気ままに

大船での気ままな生活日誌

壺中居で憩う 小林秀雄と青山二郎

2013-08-31 08:56:40 | Weblog
家を出るときは、山種美術館の御舟展を観にいくつもりだったが、駅まで歩いている間に予定変更と相成った(汗)。ぼくとしては、ごく普通の気ままな変更だ。その行き先は、日本橋の骨董の名店、”壺中居”。敷居が高くて、まだ行ったことがなかったが、ここで、土曜日まで(今日)小林秀雄・青山二郎/二人の”目の眼”展が開催されているのを思い出したわけ。

会場に入ると、雑誌等でお馴染みの、二人が壺中居で憩う大きな写真が迎えてくれた。小林がいじっている絵唐津の盃もここに展示されている。小さな展示室だけど、二人の眼で選び抜かれた骨董の逸品がずらりと並び、ぴりっと張りつめたような空気になっている。はっと驚くような白さの朝鮮白磁の壺や、粉引耳付茶碗と続き、(ぼくのお目当ての)ご両人が愛した酒器がいくつも。

青山二郎愛用の、粉引徳利の銘”酔湖”そして唐津盃の銘”虫歯”の名器たちに再会できたのもうれしかった。5年ほど前の世田谷美術館、”青山二郎の眼”展以来の再会だ。虫歯は今日も痛そうな顔をして迎えてくれた。加えて、浜田庄司の水差しや古染付の向付、絵唐津茶碗銘たんぽぽ等も、格調高い姿をみせてくれた。

隣りの展示室には青山二郎の板絵が二枚、装幀の原画がいくつも置かれていた。小林秀雄の”文学読本”とか島木健作の”生活の探究”とか。

そして、三階では、青山二郎そば猪口の特別オークションが。ぐい呑みにしてもいいようなのがあって、欲しかったが、ぼくのお小遣い程度ではと、入札はせずに帰った。

やくざ映画を観たあとは、しばらく、やくざになった気分になるように、高貴なものを観たあとは、気分も高貴になる(爆)。お昼は立ち食い蕎麦が多いが、高貴な気分が高級そうな和食店へ連れてってくれた。壺中居のすぐ傍のざくろというお店。おいしい和食にはお酒がなくてはお料理に失礼。もちろん頂きました。”虫歯”で飲みたかったけどね。

虫歯 (目の眼444号より)


酔湖


みょうがご飯弁当 2000円(サービス料別)。お酒はこの店しか飲めないという新潟産。


ちょっと思い出した青山二郎の言葉。

優れた画家が、美を描いた事はない。優れた詩人が、美を歌ったことはない。それは描くものではなく、歌い得るものでもない。美とは、それを観た者の発見である。創作である。

・・・・・

今日はこれから浅草サンバカーニバル。またしばらく狂うゾ。



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グルスキー展

2013-08-30 09:01:24 | Weblog
国立新美術館で開催されている、アメリカン・ポップ・アート展とセットで、アンドレアス・グルスキー展を観てきた。グルスキーとは?ドイツの現代写真を代表する写真家とのこと。”等価に拡がる独特の視覚世界”を表現する、とのこと。展示室で巨大な作品群をみれば、うん、なるほどと納得。たしかに”等価”が大画面に拡がっている。

代表的なのが、ちらしの表紙にもなった”カミオカンデ”。紙を噛んでつくったわけではなく、ほら、あのノーベル賞の小柴さんの仕事場。1000本の光電子増倍管が壁に取り付けてあるのを写真に撮ったノダ。



ただ大きく引き伸ばしているだけではない。デジタル加工で、管の細部まで克明に表現。また、真面目そうでいて、ちらりとユーモアも。光電子増倍管の中に、こんな男が紛れ込んでいるのには大笑い。なかなか気付かない。”ブラ美”ではじめて気付いた。ほらね。


