中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

南陽市文化会館にて

2016-02-21 22:37:53 | 山形交響楽団
 山響の「ユアタウン・コンサート」が終わりました。ギネスブックに載ったという、南陽市の新ホールはたしかに至るところが木造で、素晴らしい響きの施設です。こうして山形県内に、新たな文化の拠点となるような場所ができたことを嬉しく思いますし、山形県民として誇りに感じます。


 さて、そのように話題となったホールのおかげもあって、満席のお客様の前で演奏できたのも、ありがたいことです。

 終演後、ロビーでお客様がたに挨拶をしていても、いつもの定期演奏会とはまた違った満足感と熱気が伝わってきました。こうして、「素晴らしかったです」「来てみて良かったです」などと声をかけてもらえるのは、出演者にとって一番嬉しいことです。とくに今日は、運命やラフマニノフなど名曲コンサートでもあり、ピアノの若いソリストも本当に素晴らしかった。ソリストのおかげもあるでしょう。

 楽器を肩にかついだままロビーで挨拶していたので、すぐに団員だとわかったのでしょう。知らないお客さんにも声をかけられました。

「今日は本当にありがとうございました」という声の方を見てみると、非常に美しい女性の方でした。私とそれほど歳は違わないのではないかと思いますが、ロングヘアーが綺麗な、都会的なお姉さんです。

 私がまごまごしていると、
「ピアノの高橋優介の母です」

…なんと、ソリストの母上でした。今日のソリスト高橋優介氏は、まだ22歳の新進気鋭の天才。そのお母さんもこんなにお若いんですね。

「こちらこそ。本当に素晴らしいピアノでした」
「いえいえ、ぜひまた呼んでやって下さい」

 今日のコンチェルトの演奏があまりに素晴らしかったので、ちょうど終演後の舞台袖で「また定期演奏会にも来てもらいたいね」などと楽団員どうしで話していたところでもあったのです。


 ホールもソリストも、我々にとっても新鮮で良い出会いになりました。またの機会を楽しみにしたいと思います。
コメント (2)
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