中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

室内オペラ「魔笛」

2016-02-28 22:06:40 | 山形交響楽団
 村山でのオペラ「魔笛」が、無事終わりました。前売り券も当日券も完売で、満席のお客さんに恵まれました。

 
 あらためて「魔笛」は、よくできたオペラだと思いました。今回は日本語上演でしたが、そうでなくても、曲間がレチタティーヴォでなくて、普通のお芝居だというのは、やっぱりわかりやすい。そして、演出で面白くする余地がいくらでも生まれます。今日のキャストの皆さんも、楽しんで演技していたし、それが客席にも伝わるものです。

 この「室内オペラシリーズ」は、県の主催で毎年恒例ですが、例年のフィガロよりも良かったような気がします。キャストの皆さんの、熱の入りようが違いました。パパゲーノはもちろんですが、個人的には、モノスタトスが特に良かった。ザラストロなどより自由度が高いので「怪演」がしやすい役どころですが、この公演でも素晴らしかった。


 ちなみに私は、「魔笛」は演奏会形式を含めて、山響に入団してからまだ3回目。貴重な機会に感謝します。とりあえず、キャストの皆さんの労をねぎらいつつ、惜しみない拍手を贈りたいと思います。
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越乃寒梅「乙焼酎」

2016-02-26 22:19:11 | お酒の話(県外)
 たまには焼酎も。

 新潟が誇る幻の酒「越乃寒梅」のレア焼酎を頂きました。最近はどこの蔵でも、米焼酎を作るのが流行りですが、越乃寒梅のは見たことがありません。

 
 さて、この焼酎は40度。もう長いこと、こんな強い酒は飲み慣れないので大丈夫なのか?

 せっかく蒸留した酒を、水で薄めるのは杜氏に失礼だと思うので、とりあえずロックでひと口。

…ぐはっ!焼ける。

 大学生の頃は、ほとんどバーボンのロックしか飲んだことがなかったのに。人は衰えるものです。

 軽くへこんで、おとなしく水で割る。酒飲みとして許せるギリギリの1:1。これは酒と水の比率のみにあらず。プライドと体調管理のせめぎ合いを数値化したもの。

 すると…なんともまろやか。焼酎らしい、薬品的な臭みが一切無くて、湧き水のようです。日本酒の古酒とは全然違う。これはあらゆる料理に合うでしょうね。


 さすが淡麗の新潟。その極致を堪能しました。


 
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魔法の笛

2016-02-25 12:02:03 | 山形交響楽団
 今週の山響は、日曜本番のオペラ「魔笛」のリハーサル。

 ご存知のように、おとぎ話のような寓話のような、ファンタジックな物語です。序曲が終わった途端に、主役テノールが大蛇に襲われているという強引な導入がたまらない。かと思えば、大道具が作ったせっかくの大蛇は脇役の女性によって瞬殺される。…なんというつかみでしょう。これには、子供から大人まで、あっという間に引き込まれますね。


 個人的に昔から「魔笛」という日本語タイトルは、この物語にそぐわない感じを持っているのですが、皆さんはどうでしょう?

 「魔◯」というのは、悪魔によって不吉な力が込められた◯で、用いることで周囲の人に災いが及ぶ恐ろしい◯…というイメージがしませんか。語感が重すぎる。空想の向きが、「マジックフルート」と反対方向です。

 物語の中には「魔法のすず」も出てきます。どちらかと言えば、こっちの方がミラクル度が高い、ファンタジックなアイテムです。…しかし、これをもし「魔鈴(まれい)」と呼んでみたらどうでしょう。「ちりーん」と鳴らした途端に、あたりが薄暗くなるに違いない。

 やはりきちんと「魔法の笛」と呼ぶべきだったのではないでしょうか。…字数が多い?それなら「魔法使いの弟子」も「魔弟子」にするべきでしょう。きっと今ほど親しまれないと思いますよ。
 

 話がそれてしまいましたが、本番は村山市民会館です。お時間のある方はぜひ!
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覚醒中