巨大な作品だということを知ってもらうためにこれを。やはり、”ブラ美”の写真から。ほらね。


左側の作品は、パリ・モンパルナスのアパート。一部屋、一部屋が克明描写。手がこんでいる。


右側の作品は、バンコクVI。川面の写真を基にデジタル加工して、抽象画のような雰囲気になっている。”等価”とは趣きを異にするが、絵のような写真のような作品、グルスキーのもうひとつの特徴。バンコクシリーズが随分あるので、本人も気に入っているのだろう。


川といえば、ライン川。これは背景を切り取り、単純な構図にしたようだ。これも幾何学的抽象画の雰囲気。


ファションモデルさんの列。瞬間現れた、秩序の美。


ピョンヤン。 マスゲームはまさに等価。一人ひとりの顔の表情が違うのには、おどろきもものきさんしょのき、だった。


95セント。日本でいえば100円ショップ。たしかに絵になる。一つひとつの商品がまた細密。あとで記事にする予定のアンディー・ウォーホルの”200個のキャンベル・スープ缶”と似た雰囲気。


とても楽しい展覧会だった。アメリカンポップアート展とセットで観て良かった。相乗効果が出るような感じ。チケットも割引になったし。

さて、今日は、日本画セットで。YとO。



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月の出、朝焼け、日の出の三冠王

2013-08-30 08:13:10 | Weblog
今朝5時頃、久しぶりに、素晴らしい朝焼けを観た。この猛暑の夏、一度も観なかったような気がする。夏の終わりのうれしい朝。

それに、昨晩は月の出まで観た。23時27分というので、ベランダで待機していたら、10分後にぽっかりと山の上に昇ってきた。天上に居る時より、大きく見えるし、色もオレンジ色。うつくしい月の出だった。これも久しぶり。

もちろん、今朝の朝日もばっちり。

月の出、朝焼け、日の出をそろって観たのはチョー久しぶり。久々の天体三冠王だ。妖怪三冠(館)王を達成したお祝いに、おひさま、お月さまが演出して下さったに違いない。とくにお月さま。昨日、変幻自在なお月さまは、世の中で一番の妖怪だと褒めておいたのが効いたらしい。

昨晩23時40分頃の月の出




月齢22.2。22歳か、一番おきれいな頃ですね。22歳の別れという歌も昔ありましたが、恋多きお年頃ですね。と話しかけたら、ぽおと顔を赤らめたお月さま。


5時間ほど寝て、目を醒ますと、東の空は朝焼けだった。一瞬の輝き。




お月さまはどこ?と目を天上に移すと、微笑んでいた。月齢23.2に。




そして、暫くすると、堂々の日の出の勢い。5時11分。山の上に出るのは10分遅れ。


月の出、朝焼け、日の出の三冠王になったんで、うれしくて、今朝の日の出が美蘭のようにハート型にみえちゃった。 今日も、がんばろう、遊びに。








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日本の妖怪を追え

2013-08-29 11:01:57 | Weblog
我が家もクーラーを使わないで済んだ日が4,5日つづいた。いよいよ夏の終わり。そして、妖怪も夏と共に過ぎ去っていく。”妖怪展”制覇の野望は、横浜そごう美術館からはじまり、三井記念美術館ときて、残すは、横須賀美術館だけとなっていた。閉幕ぎりぎりとなってしまったが、昨日28日に訪れ、とうとう三冠(館)制覇を達成した。谷中の円朝の幽霊コレクションを入れれば、四冠となる。えへんえへん。いばることではないけれど、共通テーマの展覧会は、企画者それぞれの特徴や工夫を比較できるので、面白いものだ。

