おはようございます。熊本地震は、16日未明におきた激震が実は”本震”で、被害が大分県まで拡がり、悲惨な状態になってきました。ぼくの関係者も眠れない日がつづいているようです。祈るばかりです。
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横浜根岸の、馬の博物館で”馬鑑/山口晃展”で開催されているというので、できれば、花見を兼ねて行きたいと思っていた。隣接する根岸森林公園は桜の名所なのだ。ところが天候やら、何やかやで、結局、ソメイヨシノがすっかり葉桜になってしまった4月も中旬に出掛けた。
3年ほど前に横浜そごう美術館で”山口晃展”をみて以来、フアンになっているので、何故、馬の博物館で山口晃展なのか、ぴんときた。百貨店三越日本橋図や電柱図などに混じって、馬小屋の絵が印象に残っていたからだ。きっと、厩圖(うまやず)を中心にした展覧会だろうと想像した。その通りだった。展覧会のサイトに本展の見所という項目があって次の5点があげられていた。
1)山口晃初となる博物館での個展開催!
2)約12年ぶりとなる「厩圖(うまやず)」の新作を披露!
3)山口晃の《厩圖》と桃山時代の《厩図》(館蔵品)を並べて展示するなど、山口作品と博物資料のコラボレーションを多数実施。
4)山口晃の作品にちなみ、大型バイクと日本在来馬、刀剣や甲冑などが登場。
5)常設展示の曲り屋が、山口晃の手によってインスタレーションに!?
と、いうものであった。概ねOKなのだが、2)の新作がまだ出来ていなかったのが残念だった。お忙しい画伯のことだから、開催中には完成するだろう(笑)。しかし、厩図の2001年版と2004年版は出展されていたので、満足。では、その図から。
2001年版の厩図
2004年版の厩図
これらの作品は、もちろん、桃山時代の厩図を念頭に置いてのものだが、馬の機能を現代のオートバイに重ねている。過去・現在・未来の時空を超えた大胆な表現は彼の持ち味である。
”日清日露戦役擬畫”より「フランス重騎兵」 2002
《野点馬圖》 2008
館蔵品の桃山時代の厩図、馬が欠かせない合戦図も展示されている。もちろん、山口の合戦図も。
”當卋おばか合戦” 1999
現代・過去・未来の合戦?百貨店圖 日本橋三越 2004
そして、ここだけは撮影許可。常設展示の曲り屋(馬小屋と居間が合体している)が、山口晃の手によってインスタレーションに!?
よくみると、古い時代の道具に混じって、最新型の4Kテレビが!
馬と一緒にオートバイが!
馬の博物館を運営する(公財)馬事文化財団は、本年創立40周年を迎えます。また、かつてこの地で賑わいを見せた根岸競馬場も開設されて150周年の節目を迎えることから、馬の博物館春の企画展ではこれらを記念し、話題の画家、山口晃の展覧会を開催します、と、サイトにある。
”廃虚の美”として名高い根岸競馬場(観覧席)もこの近くにある。
むかし、馬が走っていた競馬場は広大な芝生公園&森林公園になっている。桜の名所だが、この日はもう葉桜。八重桜だけが咲いていた。
幻の名馬、トキノミノルのうしろにも八重桜が。
馬の博物館での山口晃展/馬鑑。
山口によると、馬鑑とは、1)馬の図鑑、2)馬の手本、模範、3)馬の姿や物の形を映しみる道具、4)ばかん、「いやーん」