中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

新人戦

2013-09-28 15:03:12 | 危機管理
「たかがテニスじゃないか。負けたってちっとも恥ずかしくなんかない!その調子でどんどん行け!」
・・・いやいや、明日は大切な個人戦。「負ける」などと縁起でもない。

「なんだテニスなんて。あんなもの上手でも、ちっとも偉くなんかないんだぞ。大人になってからも全然得することなんか無いんだから。気にするな!」
・・・う~ん、中学生が頑張ってやってること自体を否定するのは良くない。

「いや~惜しかったなあ。緊張して力んだだけだろう。もうちょっとで勝てそうだったのになあ。」
・・・いや、残念だがテニス素人の私が見ても、相手チームとの実力の差は歴然。いい加減な気持ちで慰めるのは傷口に塩を塗るようなもの。

「失敗は誰にでもある。父さんなんか中学のバスケの大会で途中交代で出場したときに、その前までよく見てなかったから、どっちがゴールかわかんなくて自殺点を鮮やかに決めたことがある。」
・・・フォローにもならん。「一緒にされたくない」と思われるのがオチか。

「よしっ、今から父さんと特訓だ!」
・・・テニスなんかやったことないからなあ。


 何を悩んでいるのかと言うと、今日は山形市中学校の運動部の「新人戦」。息子の初めての公式戦です。今まで試合を見に行ったことがないので一度は見に行きたい。おりしも旅から帰った私は今日、久しぶりの休日。・・・これはぜひ応援しに行かなければ。息子は嫌がっていましたが。

 ということで、朝から張り切って市の競技場に向かったのでした。

 まずは予選大会。きちんとコート近くの観覧席に着席。天気が良くて暑くなく、最高のスポーツ日和です。缶ビールでも買ってくればよかったかな・・・とも思うところですが、それはNG。これは授業と同じ扱いなのだそうで、きちんと代休もある、学校行事なのです。

 どれどれ・・・おお、黄色のウエアにゼッケン「中島」。なかなか頑張ってるじゃないか。と、思ったらこれは練習。その後いよいよ試合開始。一日目の今日は団体戦。各校精鋭3チームを出して競います。息子は「3番手」のチームでギリギリ出場。

 白熱の試合運びの方は・・・詳しくは書きますまい。味方チームのうち1チームは勝ってくれた。まだ次の学校との試合がある。3校に2校は次へ進めると聞いていた予選リーグだが、道のりは思ったより険しいようだ。

 さあ、2戦目。・・・なんと、さっきの相手より強いみたい。戦いの模様は・・・・・・これも書かないでおきましょう。一言で表現するなら「イチコロ」。手に汗握るヒマさえ与えずに試合終了。


 がっくりと肩を落とした出場選手の面々は、見ていて痛々しい。喪失感漂う面もちで輪になり、監督からの叱責を受けてさらにうなだれる。

 他校との力の違いを見せつけられたということか。


 帰って来たら、なんと声をかけて良いやら。まあ、明日も頑張りなさい。
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厳美渓~南三陸

2013-09-26 08:56:08 | 旅の空
 夕方の厳美渓です。岩手県の南、一関にある景勝地ですね。川の両側に切り立った岩壁が「厳しく美しい」・・・ということなのでしょうか。紅葉のシーズンはさぞ綺麗でしょうね。ちょっと早かったようですが、観光で来ているわけではないので仕方がない。

 このまさにすぐ脇、窓から水の流れが見える旅館に2泊しました。静かで、渓谷の涼しげな水音しか聞こえない。こういうところは休まりますね。


 昼間はここからほど近い、小規模な学校で公演がありました。体育館に集まった全校生徒は100人ぐらい。今月の旅行は文化庁が主催しているものですが、だからこそ可能な公演です。聴く人からいただく入場料だけでコンサートの経費を賄おうと思ったら、一部のお金持ちにしかオーケストラを聴くことはできなくなってしまいます。