横須賀の特徴というと、水木しげるは三井と同じだが、現在活躍中の作家の作品がかなりの割合を占めていることである。たとえば、松井冬子の”夜盲症”と”鳥目”とその下書きも来ていた。ハマ美の冬子展以来の再会だが、なみいるスター幽霊、妖怪の中でも、きわだった、しみじみとした(?)怖さを発散していた。また、鎌田紀子の作品も多く展示され、これは、ほのぼのとした(?)怖さが印象に残った。フジイ・フランソワは、若冲が好きらしく、彼の作品のたとえば鶏頭蟷螂図の花を鶏の頭に変えたり、葡萄図の節をラクダのコブにして(コブコブラ)驚かすが、怖さはない。

河童絵で有名な小川芋銭の作品が3点、観られたことも嬉しかった。河童はもともと妖怪みたいなものだから、妖怪画はお手の物。狐の行列とか雪女に甘える(?)黒い犬とか畑の胡瓜や西瓜などのお化けとかの絵だったが、これはもう妖怪画から逸脱して、メルヘンの世界。ちょっと、この仲間からは浮いた感じ(笑)。

第一章の妖怪登場は、お馴染みさんがずらりんこん。鳥山石燕の百鬼夜から始まって、北斎は百物語から5点も登場。ちらしの表紙になった、むしろユーモラスな提灯お岩さんをはじめ、皿屋敷の、紫煙をふうと吹き出したようにくつろいでいるお菊さんなど。国芳、広重もそれぞれ名作をみせてもらえる。

第二章は、妖怪変化で、近代にあらわれたさまざまな妖怪が現れる。月岡芳年の和漢百物語、新形三十六怪撰など。明治の西洋文明優先の時代、妖怪について、これは想像上のものだが、なんてわざわざ断っていたのがあったが、検閲でも入ったのだろうか(笑)。随分窮屈な時代だったのだろう。そして、ここの章に、昭和、平成の水木しげるが登場する。12点ほど。前述の芋銭もここ。

そして第三章に妖怪はここにいる。冒頭の現代画家による”幽霊、妖怪図”が並ぶことになる。

とても愉快な横須賀の妖怪たちであった。

・・・・・
一部ちらしから。

葛飾北斎 百物語 お岩さん


歌川国芳 源頼光公館土蜘作妖怪 歌川芳虎《相馬古内裏(版下絵)》


水木しげる


池田龍雄と今道子


松井冬子とフジイ・フランソワと加藤大介


この日は下弦の月がみられました。変幻自在、お月さまが、この世で一番の妖怪かもしれない。


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まだ夏が終わらない 燈台へ行く道

2013-08-28 22:59:22 | Weblog
まだ夏が終わらないこの季節、燈台へ行く道を歩いた。
何で? この詩碑を見つけたから。
どこで? 観音崎でごわす。




燈台へ行く道  西脇順三郎

まだ夏が終わらない
燈台へ行く道
岩の上に椎の木の黒ずんだ枝や
いろいろの人間や
小鳥の国を考えたり
「海の老人」が人の肩車にのつて
木の実の酒を飲んでいる話や
キリストの伝記を書いたルナンという学者が
少年の時みた「麻たたき」の話など
いろいろな人間がいつたことを
考えながら歩いた


燈台へ行く道


岩の上に椎の木の黒ずんだ枝 それらしき風景


実はこの詩はまだ先がある。

やぶの中を「たしかにあるにちがいない」と思つて
のぞいてみると
あの毒々しいつゆくさの青い色もまだあつた
あかのまんまの力も弱つていた
岩山をつきぬけたトンネルの道へはいる前
「とべら」という木が枝を崖からたらしていたのを
実のついた小枝の先を折つて
そのみどり色の梅のような固い実を割つてみた
ペルシャのじゅうたんのように赤い
種子(たね)がたくさん、心(しん)のところにひそんでいた
暗いところに幸福に住んでいた
かわいゝ生命をおどろかしたことは
たいへん気の毒に思つた
そんなさびしい自然の秘密をあばくものでない
その暗いところにいつまでも
かくれていたかつたのだろう
人間や岩や植物のことを考えながら
また燈台への道を歩きだした


