中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

グラスハープ

2024-04-20 23:19:00 | 山形交響楽団
 オール・モーツァルト・プログラムでしたが、2曲目の「グラスハーモニカのアダージョとロンド」は、ヴァイオリンは無しなので、ゲネプロの時、客席で初めて聴きました。

 たくさんのワイングラスを並べたデーブルが楽器です。グラスの大きさや、入れる水の量で、音程が定められている。そのグラスの縁を濡れた指でこする。

 なんとも原始的な楽器だなあと思いますが、考えてみれば、その他の楽器も大差はない。このAIの時代に、電気もない時代と、やってることが変わらないわけですから。

 にしても、本格的なグラスハープの音色は初めて聴きましたが、神秘的な感じがする。もちろん大きな音は出ないのですが、それがまた良い。静寂のなかで、神秘的でかすかな音に耳を傾ける時間というのは、私たち現代人にとって貴重なひとときです。

 今日も満席のお客様に恵まれましたが、皆さんはいかがだったでしょうか?

 明日も良いコンサートになるよう頑張ります。
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巨匠のモーツァルト

2024-04-18 20:40:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は週末の定期演奏会。定期は初登場の井上道義氏の指揮による、オール・モーツァルトプログラム。

 「交響曲25番」と「交響曲40番」、間に「グラスハーモニカのためのアダージョとロンド」。

 井上道義氏とは、オペラ「フィガロの結婚」でしか共演したことがありませんでした。あの時は、全国ツアーの東北公演を山響が任されただけだったので、それほど印象深いものにはなりませんでした。

 か、今回はリハーサル3日間を使った定期演奏会。…やはり、全然違います。

 「これが、いわゆる本当のモーツァルトか」と思わされる感じ。

 昨今流行りの、古楽っぽいモーツァルトは、こういう「王道」をやり尽くしてそれで飽き足らない人たちのためにある。山響ではむしろ、本物の「王道」の経験が無いので、新鮮きわまりない。昔、LPの名盤を聴いて「モーツァルトって良いな」と思った、その音楽が初めて体感できるような、貴重な機会です。

 山形の多くの方にも、ぜひ一緒に体感していただきたい。

 貴重な体験になるはずです。良いコンサートになるよう頑張ります。
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花満開

2024-04-13 20:59:00 | 山形交響楽団
 桜が満開の山形。長井の「白つつじ公園」の桜も満開です。

 ということで、今週末の山響は、明日の「グラチア音楽賞受賞者コンサート」。

 プログラムは、ブラームス「交響曲3番」をメインに、シューマン「ピアノ協奏曲」、ディーリアス「楽園への道」。指揮は園田隆一郎氏。ピアノソロは佐野隆哉氏。

 今日からホールでのリハーサルでしたが、休憩でホールの裏口から外に出ると、毎回、満開の桜。今が最高のコンディションです。

 山形は明日も晴天で暖かい予想、白つつじ公園は、今日も花見日和でしたが、明日も見ごろです。コンサートと合わせて、ぜひどうぞ。
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狭き門

2024-04-01 21:10:00 | 山形交響楽団
 山響は、公演としては「春休み」中。世の中、年度がわりのこの時期は忙しいらしく、毎年わりと暇になるのです。ということで、先日の須賀川公演の次のコンサートは4月13日の長井市での演奏会。

 とは言っても、まるまるお休みなわけではない。

 今日と明日は、新入団員オーディション。ヴァイオリンとホルンです。

 今日はヴァイオリンでしたが、受験者みんなレベルが本当に高い。みんな合格させてあげたい。しかし、空いた席は1人だけ。…狭き門なのです。私たちがやむを得ず、選り好みしなければならないのです。

 オーディションのときはいつも、自分がかつて受験した時のことを思い出します。山響だけではない。かつての色々なオーケストラ。

 たくさん受験して、たくさん落ちましたが、それでも、私などは少ない方だと思います。

 落ちた時には、門前払いされたような気がして「私なんかが受けてすみませんでした」という感じで帰るものです。

 しかし、声を大にして言いたい。審査しているオーケストラの楽団員は門前払いなどする気はないのです。本気で全員、合格させてあげたい。みんな優秀だし。

 それよりも、このオケに入りたいと思う人たちが、こんなにいるんだ…と心から嬉しく思うだけなのです。

 今日、受験してくれた皆さん。本当に素晴らしい演奏でした。自信を持って次に臨んで欲しいと思います。
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女優と年度納め