 養護学校での公演もありました。「音楽が好きなら勝手にチケット買ってホールに行けばいい」ではコンサートに触れる機会のない子供たちです。こういう有意義な事業にまわすお金が、もっとあってもよいと思います。


 さて、その後は南三陸へ。学校の敷地の横に並ぶ仮設住宅が目に痛々しい。ここも生徒数の少ない学校でしたが、こうして来る価値は大きいと思います。まだまだこうして復興が行き届いていない地域がたくさんあります。


 そして、今は古川のビジネスホテルにいます。先週の青森やら厳美渓の広く静かな旅館に慣れてしまうと、ベッドとユニットバスがあるだけの部屋は、閉塞感があります。閉じこめられている感じ・・・。良いものにはすぐ適応して贅沢を言うようになってしまうものですね。

 さあ、残すは今日と明日の2公演。頑張ります。
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他生の縁

2013-09-23 10:41:24 | 危機管理
 「袖すり合うも他生の縁」。人間がこんなにたくさんいるこの世界で、「めぐり逢う」というほどの出逢いでなくとも、服がふれるほど近くをすれ違うというだけでも、確かにすごい偶然なわけで、そこに何かの因縁を感じたくなるのが人情というものです。出逢いというものは素晴らしい。だから単なる偶然だと思うのが寂しいわけですね。もちろん、だからといって袖を長くしてブンブン振り回すのもどうかとは思いますが。


 さて実は昨日、バラ公園でのコンサートの後、急いで向かったのは山形テルサ。今回は弾くためではありません。久しぶりに客席に入りました。「ヤング・アメリカンズ」山形公演を観るためです。

 昨年の冬にもありました。小中学生のためのワークショップとショーをして世界各地をツアーする若いアメリカ人ボランティアによる活動です。前回は息子が、今回は娘が参加しています。

 ということで、一昨日から我が家は再び「ホストファミリー」。山響の旅行から帰った日から、家には「ヤング」が一人、滞在しておりました。

 今回は20歳のイギリス出身の女の子。ブロンドの元気いっぱいのかわいい子で娘は大喜び。私は、自分より身長が低いのがひと安心。

 
 平たく言うと、彼女たちは「青年海外協力隊」の音楽バージョンのようなものです。世界を回りつつ、短いオフの期間にはアルバイトをする。今、日本の「東北」といえば、支援の対象です。実際に、今回のツアーも福島や宮城の沿岸部が中心。学校を回って、元気をなくした子供たちと一緒に、ノリノリのショーを創り上げることで、パワーを与える活動をしています。そういう意味で、高い志を持った彼らに、同じ東北人である私たちは深く感謝しなければなりません。

 これは是非とも、東北が世界に誇る銘酒の数々で手厚く接待せねば・・・というわけにはいきません。彼らは非常に志が高いので、アルコールは一切禁止。やはり私には務まらない。


 そして、昨日のショー本番。私のような者には大音量がやや辛いところもありましたが、実にエネルギッシュで爽快なものでした。シャイな山形の子供たちがすっかり巻き込まれて、激しく歌う踊る・・・感動的でした。娘は終演後も興奮が収まらずに、いつまでもステップを踏み腰を動かして、突然倒れて寝ました。

 我が家にステイしていた子は「歌担当」で、びっくりするような表現の幅のあるパワフルな歌声には驚かされました。できれば将来はミュージカルの世界に行きたいと言っていましたが、充分才能があると思います。・・・おじさんも陰ながら応援させて頂きます。目の前で酒ばかり呑んでごめんなさい。


 夢に向かう情熱と、見知らぬ土地の子供たちにパワーを与える姿に、私も元気をもらいました。


 旅のはざまに旅人と逢い、他生の縁を感じる週末でした。彼女はノースリーブだったので袖はすり合いませんでしたが…。今日、彼らは仙台へ向かい、私はこれから岩手へ向かいます。
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バラ祭り

