中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

長月

2010-09-30 10:27:05 | 山形弦楽四重奏団
 明日からもう10月なんですね。あっと言う間に9月が終わってしまいました。「長月」と言いますけど、なぜなんでしょうね?毎年みじかく感じますが。夏休み明けでバタバタしてるせいでしょうか?新暦の、しかもこの現代には理解しがたい感覚なのかも知れません。

 さて、「宣伝」というわけでもありませんが、明日(10月1日)はラジオに出ます。「出ます!」なんて大げさなものではないのですが、「ラジオモンスター」という山形のFM局で金曜の午後7時から放送されている、「わべや」という情報番組で少し(といっても20分弱)、山形Qに関してのお話しする機会を頂きました。

 実はこの番組を聴いたことがなく、申し訳なく思いながらパーソナリティの方と打ち合わせをしました。なんでもジャンルを問わず「山形で頑張っている人」とその取り組みを紹介する番組だそうです。地方局にあるべき企画ですね。そこに明日は山形弦楽四重奏団としてお招き頂いたわけです。
 
 山形Qももう活動を始めてから10周年ですから、自分たちで言うのもなんですが、けっこう「頑張ってます」。ということで10年選手の、らびお氏と私の二人で紹介されに行きます。


 ・・・しかし生放送。これが割と緊張するんです。マイクだけに向かって話すのは、大勢の人を前にスピーチをするのより苦手です。以前の「ヴィーゴFM」の時もそうでしたが、パーソナリティの人がやたらと落ち着いているのが、ちょっと悔しい。慣れているから当たり前のことなんですけどね。

 少しでもPRになるように頑張ってきます。
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米鶴「まほろば」

2010-09-28 23:36:13 | お酒の話し(山形県)
 「まほろば」または「まほら」とは「真秀ら」と書いて、「本当に秀でた場所」という意味の古語だそうです。良い言葉ですね。柔らかい感じがして。山形の高畠はこの言葉をキャッチフレーズにしています。町の文化センターも「まほら」という名前がついています。名前だけでなく実際に良いホールです。


 ということで高畠の米鶴酒造の銘酒「まほろば」を頂いたので飲んでみました。県産の純米吟醸酒としてはもっともメジャーな銘柄の一つで、県内では普通のスーパーでも扱っています。だからと言っては何ですが、手に取ったことはありませんでした。

 こういうのはマニアの悪い癖ですね。誰でも知ってるようなのにはあまり興味が湧かない。カラヤンが指揮してるCDを敢えて避けてみたくなる気持ちと同じです。

 しかし飲んでみると・・・なかなか旨い。味わい深い。さすがは出羽燦々を55%まできちんと磨いたきれいな酒です。香りは、置賜地方の酒に特有の、ちょっとツンとする感じがありますが、味はやわらかく、のど越しはスッキリ。そこそこ「コクがある」系ですが、決して重くはない。バランスがとれた酒だと思います。


 「メジャーなもの」がもつ「バランス感覚」には、確かにそれなりの説得力があるものです。・・・などと感心しつつ堪能しました。
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地元

2010-09-27 09:02:33 | 山形交響楽団
 今日はこれから久しぶりの、山形県内しかも天童・村山での山響のスクールコンサートです。10時から本番なのにまだ自宅でのんびりしていられるとは・・・やはり近場は良いです。何だか今年は遠くにでかけてばかりですので。それはそれで楽しいのですが、あまり良いことのようには思えません。


 私はプロ野球はあまり観ませんし、子供の頃から特に応援しているチームもありません。しかし、私が小中学生の頃はもちろんJリーグもありませんから「野球?興味ないな・・・。」などと言うことは許されない雰囲気がありましたので、とりあえず「巨人ファン」を装っていました。そうしていればたいていの会話はうまくいくし、相手も満足してくれます。でも「ほとんどのみんなが同じチームを応援してて何が楽しいんだろう?」と思っていました。