2024-03-30 23:16:00 | 山形交響楽団
 昔から思っていることですが、すごい役者さんは、その時演じている役そのものになってしまうので、作品によって別人に見える。ロバート・デニーロなんかが良い例ですよね。

 役者の技量は、役柄によって別人に見えるかどうかが、ひとつの物差しになるような気がする。なので、すごい人は、トークなどで「素」でいても、もはやプライベートでの本来の人格がよくわからない。

 昔読んだエッセイか何か、大女優の書いたもので、その中にありました。どんなに悲しいことがあっても、人前では心から泣くことはできない。この場面では、どういう泣き方をするべきなのかを考えてしまう習慣を忘れて「ただ泣く」ということができなくなってしまった、と。

 さて、山響の須賀川公演が終わりました。木村多江さんによる音楽物語「葉っぱのフレディ」をメインに楽しんで頂きました。いかがだったでしょうか。

 それにしても、すごい女優さんというものは、本当に素敵です。

 ステージ上でなくて、リハーサルとか舞台袖とかでも、素敵でしかない。これは「素」なのか、それも含めて演じているのか、素人にはまったくわからない。これは騙されているということなのか。

 プログラムの前半には、カルメンの組曲もありました。曲間には、木村多江さんのあらすじの朗読もあり、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 カルメンに惹かれて道を踏み外すドン・ホセは、「色気にやられた」と思っていました。カルメンがちょっと色っぽいからって縄を解いてしまうとは、しょせんアホなのかなと。

 …いやいや、木村多江さんに頼まれたら、誰でもすぐに縄をほどいてしまうのではないでしょうか。「演技力」も、極めると魔力に近いものがある。その前では、ちっぽけな自制心など役に立たないのです。

 「騙す」とか「フリをする」という程度のレベルの話ではないということ。そのあたりまで来ると、真実との境目が見えなくなる。

 いろいろ考えさせられる、よい経験でした。

 さて、これで今年度の公演が全て終了。ありがとうございました。

 来年度もよろしくお願いします。
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フレディ

2024-03-28 22:42:00 | 山形交響楽団
 今週末の山響は、土曜日の福島県須賀川公演。

 工藤俊幸氏の指揮で、ドビュッシー「小組曲」、ビゼー「カルメン組曲」、そして音楽物語「葉っぱのフレディ」など。

 音楽物語には語りがつきますが、なんと大女優の木村多江さんが担当します。

 「フレディ」は前に山形でも、木村多江さんで演奏しました。テレビや映画でも見慣れていますが、実物はより日本的な穏やかさの漂う、本当にお綺麗な方です。…はい、ファンです。

 松本清張のドラマや映画でも、本当に素晴らしいですよね。「鬼畜」とか「ゼロの焦点」とか…。綺麗なだけじゃない。不穏な感じがたまらない。

 もちろん「フレディ」は、生命の循環をシンプルに描く童話なので、そういう「凄み」が出るような場面はありませんが、セリフの情感はさすがです。

 きっと良い公演になると思います。
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耳に良い

2024-03-23 22:26:00 | 山形交響楽団
 今週末の山響は、明日の「オーケストラの日」コンサート。

 「オーケストラの日」とは。全国のプロオーケストラが、業界の発展・活性化のために始めたイベントです。

 トヨタ車で、純正のカーナビをご利用の方はわかると思いますが、「今日は〇〇の日です」と言いますよね。それが、ほとんど大体、一度も聞いたことがないようなマニアックなもの。「〇〇の日?なんだそりゃ」で、おしまい。

 しかし、そうやってでも、聞くのと聞かないのでは大違い。どこの業界も、ほんの少しでも認知度を上げるために、苦労を惜しんではいけないのです。

 ということで、業界を挙げて「3月31日はオーケストラの日!」と勝手に定めて始まったのがこれ。一応、全国統一のイベントです。掛け声は「3月31日」→「耳に良い」。
 ……。