2013-09-22 16:32:51 | 山形弦楽四重奏団
 「薔薇は美しく散る」…と聞いたことがありますが、実物はそうとは限らないものですね。「それなりに茶色くなって散る」…自然のものですから、それでよいのです。何事にも旬があるからこそ、その時の輝きが尊いのです。


 さて、今年も恒例の山形Qによる、村山の東沢バラ公園「秋のバラ祭り」でのコンサートが、先ほど無事終了。天候にも恵まれて、例年以上の大盛況で、我々もホッとしています。ご来場のお客様、ありがとうございました。

 もはや恒例となった2ndVn今井嬢の、真摯な曲目解説にのせて和やかな雰囲気の会場はアットホームで、楽しんでいただけたのではないでしょうか。


 ところで、私個人の事を申すと、毎年この「バラ祭り」が終わると、またひとつ歳をとります。今年は明日ですが。

 まだまだ中年の「旬」を元気に過ごしたいと思います。…あまり早く茶色くならないように気をつけます。
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2013-09-21 07:32:58 | 旅の空
 「ねぶた」ではありません。「ねぷた」です。市役所の横の巨大な倉庫に格納されていました。

 「ぶ」は青森。「ぷ」は弘前。間違えると怒られるそうですから、しっかりと覚えておきましょう。

 離れたところから見ると、大した違いではないように見えるものこそが大切。アイデンティティーとはそういうものです。

 高校の時、クラスに神戸出身の奴がいて、関西弁をしゃべっていました。彼は自分の言葉を「大阪弁」と言われるとひどく怒ったものです。「大阪弁とちがう!神戸なまりや!」が口癖でした。・・・わずかひと月後には、彼のあだ名は「大阪弁」と決まっていましたが。


 さて「ねぷた」ですが、ここは正確には「平川」という地域で、弘前と違う、扇状の「ねぷた」が特徴です。描かれている勇壮な絵は、坂上田村麻呂に立ち向かう蝦夷の英雄だそうです。将軍は悪者。このあたりの歴史がうかがえますね。

 横の鬼は邪悪なものではなくて、彼に宿る、東北人の果敢な魂だとか。やはり、地域が違うとルーツが違いますから、ものの見方もまるで変わってくるものです。


 こうして、「旅行の秋」第一部終了。来週は台風が来ませんように。
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弘前の秋

2013-09-18 10:29:47 | 旅の空
 旅をすみかとす・・・今週は弘前のはずれにある温泉宿に逗留しています。毎日の公演の場所がそれほど動かないので、宿を変えずに4連泊。こういう行程はありがたいです。湯治ですね。夏休み明けからずっと忙しい日々が続いていたので、この旅行が良い休養にしたいと思います。

 ・・・仕事の疲れは仕事の途中で癒す。これが暇なし貧乏の生きる術でございます。


 ということで「温泉宿」といっても、贅沢旅行ではないので旅館ではなく、町の日帰り温泉に宿泊施設が併設されているような所です。「秘湯」ではなく、目の前はごらんのとおり田んぼに囲まれている、普通の町外れ。


 しかし、その分気兼ねがなくて過ごしやすい。

 今日のように、午後の本番で演奏会場が特に近い日は、勤め人のようにきちんと出かけて行かないで、こうして午前中も部屋でグズグズしているわけです。すると、

「いったいどんな職業をしている人だろう?仕事で来たとは言っていたけど、朝はなかなか出ていかない。ようやく変なケース持ってプラッと出ていったと思ったら、夕方には戻ってくる。そして夕食は食堂で、ちびちびつまんでは、いつまででも飲んでる。きっと怪しい人に違いない。一応、駐在さんに声かけとこうかしら・・・人相もよく覚えておかないと。」