 ある時、転校してきた奴が私の近くの席に座りました。小学生では天気の話題から入ることはなく、やはり野球の話からです。彼は、ハイテンションで「どこファン?」と訊いてきました。こういうのは合い言葉みたいなものだとしか思っていなかったので「もちろんジャイアンツだよ」といつも通り応えてやりました。たいていの場合、相手は勝手に喜んで、その後自分の好きな選手を熱くほめたたえるので、「そうそう」と聞き流していればいいのです。

 しかしその彼は「ちぇっ・・・何で巨人ファンばっかりなんやろ」と言って苦々しい顔をしたのです。彼が私にとって初めてふれあう関西人でした。

 当然のことながら彼は阪神ファンです。彼の家へ行くと母親に関西弁で出迎えられて、彼の部屋にはタイガースグッズが並んでいました。初めて見る光景でしたが「~ファン」というのは、単に出身の地域によるものなのだと、子供ながらに理解しました。


 地域のつながりというものは民族愛と同じもので、理屈じゃないんです。「自分のとこの」ものだから大事にするんですね。オーケストラなど聴いたことがなくても、ウィーンの人はウィーンフィルを誇りに思っているという話を聞いたことがあります。最終的にはこういう部分が文化を支えてくれるのでしょう。

 さて、それでは山形の子供たちのために演奏しにでかけることにします。
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第2回庄内演奏会

2010-09-26 10:53:46 | 山形弦楽四重奏団
 昔からよく、空を飛ぶ夢を見ます。身体の力を抜くと、フラーッと水に浮いていくような感じで浮き上がるのです。浮き沈みしか調節できないので、自由に飛び回ることはできませんがなかなか気持ちの良いものです。酒に酔って眠ることが多いせいでしょうか?(実際、飲み過ぎた時にこの夢を見ると、浮き沈みも調節できなくなり、頭が上になったり下になったりしながらひたすら漂い続けるので、かなり気持ちが悪い)


 さて、山形Qの第2回庄内演奏会は無事に終了しました。聴きに来て下さったたくさんのお客様、そして主催して下さった黒木夫妻に心から感謝します。

 とてもあたたかい雰囲気のサロンコンサートは、室内楽の原点を見るような、演奏者と聴衆との近しさを感じます。心地よく演奏させてもらいました。

 
 ところで、響きの良いホールで演奏すると、自分の音が上の方から聞こえてきます。自分の手元の楽器を操作して、それが空間の中に同時に投影されるわけです。そしてそれに集中していくと、次第に自分がどこにいるのかわからなくなります。広い空間を漂っているような感じ。実際はイスに座って必死に弾いているわけですが、そういう現実の身体から解放されて、スッとはなれて浮き上がるような感覚があるんです。これは「飛ぶ夢」に似ていますが、それ以上に心地良いものです。

 黒木氏の「ジョンダーノ・ホール」は響きの良いホールです。昨日も初めは緊張のせいか、手元の音に集中してしまっていましたが、弾いているうちに慣れてくると、その心地良い感覚を味わうことができました。


 そして打ち上げではもちろん、庄内の銘酒(上喜元、鯉川、楯野川)を堪能しました。新鮮な海の幸に本当によく合います。

 心地良く漂った一日でした。
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酒田へ

2010-09-25 10:30:16 | 山形弦楽四重奏団
 今朝は早起きをして温泉へ。集中したい本番の日の朝は、必ず行きます。「なんと悠長な」と感じるかも知れませんが、朝風呂派の自分にとって温泉は「疲れを癒す」というよりも、「身を清める」「気をたくわえる」という意味合いが強いのです。と、カッコつけつつも、実は二日酔いをリセットするだけのために行くことの方が多いのですが。

 
 ということで今日はこれから山形Qの庄内演奏会。雰囲気の良い「ジョンダーノ・ホール」で再び演奏できるのを嬉しく思います。張り切って、酒田へ向けて出発することにします。
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ロールケーキ

2010-09-24 09:25:58 | 山形弦楽四重奏団
 昨日は「秋分の日」。私の誕生日でございました。この歳になると「もう来たか・・・(ちょっとイヤな感じで)」ぐらいにしか思いませんね。車の任意保険の更新の案内の
通知が送られてきた時みたいな。・・・もうまた一年経っちゃったのか。テレビのCMなんかで「年賀状」という言葉を耳にした時の感じにも近い。