2016-02-22 22:02:28 | 山形弦楽四重奏団
 今日も山形Qのリハーサル。4月の第59回定期に向けての練習が始まりました。

 練習の模様は山形Qのブログにて、今井嬢執筆の爽やかなレポートがアップされる予定なのでそちらにまかせます。


 さて、今年の山形Qは定期演奏会も60回の節目を迎えますし、メンバーの五十肩などの体調不良もなくなるなど、万全の体制で本気の飛躍をはかります。「覚醒の年」と位置づけたい。


 すでにこの春にも定期以外に二回の演奏会を企画中。

 詳細については決まり次第、山形Qのブログその他にアップされる予定なので、これもそちらにまかせます(…私は担当の「アナログ部門」に専念します。飲み会とか)。


 4月からの新年度は、山響も定期が「ベートーヴェン全曲」。それにリンクして、山形Qでもベートーヴェンをメインにした演奏会をあちらこちらでやる予定です。あわせてご期待いただきたい。


 4月の山形Q定期も、メインはベートーヴェン「12番」。ベートーヴェンはすでに全曲を一通りは演奏していますが、その上であらためて思うに、「12番が一番難しい」。気が遠くなるほどの充実したスケールの曲です。さすがは「後期」幕開けの作品。

 それでも二回目となると、少しは違うものです。今日は初練習でしたが、酸欠状態で終わった前回とは違い、楽しめそうな予感。

 良いベートーヴェン・イヤーになるよう頑張ります。
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南陽市文化会館にて

2016-02-21 22:37:53 | 山形交響楽団
 山響の「ユアタウン・コンサート」が終わりました。ギネスブックに載ったという、南陽市の新ホールはたしかに至るところが木造で、素晴らしい響きの施設です。こうして山形県内に、新たな文化の拠点となるような場所ができたことを嬉しく思いますし、山形県民として誇りに感じます。


 さて、そのように話題となったホールのおかげもあって、満席のお客様の前で演奏できたのも、ありがたいことです。

 終演後、ロビーでお客様がたに挨拶をしていても、いつもの定期演奏会とはまた違った満足感と熱気が伝わってきました。こうして、「素晴らしかったです」「来てみて良かったです」などと声をかけてもらえるのは、出演者にとって一番嬉しいことです。とくに今日は、運命やラフマニノフなど名曲コンサートでもあり、ピアノの若いソリストも本当に素晴らしかった。ソリストのおかげもあるでしょう。

 楽器を肩にかついだままロビーで挨拶していたので、すぐに団員だとわかったのでしょう。知らないお客さんにも声をかけられました。

「今日は本当にありがとうございました」という声の方を見てみると、非常に美しい女性の方でした。私とそれほど歳は違わないのではないかと思いますが、ロングヘアーが綺麗な、都会的なお姉さんです。

 私がまごまごしていると、
「ピアノの高橋優介の母です」

…なんと、ソリストの母上でした。今日のソリスト高橋優介氏は、まだ22歳の新進気鋭の天才。そのお母さんもこんなにお若いんですね。

「こちらこそ。本当に素晴らしいピアノでした」
「いえいえ、ぜひまた呼んでやって下さい」

 今日のコンチェルトの演奏があまりに素晴らしかったので、ちょうど終演後の舞台袖で「また定期演奏会にも来てもらいたいね」などと楽団員どうしで話していたところでもあったのです。


 ホールもソリストも、我々にとっても新鮮で良い出会いになりました。またの機会を楽しみにしたいと思います。
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ユアタウン

2016-02-20 22:16:53 | 山形交響楽団
 今週は山響の「ユアタウン・コンサート」。山形県の南陽市に新しくできたホールでの演奏会です。明日本番。

 プログラムは、モーツァルト「第1番」、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」、そして「運命」です。新しいホールだからか、名曲が並んだプログラムが良いのか、新進気鋭の若いソリストが良いのかわかりませんが、とにかくチケットは完売とのこと。ありがたいことです。


 ラフマニノフといい、運命といい、「飽き飽きしているはずなのに、どうしても感動してしまう」名曲です。水戸黄門の「印籠シーン」的なカタルシスに、やっぱり、やられてしまう。

 という感動を、明日お客さんにも持ってもらえるよう、良い演奏会になるよう頑張ります。
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留守番の味方

