陶芸では特別な場合を除いて、大きな音を出す事は少ないです。
特別な場合とは、機械類の音や窯焚きの際に発生する場合が多い様です。特に窯焚きの場合、近所
迷惑になる騒音と成る事もあります。
音の出るのは、制作途中、電動轆轤や土練機、電動ミル、換気扇、冷暖房機などの機械類から発生す
るもの、及び窯焚き時に発生する騒音などが上げられます。騒音には単発の音と長時間続く音があり
ます。又、昼間では問題なくても、夜間の騒音は大きな問題になります。
1) 作品を制作中は、熱中して無言で手を動かし、音が出る要素は少ないです。但し、土を轆轤上
に据える際や、土を締める際には土を強く、手や叩き板を用いて叩く為、音が発生する場合が
あります。土を練る際、テーブルや台が不安定な場合には、「きしみ」など異常音が出る場合も
あります。但し多くは連続音ではなく、単発音ですので迷惑になる様な音ではありません。
2) 電動轆轤以外に、土練機や釉を擂り潰す電動の「ミル」等の機械類があり、冷暖房器具や、
換気扇なども少なからず、雑音を発生させています。
① 電動轆轤が原因の騒音。
) モターを使用していますので、使用時にはモター音が連続して発生します。又、スイッチ
ON時やOFF時にも音が発生します。轆轤は機械ですので、メンテナンスを疎かにすると、
動きが悪くなったり、擦れた音や引っ掛かた音などが出る場合があります。定期的に潤滑油
などを可動部に注し、動きを滑らかにし、音の発生を抑えます。
) ベルト音の発生。通常では問題に成りませんが、ベルトに傷(凹み)が出来ると音が出ま
す。電動轆轤に備わった可変速機構は、(V)ベルトと三角錐の組み合わせで行っている事が
多いです。轆轤使用時には、両者は強く接触し、不使用時には切り離されます。即ちクラッチ
が切れた状態になります。クラッチの入った状態のまま、電電をOFFにすると強く接触した
ままですので、ゴム(又は合成素材)製のベルトは金属の円錐形によって凹んでしまいます。
長時間この状態のまま放置すると、ベルトの凹みは元に戻りません。凹んだままで轆轤を使用
すると、「トントン」とした音と共に振動も伝わり、使い勝手が悪くなります。
必ず、クラッチを切った状態で電源を切る事を守る事です。
尚、轆轤に張り着けられた注意書き(ラベル)や、轆轤の仕様書などにも、その旨が記載され
ています。余談ですが、私も失敗した事が有り、お湯に漬けたり叩いたり、凹んだ部分に樹脂
などを入れて補修を試みましたが、巧く行かずベルトを買い替えました。尚、メーカーから
取り寄せるとかなり高額に成ります。同様なベルトは大きな資材店で、安価に購入する事も
可能です。長さを確認してから購入します。
) 設置場所による騒音。
電動轆轤は数十kgの重量があります。水平な床の上に置かなければ、轆轤自体の振動で小刻み
に動き、音が発生す場合もあります。一般に四本足ですので、足の一本が浮かない様に詰め
物をする必要がある場合もあります。当然ですが轆轤作業では、泥が発生し床や周辺が汚れ
ますので、清掃し易い環境を作っておく必要があります。
) 床に轆轤の振動が伝わり、共鳴し大きな音になる場合もあります。
コンクリ-トの床であれば、ほとんど問題に成りませんが、木製の床の場合、床の構造に
よっては、床が振動して音を発生する場合もあります。
) ビビリ音の発生。用具を「ドベ受け」上に置いた場合。
スケール、剣先、竹へら等の平たい物や、細い物などんの軽い小物類を、前面に置ける「ドベ
受け」がある電動轆轤の場合、これら小物類を置くと、「ビビリ音」が発生する場合があり
ます。かなり気になる耳障りの音です。又、小物が振動して跳ね回る事もあります。その場合
少し小物の位置を移動するだけで音が消える事があります。又、振動の度合いによって共鳴が
変化しますので、轆轤の回転速度をわずかに変える事で、消滅する場合もくあります。
