引き続き轆轤挽き後の、作品の変形について、お話します。
1) 変形させる方法
⑥ その他の変形
) 茶道の抹茶々碗の様に、歪みが珍重される作品は、轆轤で綺麗な円を造るのではなく、
わざと、振ら付かせたり、口の高さに、凹凸を付けて、造る場合が有ります。
特に、「沓茶碗」と呼ばれる茶碗は、かなり形が歪んでいます。
昔(電動轆轤以前)の轆轤は、人力で回転させる為、回転速度に「むら」が出来、
更に、轆轤の回転部を支える、軸受けも今よりは、「がた」が有りました。
その為、自然に「歪み」が発生し易く、それが、抹茶々碗に、良い影響を与えたと思われます。
現在では、或る程度人工的に、「歪ませる」必要が有ります。
・ 即ち、今まで述べて来た、轆轤の基本作業に、反する事をすれば、「歪み」がむ事に成ります。
a) 轆轤の速度をわざと変化させる。
一定速度で回転していると、綺麗な円が出易いです、それ故、故意に速度に変化を持たせます。
b) 土から急に手を離す。
特に最上部まで手が行かない内に、急に手を離すと、振れが大きいです。
c) 基準になる手(右回転では、左手)の肘を、わざと浮かせて、しっかり位置が出ない様にする。
d) 轆轤上の完成真近の作品を、回転させながら、外部から(手などで)軽く弾く。
e) 弓を使い、口の一部を切り取る。(回転は、止めるか、ゆうくり)
抹茶々碗では、口は五山(五峰)と言い、五つの凹凸が有る形が有ります。
それ故、弓などで、切り取り、五個の山、谷を造ります。
f) 作品を轆轤上から、取上げる際、作品が歪んだら、そのままにして置くか、
若干、腰の部分で調節し、「歪み」を補正ます。
g) 一般に口の直径より、底の径が小さいと、作品を取上げた際、「歪み」は少ないです。
逆に、底の径が、相対的に大きいと、作品の口は「歪み」易く成ります。
それ故、底を大きく取り、底削りで小さくする、方法も有ります。
以上にて、「変形」の話を終わりにします。 次は「底削り」と成ります。
電動轆轤入門 抹茶々碗
1) 変形させる方法
⑥ その他の変形
) 茶道の抹茶々碗の様に、歪みが珍重される作品は、轆轤で綺麗な円を造るのではなく、
わざと、振ら付かせたり、口の高さに、凹凸を付けて、造る場合が有ります。
特に、「沓茶碗」と呼ばれる茶碗は、かなり形が歪んでいます。
昔(電動轆轤以前)の轆轤は、人力で回転させる為、回転速度に「むら」が出来、
更に、轆轤の回転部を支える、軸受けも今よりは、「がた」が有りました。
その為、自然に「歪み」が発生し易く、それが、抹茶々碗に、良い影響を与えたと思われます。
現在では、或る程度人工的に、「歪ませる」必要が有ります。
・ 即ち、今まで述べて来た、轆轤の基本作業に、反する事をすれば、「歪み」がむ事に成ります。
a) 轆轤の速度をわざと変化させる。
一定速度で回転していると、綺麗な円が出易いです、それ故、故意に速度に変化を持たせます。
b) 土から急に手を離す。
特に最上部まで手が行かない内に、急に手を離すと、振れが大きいです。
c) 基準になる手(右回転では、左手)の肘を、わざと浮かせて、しっかり位置が出ない様にする。
d) 轆轤上の完成真近の作品を、回転させながら、外部から(手などで)軽く弾く。
e) 弓を使い、口の一部を切り取る。(回転は、止めるか、ゆうくり)
抹茶々碗では、口は五山(五峰)と言い、五つの凹凸が有る形が有ります。
それ故、弓などで、切り取り、五個の山、谷を造ります。
f) 作品を轆轤上から、取上げる際、作品が歪んだら、そのままにして置くか、
若干、腰の部分で調節し、「歪み」を補正ます。
g) 一般に口の直径より、底の径が小さいと、作品を取上げた際、「歪み」は少ないです。
逆に、底の径が、相対的に大きいと、作品の口は「歪み」易く成ります。
それ故、底を大きく取り、底削りで小さくする、方法も有ります。
以上にて、「変形」の話を終わりにします。 次は「底削り」と成ります。
電動轆轤入門 抹茶々碗