 ということで昨日は、通常通り山形Qの練習を、これまた通常通りに。庄内演奏会が迫っていますので、そのプログラムを仕上げていきます。

 旅行が長かったので、前回の練習からだいぶ間があいてしまいました。こうなると、音程や音色が馴染んで四重奏団の音になるのに時間がかかります。しかもハイドンの「ひばり」やベートーヴェンの2番はそういう「乱れ」が目につきやすい曲です。あらためて手直しをしてから通して録音をとります。いろいろなミスや乱れが気になります。

 しかし、帰ってから録音を聴いてみると、弾いている最中に「ああっ」とか「くそっ」とか「おいっ!」などと思った所は大して気にならない。それよりも細かいところに気をとられて、音楽が細かくなってしまっている所の方が良くない。今回のプログラムの曲はどれも、以前に定期演奏会でとりあげた曲ばかりなので、そのぶん自分たちでは、細かいキズに目がいってしまうのでしょう。しかし、客観的に聴いてみれば完成度は上がってます。楽しくやることの方が大事ですね。


 さて誕生日は、私にとっては何の感慨もなくても、子供たちには一大イベント。家に帰るとケーキが買ってありました。フルーツが入ったロールケーキ。どうして今回はこれなの?

 訊いてみると、息子はイチゴとクリームのいわゆる白いケーキがよくて、娘はチョコレートのケーキがよくて、お互いに一歩も譲らず。しかし、二人とも自分の誕生日ではないので、最後までごり押しをすることはできずに、無難なところに落ち着いたらしい。兄弟というものは、必ず違った好みを持つものです。

 そこで、ロールケーキにろうそくを立てて、火をふき消しました。と言っても「自分がやりたい」「私にやらせて」と争う子供たちにすべておまかせ。もちろん食べるのも。せっかくなので箸で一切れつまみましたが、あいかわらず日本酒には合わないな。


 ところで、ろうそくの数は3本。「十の位が3」の最後の誕生日を記念して・・・。
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秋田にて

2010-09-22 08:55:41 | 旅の空
 朝、目が覚めると、またしてもビジネスホテル。・・・そうか、今度は秋田に来てたんだっけ。いやいや、別に昨晩飲み過ぎたわけではありませんが、泊まりが多すぎてよくわからなくなってきています。昨日は由利本荘の小学校で演奏してから、秋田市に来たのでした。この間は近畿まで行った日本海沿いを、今度は北上する感じで。

 今月は車窓から日本海を見る機会が異常に多いですが、海の様子もだいぶ秋めいてきています。夏のギラギラした感じから、冬の「けわしい」顔へ。

 そして今朝は天気が悪いせいか、外に出ると肌寒い。あれだけ暑くてもきちんと次の季節はやってくるんですね。あんまりすぐに冬にならずに、ゆっくりと秋を楽しませてほしいものです。


 さて、山形Qの「芸術の秋」は25日の庄内演奏会からです。いよいよ今週・・・と言うよりもう「しあさって」ですね。今回が「第2回」になりますが、前回以上に楽しんでいきたいと思います。帰ったら最後の仕上げを。


 今日はこれから秋田市内で演奏してから山形に帰ります。そろそろまたユニットバスでシャワーを浴びながらヒゲを剃るとしますか。
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広介記念館

2010-09-20 23:30:05 | 危機管理
 連休ということで、週末は家族で高畠の「浜田広介記念館」へ。やや(かなり)地味ですが、そのぶん「団らん感」があるというものです。


 さて「泣いた赤鬼」が有名な浜田童話ですが、その他の作品も人間愛にとどまらない、鬼や竜も含めた愛情に満ちています。実は「泣いた赤鬼」は個人的に大好きな童話なんです。子供の頃「尊敬する人は誰ですか?」と訊かれたら、「青鬼!」と応えたくなるほど、あの青鬼のダンディズムには幼少の頃から魅せられていました。「本当のカッコよさは誰にも知られないことで真の完成をみる」みたいな、資本主義とまったくそぐわない価値観は大好きです。