以下次回に続きます。
特別な場合とは、機械類の音や窯焚きの際に発生する場合が多い様です。特に窯焚きの場合、近所
迷惑になる騒音と成る事もあります。
音の出るのは、制作途中、電動轆轤や土練機、電動ミル、換気扇、冷暖房機などの機械類から発生す
るもの、及び窯焚き時に発生する騒音などが上げられます。騒音には単発の音と長時間続く音があり
ます。又、昼間では問題なくても、夜間の騒音は大きな問題になります。
1) 作品を制作中は、熱中して無言で手を動かし、音が出る要素は少ないです。但し、土を轆轤上
に据える際や、土を締める際には土を強く、手や叩き板を用いて叩く為、音が発生する場合が
あります。土を練る際、テーブルや台が不安定な場合には、「きしみ」など異常音が出る場合も
あります。但し多くは連続音ではなく、単発音ですので迷惑になる様な音ではありません。
2) 電動轆轤以外に、土練機や釉を擂り潰す電動の「ミル」等の機械類があり、冷暖房器具や、
換気扇なども少なからず、雑音を発生させています。
① 電動轆轤が原因の騒音。
) モターを使用していますので、使用時にはモター音が連続して発生します。又、スイッチ
ON時やOFF時にも音が発生します。轆轤は機械ですので、メンテナンスを疎かにすると、
動きが悪くなったり、擦れた音や引っ掛かた音などが出る場合があります。定期的に潤滑油
などを可動部に注し、動きを滑らかにし、音の発生を抑えます。
) ベルト音の発生。通常では問題に成りませんが、ベルトに傷(凹み)が出来ると音が出ま
す。電動轆轤に備わった可変速機構は、(V)ベルトと三角錐の組み合わせで行っている事が
多いです。轆轤使用時には、両者は強く接触し、不使用時には切り離されます。即ちクラッチ
が切れた状態になります。クラッチの入った状態のまま、電電をOFFにすると強く接触した
ままですので、ゴム(又は合成素材)製のベルトは金属の円錐形によって凹んでしまいます。
長時間この状態のまま放置すると、ベルトの凹みは元に戻りません。凹んだままで轆轤を使用
すると、「トントン」とした音と共に振動も伝わり、使い勝手が悪くなります。
必ず、クラッチを切った状態で電源を切る事を守る事です。
尚、轆轤に張り着けられた注意書き(ラベル)や、轆轤の仕様書などにも、その旨が記載され
ています。余談ですが、私も失敗した事が有り、お湯に漬けたり叩いたり、凹んだ部分に樹脂
などを入れて補修を試みましたが、巧く行かずベルトを買い替えました。尚、メーカーから
取り寄せるとかなり高額に成ります。同様なベルトは大きな資材店で、安価に購入する事も
可能です。長さを確認してから購入します。
) 設置場所による騒音。
電動轆轤は数十kgの重量があります。水平な床の上に置かなければ、轆轤自体の振動で小刻み
に動き、音が発生す場合もあります。一般に四本足ですので、足の一本が浮かない様に詰め
物をする必要がある場合もあります。当然ですが轆轤作業では、泥が発生し床や周辺が汚れ
ますので、清掃し易い環境を作っておく必要があります。
) 床に轆轤の振動が伝わり、共鳴し大きな音になる場合もあります。
コンクリ-トの床であれば、ほとんど問題に成りませんが、木製の床の場合、床の構造に
よっては、床が振動して音を発生する場合もあります。
) ビビリ音の発生。用具を「ドベ受け」上に置いた場合。
スケール、剣先、竹へら等の平たい物や、細い物などんの軽い小物類を、前面に置ける「ドベ
受け」がある電動轆轤の場合、これら小物類を置くと、「ビビリ音」が発生する場合があり
ます。かなり気になる耳障りの音です。又、小物が振動して跳ね回る事もあります。その場合
少し小物の位置を移動するだけで音が消える事があります。又、振動の度合いによって共鳴が
変化しますので、轆轤の回転速度をわずかに変える事で、消滅する場合もくあります。
以下次回に続きます。