燈台への道


現れた燈台


燈台の傍らに二つの句碑が。


ひとつは虚子の句
霧いかに深くとも嵐強くとも


ひとつは橙青の句
汽笛吹けば霧笛答える別れかな


日本最初の洋式灯台として明治元年に完成した観音崎燈台を登った。てっぺんから見える景色。




おいらが思い浮かぶ燈台の詩といえば、喜びも悲しみも幾歳月(作詞・作曲:木下忠司、唄:若山 彰)

おいら岬の 灯台守は 妻と二人で 沖行く船の 無事を祈って 灯をかざす 灯を かざす
冬が来たぞと 海鳥なけば 北は雪国 吹雪の夜の 沖に霧笛が 呼びかける 呼びかける
朝に夕(ゆうべ)に入船出船 妻よがんばれ涙をぬぐえ もえてきらめく夏の海夏の海
星を数えて 波の音きいて共に過ごした 幾歳月のよろこび悲しみ 目に浮かぶ目に浮かぶ



ここの帰りに寄っただ。おばけシリーズ三冠(館)達成祝いにな。うふふ


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注文の多い散歩道

2013-08-28 07:58:11 | Weblog
今日も、そんなに暑くない日で、午後、散歩に出ることにした。でも、もう一人のぼくから、注文の多い散歩道の要望が出された。こんな注文だ。

1)昨日は乃木坂辺りの美術館に、さきおとといは、原宿のスーパーよさこい祭りに行った。だから今日の散歩は遠出はしないように。
2)散歩中に2時間程度の読書タイムをとるように。一週間ほど前に頂いた友人の著書を今日中に読み切り、明日には読後感想を入れたお礼の手紙を出すつもりだから。
3)読書タイムは、緑陰の公園や庭園でとること。車中の読書タイムを含めてトータル2時間は欲しい。
4)散歩道は、日本の道百選に入るような、気持ちにいいコースにすること。
5)めったに見られない光景に出くわさなければならない。
6)散歩の〆は展覧会が望ましい。

こんな注文の多い散歩道なんてあるわけないよと、ぼくはふてくされて、家を出た。大船駅について、まあ、根岸線でも乗れば、なんとかなるだろうとホームに降りて行ったら、いきなりめずらしい風景に出会った。試運転の電車が入っていた(行先のところに試運転の文字が)。新車っていうことだ、ほんとうにぴかぴかの一年生の電車だった。これで5)の要求がまず、果たせて、ぼくは急に気分が楽になった。


そして、ぼくは、向かいのホームに来ていた大宮行の電車にのった。クーラーの効いた車内で、早速、本を開いて読み始めた。頼朝が主人公なので、面白くて、ずんずん読んで、区切りの良いところで、ふと顔を上げると、そこは石川町の駅だった。はっ!無意識に降りてしまった。それ以上、先まで乗って、横浜、川崎を通り越して、都内に入ってしまうと1)に違反してしまう。

そうだ、ここなら注文に応えられそうな、いい散歩道もあるし、と歩き始めた。まず、イタリヤ山の外交官の家まで歩いた。ぼくの好きなメタセコイヤの並木が深い緑の葉をいっぱいつけていた。その近くに絶好の木陰があって、涼しい風も吹いている。そうだ、ここでと、30分ほどの読書タイムをとった。車中で30分。合わせて、1時間にもなる。よし、順調だ、ますます機嫌がよくなった。




そして、ぼくは、みなとのみえる丘公園に向かう道を歩いて行く。たしか百選に入っている道。4)の注文もOKだ。ルンルン気分で、そうだ、あそこで、もう30分の読書タイムをとろう、と向かった先は教会前の道を右に入ってすぐの山手公園。日本最初の洋式公園で、テニス発祥の地でもある。ここに王様の座るような椅子があって、おまけに木陰だった。うん、ここだ、とぼくは本を開いた。30分の緑陰読書。誰もいない、たった一人の贅沢時間。最高の気分。


