中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

気兼ねなく

2014-03-31 19:31:00 | 山形
 花粉の時期なので、今朝も、くしゃみをして起きる。しかし、おじさんのくしゃみというものは騒音なので、まだ寝ている家族に気を遣い、布団の中で「ごふっ」と。その時、気がつきました。

 ・・・そうだった。春休みで、家族はひと足先に東京へ行ってたんだ。

 有名な俳句に「咳をしても一人」というのがありましたが、まさにこういう心境か。とすると・・・作者の孤独の寂しさを詠んだものだと勝手に思っていましたが、実は違うのかも知れない。家族の前で咳をすると、「やだちょっと、風邪?・・・うつさないでよ!」とか「さっさとタバコやめたら?」なとと、いろいろ言われてしまうが、一人だと誰に気兼ねすることもなく、ゲホゲホ放題。その「気楽さ」を表現したと解釈することもできる。

 いえいえ・・・心配してくださる家族の有り難みを忘れてはいけません。


 軽く二度寝をして、だらしなく朝昼を兼ねた食事を外でとってから、山形Qの練習へ。

 ・・・心なしか、みんなの音に険がない。良いことではありますが、勢いも緩い。

 やはり。今日からオケが春休みだからでしょう。そして山形Qも明日から一週間のお休み。たまには弛緩も必要です。


 ということで、みなさんよい休日を!
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オケの日

2014-03-30 20:15:22 | 山形交響楽団
 山形はまだ桜が咲いていないので、この週末もまだまだお花見はできません。しかも今日はあいにく、雨の日曜日(私はとても体調が良くてうれしい)。しかしせっかくの春休みに、家の中でゴロゴロしているのはもったいない。かといって、天童に新しくできたショッピングモールは大混雑。増税前だからといって必要のない物を買うのもバカバカしい。なにかもっと、文化的で有意義な休日の過ごし方ができないものか・・・

 ・・・という、県民のみなさまのために開催されたのが、今日の山響「オーケストラの日」イベント。なのかどうかは知りませんが、楽器体験・バックステージツアー・指揮者体験、そしてコンサートと、子供から大人まで楽しくオーケストラに親しんでもらう企画で、朝から夕方までたくさんのお客さんに来ていただきました。

 我々、山響の楽団員も全員参加で、おもてなしさせて頂いたつもりです。・・・これで少しでもオーケストラが好きになって、クラシック人口が増えてくれれば良いのですが。


 という明るい希望を胸に、今年度の山響の業務はすべて終了。世の中がコンサートどころではない、慌ただしい年度替わりの時期に入るので、私たちは、しばし春休みに入ります。
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春将軍

2014-03-29 23:46:10 | 雑記
 今日は辛かった・・・。崩れ落ちそうになる全身のだるさと、頭痛。症状を抑えるために飲んだ薬のせいで、断続的にやってくる、突き刺すような眠気。


 今年の花粉は大したことないな・・・とナメておりましたが、やはりピーク時は甘くない。そして巷で言われているのを聞いた先入観からかも知れませんが、症状が重いような気がします。
 
 今が花粉の時期で、自分が花粉症であるということがわかっているから良いようなものの、何も心当たりがなくてこれほどの体調不良が突然やってきたら縮みあがると思います。・・・おそるおそる空を見上げて死兆星を探しかねない。


 ということで、今日は山響で二回の本番を終えて帰ると、すっかりダウンしておりました。これから再度ダウンいたします。

 ・・・しかし、明日の「オーケストラの日」が終わると、山響はしばしの「春休み」。もうひと頑張りです。
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内布

2014-03-27 23:01:51 | 山形
 ただ今、学校は春休みです。春休みといえば、年度の変わり目なので、生徒たちは学校からすべての荷物を持ち帰ってきます。図工で作った作品や習字道具、鍵盤ハーモニカや上履き・・・。子供たちは荷物が多くて大変です。


 ところで、上の文は標準語なので、山形では通じにくい単語が文中に一つ含まれています。何だかわかりますか? 


