中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

山形Q第3回庄内定期終了

2011-02-27 20:50:31 | 山形弦楽四重奏団
 ただいま無事終了いたしました。満席のお客様に感謝いたします。

 3回目とあって、ホールの響きにも慣れて、気持ち良く演奏できました。終演後の美酒が心地よい車内でございます。

 帰り道の月山道は、なんと雪崩で通行止め。飲まずに帰っていたら埋まっていたかも。やっぱり打ち上げは大切ですね。

 新庄回りでのんびり帰ります。今日いらして下さったたくさんのお客様に感謝しつつ。
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庄内定期に向けて

2011-02-25 23:32:15 | 山形弦楽四重奏団
 いよいよ明後日は山形Qの第三回庄内定期演奏会です。今日は本番前最後の練習。概ね仕上がりました。ということで和やかに終了。

 ベートーヴェンの3番、日本民謡、モーツァルトのクラリネット五重奏と、なかなか引き締まったプログラムなので、弦楽四重奏マニアでない方にも飽きずに楽しんでもらえるのではないでしょうか?

 聞くところによれば、前売り券も好調な売れ行きの様子。嬉しいですね。響きの良い「ジョンダーノ・ホール」で弾くのが楽しみになってきました。


 ところで、モーツァルトがクラリネット五重奏を作曲した頃(晩年に近いあたり)、経済的にとても苦労していたということは、この間も書きました。上手く行かないときには何事も上手くいかないもので、その年には彼が自宅で「予約演奏会」を企画しても、予約者がたった一人の貴族しかいなくて、仕方なく開催を見送ったということがあったようです。

 もちろんこれはモーツァルトの人気が無かったせいではなくて、トルコ戦争が起きたために、馴染みの貴族達が出征してしまったのが原因のようです。それにしても自宅でやるつもりだったわけですから、そう大勢の客を集めるつもりはなかったのに、予約がたったの一人とは・・・。モーツァルトもさぞかしヘコんだことでしょう。

 
 さて我々は、その年に書かれたクラリネット五重奏曲の人気と、主催者の黒木御夫妻のおかげで、たくさんのお客様の前で演奏できることに感謝しつつ、明日一日、各自最後の調整をして臨みたいと思います。
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マリアルーム

2011-02-24 09:45:01 | 危機管理
 昨日は時間があったので、私が娘を「マリアルーム」に迎えに行きました。「マリアルーム」とは、幼稚園に併設された、保育園の役割をする部屋です。両親が共働きの園児達のための場所ですね。

 雪が融けてぬかるんでいる園庭を横切って、マリアルームの扉を開けると、ずいぶんと薄暗い。・・・そうか、まだ「お昼寝」の時間が終わったばかりなのか。布団をたたんで着替えている子もいれば、まだ目が覚めずに眠っている子もいます。こうして毎日、合宿のように布団をならべて午後2時から1時間ほど「お昼寝」をしてるんですね。

 これじゃ仲良くなるわけです。園児達はクラスや学年にかかわらず、兄弟のように過ごしています。建物は古くて、室内も「いなかのおばあちゃんち」みたいな感じです。この部屋を「ふるさと」みたいに懐かしく思い出すようになるんでしょう。

  
 さて、この後は急いで娘をバレエに連れていかなければいけないので、マリアルームの先生に厚かましいお願いを・・・。
「あの・・・ポニーテールをつくってやってもらえないでしょうか?」
 
 バレエは髪をきっちりと結んでいかなければいけないので、私の技術では無理なのです。(ちなみに、あまりにも上達しないので、最近嫌気がさしてきております。)

 山形Qの定期にも来て下さったことのある先生は、快く、そしていとも簡単にやってくれました。


 帰り道の車の中では、娘が「ひなまつり」の歌をうたっていました。もうそういう時期ですね。

「♪あかりをつけましょばくだんに~
    どかんといっぱつはげあたま~♪」

 ・・・年長の男の子が教えてくれたそうです。そういう時期ですね・・・。
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2011-02-23 10:46:10 | 山形
 週間天気予報に「晴れ」マークが並ぶようになってきました。やっぱり嬉しいものです。特にこの冬は寒かったですからね。