と、家政婦の市原悦子みたいな視線が刺さることがよくあります。「怪しい人」であることは否定できないが、人畜無害であることはわかっていただきたい。

 それが、ここのようなオープンな施設だと、感じないで済むのです。わりと放っといてくれる。そしてビジネスホテルのように閉じこめられているわけでもなく、必要なサービスは充分に利用できます。これがありがたい。


 せっかくなので、秋の弘前を満喫しつつ、のんびりと過ごさせていただきます。
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台風とともに

2013-09-17 10:25:44 | 旅の空
 「芸術の秋」の旅行編がスタート。昨日から青森に来ています。

 移動日の昨日。爽やかな秋風にさそわれて、いわし雲を追いかけて北上・・・するはずが、とんでもない。台風の暴風域と一緒に移動する羽目に。


 高速道路を走っていると、雨はどんどん強まって、やがて前がほとんど見えないくらい。時々、木の枝が矢のように降ってきたり、栗の弾丸が飛んできます。しかし負けずに進むと、今度は通行止め。八幡平のあたりで仕方なく一般道へ下りると、交差点やカーブの斜面は池のように泥水がたまって、次第に行く先行く先で「この先、冠水のためUターンして下さい」と消防の人に言われるような状態になってきました。

 ふと見ると、道路と田んぼの間を流れる小川が、のたうち回る黒い龍のようになって暴れています。橋には折られて流された木がひっかかって盛り上がっています。川がはみ出したところには土嚢がつまれて・・・これではたしかに通れない。


 迂回に迂回を重ね、通行止めの解除を待つなどした結果、出発から8時間後に、ようやく宿にたどり着きました・・・。

 疲れました・・・で済んだ私たちはいいのですが、途中では浸水した家も見ました。被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。
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山形弦楽四重奏団第8回庄内定期演奏会終了

2013-09-15 18:55:26 | 山形弦楽四重奏団
 アラという魚の刺身を初めて食べました。鯛のような白身ですが、これが最高に美味。歯ごたえと甘みが素晴らしい・・・思い出しただけでも、その記憶だけで酒が旨くなる。やられました。やはり、酒田で頂く新鮮な海の幸は格別ですね。


 「打ち上げで旨い酒を飲むために演奏家をやっている」と言っていた人がいましたが、そういう姿勢には賛成できない。演奏家としてという以前に、人としていかがなものかと思いますね・・・何でも正直に言えば良いというものではないのです。真実というものは、その取り扱いに注意を要するものです。


 それはさておき、昨日、山形Qの第8回庄内定期演奏会が無事に終了しました。聴きに来て下さったたくさんのお客様に感謝しております。なかには、東京からはるばるいらした方も。ありがとうございました。

 たぶん全ての人が初めて聴いた清瀬、ベート-ヴェンの「問題作」である大フーガ、そしてクラリネットのゲスト、川上一道氏との競演によるブラームス。喜んで頂けていたら嬉しく思います。我々は楽しみました。


 そしてもちろん、主催の黒木夫妻には、かさねがさね感謝。めぐりあえたすべての「幸」に、乾杯!
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いざ

2013-09-14 15:36:00 | 山形弦楽四重奏団
 ただ今、山形Qの庄内定期演奏会の本番直前。

 予想もしていなかった真夏日の暑さですが、プログラムも熱い。ブラームスの「クラ五」にベートーヴェンの「大フーガ」そして、清瀬保二。

 涼しげに…は弾けない。しかし、ご来場のお客様と共に楽しみたいと思います。
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憂国

2013-09-12 18:50:55 | 雑記
 各地でのスクールコンサートの毎日が続いています。移動はもちろん自家用車。遠くまで行きますから、演奏している時間よりも運転している時間の方が長いという日もざらにあります。運転も仕事のようなものですね。