 正解は・・・「上履き」です。学校の中で履く、あの白い運動靴みたいなアレ。山形では、大人も子供も「上履き」とは呼ばないのです!では何と呼ぶのか?

 教えましょう。答えは・・・「内ズック」(うちずっく)。学校からの「おたより」などの公文書でも「持ちもの・・・内ズック」などと書いてあります。

 
 ズックという言葉を知らなかったので調べてみると、「粗く織られた布」みたいな意味なんですね。ということで「ズック靴」は「布靴」。これが本来の意味らしい。言われてみればたしかに、運動靴には布が多く使われているような気もします。


 方言にはルーツが隠されているものですね。味わい深さを感じます。このように、私は方言を賞賛こそすれ、バカにするつもりはまったくない。だから・・・

「ほら、上履き忘れないようにしなさい」
「うわばき?なにそれ。うちずっくでしょ」

みたいに、恥ずかしい無知を正すように言うのはやめて頂きたいのです。
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男子応援

2014-03-26 22:16:57 | 山形交響楽団
 今日から3日間は、山響の「子育て応援コンサート」。音楽だけでなく、歌あり音楽物語あり手遊び歌ありの、春休みにふさわしい、幼児向けのコンサートです。

 「幼児向け」なので、オーケストラの恐い・・・いや、黒服の大勢の大人たちだけでは役不足です。ということで、保育士をめざしている短大の学生さんたちが、共演として、歌に踊りに子供たちのお世話に活躍してくれます。


 この企画はもう何年もやっているので、学生さんたちも、どんどん代替わりしていきます。それを毎年見ているわけですが、必ず男子が入っていることに感心します。

 「保母さん」というのが性差別なのかNGワードになって久しいですが、息子の時も娘の時も、やはり保育の現場にまだまだ男性は少ない。需要はかなりあるのです。保育士というものは「先生」というよりは「親代わり」。母親役だけでは足りないのです。

 子供はみんなそうですが、お腹がすいたとか眠くなったとかの生理的欲求、または怪我をしたとか具合が悪いなどの心配事は女親に、遊びたいとか競争したいなど、成長に必要な刺激が欲しいときは男親に寄ってくるものです。

 特に男の子は、相撲をとったりプロレスごっこをしておかないと疲れておとなしくならないのです。そこで、男の保育士がまさに「お父さん」の代わりとして「飛行機だぞぉ」と抱えたままグルグル回してみたり、ジャイアントスイングをしてやる必要があるのです。

 ・・・とはいえ、それを一生の仕事にするのは男として勇気がいるはず。将来、自分の子供ができたら「あんたプロなんだからしっかり保育しなさいよね」などと奥さんに冷たく言われるとイヤだ・・・とまで考える男子はいないかもしれませんが、少なくとも、40代50代になって若い頃と同じような安全でキレのあるジャイアントスイングができるのか、という不安はあるでしょう。

 
 とはいえ、子供好きで面倒見の良い男性保育士は、幼児の人気の的です。女性がほとんどの中にまじって歌ったり踊ったりするのは、若い頃には辛いこともあるでしょうが、ぜひとも頑張って欲しい。陰ながら応援しています。そしてこのコンサートが、県の予算の都合により、今回をもって打ち切りになってしまうのが残念です。
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つくし

2014-03-24 23:30:54 | ヴァイオリン
 昨日は毎年恒例の「つくしんぼコンサート」。ヴァイオリンの発表会です。

 私の生徒もほとんどいなくなってしまったので、旧山形Qメンバーの駒込女史の門下生発表会に、ちょこっと混ぜてもらうような形になっております。

 
 若き出演者たちは、みんな真剣で、演奏の緊張感はこちらが手に汗握るほど。発表会がどれだけストレスフルなものかということは、もちろん私もよ~く知っているので、いたたまれなくなることもあります。

 しかし、ヒヤヒヤしながらもそれなりに上手くいったりすることもあって、そういう時は「ああ、イヤだったけど練習してよかった」→「努力すれば、それなりに報われるもんだ」→「よし、次回はヒヤヒヤしたくないから、さっそく練習しよう!」みたいな気持ちになるものです。まあ、これこそが発表会の唯一にして最大の効用なのですね。