 ということで、浜田広介は自分の中では山形最大の偉人です。「記念館」は初めて入りましたが、まったく商売気がないところなどは、浜田イズムとよく合っていて好感が持てました。


 ところで、高畠というところはつくづく「のんびり」したところですね。こぢんまりと、ひろびろしてる。鬼も竜もこういうところに生まれ育てば、ああいう性格になるのも無理ないかなと思わせるものがあります。人格、じゃなかった鬼格や竜格も、その形成には環境の影響を受けるのでしょう。だからああなるんです。鬼や悪魔も、都会の方が「やり手」なことは間違いないんじゃないでしょうか。


 これまた、こぢんまりとしたスライドショー(「竜の目の涙」など)を観て過ごしました。てきとーにイスが散らばってる観覧席につくと、隣に老夫婦が来ました。暗くなって映像が始まると、旦那さんはなんとわずか数秒で「カクン」と寝入りました。よほど疲れていたのでしょう。熱心に観ている奥様は楽しそうにしていました。映像が終わって明かりがつくと、すかさず旦那さんは目をあけて奥様について出て行きました。疲れも見せず。・・・これまたダンンディーで、その背中にエールをおくりました。


 その後、広々とした庭で走り回って、子供たちは喜んでいました。すっかり暑さもやわらいですがすがしい。少しは旅行つづきの罪ほろぼしになったかな・・・。
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カメ芸人

2010-09-19 23:48:04 | 雑記
 世の中は3連休中なんですね。どうも曜日や暦の感覚がない職業なので、昨日気がつきました。「敬老の日」が移動するようになったわけですね。最近は移動する祭日が多くて、何だか変な感じがします。3連休では逆に忙しくて、敬老してる場合じゃなくなるような気もしますが。

 
 「敬老の日」といえば、実家の近くの八幡神社のお祭りを思い出します。毎年9月15日の敬老の日が最終日になるように設定されていました。実家を離れる前は毎年見に行ってましたから、その頃になると「今年もやってるのかなあ」と、しばし思い出にふけります。

 小学生の頃「かめすくい」の出店に夢中になったことがあります。金魚すくいの金魚の代わりに、ミドリガメをすくうだけのものです。もなかの皮のポイを使うのですが、カメは重くて全然すくえない。1~2回やれば誰でも「こんなのできるわけない」と思います。

 しかも金魚すくいだと、一匹もすくえなくても一匹はもらえますが、かめすくいのおじさんはくれないんです。100円とられっぱなし。「サギだ!」と言いたくなる。

 しかしそういう空気が充満しはじめると、おじさんは
「簡単だよ~。ほら見てて。」と自分ですくい始めるのです。何の造作もなく簡単に、一匹二匹・・・左手に持ったお椀に、あっと言う間にミドリガメが積み重なっていきます。魔法としか思えない技を見せられて、我々子供たちは息をのみます。
「ほら、簡単でしょ?すくえたら何匹でもあげるよ~」・・・これでまた、みんなわれ先に財布を取り出すのです。

 まさにその名人芸で食べてる「大道芸人」でした。その芸が見たくて、毎年引き寄せられてしまう。昔はこういう芸人さんがたくさんいましたね。スーパーの実演販売なんかも完全にこんな感じでした。魔法のように便利なスライサーなんかが、買って家でやってみると、全然使えない。うそのように毛玉がとれる軽石みたいなやつも、家で使うと服が破れるなど・・・。あれもみんな大道芸でした。だまされたような気がしても、「技」を見せられたから納得するんです。


 今年もやってるのかなあ。でも最近はその手の「大道芸人」はもういないのかも知れません。
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貧血?

