艶消し釉(マット釉)は、顕微鏡でなければ見えない、小さな結晶が出来ています。
又 釉の表面の乱反射による物で、釉は不透明、半透明です。
ガラス質は、素地と釉の境界面に、多少存在するだけです。
(尚 結晶釉は、釉の表面や、釉の中に目で見える、大きな結晶が出来ている釉です。)
1) 艶消し(マット)釉に付いて
① 一般的にマット釉を作る方法は、石灰(石)を多量に添加する事です。
石灰を釉の安定範囲以上に添加すると、焼成後、石灰が灰長石と言う、
細かい結晶が出来ます。それ故、マット釉に成ります。
a) 良好なマット釉は以下の調合と言われています。 (ジェーゲル式)
(0.3 K2O・0.7 CaO)・2.5 Al2O3・12SiO2 (単位はモル)
② 滑石(ロウ石、タルク)を8~30%添加しても、マット釉に成ります。
又、酸化錫を用いると、良いマット釉を作る事が出来ます。
アルミナ成分を増し、珪酸を減らす方向にすれば、良いマットに成ると言います。
調合例
a) 長石:30、 珪石:17、 石灰石:23、 滑石:30
b) 長石:55、 いす灰:30、 藁灰:10、 酸化錫:10
c) 長石:30、 いす灰:30、 藁灰:40、 酸化錫:5
③ 徐冷却について
結晶を成長させるには、ゆっくり冷却します。
又 施釉も厚めに掛けます。 (葉書き3枚程度=0.5mm~1.0mm)
④ マット釉の種類
鳳凰マット、チタンマット、ジルコンマット、錫マット、藁灰マット、バリウムマット、
タルクマット、亜鉛マット、その他 白マット、黒マット、青銅マット、鉄マットなど
上記の様に、前回乳濁釉で取上げた材料と、同じ物が使われています。
・ 乳濁釉との差は、Al2O3 とSiO2 との比(割合)の違いです。
乳濁釉: Al2O3 を少なくし、SiO2 を多くする。 (例、0.4:5.0 モル)
マット釉: Al2O3 を多くし、SiO2 を少なくする。 (例、0.5:2.5 モル)
注: Al2O3は「アルミナ成分」で、カオリン等に多く含まれます。
SiO2は「シリカ成分」で、珪石、藁灰等に多く含まれます。
陶芸の釉薬 乳濁釉
又 釉の表面の乱反射による物で、釉は不透明、半透明です。
ガラス質は、素地と釉の境界面に、多少存在するだけです。
(尚 結晶釉は、釉の表面や、釉の中に目で見える、大きな結晶が出来ている釉です。)
1) 艶消し(マット)釉に付いて
① 一般的にマット釉を作る方法は、石灰(石)を多量に添加する事です。
石灰を釉の安定範囲以上に添加すると、焼成後、石灰が灰長石と言う、
細かい結晶が出来ます。それ故、マット釉に成ります。
a) 良好なマット釉は以下の調合と言われています。 (ジェーゲル式)
(0.3 K2O・0.7 CaO)・2.5 Al2O3・12SiO2 (単位はモル)
② 滑石(ロウ石、タルク)を8~30%添加しても、マット釉に成ります。
又、酸化錫を用いると、良いマット釉を作る事が出来ます。
アルミナ成分を増し、珪酸を減らす方向にすれば、良いマットに成ると言います。
調合例
a) 長石:30、 珪石:17、 石灰石:23、 滑石:30
b) 長石:55、 いす灰:30、 藁灰:10、 酸化錫:10
c) 長石:30、 いす灰:30、 藁灰:40、 酸化錫:5
③ 徐冷却について
結晶を成長させるには、ゆっくり冷却します。
又 施釉も厚めに掛けます。 (葉書き3枚程度=0.5mm~1.0mm)
④ マット釉の種類
鳳凰マット、チタンマット、ジルコンマット、錫マット、藁灰マット、バリウムマット、
タルクマット、亜鉛マット、その他 白マット、黒マット、青銅マット、鉄マットなど
上記の様に、前回乳濁釉で取上げた材料と、同じ物が使われています。
・ 乳濁釉との差は、Al2O3 とSiO2 との比(割合)の違いです。
乳濁釉: Al2O3 を少なくし、SiO2 を多くする。 (例、0.4:5.0 モル)
マット釉: Al2O3 を多くし、SiO2 を少なくする。 (例、0.5:2.5 モル)
注: Al2O3は「アルミナ成分」で、カオリン等に多く含まれます。
SiO2は「シリカ成分」で、珪石、藁灰等に多く含まれます。
陶芸の釉薬 乳濁釉