2016-02-18 22:51:31 | 子育て奮闘記
 先日、うちの奥さんが所用で単身東京へ一泊。

 もう子供たちも大きいので特にうろたえることはありません。息子は毎日、弁当を持って行ってますが、もう高校生ですから「ごめん、今日は購買で何か買って」と金を渡せば済みます。娘もとうの昔から、自分でポニーテールができます。

 さて夕飯ですが、ここはひとつ、永年にわたり温存し続けてきた「男の料理」の腕前を存分にふるい…

 …というような無謀なことはしない。手間暇かけて、つまらないリスクを冒すことは誰も望んでないので。

 外食は簡単でいいのですが、飲み屋街に隣接した好立地の我が家自宅近くには、子供連れで入るに適した店はなし。行くなら車ですが、子供二人連れで「代行」を使う勇気もない…(飲まないという選択肢はそもそも存在しない)。

 ということで、十年以上ぶりに「宅配ピザ」をとってみることに。

 わたくし、ピザという食べ物には全くと言っていいほど造詣が深くない。「ケチャップトーストの乾燥サラミと生焼け玉ねぎトッピング」ぐらいのイメージしかないのです(ピザ好きの皆様には失礼)。高校生の頃に行った「シェーキーズ」でもパスタとビール(おっと…時効で。)しか口にしなかった。ちなみにビールはクアーズと決めてました。誰にでもイキがっていた時代はあるものです。

 いったい何をどう注文したものか…台所の棚にしまってあったチラシをひっぱり出して悩んでいると、
 「マルゲリータ」
 と、チラシも見ていない娘に指定される。
 …何よマルゲリータって。そんなのどこで覚えてくるんだか。

 40分と言われたものの、30分で到着。さすがです。今年、雪が少なくて一番助かっているのは配達の人かも知れませんね。

 さて、味の方は…まったく期待していませんでしたが、正直、美味しくてびっくりしました。昔よりもレベルが上がってますね。宅配ピザで感動など、若干さもしい感じがしますが、忘年会なんかで最後の方に出てくるやつの10倍は旨いと思いますよ。

 …見直しました。クーポン券は大切に保管しておくことにしましょう。
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あら玉「ぼんだら」

2016-02-16 23:33:09 | お酒の話し(山形県)
 いろいろありますが、まずはおひとつ…。

 ということで、久しぶりに旬の酒でも。


 暖冬で雪の少ないこの冬ですが、新酒は順調な仕上がりを見せております。今の時期は「にごり」が百花繚乱。春さながらに咲き乱れています。

 世の中は暖冬でも、経済的に極寒のこの業界に暮らす身分としては、咲き乱れた「にごり」の中で、いかにリーズナブルでコストパフォーマンスの高い逸品を選び抜けるかというのが腕の見せ所。


 そこでこの冬、私の一押しがこれ。山形は河北町の銘酒「あら玉」の新酒「ぼんだら」です。

 これは毎年飲んでいる酒で、自分の中のローテーションに入ってます。前にも書いたかもしれませんが「ぼんだら」とは山形の方言で「つらら」のこと。この時期にぴったりだし、綺麗な感じがします。


 にごり酒にありがちな、フルーティーで浮ついた感じが全く無く、透明度の高さと柔らかさを併せ持っているのが素晴らしい。間違いなく例年以上の出来栄え。


 屋根の上に積もった雪が、その上から降る雪の重みにつぶされ軒からはみ出て、そこから長く太い「ぼんだら」が生えているのが、この時期の光景です。しかし、それも今年は見かけません。

 地球環境は大丈夫なのかと心配にもなりますが、穏やかで雪が少ないのは、やっぱりありがたい。穏やかな冬に旨い「ぼんだら」…ちょっとバチがあたりそうですが、堪能しました。
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クランクアップ

2016-02-14 23:09:16 | 山形交響楽団
 山響の「アマデウスへの旅」、8年プラス1年の長期企画が、今日の本番をもって終了しました。「アマデウス」会員の皆さまおよび、今まで聞きに来てくださった、たくさんのお客様に感謝します。

 年3回のこの企画の大変なところは、なんと言ってもレコーディング。モーツァルトの交響曲全集を作るということでやってきましたが、毎回の録音には、本番以上の神経を使います。