 しかし晴れて暖かくなると花粉が・・・。花粉症だと春の風は爽やかには感じられません。皮膚や呼吸器に刺激を感じますから、ゴワゴワしたエアコンの室外器の風みたいで毎年悲しいのです。

 さらにこの春は去年よりも花粉が多いらしいですね。10倍だの20倍だのと言われています。・・・夏は熱中症で死にそうになり、秋は移動ばかりでビジネスホテル暮らし、冬は雪と氷に閉ざされて、ようやく来た春は不快な症状に苦しむ・・・これの繰り返しで歳をとり老いてゆくのか・・・。


 ところが!昨シーズン同様、1月から飲み始めている漢方が効いて、今のところ不快な症状はほとんど無し。今はまだピークではありませんから、一日一回しか服用してませんが、かすかにだるいぐらいで、まったく花粉を感じないで過ごせてます。

 いやあ、春って良いもんですね。・・・夏は美しい緑に囲まれて、秋は紅葉に誘われて全国の景勝地をめぐり、冬は樹氷を見ながら素晴らしい新酒を味わい、そしてまた爽やかな春が巡ってくる・・・四季こそは人生の妙味ですな。

 
 さてと・・・今日も天気が良いから散歩にでも行くかな。漢方に感謝しつつ。
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クラ五

2011-02-21 23:26:09 | 音楽
 もし家の奥さんが重い病気にかかって、しかも保険に入ってなかったために莫大な医療費がかかるとしたら、これは大変なことです。(実際、年末の骨折による手術の時に、初めて健康保険というもののありがたみを知りました)。

 例えばそんな非常時に、どれだけの水準の仕事ができるかは、正直言って自信がありません。本番の集中力にも悪影響が出ないとは言い切れないし、「この先どうするのか?」という不安で、緻密な練習もできないかもしれません。

 扱うものが音楽ですからね・・・精神的に「ゆとり」がないと。

 
 しかしこれは完全に「凡人」の発想です。天才は違います。天才の創造は、「ゆとりがあるからやる」などという生半可なものではありません。「やむにやまれず」といった感じの、まさに神によってつき動かされているようなものなんでしょう。逆にゆとりなんかが無いときの方が、神がかったものが生まれてくるのかも知れません。

 
 前置きが長くなりましたが、「クラリネット五重奏」を作曲した時(1789年)のモーツァルトはまさに、そんな状態だったようですね。

「最愛の同士よ!あなたの真の友情と兄弟愛にすがって、厚かましくもあなたの絶大の御好意をお願いします。あなたにはまだ36フローリンを借りています。いまのところ、それをお返しすることができない状態であるのに加え、さらに、あなたを深く信頼するあまり、ほんの来週まで、100フローリンを融通して助けてくださるよう、あえてお願いする次第です。」(モーツァルトの手紙、1788年)

 1789年、まさに「クラリネット五重奏」を作曲している頃の手紙には「盟友であるあなたにもしも見捨てられたら、私は不幸にも、何の罪もないのに、かわいそうな病気の妻と子どももろとも、破滅してしまいます」とまで書いています。

 最近の研究では、結構な収入があったのにもかかわらず、それを浪費していたらしいとも言われていますが、それでも困窮していたのは事実のようです。妻のコンスタンツェは病気で保養地におり、多額の費用が必要だったのは確かです。

 そんな状態でよくあれほどの、のびやかな、幸せな曲が書けたもんです。一部の隙もないような美しさと、瑞々しさ。やっぱりモーツァルトの曲は、人間の「努力」とか「鍛錬」の延長上には無いような気がしてしまいます。


 ということで、今週末に迫った山形Q庄内定期では、良い演奏ができるように頑張りたいと思います。凡人の私は、今週は時間的なゆとりがあるので、しっかり準備することにいたします。
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楯野川(濁流)

2011-02-20 23:08:49 | お酒の話し(山形県)
 二日間のモーツァルトシリーズを終えて、米沢から帰ってきました。たくさんのお客さんに恵まれて、良い演奏会になりましたが、今週は少々疲れました・・・。

