になって考えてみると、自分にとって必要な刺激だった事を感じます。

 というわけで(?)今日は山形Qのチェロ以外の3人が持つ生徒の、合同の発表会でした。同じように頑張っている人の演奏(しかも緊張しながらの)を聴く事もいい勉強になるので、良い会だったと思います。

 昨年に引き続き出ている人は、やはり一年分の成長が感じられました。そういう意味でも貴重な記録です。

 上手くいった人もそうでない人も、それが必要な刺激だった事を感じる日が必ず来ると思います。
コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

通知票

2008-03-22 22:33:42 | 雑記
 山響のオペラ「小鶴」の本番でした。キャストの皆さんもよく頑張ってました。拍手を贈りたいと思います。お客さんも映画か演劇を観ているような感じで、気楽に楽しめたのではないかと思います。来年度から県内を回るようですが会場や編成、音響など改善が必要な所もあるでしょうね。

 さて、健康診断の結果が返って来ましたが、全項目異常無しの記録がついに途絶えました…。「肝機能」…やはりお前か…。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

角質

2008-03-21 22:47:14 | ヴァイオリン
 「ヴァイオリニストは指先のケアをしっかりとやらねばならない。硬くなった皮膚をハサミで切り取るとずっと残る傷になる可能性がある…。」(カール・フレッシュ)

 ヴァイオリンを勉強した人なら誰もが苦しんだ有名な音階の教本を書いた、昔の名ヴァイオリニスト、カール・フレッシュの言葉です。指先のタコにはみんな悩まされるんですね。

 

 自分もヤスリで削ったりツメキリで切り取ったりしてましたが、その時は良くても後でさらに成長するのです。大ダコになると弦に触れる感触が無くなってミスが多くなります。

 とりあえず毎晩、クリーム(尿素配合)を付けて温泉から出た時に自然に剥がれるに任せているのが今のところのベストです。腰痛と同じで上手く付き合っていくしかないみたいです…。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィギュア

2008-03-20 23:14:45 | 雑記
 フィギュアスケートは、見ていると緊張します。ヴァイオリンは緊張に負けて失敗した時にピアノなどと違ってひどい音が出てしまうので、失敗を恐れる気持ちがより強いと思いますが、スケートはスッ転んでしまうのですからその恐怖はさらに大きいでしょう。

 華やかに着飾って、大勢の観衆の前で失敗する事への恐怖は大変なものだと思います。

 選手が転倒してしまうともう見ていられません。このわずか2~3分の為にどれだけ辛い練習をして来たことか…。一回位転んだっていいじゃないですかっ!そんなに減点しなくても。

 評価をはっきりと数値化すると盛り上がるとは思いますが、どうなんでしょう。知名度やハッタリだけではやっていけないという意味ではフェアだと思いますが…。

 良い演技をしていた選手が転倒した後の会場の心のこもった声援が好きです。

(写真は家の近くの河原の朝です。所々に雪が残っていますがもう春です。)
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小鶴

2008-03-19 23:06:06 | 山形交響楽団
 昨日から山響と声楽研究会のオペラ「小鶴」のリハーサルです。以前国民文化祭やったのはもうずいぶん前なんですね。時のたつのは本当に速くて困ります…。

 いろんな場面が懐かしく、弾きながらも楽しめます。藤沢周平の本は殆ど読んだ事がありませんが、「小鶴」はいい話だと思います。ごく普通の人々の夫婦愛や親子愛の中にある、喜びや悲しみがテーマでしょうか。

 互いを思いやりながらも子供ができない事で相手に優しくできない主人公夫婦。うだつの上がらない夫と田舎暮しに嫌気がさした妻の諍い(他人事ではない)など。「息子は都会で働いている孝行者だ」と嘘をついてしまう使用人の老女(このエピソードは残念ながらカット)など、ちょっとした事で相手に本当の事や優しさが伝えられない登場人物達は、藤沢周平の「庄内人観」なのでしょうか。

 池辺晋一郎の音楽も解りやすさに重点が置かれていて聴きやすいと思いますが、ピットの無い所ではバランスが難しいのが辛いところです。

 ちなみに我が家は夫婦喧嘩はありません。僕がすぐに謝るので…。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成果主義

2008-03-18 23:18:53 | 雑記
 最近ではどこの企業も、昔からの年功序列から今流行りの成果主義へと移行しつつあることが、それがこの不況を生き抜く道だというような事がいろいろなビジネス書に謳われています。

 何事も右にならえが日本の風土ですから、オーケストラ業界にもそれを持ち込もうとする動きがあります。それによって経費(人件費)を抑えようという意図もあるのでしょうが、全くおかしな話です。

 演奏家に「成果」があるとすれば、それは「聴衆がどれだけ心豊かな一時を過ごしたか」という事でしょうから、それを第三者が計測することは不可能です。しかもオーケストラのどの団員がどれだけ「成果」をあげたかを、だれがどうやって測るのでしょうか?

 音楽というものはつくづく経済活動とは結び付きにくいものだと思います。人間の心が相手ですから。

 しかし、そう考えると一般的ないわゆる「サービス業」も本来は全てそうですよね。満足などの「心」を相手にしているはずですから。そんなものを数値化して測ろうという事はできるはずがない。できるとすればヒトをモノと扱っていることの現れでしょう。そんな企業に本当の意味での「サービス」ができるわけないと思いますが…。

 いや、言われるまでもなくわかっています。演奏家と言えども、山奥で仏像を彫っているのとは違います。生活がありますから、一人でも多くのお客様に来てもらって、チケットを買ってもらわなくてはいけません。そして、また来たいなと思わせないといけません。有名にならなければなりません。お客さんの「数」は一つの目標であり、成果でしょう。

 しかし小さな施設なんかで、少人数相手にしかもボランティアで演奏しても、心から喜んで聴いてもらえれば、大きな「成果」を感じます。

(写真は…無意味です。文章が堅苦しい気がしたものですから…)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形Q練習27-vol.7

2008-03-17 23:52:42 | 山形弦楽四重奏団
 すっかり春の陽気です。暖かい陽射しで何となくボーッとしますが、そのせいでしょうか。それとも忙しいスケジュールに振り回されているからでしょうか。今日は一部、中だるみを感じました…。

 練習の仕方というものはその人のスタイルそのものでもあり、構築する事も改善する事もとても難しいものです。しかし、音取りが(とりあえず一通り)終わると「さらってある」気になってしまうようでは成長できません(自戒を込めて)。

 今日はハイドンの「五度」とフォーレをもう少しつめて、録音を録りました。録音はあくまでも実際にホールでお客さんが耳にするものとは違うものですが、少しでも自分達の演奏を客観的に知る唯一の手段です。聴いてみると、弾きながら感じていた印象と驚く程違うことがあります。

 ハイドンは慣れている感じはあるものの、自分の出来不出来にとらわれすぎ。弾きながら全体を感じる事ができていない。

 フォーレはそれが特に顕著で、自分が目立つ所で入れる気合いが邪魔になります。フォーレの肝は「諦め」なので自分の理解不足を取り繕うようなマネは曲を殺してしまう感じがします。フォーレの美しさは「光のグラデーション」なので、気合いを入れたり取り繕ったりの波は最悪です。

 自意識より共感。難しいですけどね…。

(写真は練習している部屋からの眺めです。田植え前ののんびりした田んぼが春らしいです。)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする