わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロの「コツ」 16 (形を造る5)

2009-04-09 18:07:17 | 電動ロクロ入門
前回の続を述べます。

 作品を作る際の、指の使い方には、一般的な方法は、有りません。

 各自、自分なりの方法で、工夫されているのが、実情です。

 ここで述べている事は、私なりの方法かも知れません。

  あくまでも参考程度に、御覧頂ければ、有難いです。 

 尚、写真などを添えると、より解かり易いと、思いますが、現状では無理なので、ご容赦ください。

 ③ー) 逃げ道を四箇所造る。

   径が細くなるに従い、接触面積は、少なくし、力が指先に、集中する様にします。

   両手の、親指、人差し指(計4本の指)の腹を使います。隙間の四箇所の間隔を、均等にします。

   隙間のバランスが崩れると、隙間の広い方向に、土が逃げ、中々細くなりません。

 ) 逃げ道を六箇所造る。

   両手の親指、人差し指の腹と、中指を折り、その第二関節を使います。

   即ち、六箇所(6本の指)で土を支えながら、径を細くして行きます。

   六箇所の隙間は、出来るだけ、等間隔にします。

  ・ 下から急に細くすると、上部(頭)が振らつきます。

    回数を増やして徐々に、細くするか、上部から細くします。

 ④ 肉が厚いまま、細くし続けると、撚れが発生する。

   前にも述べましたが、肉厚が薄過ぎると、径は細くなりません。細くする作業を、繰り返しても、

   無駄に成るだけです。(肉が厚くならない為)

  ) 或る程度厚い場合には、容易に径は細く成ります。同時に肉厚も増します。

  ) 肉厚の部分を、内、外から締め、肉を薄くします。薄くなると土は、上に伸びます。

  ) この作業を繰り替えし、徐々に径を細めます。

  ) 一度に径を、細くし様とすると、肉がどんどん厚くなり、「ギャザー」の様な、撚れが出ます。

     撚れを無くすのも、中々面倒な作業に成りますので、撚れが出る前に、肉を薄くします。

    尚、首の長い作品などは、「柄コテ」を使います。水に濡らした「柄コテ」を、鷲掴みし、

    垂直に立てて、内側に差込ます。肘は体に固定し、「柄コテ」の峰を内側の土に当てます。

    「柄コテ」は固定し(上に移動しない)、外側の指を、下から上に移動させます。

 ⑤ その他: 今まで細くする方法は、土を抱え込んでいました。

   通常通り、外側の手に力を入れ、下から上に、移動すれば、径を細くする事が、出来ます。

   但し、この方法では、やや薄くなった肉厚の土を、細くするのに、苦労します。

   又、少し径を細くする場合には、有効ですが、径を大きく変化させるには、時間が掛かります。

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