 
 ということで、またしても。

 新酒のシーズンにふさわしい、毎度おなじみの楯野川の新しい濁り酒「濁流」です。真っ白でとろとろ。濁り酒でも、ここまで濁ってるのは珍しい。

 しかし変わっているだけではありません。スペックは本格的な、山田錦50%精白。気合いが感じられます。

 「あ~っ!なんでカルピス飲んでんの~ずるい!」
と騒ぐ子供達を無視して味見をしてみると、さすが。山田錦の甘みのあるコクと、フレッシュな微発砲のバランスが素晴らしい。そしてベタつかず、爽やかにスッとひいていきます。

 「濁流」という言葉のイメージとはかけ離れた、上品なひとときを堪能しつつ・・・。
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魔笛

2011-02-19 10:49:38 | 音楽
 今日はこれから山響モーツァルトシリーズの本番。魔笛のハイライト版など。

 
 魔笛はご存知モーツァルト最晩年の傑作ですがストーリーは、神話のようなおとぎ話のような寓話のような不思議な話ですね。異国の王子がいきなり大蛇に喰われそうになっているのが導入部とは・・・。「なんで襲われてんの?」と思う間もなく次の瞬間には、大蛇が夜の女王の「侍女」に一撃で殺される。うむを言わさぬ、スピーディーで衝撃的な展開です。

 主人公の絶体絶命の大ピンチがオープニング、それを「悪の手先」がいとも簡単に救う・・・斬新にも程がある。


 印象に残る物語とは、そういうものかも知れませんね。「そもそもなぜ桃の中に男の子が入っていたのか?」とか「なぜ女の子を竹の中に入れておいたのか?」など、そういう疑問に一切答えずに、強引に話をすすめていくことで、見る人は逆にすんなりとファンタジーの世界に入っていけるのでしょう。


 さて、そろそろ出かけます。天気が良いので、花粉症の薬を忘れずに持っていかないと・・・。
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参観

2011-02-18 10:16:22 | 危機管理
 昨日は山響のリハーサルの前に、幼稚園の参観に行ってきました。参観と言っても「授業参観」のようなものではなくて、「勝手に観に来て下さい」的なものです。教室が小さいので、一同に集めて「参観日」をすることができません。それで、各自都合の良い時に、事前に申し込みをして観に行くことになっています。結構みんな行っているようなので、うちも今年度中に一度は行っておくかなと。

 この日の参観はうちの夫婦と、もう一人だけ。だいたいいつも2~3人に制限しているようです。行ってみてわかりました。教室は確かに狭くて、机やイスも全てが小さいので、大人が何人もいると邪魔なんです。「参観のきまり」に従って、それぞれバラバラに離れて座り、私語禁止。園児に話しかけるのも禁止。もちろん自分の子供にも。ただし園児に話しかけられた場合は「やさしくこたえてあげてください」。あくまでも、普段の様子を観るだけなのです。

 園児は登園すると制服を脱いでスモックに着替えて、生徒手帳のその日の欄に自分でシールを貼る。床に描かれた小さな円に沿って一周回る(これが何を意味するのかわからない。後で娘に訊いてみてもわからなかった)。それから小さなマリア像が置かれて神棚のようになっているスペースでひざまづいてお祈り。その後、各自「お仕事」を始めます。

 「お仕事」というのは、ここの幼稚園の教育の特色の一つで、さまざまな「手作業」をすることです。編み物をする子もいれば、釘を打って整えるパズルのようなものをする子、針に糸を通して縫い物をする子、工作をする子・・・めいめいがそれぞれに気が向いた作業をするのです。
「ああっ、幼稚園児に針を、釘を、糸切りばさみを持たせて・・・」
とヒヤッとしますが、それが勉強なんですね。きちんと使い方を教わっているから、ケガをしたりしないんです。

 娘はこちらをチラチラ見ながら、縫い物をしようとしていました。しかしなかなか針の穴に糸が通らない。
「やってあげようか?」と言いたくなるのを、じっと我慢。家だったら確実にやってます。それ以前に「針は危ないからだめ」と言ってるでしょうね。やっぱりそういうのは良くないんだな・・・。やり方をきちんと教えてやるべきなんです。