 
 それにしても、自分の出番を待っているのはイヤなものです。赤いんだか青いんだかわからないような顔色で、興奮した能面のような表情になってしまいます。待っている子のそういう顔を見て、「ああ、自分も昔はこういう表情で、ホールの裏で隠れてタバコを吸ったことがあったのだな・・・」などと。


 しかし、昨日の参加者はみんなよく頑張りました。出来映えにかかわらず、その姿は見る者を熱くさせるものがあります。

 指導する側も、少しでもその役にたてるようにまた一年、真剣に頑張らなければいけないなと、身を引き締めるのでした。お疲れさま!
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活性化

2014-03-22 23:20:36 | 山形交響楽団
 商店街の活性化。・・・というと、どういうイメージになりますでしょうか?

 私が子供の頃は、駅前商店街のイベントといえば、ウルトラマンとレッドキング、それからカネゴンの着ぐるみが来たものです。さらに昔ならチンドン屋だったでしょうか。

 
 さて、今日は山響で鶴岡の商店街活性化のためのコンサート。活性化とは言っても、「○○商店新規オープン」の特売を宣伝するためではありません。

 商店街にほど近い公民館で、昼時に、だれもが気軽に入れるコンサート。フラッと入ると、プロのフルオーケストラが本気でクラシックの名曲を演奏している。

 ある意味シュールですが、「非日常の贅沢さをどうぞ」という意味では、豪勢な企画だと思います。これで商店街を訪れる人が増えてくれれば何よりです。


 幼少の頃、床屋の前で一緒に写真を撮ってもらったウルトラマン・・・何だかくたびれた感じだとは思いながらも、近寄りがたい英雄だと、疑いなく思いました。それと同じことを、今日のオーケストラでできたのなら、嬉しく思います。
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就学前

2014-03-21 18:52:39 | 山形交響楽団
 今日の山響「ファンタジック・コンサート」のゲストは、ちょうど息子が生まれた時にNHKで活躍していた「うたのおねえさん」でした。懐かしい・・・と思うほどには記憶に残っていません。まだあまりテレビを見せていなかった頃なのでしょう。一人目の子供には、気合いを入れていろいろ規制をかけるものです。それに比べると、下の子はテレビもお菓子も好き放題になってしまうものですね。


 ということで、今日の客席は未就学児とその両親が中心でした。「おかあさんといっしょ」世代ですね。うちの娘も、もはや卒業してしまった年代・・・月日が経つのはあっと言う間です。

 小学生と幼稚園児は、明らかに違うものです。幼稚園児はどうしてあんなに、「手遊び」のようなものが好きなのでしょう。「これっくらいの、おべんとばこに・・・」ついこの間まで我が家でもしつこいほどに聞こえていましたが、今日は懐かしく聞きました。

 「アイアイは猿である」というだけの内容を、小学生はさすがに、あそこまでのテンションで歌うことはできない。


 世の中は今日から春休みの子供が多いようです。休みが終わると、またたくさんの子供が「新一年生」になるわけですね。・・・大人も取り残されないように成長したいものです。
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秋田誉「十五年古酒」

2014-03-18 23:11:58 | お酒の話(県外)
 家に来ている学生が「お土産です」と言って、日本酒をくれました。もはや私の日本酒中毒を知らない人はいないようで、皆さん気を遣ってくれるのです。中毒のくせに何でも良いわけではないという面倒くささもよく理解されていて、私の好きな酒か、でなければ「珍しい酒」を選んでくる。嬉しいことです。しかし、苦学生までもがこうして「ひねりの利いた逸品」を持ってくるのを見ると、有り難さを通り越して、やや申し訳ない。


 秋田県は由利本荘の「秋田誉」の大吟醸古酒。山田錦40%の堂々たる酒を、15年も寝かせたという秘蔵酒です。きれいな200ml瓶に入ってる。

 由利本荘は、秋田の中では旨い酒が多い土地です。鳥海山系の水が良いのでしょう。「雪の茅舎」(ゆきのぼうしゃ)という酒が好きです。しかし、秋田誉は初めて。しかも、15年古酒とは珍しい。せっかくの心遣い、ありがたく開栓。