 録音の時には全楽団員、演奏の音以上に神経を尖らせているのは…空腹時のお腹の音。あれが結構、集中してノイズを立てないようにしている時には、聞こえるものなのです。マイクには入っていないのかもしれませんが、周囲には確実にわかる。全神経を耳に集めている時に響く、「ぐ~ぅ」という脱力系の音は、その「場違い感」のためか、実際の音量以上に際立ってしまうのです。


 今回をもって、そのレコーディングも終わり。後はいずれCDが出来るのを待つばかりです。…変な音が入っていないことを願いつつ、出版のあかつきにはたくさんの方に聴いていただきたいと思っております。
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思い出のアルバム

2016-02-12 22:36:16 | 山形交響楽団
 今週の山響は、日曜日本番の「アマデウスの旅」リクエストの最終回。ということは、本当の最終回です。

 主人公が死んだと見せかけて「実はあの時は仮死状態だったのだ」みたいにしてシレッと続編が始まることはよくあることですが、今度は本当の「完」。

 8年プラス1年に渡る、長い「旅」がエンディングを迎えようとしています。


♪「い~つの~こと~だか~おもいだしてご~らん」

 ベタではありますが、幼稚園の卒業式で先生たちが歌ってくれたこの歌で、生まれて初めて「過去を懐かしんで、せつない気持ちになる」という感情を知りました。

 …それが今では、「ご~らん♪」と言われても、思い出せないものは思い出せない。それもまた、長く生きていくための本能なのかも知れません。


「こんな曲、本当にやったことあったっけ?」
「あるっていうんだから、あるんじゃない?」
…そんなものです。


 ということで、お時間のある方はぜひお越しいただき、感動のフィナーレをお楽しみ頂きたいと思います。

 また、今までレコーディングしてきたものを「交響曲全集」としてCD化するようなので、そちらにもご期待いただきたい。私たちもそれを聴いて、気持ちよく懐かしむことができるよう、良い演奏会にしたいと思います。
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抱負(遅ればせながら)

2016-02-10 23:17:52 | 山形弦楽四重奏団
 先月に第58回定期を終えた我が山形Qですが、さっそく昨日から練習がスタート。

 …思えば58回も、よくやってきたものだ。

 という感慨は、最近なくなってきました。カルテットの練習と本番は、もはや日常のもの。呼吸をするように、とまではいかなくとも、長距離運転と同じような「慣れ」は感じます。

 しかし、それはそれで良くない面もある。「慣れ」と「熟練」は違います。注意が散漫になったり、「まあ、このぐらいでいいだろう」のような甘えも出始めるものです。長く続けるのは大切ですが、それが「最終目的」ではいけません。


 今年は「飛躍の年」にしたい。

 ということで、長きにわたって積み上げてきた成果を確実なものにするべく、「レパートリー作り」にとりかかりました。

 どういうことか。

 「今まで演奏した重要な作品を、いつでも弾けるようにする」ということです。

 本番の予定がない曲は練習しない、というのはプロにありがちな悪い癖。それでは依頼が入った時に「攻めのプログラミング」ができない。「…とりあえずアイネクで」みたいなことを言っているようでは、58回の年輪が泣くというものです。


 …なんだか大きいことを言っているようですが、要するに、59回に向けた「譜読み」をいそいそとやるのではなく、今までの曲を練習したのでした。それも片っ端から。

 もちろん主要なものだけでもかなりの分量ですが、同時に、経験がどの程度ものになっているのかを知る良い機会になりました。


 これを磨きつつ、今年からは、定期以外の演奏会を増やしていきます(きっぱりと宣言)。そろそろ「力を蓄える期間」は終えて、より外に出て行こうと…

…今、これを書きながら私が決めましたが、他のメンバー達も賛成してくれるはずです。(圧力)

 今のメンバーになってから五年。新しい一歩を踏み出す年にしたいと思います。 
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偲ぶ

2016-02-08 21:48:47 | 音楽
 大阪の「いずみホール」には毎年、山響の大阪公演で訪れています。音響の良いホールですね。一度、客席でコンサートを聴いてみたいものだと思っていましたが、昨日は嬉しくも、それが叶いました。

