気ままに

大船での気ままな生活日誌

2024+CP(カメラ・映像展示会)パシフィコ横浜 

2024-02-29 21:16:50 | Weblog

こんばんわ。

この日曜日は冷たい雨がしとしと降り、また冬に逆戻りの寒さだった。暖房の効いた横浜の歴史博物館で遊んで来ようと出掛けたのだが、みなとみらい線の馬車道駅では降りず、みなとみらい駅へ。なんと、パシフィコ横浜へ向かったのだ。いつも気ままな生活を送っているので、こんなことはぼくにとってはあたりまえ。

みなとみらい線の横浜駅でこのポスターを見て、ついふらふらと。2024+CP(カメラ・映像展示会)。

みなとみらいの一番奥に、パシフィコ横浜がある。大きなイベントがよく開かれ、ここで、ぼくもヨコハマ恐竜展やマンモスYUKA展等を見ている。このCP展も10年ほど前に行っている(2013+CP)。

パシフィコ横浜

2024+CP(カメラ・映像展示会)。コロナ禍もあり、6年振りの開催という。入り口でスマホ登録すれば、無料で入場できる。この種の展示会ではアジア最大級とのこと。出展している会社は約100社ほど。ニコン、キャノン、ソニー、フジフィルムなどぼくが知っている会社もあるが、大部分は知らない。それぞれの会社がブースを出し、最新の自社製品を展示している。

ぼくは高性能のカメラに関心がない。コンパクトのデジカメで十分。重いものをもつのが大嫌いだから、今後も大きなカメラを買うつもりはない(笑)。でもプロの写真家が撮った作品を鑑賞するのは好き。とくに、自然や天体写真など。この展示会でも、各ブースで著名な写真家を呼び、講演会を開いている。展示コーナーより、こちらの方に足が向く。

先ず、聴講したのが、動物写真家の前川貴行氏の講演会。日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年は中米、オセアニアとそのフィールドを広げているようだ。様々な野生動物が現れる。カモシカ、オラウータン、ツキノワグマ、エゾフクロウ、ザトウクジラ等々。個々の動物をアップで撮るだけでは飽き足らず、大自然を背景として小動物を捉えるという試みも。遠方に雄大な雪山があり、画面の中央前面にエゾリスだったと思うが、それがそのままの小ささで写されている作品が印象的だった(これは写真がない)。最後の写真は夕日をバックにした野生動物。

オーロラ写真の第一人者、田中雅美氏のオーロラ写真にも魅了された。一生に一度は、オーロラ見物に行きたいものだと思っていたが、もうこの歳になると、写真を楽しむしかない。

魚眼レンズで撮ったオーロラ。

凄い!実物を見てみたい。ぼくの友人は3泊4日のオーロラツアーに出掛けたが、一度も見られなかったと言っていた。運も必要。

写真家のいろいろの作品も並んでいる。

みんなが好きなメジロとカワセミの写真も。

モデルさんも自由に撮れる。

家族用の広場にはペーパークラフト作家、トシさんの作品。

2030年の丸の内

2030年までの建設予定のビルも含む。あと6年、生きていれば、見てみたい。

新宿

プラレール

ねこ写真展

いろいろ楽しめた2024+CP展であった。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


大谷選手、結婚!SNSで発表 「2人(1匹も)で力を合わせ支え合い、ファンの皆さまと共に歩んでいけたらと思います」おめでとうございます!

 

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大谷、新天地で初ホームラン

2024-02-28 13:22:58 | Weblog

こんにちわ。

今朝5時からはじまったドジャース対ホワイトソックスのオープン戦。大谷は二番DHで初出場。三番か二番かも話題になったが、やはり最強打者の打順に収まった。ベッツ、大谷、フリーマンの驚異のMVPトリオ。初回は三振、二回目はダブルプレーながら一打点。本領を発揮したのは第三打席。レフトへ高々と上がった打球は詰まらせられたかと思われたが、フェンスを越えた。

やってくれました。新天地ドジャースでの初オープン戦にファンの待つ左翼席にご挨拶の2ランホームラン。今日は三打席だけで、一安打の3割3分、1ホーマー、3打点の成績。これだけで今年の成績を予想すると、三割三分、55本、120打点の三冠王と三度目のMVP!今日からこうして毎日のように大谷と遊べるのがうれしい。春が来た!春が来た!