 そんな中でここ数年、無事故無違反の長期間記録を更新中。このままの勢いでいくと、不可能と思われた存命中のゴールド免許獲得という偉業達成が現実味を帯びてきています。

 チマチマと安全運転を意識しているわけでもないのに、ゴールドとは。ドライバーとして成熟したということか。・・・「心の欲する所に従って、矩をこえず」。これこそまさに、孔子さまのおっしゃる境地なんだな・・・。


 「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」。昨日もスクールコンサートの帰りに、黄金色になりつつある田んぼの間を通るまっすぐな道を悠々と走っていると、道のわきからピョコンと、ヘルメット姿が現れました。赤い旗を振っている。

 ・・・工事のトラックでも出てくるのかな?イライラせずに停車。さすがは優良ドライバー。

 すると、彼の持っているのは「止まれ」と書かれた三角の旗。しかも左折して路地に入れと。

 若干の不安をおぼえつつも、路地に進入すると、そこはいわゆる「ネズミとり場」。たくさんのパトカーと取り調べ用の長机とパイプ椅子が「いらっしゃいませ」的に並んでいます。

 な・・・何のまねかな?ちょっと失礼が過ぎるよ君たち。それともサプライズで優良ドライバーを表彰する気なのか?
「速度超過です。免許証持ってあっち行って下さい。」

 ちょっ・・・そんなバカな!何かの間違いでしょう。ちゃんと調べて下さい。
「今、機械から計測結果出ますんで、こちらに座って」
上等だ!きっとその機械とやらが私の冤罪を晴らしてくれすはず・・・。
「はい、57キロでした」
それ見たことか!この見通しの良い田んぼの直線道路でさえ60キロ未満で走る模範的な態度を!まあ、間違いは誰にでもあるから、今回だけは勘弁してあげよう。それじゃあ、私はこれで・・・。

「ここ40キロ制限になってますんで、17キロオーバーで1点の減点になります。今、書類作りますんで、免許証拝見します。」
な・・・なんだと!そんなバカな話が?これは明らかにおかしい。そんな無茶な制限は道路交通法の趣旨にも反してる。ここは最高裁まで争うか・・・。

 ふと見ると、丁寧な物腰で青切符をせっせと記入している警官は、私よりもずいぶん若い、まじめそうな青年。おい・・・君。君はこんなことをするために警官になったのか?もうちょっとぐらい大志を抱いたらどうなの?君の幼い頃からの夢は、か弱い市民を守るために巨悪に立ち向かう事だったはずでしょう。
「あの・・・コウキョウガクキョウカイのガクは・・・?」
・・・たのしいっ!

 そんなことを訊いている場合なのか?こんな君の姿を見たら、田舎のおふくろさんが悲しむぞ。カツ丼でもとってやろうか?


 ああ・・・まったくこの国の未来はどうなることか。今まで検挙されたことは数知れないが、「山形交響楽協会」と漢字ですらすらかける警官に会ったためしがない。


 日本の将来を深く深く憂えた私の愛国心はメラメラと燃え、病んだ祖国へ巨額の寄付をすべく、「納付書」を手に立ち上がったのでした。


 ・・・そして憂国の士は、腐敗して崩れゆく巨神兵のような足取りで、「猟場」を後にしたのであった。(「さらば、私のゴールド」〈完〉)
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楯野川「源流」(2013)

2013-09-10 23:12:15 | お酒の話し(山形県)
 「芸術の秋」も良いのですが、それはひとまず置いといて、秋を楽しみましょう。

 ということで、と言うまでもなく、秋の酒。我らが楯野川の〈源流〉「冷やおろし」です。これが出ると「もう秋か・・・」と実感します。同時に「また一年が過ぎたのか」と。


 こうして毎年かかさず飲んでいます「源流」ですが、このたびリニューアル。ラベルも変わって、秋らしい暖色です。

 味の方も・・・半年ほど寝かせた分、コクが出ています。透明感の中にも、深みが感じられる。「サラッと」から「しっとり」へ。そして、去年までの「源流」と比べると、まろやかさが増した感じがします。