 私の母の三度目の命日の昨日に催された、まさに「偲ぶ会」ともいえるソプラノのリサイタルを聞ける幸運に感謝しております。ほぼ満席のお客様の中央に用意していただいた招待席で、良いひとときを過ごしました。

 作曲家は、その作品が演奏されれば、その場によみがえるものです。久しぶりに母に接したような気がします。また、その作品が愛されているのを見るのも、嬉しいことです。

 葬儀は故人の遺志により無宗教だったので、いわゆる「~回忌」のような法事はありませんが、よく知らないお経を上げてもらうよりもずっと、心に残る命日になりました。主催者・関係者の皆様に心から感謝いたします。


 都合により、大阪から山形への夜行バスで帰りました。12時間弱。通い慣れた道のりですが、「夜行」で走る冬の日本海側というのは独特の静けさ、それも、思い出に浸るしかないような真っ暗な車窓がなんとも沁みます。


 ところで、打ち上げの席で「夜行バスで帰るんです」と言うと、「それは大変だ」とばかりに、おにぎりやミカンなど様々なお土産を持たせてくれました。…なんだか親戚を訪れた帰りのような感じです。

 親しい故人の思い出を共にしている、という点では、まさに親戚と変わるところがないのかも知れません。


 良い法事になりました。
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三年

2016-02-07 12:24:16 | 音楽
 今日は、母の3回目の命日。

 春のような暖かい陽射しの中、ただ今「のぞみ」で大阪に向かっています。いずみホールで行われるリサイタルを聴きに行くためです。

 こうして命日に合わせて、母の歌曲作品を中心にリサイタルを開いて下さる歌手の方がいてくれるのは、何より嬉しい。

 
 山形Qでも、山形出身の作曲家である佐藤敏直の作品を何度か演奏した時、奥様は自筆譜や資料を送ってくれた上に、遠くから来て下さいました。息子さんも、毎回のように足を運んでくれました。

 …こういう気持ちで、来ていたんだなあ。

と、今、実感しています。


 感謝しつつ、聴かせて頂きたいと思います。
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祝百歳!

2016-02-05 22:37:45 | ヴァイオリン
 先日、人に言われて初めて気付きましたが、私が使っている楽器が、めでたく今年「100歳」。


 
「名も知らぬ ~遠き島より流れよる椰子の実ひとつ」
という歌がありますが、ヴァイオリンはその程度では済まされない。私の楽器は百年経ちましたが、それはヴァイオリンの中ではまだ「若輩者」。それでも、イタリアのボローニャで作られてから、二度の世界大戦を乗り越えて、今ではこうして名も知らぬ遠い北国で春夏秋冬、そこらじゅうの学校の体育館で容赦なく使い倒されている。…これを見たら椰子の実も「自分まだまだっす」と恥じ入るでしょう。

 
 とまあ、いつもこき使っていますが、私にとっては大切な相棒。これからも大事にしてやらないといけませんね。楽器はメガネ以上に「体の一部」です。内臓と同じく、いたわりながらこき使う感じなのは仕方がないか。


 いや…楽器の寿命からすれば、ひとりのオーナーなどは一瞬の世話係に過ぎない。

 しっかりとメンテナンスして、健康なままきちんと次へ渡せるようにしたいと思います。
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節分祭

2016-02-04 18:48:02 | 山形
 今朝、家の近所を歩いていると、そこらじゅうに何かの実がたくさん落ちている。こんな真冬に…と思ってよく見ると、大豆。

 昨日は節分だったんですね。夜の本番だったので、我が家は「鬼不在」だった
か。他の団員や、お客さんの家庭もそうだったのでしょうか。

 それでも豆は撒いたようです。今年は大豆。落花生を殻のまま投げるのが山形の習慣でしたが、最近では全国標準に合わせての事なのか、大豆も普及してきているらしい。…落花生の方がお高いですからね。

   
 神社の境内にも節分の名残りがありました。なぜか平安貴族が嬉々として鬼をいじめている。しかし、苦しみ方がやや大げさに見える鬼の方が存在感がある…やはりこのぐらいのオーバーリアクションが大切なんですね。さすがは本職、プロは違うものです。




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