チャップマン先生には、やはり2年次必修の英語講読で担当して頂き、
簡単に言えば現代文の国語の授業の英語版みたいなもので、
英語の小説や論説を読んで、背景を理解したり、登場人物の心情を考えたり、
という内容だったのだが、これがまた和やかに行かないのだった。
『主人公は、この場面で何を考えていると思う?』
などと振られて、私たちは例によって怖々と
「Well, I think……」
と自分の考えを言い始めるのだったが、先生は聞き終わった途端、
「Why do you think so?」
と笑みを浮かべつつもヒギンズ先生同様のツッコミをなさり(^_^;、更に、
「Too general! Be more specific!」
と、よく仰ったものだった。
『もっと明示的に言いなさい、曖昧過ぎて意味がわからない』と。