 何度も書いてますが、秋田の酒は「パンチがきいた」ものが主流です。やや警戒しつつ、ひと口。

 ・・・濃厚ながら実にまろやか。さすが15年古酒。角がとれて丸くなった感じ。まさに、若い頃はかなり無茶をした荒くれ者が、良い歳のとり方をして丸くなったような、カッコいいおじいさんを思わせる、深みのある味になっています。


 古酒の良さを堪能しました。・・・こういう、味のある年寄りになりたいものです。
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新旧会談

2014-03-17 22:00:47 | 山形弦楽四重奏団
 山形Qの庄内定期演奏会が終わりました。今回のゲストはフルートの小松凬嬢。ただいま新婚です。

 
 生活の様子を訊くと「朝食を作ってからダンナを起こす」とか、聞くだけで甘酸っぱいようなことを言います。

「ふ~ん・・・そりゃ良かった」

としか言いようのない既婚者の男3人でありました。


 こうして山響で家庭を成して、しっかりと定着していく若い夫婦が増えてくれば・・・と温かく見守るのです。まるで過疎の村の老人のようですね。

 夢だけでできているような業種ですが、なかなか将来に夢のある環境でないのが辛いところでもあります。 


 しかし、今回の庄内定期も熱心なお客様がたくさん来て下さり、満席になりました。増税前の休日に、買いだめよりも室内楽鑑賞を優先する人がこれだけいたことに、わずかな希望を感じます。なんとか、つないでいきないものです。


 ・・・結果として、「最近、奥さんが冷たくて」的な話が多い楽屋でした(山形Qの楽屋などそんなものです)。新婚さんに悪い影響を与えてなければいいのですが・・・。
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シャンソン

2014-03-15 00:05:41 | 危機管理
 東京にある官公庁で、もっとも有名なのはどこでしょう?大蔵省でしょうか。文部省でしょうか。環境庁でしょうか。いえいえ、やはり日本人のほとんど誰もが、幼少の頃から何度も何度も口ずさむほどに親しんでいる、あれでしょう・・・「東京特許許可局」。本当に存在してるのかは知りませんが。


 最近、娘が早口言葉にハマっています。そういう年頃なのか。

 しかし、意味も分からずに言っているので、「竹垣」と「縦書き」の区別が付かない。まあ、「竹を立てかける」という行為自体、それをまた「立てかけたかったからです」と説明するのも、もともと意味不明なのです。ただの言葉遊びだから、どちらでも良いのかも知れません。・・・でも「生ゴミ」ではなくて「生米」であることは言うべきかなと。 


 さっきも夕飯の時にシュンシュン言っていたので、よくよく聞いてみると・・・「新人シャンソン歌手の新春シャンソンショー」。だいぶハイレベルになってきてます。

「ねえ、これってどういういみなの?」

・・・お父さんにもよくわかりません。
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皆勤

2014-03-13 00:31:14 | 山形交響楽団
 今週の山響はオペラ「フィガロ」。小編成なのでお休みの人も多く閑散としています。

 小編成といっても必ず最大人数を誇るのがヴァイオリンです。打楽器やトロンボーンのようには、お休みが回ってこないのが辛いところ。ヴァイオリンがない曲を書いて下さる方が、少しはいても良かったものを。


 ・・・ということで、疲れ気味なので早く寝ます。
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黙祷

2014-03-12 00:14:31 | 山形
 あの震災から3年が経ちましたね。被災地だけでなく、職場や学校など、各地で黙祷が捧げられたようです。もちろん、子供たちの学校でも、山響のリハーサルでも。

 
 消費税やらγーGTPの数値が上がる事なんかに頭を悩ませていられるぐらいの平穏な暮らしに、まずは感謝しなければいけません。

 3年前の今頃は停電で暗く寒い思いをしましたが、山形は被害もなく、ただ、棚の奥から探し出した懐中電灯に内蔵されたラジオが伝える内容がどんどん深刻さを増してゆくのを恐ろしく感じました。そして、たまりかねて、タバコを吸いにベランダに出た時の、外の暗さと静けさ・・・。