 もうずいぶん昔になってしまいましたが、ウィスキーのCMで「時は流れない。それは積み重なる・・・」というのがありました。ショーン・コネリーでしたか、渋い俳優さんが琥珀色のグラスを傾けて、重厚な表情で味わう。あれは良いCMでした。

 熟成した酒を熟男(「熟女」という言葉はありますが、男性の場合は何というのでしょう?)が、じっくりと味わう。・・・これが、たまらなくカッコいい。私が大学生になるかならないかの頃でしたが、本当に憧れました。あのせいで若い頃、ウィスキーばかり飲んでいたのかも知れません。背伸びしたい年頃だったんです。

 
 今は、地に足がついた「日本のおやじ」として時を積み重ねるべく、今年も「冷やおろし」を傾けることにいたします。旨いからといって、デレッとした表情にならないよう注意が必要です。
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秋の風

2013-09-09 17:05:09 | 雑記
 陽射しの赤みが減って、だいぶ秋らしい、爽やかな空気になってきました。秋の味覚と「冷やおろし」の日本酒で、めぐる季節を楽しみたいところ。どこか行楽にでも出かけますか。

 と、言いたいところですが、「芸術の秋」。忙しい日々が続きます。

 
 ということはそれに見合って、懐具合も温暖化。ぐんぐん豊かに実りの季節を迎え・・・

・・・ると良いのですが、残念ながらそうはいかないのがこの業界です。


 組合の委員長をしていることもあって、山響の経営状況などもよく知る立場にいますが、「実りの秋」はほど遠い。「万年氷河期」から抜け出せないでおります。日本では音楽家など、士農工商のはるか下なのだということを、ことある毎に思い知らされます。

 勝手なことを言うようですが、とても自分の子供には勧められない。


 では、子供にはどんな職業に就いてもらいたいか。

 やっぱり・・・「IOC委員」ですかね。方々に気を持たせて、世界中から接待されてるだけ。これは羨ましい。


 などと憎まれ口をたたいてはいけません。東京オリンピックが日本の明るい未来につながりますように。

 そして、真に文化を大切にする国になることを願ってやみません。
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野鳥の会

2013-09-07 16:50:01 | 危機管理
 細かいものの見すぎで、目が疲れました。老眼ではありません・・・運動会です。


 本日は久しぶりの休日。毎日の学校体育館でのスクールコンサートでたまった疲れをいやすべく、ゆっくり朝寝でもしたいところですが、そこへまさに狙いすましたように娘の運動会。せっかく時間があるから、行っておくか。去年までとは違い、見てるだけで良いので気が楽です。


 しかし・・・幼稚園と違って明らかにつらいのは、みんな同じ体操着を着ていること。しかも一年生は本当に小さいので、ただでさえ見えない。その上、識別できないとなると、視力に自信の無い私にはほとんどお手上げ状態。

 離れたところから川の水面を見張って、チラチラと泳ぐメダカの群れの中の、お気に入りの一匹を探しだそうとするかのような苦労があります。錦鯉みたいに模様が違えばわかりやすいのですが。

 たとえば、我が子を悪人から護るために絶対に隠そうと思ったら、運動着を着せて、運動会に放り込めば良いのではないでしょうか。群れているシマウマの賢さを思い知りました。

 はじめのリレーで、何とか見つけだして、手に汗にぎって応援していると、他の学年だったり。・・・このままでは来た意味がない。


 そこで、地道に「巣」を狙うことに。待機しているテントの背後にまわり、リュックと水筒を探す。これはみんなガラが違うし、学年によって置き場所も違うので簡単です。そこで張り込む。水を飲みに帰ってきた所を、目で捕獲。あとはひたすら目を放さない。競技で入り乱れている時は、靴のガラを凝視し続ける。

 これで完璧です。ほら、見失いませんでした!