 そのせいかどうか、結局、下火になり、今もやっているオーケストラは減ってきていると思います。

 しかし山響は真面目なので、ずっと一生懸命やってきたわけですが、コロナもあって、楽器体験コーナーなどはできないなど、イベントの存続を考え直さなければいけない感じにもなりました。

 ようやくコロナも下火になったことで、今年は華々しくピアニストの金子三勇士氏をゲストに招いてベートーヴェン「皇帝」、そして五番繋がりで「運命」。指揮は山響初登場の坂入健司郎氏。

 コンサート前には、かつてのような、楽器体験コーナー、指揮者体験コーナー、バックステージツアーなどで楽しんでいただけます。

 ありがたいことに、コンサートのチケットはすでに完売。「オーケストラの日」としては初めてのことです。

 良いイベントになるよう、頑張ります。
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ファンタジック

2024-03-19 21:32:00 | 山形交響楽団
 明日は春分の日。ですが本当に寒い。最近は、もう季節がめちゃくちゃですね。

 今週の山響は、まず明日の「ファンタジック・コンサート」。毎年恒例の山形市民会館の企画。小さな子供と、その両親向けのファミリーコンサートです。

 今年は、去年に引き続き、「いっちー&なる」。

 …わかる人にはわかる、人気の、保育系ユーチューバーのふたりです。

 わかる人にはわかるので、チケットは早々に完売。

 とても若い女の子2人組です。一年ぶりですが、今日のリハーサルを一緒にして、前回より明らかにプロとしての完成度が上がっている。どんな道でも「極まっていく」ものなのですね。

 私のような年寄りは、これもまた、若者の成長を見ているような気がして、ちょっと清々しい気持ちになる。

 良いステージになることと思います。
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スペインの香り

2024-03-15 22:02:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、日曜日の庄内定期の酒田公演。

 ソプラノの林美智子さん、テノールの宮里直樹さんをゲストに迎えて、カルメンのハイライトをメインに、ファリャ「恋は魔術師」、前プロにシュトラウス「スペイン行進曲」。スペインつながりのプログラムです。オペラもあるので、指揮はもちろん阪哲朗氏。

 今日からソリストが入りましたが、「カルメン」は、もちろん林美智子さんがカルメンで、宮里直樹さんがホセ。

 オーケストラの前奏曲と間奏曲、そしてふたりの場面を繋ぎ合わせた「ガラ」のようなステージです。

 カルメンという女性の、魔性の魅力が伝わる「ハバネラ」から、誘惑の「セギディーリャ」、ホセがカルメンの魔性の虜になって兵士を辞めて盗賊に身を堕とす「花の歌」、狂乱の「ジプシーの踊り」、カルメンの死を暗示する「カルタの歌」、そしてホセがカルメンを刺し殺すフィナーレ…。抜粋でも、見どころがいっぱいです。

 やっぱり、すごいオペラだと思います。こんな女に夢中になるとろくなことにならないということは、観客も、ドン・ホセもみんなわかっていることなのに逃れられない。「ミカエラにしとけよ!」と全員が思いながら、ここから抜け出すことができない。固唾を飲んで、見続けることしかできないのです。

 「ガラ」でも、この作品の強烈な魅力が十分に味わえるはずです。ソリストの2人も本当に素晴らしい。

 チケットはまだあるようなので、お時間のある方はぜひ!
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弔電

2024-03-11 21:34:00 | 山形交響楽団
 年齢を重ねてくると、有名人の訃報が、だんだん重みを増すものですね。

 ドラゴンクエストの絵を描いた漫画家とか、ちびまる子ちゃんの声優とか…特別興味が無くても昔から日常の一部として当然知っている人が亡くなったと聞くのは、自分と関係が無くても、やはり喪失感を覚えるものです。

 私の知っている世界が、次第に過去の一部分になってゆく、ということでしょうか。

 ところで、初めて「弔電」の文章を書きました。鳥山明さんにではありません。でも、決して引けを取らない有名人です。誰だと思いますか?