 「あの時はどうなることかと思った・・・」と、こうして元の暮らしをしながら思い出すことができるのは、恵まれています。いろいろなテレビ番組でも観ましたが、あの瞬間から時間が止まってしまっている人も、まだまだたくさんいるのです。「がんばろう!」と軽々しく声をかけることもはばかられます。


 黙って祈りを捧げることぐらいしかできませんが、忘れずにいたいと思います。
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歯を大切に

2014-03-11 00:57:49 | 雑記
 また詰め物がとれてしまったので、今朝は早くから歯医者へ。

 ここの歯科は「歯を大切にする」ポリシーがウリなので、とにかく歯をけずらない。それは素晴らしいことですが、歯にやさしい詰め物は、どうも取れやすい。ガムなどを噛んでいるときに「ガリッ」と嫌な音がしてとれてしまう。

 毎度のことなので定期検診まで放置。すると検診で「あ~またとれてますね。近いうちにもう一度来て下さい」。歯科衛生士さんではできないので、院長の予約を取り直して詰めてもらう。・・・このサイクルをもう、数年来続けてます。

 
 しかし最近は詰め物も、あっと言う間でできるんですね。昔は吐きそうになりながらネチャネチャしたもので歯形を取られたりしたものですが、今は「エッチング」というもので簡単にできる。仕組みはわからないが、何かを歯に当てて、その機械で「ピコッ」とやれば終わり。後は噛み合わせに支障がないように、けずって形を整えるだけ。30分もかからないぐらいです。便利になったものですね。


 歯医者で昔から変わらないのは、口をゆすぐコップを戻すとまたきちんと給水される仕組みです。あれは私が子供の頃から同じです。初めて見たときには感動しました。なんで今コップを置いたのがわかったのか?そしてなぜ、水がこぼれないのか!

 ・・・テレビのリモコンもないような時代でしたからね。子供にとっては、未来的な感じがしたのです。

 けずる機械はまだ、ドリルを回すベルトがすごい早さでぐるぐる動いているのが見えている有様でした。・・・あれがまた歯医者の怖さを倍増させるのです。暗い診察室で、自分の顔に当てられる光だけがとげとげしくまぶしくて・・・はい、虫歯の多い子供だったのです。懐かしいですが、昔の歯医者にもう一度行きたいとは思いません。


 ということで、次回はまた定期検診。その前にガリッとこないことを祈りつつ・・・無理でしょうね。
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買い時

2014-03-08 23:05:06 | ヴァイオリン
 世の中は消費増税前の駆け込み買いで盛り上がっているようですね。3%は確かにでかい。「買うなら増税前の今がチャンス!」みたいな広告が山のように目に入ります。

 「高いものは今のうちに買った方がいい」という強迫観念に支配されそうになります。それは間違ってないのですが、「今買うなら高いものの方がいい」というのは違います。今日もあやうく、「一度は飲んでみたい大吟醸を買うなら今なのか?」という気がおこって普段は見るだけの酒を買いそうになってしまいました。たった3%の違いに踊らされてます。


 それを考えると、私たちの業界にとっては、円安の方が深刻です。楽器はもちろん、楽譜や弦などの消耗品に至っても、少し前とは比べものにならないほどの値上がり。1ユーロの値段が全然違うから仕方がない。3%どころの話ではありません。もともと安くないものが、わずか2~3ヶ月で5割ほども値上がりしてしまうから馬鹿らしくなります。「もう少し金がたまったら買いたいな・・・」と思っていた弓が、あっと言う間に手が届かなくなってました。

 「物の価値」とは不思議なものですね。価値と「値打ち」は違う。値打ちと値段もまた違うわけです。ややこしい。


 4月になったら私の財産もすべて3%上昇してくれればいいのですが・・・とりあえず、無駄な買い物はしないようにします。
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