 すると、私のすぐ近くにいた男の子が、なんと私にお茶を入れてくれました。これも「お仕事」の一つなんです。小さなきゅうすにティーバッグを入れて、ポットのお湯(ちゃんと熱い)を注いで入れた、本物の日本茶です。こういう作業が、小さい子には「遊び」になるんだということに驚きました。おちょこみたいに小さい湯呑みなのでグッとあおって「ごちそうさまでした」と返すと、きちんと湯呑みを洗いに行く。感心しました。


 しかし、だんだん腰が痛くなってきた。きまりには「座って観て下さい」とあったので我慢してましたが、最後の方はややモジモジしてしまいました。やっぱりおじさんに園児用のイスは、ちょっときつかった・・・。
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楯野川(美山錦)

2011-02-16 00:36:21 | お酒の話し(山形県)
 さて、出羽桜のワンカップに手をつけずに、疲れを癒すべく飲む酒は、やっぱりご存知「楯野川」です。お気に入りのやつで、ホッと一息。


 以前にも書きましたが、楯の川酒造は、その商品を大幅にリニューアルしました。造るのは全て純米大吟醸。思い切ったものです。

 そして出た中の一つがこれ、美山錦で造った「無濾過生原酒」です。精米歩合は50%。

 以前あった美山錦の「純米吟醸」は好きでした。キリッとして透明感があって、香りは爽やか。さっぱりと美味しい「梨」のような感じのする酒です。それは55%。

 ・・・つまり5%だけの違いです。あと「生」なので火入れしていないという違いはありますが、わずか5%でどれ程の違いが出せるものなのか?

 「大して違わないだろう。でも元々好きだからいいや。むしろ違わない方が安心して飲めるし。それよりもあんまり値上がりしなくて良かった」ぐらいに思って、それほど期待せずに味見を。


 ・・・やられた。これは旨い。以前の、唯一の弱点だった「硬さ」がとれて、きめが細かくなって柔らかさが出てる。5%でここまで違うものなのか。

 これが広まってしまうと、いずれ十四代のように「誰にも飲めない酒」になってしまいそうで、逆に心配になるほどの出来映えだと思います。

 
 ということで、ご内密に…。
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ワンカップ

2011-02-15 10:12:50 | お酒の話し(山形県)
 今年のバレンタインデーも山形Qのリハーサル。ということで今回も、だちゅ女史のお気遣いにより頂きました。甘いものが苦手な私には、出羽桜のワンカップ×5。さすが気が利きます。量もちょうど良い・・・(うそです。一度には飲みませんよ)。


 さて、日本酒のワンカップというと、一般的にはあまり良いイメージがないような気がします。「我慢できない人が、所かまわずに一杯やる」感じですかね。駅とか。行き着くところまで行ってしまったような、「退廃の象徴」とまで言うと言い過ぎかも知れませんが。場外馬券場なんかにもよく似合います。中に入っている酒は当然、最低ランクのもの。飲み終わると間違いなく、そこに煙草の吸い殻を入れます。

 しかし、こういうイメージは都会だけのものかも知れません。それも一昔前の。最近、山形とか新潟とか、地方の酒どころでは、お土産になるような地酒(それもわりとレベルの高い)の綺麗なワンカップがいろいろとでてきています。この出羽桜ももちろんそんな「新しいワンカップ」です。

 中に入っているのは「桜花」です。精米歩合50%のきちんとした吟醸酒。実質は大吟醸です。柔らかくて品のある香り、さらっと綺麗な味です。山形新幹線のワゴン販売でも買えますが、話の種にと味見した時は衝撃を受けました。「こんな旨い酒をワンカップに入れるとは・・・山形人はワンカップというものがわかってない!」


 せっかくの「桜花」ですから、季節が良くなったら、これを持って花見にでもでかけることにします。
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収穫

2011-02-13 22:27:56 | 音楽
 山形に帰るなり昨日と今日は、寒河江で「山響とみんなでつくるコンサート」。地元の吹奏楽団や合唱団との共演を中心とした演奏会でした。