2ランホームランをかっ飛ばす大谷

次打者フリーマンが迎える。

今朝5時の夜明けのドジャーブルーの空。明けの明星は見えなくなっている。大谷星におじけついたか。

この風景をみたあと、大谷のホームランが出た。朝帰りの居待月(左上)と薄紅富士(右下)のツーショット。お月さまもお富士さまも大谷ファンのようだ。

紅富士

ドジャーブルーも良く似合う。

ホームランのあと、さくら道の玉縄桜と寒緋桜にご報告。メジロもヒヨドリも喜んでくれた。

だいぶ開いてきた。

メジロ

ヒヨドリ

前途洋々

それでは、みなさん、良い午後を。

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円覚寺の早春 山茱萸が満開 

2024-02-27 10:57:55 | Weblog

おはようございます。

早春の大好きな花の一つ、山茱萸(さんしゅゆ)の花。別名、春黄金花(はるこがねばな)という。その名の通り、小さな鮮やかな黄色の花が一斉に咲くとまさにゴールデンツリー。

先日、大船フラワーセンターに数本並ぶ山茱萸の木を見上げたが、いずれも、まだシーンとして咲きそうな雰囲気はなかった。山茱萸はもうしばらくあとかな、と思っていたのだが、昨日、円覚寺の黄梅院の境内でいきなり目に飛び込んできたこの黄金色の花!

もう、咲いている。それも満開!きっとどこよりも速く!鎌倉一号!

この境内にはマンサクも花盛り。三椏も木瓜も。

三椏

木瓜

円覚寺の奥にある黄梅院。

坂村真民の詩がいつも掲げられている。今月の詩。

仏日庵の白木蓮は蕾をたくさんふくらましていた。

梅はどこも終盤を迎えていたが、漱石の文字が残る(使われていない)手水舎のうしろ紅白の梅はよく咲いていて、仲良く並んでいた。

ここの梅を入れて、松竹梅揃い踏みのおめでたい写真が撮れる。前回紹介したが、今度の方が良いのでもう一度。

総門近くの桂昌庵の河津桜が満開であった。

早春の円覚寺は山茱萸をはじめ、見どころがいっぱいであった。

さて、今朝の朝帰り立待月と富士山です。

15分ほど経って。お月さまは下りてきたが、ぼんやりと。

富士山のふもと辺りに沈むかと期待したが、15分後、この明るさでは、見えなくなっていた。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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朝帰りの十六夜の月、富士見と満開玉縄桜を楽しまれる

2024-02-26 11:24:26 | Weblog

おはようございます。

天気予報では今朝は晴れとなっていたので、6時に起き、ベランダで富士山と月の位置関係を観察した。西空は天気がよくても曇ることがよくあるので心配したが、今日は、むしろ、富士山の周囲がよく晴れていた。そして、真上には昨晩が十六夜月なので、ほぼ満月のお月さまがぽっかり浮かんでいた。ここでは視界が悪いので、写真を撮るときはいつも中廊下でつながっている別棟の七階の廊下へ移る。

そこで撮った富士山と”満月”。まだ薄暗いので富士山がよく撮れていないが、肉眼では十分、楽しめる。満月(十六夜の月の朝帰り)と富士山、何ヶ月ぶりだろうか。このまま、斜め下に落ちてくれれば、パール富士になるが。そうは問屋が卸さないだろう。

まだ、月が高いので、今、満開の玉縄桜と合わせことができるはず、と近くのさくら道へ。

満開の玉縄桜。

その上にお月様。満開桜と月を合わせたのは今季初。少し明るくなり、月はぼんやり。

寒緋桜も五分咲き程度に。

あっ!栗鼠が!桜と合わせたかったが、すばしっこく、あっという間に消えた。

メジロを待ったがヒヨばかり。この写真は数日前にここで撮った写真。

さて、お月さまは何処まで落ちて来たか、さきほどの場所に戻り、観察。

お月さまは富士山をよけるように右側に降りていた。うっすらと右上に、見えますか。

空に溶け込むようなお月さま。

朝食後、もう一度、富士山を眺めにきた。今季一番といってもいいほどの見事な富士だった。お月さまはもうすっかり沈んでいた。

朝帰りの十六夜のお月さま、今朝は空の上から、富士見と満開の玉縄桜のお花見ができ、さぞやご満足だったことでしょう。では、夕方、立待月でお会いしましょう。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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大船フラワーセンター 華やぐ早春 

