「びっくりシール」というものをご存知か。私が子供の頃に駄菓子屋で、1枚20円で売ってました。簡単に言うと「いたずらシール」です。たとえばリアルな100円玉の写真のシール。裏面には「使い方」が書いてある。
「テーブルに貼ってみよう。お母さんが『あら、こんなところに百円が』と拾おうとしても拾えない!ウッシッシ大成功!」
みたいな、実にくだらないもの。たとえば口紅のキスマークのシール。これは、
「脱ぎすてられたお父さんのYシャツに貼ってみよう。洗濯しようとしたお母さんはビックリ。『アナタっ、どういうことなの!』ウッシッシ大成功!」
あるいは、釘の頭。壁に貼ると「こんなところに釘打ったの誰!」みたいな。こんなにくだらないのに最高にリアルでシュールで、大好きでした。大人がくだらないことを本気でやると、けっこうスゴいもんだと感動しました。
ディズニーランドの感動はそれに似てる。「シー」のヴェネツィアみたいな街並みは、ハリボテでもやっぱりすごい。ニセモノも、ここまで大規模にやれば、見る者を圧倒する力がある。実際に騙されるかどうかは関係ない。「なんだ、本当にあるのかと思ったら壁に描いてあるだけか…」。しかし、その絵の偏執的な精巧さは実物以上に心に訴えかけてくる。
さて、アルコールOKの「シー」は心地よい酩酊の中で終了。恐ろしい混雑もふわふわと泳いで渡る気持ちの余裕。そして1泊して翌日は開園から「ランド」へ。
開園33年は、やはり重い。ネズミ一族にカケラほどの思い入れも無い私ですら、ここには若かりし頃の想い出がすでに刻まれているのを思い知らされる。
中学でも高校でも学校から「おわかれ遠足」のような形で行きましたし、こうして女子の巡礼に付き合わされて来たことも数知れず。もはやその頃の年齢に、息子がなりつつある。
娘がお気に入りの「カリブの海賊」。船に乗り込むと見える、内部のレストランにその昔、長時間待って一緒に入った彼女が、娘と並んで座っている母親です。
年輪ですね…。
ということで、混雑のウンザリ感もまた懐かしいような枯淡の境地で、今回の巡礼は無事に終了。そろそろ、お役御免も近いようです。
「テーブルに貼ってみよう。お母さんが『あら、こんなところに百円が』と拾おうとしても拾えない!ウッシッシ大成功!」
みたいな、実にくだらないもの。たとえば口紅のキスマークのシール。これは、
「脱ぎすてられたお父さんのYシャツに貼ってみよう。洗濯しようとしたお母さんはビックリ。『アナタっ、どういうことなの!』ウッシッシ大成功!」
あるいは、釘の頭。壁に貼ると「こんなところに釘打ったの誰!」みたいな。こんなにくだらないのに最高にリアルでシュールで、大好きでした。大人がくだらないことを本気でやると、けっこうスゴいもんだと感動しました。
ディズニーランドの感動はそれに似てる。「シー」のヴェネツィアみたいな街並みは、ハリボテでもやっぱりすごい。ニセモノも、ここまで大規模にやれば、見る者を圧倒する力がある。実際に騙されるかどうかは関係ない。「なんだ、本当にあるのかと思ったら壁に描いてあるだけか…」。しかし、その絵の偏執的な精巧さは実物以上に心に訴えかけてくる。
さて、アルコールOKの「シー」は心地よい酩酊の中で終了。恐ろしい混雑もふわふわと泳いで渡る気持ちの余裕。そして1泊して翌日は開園から「ランド」へ。
開園33年は、やはり重い。ネズミ一族にカケラほどの思い入れも無い私ですら、ここには若かりし頃の想い出がすでに刻まれているのを思い知らされる。
中学でも高校でも学校から「おわかれ遠足」のような形で行きましたし、こうして女子の巡礼に付き合わされて来たことも数知れず。もはやその頃の年齢に、息子がなりつつある。
娘がお気に入りの「カリブの海賊」。船に乗り込むと見える、内部のレストランにその昔、長時間待って一緒に入った彼女が、娘と並んで座っている母親です。
年輪ですね…。
ということで、混雑のウンザリ感もまた懐かしいような枯淡の境地で、今回の巡礼は無事に終了。そろそろ、お役御免も近いようです。