 吹奏楽団との共演に、チャイコフスキーの交響曲第4番のフィナーレがありましたが、シンバルをたたいている男の子に見覚えが。(男の子といっても成人です。「若者」と言うべきか。どのぐらいの年齢までを「男の子」「女の子」というカテゴリに入れるかで、本人の世代が決まるものですね。ちなみにその若者は20台前半・・・)

 目があった瞬間に思い出しました。数年前まで私が二年間ほどヴァイオリンを教えていた、寒河江高校の学生(当時)でした。しかしその後どういう道に進んだんだっけ・・・ぜんぜん思い出せない。

「あれっ!なんでいるの?たしか・・・どっかになんかしに行ったんだよね?(意味不明)」
「あ・・・はい。仙台の専門学校に。」
「だよね!(意味不明)。で・・・何しに行ったんだっけ?」
「音楽の勉強に・・・」
「そうそう!(言ってから思い出した)」

 そういえば、高校3年の時に学園祭でやったパーカッションにいきなりのめり込んで、突然ヴァイオリンからパーカッションに転向して、その道の勉強をしたいと言い始めたんだった。風変わりですが真面目で芯が強く、健康的で爽やかな子でした。で、その後どうなったの?

「卒業して、そこで講師もやったんですが、やっぱり寒河江に帰ってくることにしたんです。」
「それで何を?」
「家で農業をやります!」

 ・・・いいですね。もともと「こんな純粋な子がそのうち都会に出て、つまらないアンチャンになっちゃうのかなあ・・・」と少し寂しく思っていたのでした。なので「寒河江みたいな良い所で、心身共に健康に育った彼のような青年が、地元で前向きに農業をしてくれる」ということを、心から喜んでしまいました。 

 ・・・もはや身も心も完全な「山形のおっさん」ですね。でも、温かい気持ちになりました。
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秋篠音楽堂

2011-02-12 10:54:37 | 音楽
 今はまたまた新幹線の中。昨日の東京~奈良の往復は、雪のために停まってしまった新幹線の中で一夜を過ごす・・・ような不幸に見舞われることなく無事にこなすことができました。午後からの山響のリハーサルのために、山形へ向かっております。


 さて、昨日の奈良は雪景色でしたが、350席のホールは満員。良いコンサートになりました。大和西大寺駅前の秋篠音楽堂は、近鉄デパートとジャスコがくっついたショッピングモールの6F(レストランフロアの奥)にありましたが、本格的な音楽ホールで響きも素晴らしくてびっくりしました。カザルスホールみたいな感じ。

 終演後に出演者の方々にご挨拶をすると、是非にということで打ち上げの席に招かれました。場所は同じフロアですぐ隣のレストラン。こんなに便利なホールはないですね。ロビーから楽屋へ行くよりも打ち上げ会場の方が近いとは・・・。

「中島先生の息子さんがわざわざ山形から来て下さいました!」
紹介を受けましたが、やはり「山形から」のところで驚きの声があがります。イメージ的には「果て」でしょうからね。

 コンサートの成功のお祝いと、母のお見舞いに送ってくれた千羽鶴のお礼を伝えましたが、母の作品の熱狂的なファンが多くて、正直驚いてしまいました。地の果てから来た甲斐がありました。

 作品を演奏しようと思って、その曲と向き合い練習を重ねて演奏会にのせる・・・そのプロセスの中では、演奏者は作品を通して作曲家を(その人なりにではありますが)深く理解して共感するものです。昨日はそこにいた出演者のみんなの方が、明らかに私よりも「中島はるの世界」を理解していることがよくわかりました。

 「親子だから、一緒に暮らしてたから」ということは、その人間の内面の世界を熟知しているということには、まったくならないんです。考えてみれば当たり前のこと。作者が作品に込めるような内的世界が、日常つくる味噌汁や玉子焼きの中にも込められているわけじゃありません。「血を分けた息子さんだったら、どれほど深く理解していることでしょう」と思うのは誤解なんです。真剣に演奏した人に及ぶはずありません。

 「私、ずっと前から中島先生の曲が大好きなんです!大胆でそして繊細で・・・でもお会いしてみると、とっても穏やかな優しい感じの方ですよね。あの中にどうして曲の中にあるような、あんなに強い、燃えるような情熱が秘められているんでしょう?」
 ・・・そ、そうですね・・・勉強しておきます・・・。