2010-09-18 19:12:22 | 危機管理
 久しぶりに一日中、子供たちと過ごしました。大人は大して変わりませんが、子供は一週間も顔を合わせないと、いろいろな変化があるものです。

 「顔のケガ、治ってよかったね。」
 「え?」 (もうケガをしたこともすっかり忘れてる)

 「そういえばこの間観に行くって言ってた映画、面白かった?」
 「なに?・・・ああぁ、あれね。」
 「どんな話だった?」
 「うーん、よく覚えてないけど面白かった。と思うよ。」

 子供にとっては一週間は本当に長いんですね。あまり旅行ばかりしていると、「良い時間」を逃がしてしまうような気もしてきてしまいます。


 マイブームみたいなものも変化してます。今回は娘が歌う「もりのくまさん」が変化していました。

「♪あるーひ(んけつ)、もりのーなか(んちょう)
   くまさーんに(んにく)、でああった(んこぶ)・・・♪」

 幼稚園の男の子たちの間で流行っているそうです。・・・まったく。
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白えび

2010-09-17 00:48:26 | お酒の話(県外)
 摂生も非常に大切ですが、その土地の風味も大切・・・ということで富山の味覚についてほんの少し。

 富山と言えばやはり「白えび」でしょう。桜えびよりもちょっと大きめでしょうか?でも殻が柔らかくて上品な感じ。甘エビみたいな甘さがあって、唐揚げにすると独特の良さがあります。これが軽い感じで酒によく合うんです・・・困ったことに。

 
 ところで、映画「おくりびと」のワンシーンで山崎努が白子(ですよね?)を、あぶって旨そうに食べていました。
「これが旨いんだ・・・困ったことに」

 何だかやたらとクリーミーな見た目で、またそれを本当に旨そうに食べるのが上手くて、「食べてみたいな・・・」と思ってしまいました。まったく人間の食欲、さらに旨いものさらに旨いものを求める欲望というのは、きりがない。それは確かに困ったものです。しかし、そういう珍味や、特定の時期や場所でしか味わえないものというのは、実際に旨いんです。人間はそういうことに感動をおぼえる生き物なんです。困ったことに。


 ・・・と軽く言い訳しつつ、富山のもっともメジャーな酒「立山」とともに、美味しくいただきました。立山はこの辺の「普通酒」です。すっきりして悪くないのですが、もうちょっと良いグレードのものが飲んでみたかった・・・さんざん飲んでから言うことではありませんね。まったく困ったもんです。

 三泊した富山を後にして、新潟に向かいました。
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摂生

2010-09-15 08:46:34 | 旅の空
 富山に連泊しております。九月半ばにしては陽射しがきついような気もしますが、今まで耐えてきた猛暑に比べればずいぶん過ごしやすい。「のりきった」感がありますね。温泉でも何でも、クールダウンしてる時が気持ち良い。だから秋は一番好きな季節です。

 
 さて今回の旅行は経費のシステムの都合上、食事付きの宿に泊まる機会が多いです。最近はビジネスホテルも頑張ってますから、なかなかきちんとした食堂を備えているところも多いんですね。もちろん質はそれなりですが、その分「食べ放題」やら「飲み放題」など、魅力的なプランを用意して企業努力を重ねています。これが危険なんです。

 「せっかくだから」とか「もったいない」などの気持ちがあると、どうしても過食(そして過飲)になってしまいます。「食」に関しては、野菜中心にする。そして「飲」に関しては「90分でどれだけいけるか?」みたいなチャレンジ精神を捨てる。など、しっかりとした心がけが必要です。「せっかく旅行にきてるのに・・・」ほらほら、それが禁物なんです。この秋は自宅に泊まる日の方が少ないぐらいなんですから。

 べつに美容に気を遣っているわけでも、健康おたくでもありません。ただギックリ腰だけは二度とやりたくない・・・それだけです。何度もやって恐怖症になっているんです。譜めくりはできない、鉛筆は拾えない、カーテンコールで何度も立たせる指揮者に呪いをかけたりするのは、もう嫌なのです。


 ということで旅行中はさらに、できるだけ歩くようにしています。知らない街を歩くのは楽しいものです。「せっかく」きたわけですしね。

 歩いていたら公園の池に張り紙を見つけました。
「鯉の寿命が短くなりますので餌は与えないでください」・・・おっしゃる通り。
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続・旅路