ここでもめったにみられない枯葉の行列をみた。


これも、めったにみられないかもしれない。初期のご婦人のテニスウエアー。


さ、これで、帰りの電車の30分の読書タイムが確保されているので、3)の注文もOKとなった。残りは展覧会で〆なければならない。午後4時に近づいてきた、急がねば。みなとのみえる公園に行けば、二つの文学館がある。休みでなければいいが。いつもは一つ、二つは寄る、道沿いの洋館には目もくれず、公園に。ここで、また、珍しい光景に出会った。枯葉じゃなくて、雀の行列。


そして、その先には、神奈川近代文学館が。なななんと、”注文の多い展覧会”をやっている。注文の多い散歩の〆に相応しい展覧会で、”どうでえ、文句あっか”と、ぼくは、注文をいっぱいつけた、もう一人のぼくに対し、胸を張ったのだった。





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よさこい U-1うどん日本一は?

2013-08-27 09:32:09 | Weblog
原宿スーパーよさこい祭の会場で、”Uー1”うどん日本一決定戦が開催されていたが、その結果はどうなったんだろうと気にしていた。ぼくも投票したしね。そしたらなんと、夕方、テレビで、その特集番組をやっているではないか。おおっ、ラッキーと、テレビにかぶりついた。

ゲストは萩原博子さんで、会場内のうどんを食べ歩いている。そういえば、あの日、会場の片隅で待機している彼女をみかけたっけ。ぼくらの食べた群馬の水沢うどんと五島手延うどんを食べてもらえるかと期待したが、萩原さんの口にづづづづづとは入ったのは、以下のようなうどんでした。










どうもこれらが優勝候補らしい。番組が大会前から追っていたのが、群馬の、水沢ではなくて、花山・鬼ひもかわうどん。平たいうどんの幅が10倍位と尋常でない。これをうどんと言っていいのか、ひらべったいすいとんと言った感じ。もの珍しさもあってか、テレビ局のさくらちゃんか(笑)知らないが、会場では、たちまち長蛇の列。そういえば、最後尾30分待ちのプラカードをみたっけ。あれがそうだった。



さて、結果はどうだったか。
3位は倉敷ぶっかけふるいち、2位は和歌山梅うどんで、そして、グランプリは、お見事、花山・鬼ひもかわうどんでした。おめでとう、鬼ひもさん。

そして、そして、なんとなんと、夜11時過ぎから、本場高知のよさこい祭関連の放送が。 十人十彩も、ほにやも登場。いいね、よさこい祭りは。やっぱり、ステージより路上での演舞行進がいいね。来年は高知にまた行くぞ!よっちょれよ!よっちょれよ!

・・・・・

原宿スーパーよさこい祭、まだブログに載せていない画像がいっぱいあるので、ここで、もう一度よさこい祭りだ!!よっちょれよ!よっちょれよ!




















月曜日の原宿口ステージ。片付けが進んでいました。ぼくは、千代田線に乗って新美へ。あれとこれを。よっちょれよ!よっちょれよ!

まつりのあと




今週の土曜日は浅草サンバカーニバルです。



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花開く江戸の園芸

2013-08-26 09:26:52 | Weblog
江戸は当時、世界一のグリーン都市だったということを六義園の案内板で知り、驚いたことがある。六義園もそうだったが、当時は大名の上屋敷、下屋敷などが軒を連ね、競って立派な庭園をつくっていたことが大きい。加えて、江戸市民もまた、こうしたグリーン都市形成の下支えをしていたことが、この展覧会を観るとよくわかる。

えど博の”花開く江戸の園芸”展の序章に、英国の植物学者ロバート・フォーチュンの”日本訪問記”や”日本植物誌”が展示されている。その中で、彼は、江戸の園芸熱のすごさに驚き、江戸市民はわが英国より余程、文化的な生活をしているのでは、みたいなことを言っている。世界一の植木屋集中地帯であった染井や巣鴨周辺、また向島などの民間庭園を見学したようだ。もちろん、園芸関係の刷り物や錦絵なども観ていての感想だろう。