 まずはそうして作品を愛してくれている方々に深く感謝しつつ、奈良を後にしました。
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奈良へ

2011-02-11 10:36:39 | 音楽
 ただ今、京都へ向かう新幹線「のぞみ」の中です。去年は京都まで、山形から車で10時間かけて行きましたから「京都=限界に挑戦」のイメージがあります。でも新横浜からわずか2時間なんですね。やっぱり新幹線は速いです。

 しかし、今日は関東から東海近畿にかけて、まさかの雪。まったく誰のせいなんだか・・・(反省しておきます)。「のぞみ」は速いけど雪に対しては「つばさ」より随分とひ弱らしいので、遅れたりしないと良いんですが。


 とりあえずコンサート詳細です。

【和と洋の調和】
 「内藤千津子がいざなう中島はるの世界」

� 「五つの恋歌」
� 「歌う昆虫記」
� 「ささがにの」 (以上ソプラノ独唱による)
� 「白い曼珠沙華」(歌・尺八・箏による)
� 「月・雪・花のこもり歌」(女声合唱のための)
� 組曲「三つの地球の歌」(女声合唱版 初演)

 ソプラノ・指揮・・・内藤千鶴子 合唱・・・穴師&ゆりの木コーラス
 ピアノ・・・中村展子 尺八・・・中村箏山 フルート・・・福永吉宏 箏・・・吉岡紘子

 2011年2月11日 13:30開演   秋篠音楽堂
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東京へ

2011-02-10 18:12:33 | 音楽
 ただ今、東京へ向かう新幹線の中です。先ほど福島に入りましたが、米沢を出てからの峠の雪の凄いこと。積もった雪の重みで潰れている小屋がありました。しかし、こんな所も時間ぴったりに通過していく日本の新幹線は素晴らしいですね。


 今日は季節はずれの山響スクールコンサート。久しぶりの体育館で演奏したのは、ベートーヴェンの7番全楽章。寒いやら暑いやら。それでも中学生達はなかなか真剣に聴いてくれていました。


 その後、急いで自宅へ帰り、楽器を置いて着替えを済ませ、山形駅へ。明日、所用で奈良に行かなければならないので、今日中に東京の実家へ向かうためです。

 奈良へは、演奏会を聴きに行くのです。私の母親が作曲した作品集の演奏会です。母も随分と体調が良くなってきているので、無理をすれば行かれないことはないのですが、大事をとって療養するということで、代わりに私が向かいます。

 我が山形Qが、故佐藤敏直氏の作品を演奏する時には、よく息子さんが来てくださいます。そういうのは演奏家にとって嬉しいものです。山形~奈良はちょっと遠いですが、その気持ちはよくわかるので。


 しかし楽器を持たずに長距離移動をするのは、本当に久しぶりです。さっきも「あれっ!楽器!」と、ドキッとして辺りを見回してしまいました・・・。
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積雪

2011-02-09 10:10:16 | 雑記
 この写真の後ろの山ぐらいのバランスですかね・・・最近の私の白髪は。


 昨日は時間があったので床屋へ。
「いつもと同じぐらいでいいですか?」「はい。」

 切られてパサッと落ちた髪になにげなく目をやると・・・ずいぶんと白髪が増えてるんだなあ。普段は整髪料で目立たない(自分ではそう思っている)ですが、落ちた髪を客観的に見ると、割合としてはもう完全にグレーです。

 「若白髪」と呼ぶのは厚かましいでしょう。染めたりする気はございません。逆にもう少し白くなったら、開き直って髭も伸ばしてやろうかと思っています。以前髭を伸ばした時には、顔じゅう黒々としてしまって「暑苦しい!」と不評でした。涼しくなった雪山バージョンでリニューアルしようかと計画中でございます。


「新玉の 年の終わりに なるごとに
    雪も我が身も  ふりまさりつつ」(新古今集 在原元方)

(一年の終わりになる度に、雪がますます降りながら、私もますます古くなっていくことだなあ)
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