 …大女優の中村メイコさんです。暮れに89歳でお亡くなりになりましたね。ご葬儀はもちろん終わっていますが、お別れの会が近々あるということで、弔電を出そうと。

 ご主人の神津善行さんが、長年にわたって、山響を指揮して、自身の曲を中心とした誰にでも親しみやすいコンサートを担当してくださったご縁です。

 そのコンサートのプログラムの目玉が神津さん自作の「音楽物語」。「ピーターと狼」のような感じではなく、ラジオドラマをライヴでやるのに近いでしょうか。その出演者として、中村メイコさんをはじめ、ファミリーの方々、神津カンナさん神津はづきさんに登場いただいて、毎年、東北各地をまわったものです。

 毎年見ていても、そのたびに「大女優とはこういうものか」と、感心させられました。セリフが上手いとか、そういうことにとどまらない。お客の集中力の「引きつけ方」が、すごいのです。セリフを言う前に、場の空気を完全につかんでいるので、声を発する前に、さらに言えば発しなくても「名台詞」になってしまう。この感じは、言葉では表現できません。

 山響として長年に渡り、たいへんお世話になったので、楽団員一同として弔電を送らせて頂こうと。そして、形式的な定型文よりは、手作りの方が良いだろうということになり、簡単ですが、私が作文させて頂いたのでした。(…こういう役目は自動的に私にまわってくる。)

 長いこと、お世話になりました。協演できたことは、本当に良い思い出です。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。
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新時代

2024-03-10 22:26:00 | 山形交響楽団
 二日間にわたる、山響定期が終了。オッコ・カム氏のスケールの大きい音楽を、満席のお客様に楽しんでいただけたのは本当に嬉しいことです。

 巨匠得意のシベリウスはもちろんですが、今回はその前の2曲で、山響の若い首席奏者がソリストを鮮やかに務めたステージが印象的だったのではないかと思います。

 1曲目のサッリネン「交響曲2番」は、交響曲ではありますが実質はパーカッションの協奏曲。山響の新しい首席打楽器奏者の常盤氏が、色々な楽器(私のような素人にはよくわからない楽器たくさん)を縦横無尽に演奏しました。

 2曲目はニールセン「フルート協奏曲」。これも若き首席の知久氏が、難しいソロを豊かな音で吹ききりました。

 山響も新しい時代が来ていることを感じていただけたのではと思います。…私も感じました。若くて優秀な新人がどんどん入って来るオーケストラになりました。嬉しいことです。と同時に、私などはすっかり旧人になったことを実感します。

 私が若かったその昔、山響をバックに二重協奏曲で一緒にソリストを務めたチェロの邢さんが、今回の定期を最後に今月いっぱいで退団することになりました。定年まではもう少しありますが、第二の人生を考えたいということです。

 …そういう年代になってきているのだなと、しみじみ思う演奏会になりました。
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巨匠のシベリウス

2024-03-06 22:18:00 | 山形交響楽団
 2月よりも寒い3月。例年と大差ないはずなのですが、もっと暖かくなると思っていたのに寒くなると、余計に寒い気がする。…花粉がわりとおさまっているのはありがたいことですが。

 さて、今週の山響は週末の定期演奏会。オッコ・カム氏の指揮で、シベリウス「第1番」をメインに、山響の団員をソリストとして、ニールセン「フルート協奏曲」、サッリネン「交響曲第2番」。これは打楽器の協奏曲と言ってもいい作品です。

 コロナによる指揮者交代などもあったので、前回からずいぶん間があいて登場のオッコ・カム氏。

 合わせどころが掴みづらいシベリウスですが、さすがの明快さです。御歳77歳ということで、「肩が痛い」などと言ってはいますが、素晴らしい指揮はもちろん健在です。…肩ぐらいなら私たちの方がやられてます。

 今日もリハーサル中に思っていたことですが、こういう世界的な巨匠の指揮を見ると、やはり指揮というものは「棒の振り方」とは、ほとんど関係ないのだということがわかります。

 音を出さずに棒を振っているだけなのですが、本当に不思議なものです。

 一言でいうと、頭の中にある完成形が伝わってくるということでしょうか。

 料理人の一流が、包丁さばきではないのと近いかも知れません。しかし演奏の場合は包丁を使うのも指揮者ではない。

 野球の監督?建築士?…どちらの方面もよく知りませんが、自分は何もせずに、現場の職人たちをイメージ通りに操る仕事。結果として職人たちが想像した以上のものが出来上がる。