ロバート・フォーチュンが驚いたように、現代のぼくも驚いた。

たとえば、染井の植木屋伊兵衛のこと。書物の刊行が武士、僧侶など知識階級のみという時代に、園芸の手引きともいうべき”花壇地錦抄”などを著わした。 同書六巻五冊、ほか多数の園芸書が展示されている。これは、園芸史上、画期的なことらしい。また花屋小右衛門は”ツチアケビと名付ケル”という刷り物を出しているから、”新種”の発見を次々としていたに違いない。おお、すご、江戸の植木屋さん、花屋さん。

植木鉢の普及もこの時代から始まったとのこと。当時の植木鉢が、発掘された破片を含めて、陶器、土器などたくさん展示されている。形は現代とそう変わらない。このことは、庶民が自宅の庭に花を飾る時代になったということで、それだけ園芸花木の需要が爆発的に増加したということである。だから園芸家は、売れる花木をと、品種改良に精を出すようになる。

江戸園芸三花とは?と尋ねられて答えられる人はどれくらいいるだろうか。肥後六花といえば、椿、芍薬、花菖蒲、朝顔、菊、山茶花です。この中の三つですといえば、二つ位は当たるかもしれない。はい、花菖蒲、朝顔、菊の三つです。この品種改良には武士が深く関わっているんだそうだ。おい、おまえ、ほんまに朝顔かと言ってやりたいほどヘンシンした朝顔が、刷り物や錦絵に現れる。フォーチュンさんも実物をみたとしたら、あまりの多様さに腰を抜かしてしまうだろう。

朝顔もそうだけど、他の植物でも、武士は、”奇品”を好んだようだ。自ら、葉の形、斑紋など変わったものを育成したらしい。そのため、簡易温室(室)までつくっている。植物の種類も、万年青をはじめ、松葉蘭、南天、福寿草、長生草など多種多様だ。それらが、錦絵や刷り物で観ることができる。

そして、終章は、園芸文化の明治維新。 明治維新で、江戸文化は様々な分野で破壊されていく。園芸文化も例外ではない。武士が好んだ、斑入りの常緑植物などは消えていき、代わりに洋薔薇がもてはやされる。大名屋敷の庭園もほとんどが新政府の用地として取られ、緑は急速に減っていく。そして、現代の東京は、かっての世界一グリーン都市の面影は全くない。

本文では個々の錦絵などの作品にはほとんど触れませんでしたが、いいものがたくさんあり、楽しめましたよ。常設館の”市民からおくりもの2013”もなかなか面白かったです。これも、9月1日で閉幕。まだの人は急いで下さいね。





この日は、両国駅前の土俵のある居酒屋で昼酒(汗)


もうすぐ、秋場所だ。稀勢の里、初優勝の場所になるから千秋楽の席を取らねば。


下剋上? 稀勢の里はどちら側に入るのか、電話で聞いてみようかな。





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スーパーよさこい 2013 (2) チーム紹介です。

2013-08-25 18:13:58 | Weblog
♪土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見たよさこいよさこい♪ 10年ほど前に、土佐の高知でよさこい祭りを観て以来、よさこいフアンになり、原宿のスーパーよさこい祭りは、最近、欠かしたことはない(汗)。原宿は、今年で13回目だが、本場では、ちょうど60回目、還暦を迎えたのこと。そうか、終戦のどん底から8年目のスタートか、感慨無量ですね。

全部で98チームが参加している。何度も来ているから、お馴染みのチームも多くなった。高知からも20チーム近く来ている。地元でもグランプリをとったような名門チームも来ているから、レベルも高い。