 達成感にひたっていると、ふと気づく。今終わったのが何の競技で、娘のチームは勝ったのか負けたのかもよくわからなかった・・・。


 反省し、その後は肩の力を抜き、野生動物を捕獲しようとするような目つきをやめて、心穏やかに参観。周りの子と、なかなか楽しそうにやっているのがわかり、安心しました。それで充分でしょう。・・・暗殺者のように真剣にカメラを構えている、周囲の「気」に、知らず呑まれていたようです。


 終了後、隣の敷地でやっている、息子のテニスの練習試合を覗いて帰りました。こちらは他に観客がいないので、逆に気づかれないようにコートの外の金網から。しかし、気づいた向こうは、意図的にこちらを無視しているのがわかる。・・・さすが中学生。テニスのプレイの善し悪しはわからないので、そこに感心して帰りました。

 スポーツの秋です。
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非常識

2013-09-05 18:30:31 | 危機管理
 「ライン」とは・・・言わずと知れた、シューマンの名曲「交響曲第3番」・・・

・・・であるはずなのに、昨今、巷ではどうやら違うようで。

 語尾を上げて、「来院」からひとつ「い」を取ったように発音すると、何やらメールが無料になるサービスを指すとか。

 この間、うちの奥さん曰く、
「やっとライン入れた~。面倒だったけどこれでもうラインできるようになった。」

・・・聞いていても、何のことやらさっぱりわからない。


 最近、こういうのが多すぎます。どれもコンピューター関係なのでしょうが、意味の分からない単語が、ある日突然、常識としてまかり通っている。


 去年、旅先のビジネスホテルにチェックインしようとした時にも、意味不明のことを訊かれて困りました。

「無精卵はご必要ですか?」
・・・え?
「無精卵をお使いになりますか?」
・・・は?

 ・・・一緒にいた同僚が通訳してくれました。「無精卵」じゃなくて「無線LAN」だって。何なのそれ…。説明されても、いまだに何かわかってないし。


 今ではもう、こういうのは取り合わないで、やりすごすことにしています。世の中はもはや、私の知らないもので満ちあふれているのでしょう。


「ねえ、ここワイファイ飛んでる!」

・・・宙を飛ぶ得体の知れないものにぶつからないように用心して、ひそかに辺りを見回すのです。
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未来志向

2013-09-03 07:55:22 | 危機管理
 東京の学校では昨日が「暗黒の新学期」ですかね。山形では「夏休み」という言葉は、もうかなり後ろの方へ流れ去って小さくなってしまいました。秋の訪れを告げる「日本一の芋煮会」イベントも、一昨日の日曜日に終わっています。


 「夏休み」の追憶と、秋の情趣にひたっている場合ではありません。二期制の学校では、期末テストの時期。

 我が家もただいま、息子の「期末テスト直前」の殺伐とした空気が流れております。・・・今回もあまり勉強を見てやれる時間がなかった。次からは計画的にやろう・・・毎回そう思ってるじゃないか・・・だって部活が忙しかったし・・・だって演奏旅行があったし・・・うわっ、こんな単元がまだ理解できてないのか・・・反省と後悔がイライラを生み・・・

・・・おっと。これは良くない。焦って良いことは絶対にない。親子でひとまず深呼吸。


 ところで、毎回感じるのは「社会」は常に変化しているということ。

 「日本の工業製品の輸出品目のうつりかわり」をグラフにした問題がありました。

 ・・・もうこの時点で「繊維→自動車」で決まり。こんなの常識。

 ろくろく見ずに答えると・・・おや、解答と違う。「自動車→精密機械」だと。なるほどよく見ると「現在」でない方のグラフは「1980年」になってる。

 私が勉強した頃の「現在」は、もう遠い過去になりにけり。たしかに言われてみれば、今の主力はコンピューター関係でしょうね。「そんな時代もあったねと・・・」言われてしまう方へと押し流されているのを感じますな。


 さあ、テストは明日から。未来志向でいきましょう。
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