 私たちにとっても馴染みのない曲が並んだプログラムではありますが、きっと良いコンサートになると思います。チケットは残り少ないようですが、ぜひ、ひとりでも多くの人に会場で体感していただきたい。
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秋田ミルハス

2024-03-03 22:32:00 | 山形交響楽団
 秋田公演が終わり、先ほど帰ってきました。

 あいにくの天候で、行き帰りの片道3時間半の雪道には、やはり疲れました。

 しかし、久しぶりの秋田。1泊ですが楽しみました。

 やはり、日本海の幸から始まって、比内鶏。とくにレバー・ハツ・砂肝・キンカンなどのモツ焼きが絶品で、白神山地の水で醸した日本酒との相性も最高で…

 …いや、こういう話ではなく、新しく生まれ変わった秋田県民会館「ミルハス」。近代的な施設と素晴らしい響きで、新しい秋田の文化の中心として、東北に誇れる施設になりましたね。2000の席がある立派な大ホールですが、天気も悪い中、かなりのお客様に来ていただきました。

 隣県に暮らす者として、新ホールに祝辞を贈るとともに、山響として訪れる機会が増えることを願います。
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ミルハス公演

2024-03-01 20:51:00 | 山形交響楽団
 もう一度冬が戻ってきたような寒さと雪…なのに、花粉はちゃんと飛んでます。まあ、その話はもうよし。しても仕方がない。

 ということで、今週末の山響は日曜日の秋田公演。旧県民会館が「ミルハス」という名前になってリニューアルオープンしたということで、ホール主催のコンサートの一つとして山響が呼んでもらえることになったのです。

 秋田出身の佐々木新平氏の指揮で、ブラームス「第2番」、ウェーバー「魔弾の射手」序曲、そしてベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」。

 旧秋田県民会館は、よく覚えています。昔の山形県民会館ほどではないものの、古い。建物が古いのは別に構わないのですが、音楽ホールというものへの理解が無く、公民館を大きくしたもので事足りるだろうという古い認識が伝わってくる設計が、過去の遺物なのです。

 前回訪れた時「これが改修前の最後の公演です」と言われたような気がします。

 なので、新しく生まれ変わった新ホールにはすごく興味がある。

 久しぶりの秋田。楽しみに行きたいと思います。…天気が悪くならないと良いのですが。

 良い公演になるよう頑張ります。
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ブラス・フェスタ

2024-02-23 20:22:00 | 山形交響楽団
 今週末の山響は、明日の「ブラス・フェスタ」。寒河江市民文化会館での公演です。

 地域の中高生のブラスと協演するステージがメインなので、弦楽器を含めた山響としての演奏は前半のみ。

 なので、私たち弦楽器奏者は前半にて「お疲れ様でした〜」と帰ります。これは新鮮で嬉しい。

 …なんとも細かく、そして、つまらないことを言っているのかとお思いになることでしょう。

 しかし、これは私たち弦楽器奏者が日ごろ夢に見るシチュエーションなのです。

 コンサートの前半のみ、場合によっては序曲のみで帰って行く打楽器奏者やトロンボーン奏者などを「お疲れ様でした」と送り出しながら「…疲れるのはここからなんだけどな」と舞台袖に戻ってゆくのが私たち弦楽器奏者の日常なので。

 それが逆転する貴重な機会。悪びれずに堪能させていただきます。

 さてコンサートの方は、「スラヴ舞曲」でゴージャスなフルオーケストラのサウンドを楽しんでいただいた後で、「イタリア第1楽章」、そして吹奏楽のレパートリー「風之舞」のオーケストラ編曲、ヴォーン・ウィリアムズ「イギリス民謡組曲」。

 前半でオーケストラを堪能していただいた後は、協演のステージが後半にたっぷりとありますので、そちらをこそ、存分にお楽しみいただきたいと思います。指揮は田中祐子さん。

 午後三時開演です。お時間おある方はぜひ。
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