さて、ここでは明治神宮の森に囲まれた、涼しい文化館ステージと、(こちらは暑いけど)神宮入口の原宿口ステージで演舞していたチームを紹介しよう。偶然、高知県のチームが多くなっている。

ほにや 高知県。国際大会にも出場する名門チーム。さすがの演舞。13回出場。





東印度公司 高知県。初出場ながら魅せる。 


勇舞会 埼玉県。9回出場。


帯屋町筋ジュニア 広末涼子さんも入っていた名門帯屋町筋のジュニア版。今回、大人チームは観られず残念。






桜(高知中央高校)。9回出場の”ベテラン高校生”




あったか高知踊り子隊 これは、当日参加組チーム。1時間、正調よさこい節での踊りを習って出場。正調が歌われるのがうれしい。他のチームは、一節、(本ブログで)冒頭に示した歌詞の部分の曲を入れるだけで、あとは、かって気ままな曲でいい。


FUNNY 神奈川県。9回出場。年齢さまざまの楽しいチーム。




ぞっこん町田98 東京都。13回出場。東京の星。上手です。




おちびちゃんもがんばってました。


大橋通り踊り子隊 高知城下の台所といわれる商店街から。4回目。






よさこいCOME2クラブ 新潟県。7回目。


十人十彩 本場でみそめて以来のフアン(汗)。2年振りの出場。11回目。えこひきで、たくさんの画像を。










一応、これでしまいにしますが、まだまだ、あるぜよ。

今日の日曜日、雨模様のようだけど、どうだったのかな。本当は行くつもりだったんですよ。高円寺の阿波踊り(こちらは57回だって)とセットで。
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スーパーよさこい2013 原宿 (1)

2013-08-25 09:36:35 | Weblog
今年も行ってきましたよ、スーパーよさこい2013(汗)。カナイもはじめイカナイと言っていたが、うどん日本一選手権、U-1グランプリがあるよと言ったら大のうどん好きなので、じゃあと重い腰(体も重いけど)を上げた。

11時過ぎに原宿に到着、もうすご人出。駅前のステージも演舞は始まっていないので、まず、腹ごしらえと、うどんコンテストのある、じまん市へ。そこも、すごい人だかり。早くも人気のお店には長蛇の列。30分待ちなんてのもある。24店出店していて、食べた後、カードをもらい、おいしい、ふつう、まずいの三つの評価箱に入れる。それでグランプリが決まる。ぼくらは、比較的空いていた群馬県の水沢うどんと長崎県の五島手延うどんを頂いた。どちらも、カードを”おいしい”に入れた。秋田からは稲庭うどん、大阪からは、かすうどん(笑)、讃岐うどんは静岡から来ていた。さて、グランプリはどこ? 日曜日に決まる。

原宿駅を降り、じまん市のあるNHK通りの方に向かう。途中で緑濃い代々木公園内に集合している踊りチームがちらりとみえた。


道の途中にも。三々五々。




こっちが、じまん市ですよと、うどんちゃんが教えてくれる。


うどん屋さんがいっぱい。


まず、ここのを一杯。う、うまい。


二杯目は、先日、長崎に行ったてまえ、五島手延うどんをいただく。こちらは細麺だった。う、うまい。どちらも”日本三大うどん”と宣伝してたけど本当だろうか(笑)。


テントの中で食べるんです。


食べ終わって、早速、じまん市ステージの演舞をみる。踊りもいいけど、旗の乱舞もいいんだよね。


NHK通りにも、踊りの流しが始まっていた。さあ、だんだん、おいらの、祭り気分が盛り上がってきたゾ。


今日は、オッ家内がついているんで、涼しい場所でみせてやろうと、主な観覧場所を明治神宮の文化館ステージを予定していた。そんで、ここは、短時間で切り上げ、そこに向かった。駅前の原宿口ステージでもショーは始まっていた。


そして、文化館ステージへ。これは次回のお楽しみに。(つづく)





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