2010-09-13 08:52:12 | 旅の空
 旅の続きは、妙高高原から。新潟県の長野に近いあたりですね。上っていくにつれて、空気がひんやりとしてきます。お目当ては「関温泉」。温泉街とは言えないような、温泉宿が数軒集まった、山間のひっそりとした温泉地です。こういう所に泊まると、旅行(出張ではなくて)らしい気分になります。

 以前にも立ち寄ったことがあるのですが、ここの温泉の赤い色のお湯は鉄分や塩分が濃厚で、山形でもなかなかお目にかかれないような名湯です。昨日も到着して真っ先に入りましたが、
「あ゛~っ・・・」という、中年男性特有の呻き声を発しそうになるほどの心地よさでした。

 
 さてせっかく高原に来たので散策しようかと、今朝は早起きしましたが、あいにくの雨。写真のとおり、景色もなにも見えません。残念・・・ということで、もうひと風呂入ってから、今日の目的地の上越、そして富山に向かうことにします。
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越ゆべき山

2010-09-12 09:21:36 | 山形弦楽四重奏団
「明けばまた 越ゆべき山の 峰なれや
   空行く月の  末の白雲」(新古今集 藤原家隆)

(夜が明けたらまた、越えて行くことになるはずの山の峰なのだろうか。空をわたる月が行き着く先の、あの白雲がかかっている峰の辺りは)


 一日のみのインターバルはもちろん山形Qのリハーサル。そのために帰ってきたようなものです。今月25日の第二回庄内公演まで、もう間がありませんので。

 良い演奏会になるように頑張ります・・・と言ってしまいますが、今回のプログラムには「気負い」は禁物。ハイドンの「ひばり」、ベートーヴェンの2番は軽やかさが命です。鼻息が荒かったり、ドロドロした気持ちでは軽やかな音は出ません。楽しく優しく・・・軽やかな気持ちで弾きたいものです。庄内の酒などを思い浮かべながら。


 さて、そろそろまた荷造りにとりかかります。昨日は練習の他にも雑事に追われていました。何しろ山形にいる、この一瞬のうちに片づけなければいけませんので。残念ながら息子の運動会を観に行くこともできませんでした。埋め合わせに、またお土産でも買って帰るかな。
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中継点

2010-09-10 09:04:02 | 旅の空
 機関車です。こんなのに乗って旅をしてみたいなぁ。汽笛の音、車輪がゆっくりと動き出す時の振動、窓から入るかすかに煙のにおいを含んだ風を感じながら、まだ見ぬ美しい景色に心を躍らせ・・・

 ・・・というような、機関車への憧れはありません。もちろん乗ったこともありません。今まで映画や何かで見た印章があまり良くないのか、「機関車に乗って長旅をする」のには何となく悲壮なイメージがあります。戦中戦後の映画によく出てくるからでしょうか?人や荷物がはみ出しちゃってたりとか…。

 例えば、去年観た「ゼロの焦点」。東京から金沢へ向けて走る夜汽車も、楽しげなものには見えませんでした。まあこれは時代背景と、原作の松本清張のせいでしょうけど、憂鬱そうに見えました。

 今、イベントで走るSLに乗ってみたら、イメージも変わるのかもしれません。山形でもそういうイベントがありますね。でもすごい人気だそうですから、あまり混んでるんだと結局、戦争映画と変わらないような気もしてきてしまいます。はみ出すことはないと思いますが。


 ということで只今、金沢にいます。京都で演奏を終えて、山形に戻る途中で1泊したのです。中継地点とはいえ、せっかく金沢へ立ち寄ったんだから兼六園でも行ってみるか、と早起きするも、宿からはとうてい歩いて行けるような距離ではありませんでした。で、仕方なく近くの大きな公園を歩いていたらSLが飾ってあったと、こういうわけでした。


 さて、これから久しぶりに我が家へ帰ります。「帰ります」と言っても家に二泊したらまた北陸・・・。

 ちょっと我が家へ「行ってきます」。
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