2024-02-25 10:35:21 | Weblog

おはようございます。

昨晩は世界卓球に興奮。第二試合で早田ひなが東京五輪金メダルの陳夢を破り、第3試合では平野美宇が王芸迪にストレートで勝って、よしこれで、あと1勝、53年振りの世界一と盛り上がった。第4試合の早田で決めて欲しかったが、さすが世界一、孫穎莎に完敗、第5試合までもつれ込んだ。15歳の張本美和が陳夢から初めのゲームを奪い、わくわくさせてくれたが、わずかに及ばず惜敗。中国に屈した。楽しみはパリ五輪にとっておこう。よくやった日本女子!

中国の陳夢選手に勝利した早田ひな選手=2023年2月24日、(ロイター© 毎日新聞 提供)

大船フラワーセンター、玉縄桜だけではなく、早春の花々も次々と咲き出し、華やいでいる。卓球女子のよう!金メタル級!

もみじ山の節分草5輪、黄花節分草10輪以上、スノウドロップ、まだ健在。

節分草

黄花節分草

スノウドロップ

百日紅苑のバイカオウレンも5輪。

シモバシラの近くの福寿草

新顔のユキワリイチゲは山茱萸の木の下で一気に咲き出した。

築山の麓のマンサク・エレナに一気に春が来た。

日本庭園脇の雲南黄梅にも春がきた。

ジャノメエリカも。

冬桜横の馬酔木も。

グリーンハウスの傍らのミモザ(アカシア・ブアマニー)の花が咲き始めた!こんな大木のミモザはめったに見られない。見頃の時期にもう一度。

グリーンハウス内も華やか。

黄色い椿、キンカチャが数輪、咲いてます。金メタルのような輝き。パリ五輪で50は咲かせたい。

聖子ちゃんの赤いスイートピーも咲いてますよ。

大谷くんのドジャーブルーも咲いてますよ。そろそろ、オープン戦出場かな。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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満開の玉縄桜 早春の満月 

2024-02-24 21:40:12 | Weblog

こんばんわ。ここ数日、寒さに震えていたが、今日は一転、春が来た!近所の玉縄桜がほぼ満開になってきたので、生みの親、大船フラワーセンターの玉縄桜を見に行った。こちらも満開になっていましたよ。ほかの桜も咲き始め、まさに、春が来た!

大船フラワーセンターの玉縄桜

玄関口の鉢植の玉縄桜が迎えてくれた。

池の向こうの二代目タマ三郎も満開!

初代タマ三郎は容姿端麗だったが、2019年の台風で倒木。二代目も5年目となり、すっかり青年の樹になった。見事な満開桜を魅せてくれた。

満開の菜の花ロードを行くと・・

その先に玉縄桜広場。

幼木も育ち、青年の樹に。ようやく魅せられようになった。

お見事!

しゃくやく苑の傍に玉縄桜の原木。2019年9月の台風で倒木したが、立ち直った。肝っタマ母さんと名付けている。

猛烈台風15号にやられた5年前の姿。よくぞ復活した。

牡丹苑前の玉縄桜もすっかり大きくなった。姿がいいので人気が出ている。ぼたん苑の前なので、團十郎の娘、市川ぼたんと名付けようか。

玉縄桜以外の桜も

河津桜も満開へ。

大寒桜、おかめ桜、豆桜は咲き始め。これからが楽しみ。

おかめ。

豆桜。

大船観音さまと玉縄桜

観音さま通りの玉縄桜も満開になっている。

大船観音さまと玉縄桜

早春満月の月の出

二等分。

電線を抜け出す。早春の満月。旧暦正月の満月。

すばらしい一日でした。

では、おやすみなさい。

いい夢を。たった今、早田ひな、中国選手を破る!半世紀ぶりの世界一の夢かなうか。

節分草がまだ5輪ほど残っていました。ほかにも早春の花々がいっぱい。

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池大雅/陽光の山水 出光美術館

2024-02-23 10:52:38 | Weblog

おはようございます。

先日、東御苑に梅や早咲き桜を見に行ったときに、丸の内の出光美術館に寄り、池大雅/陽光の山水展を見てきた。

文人画家として名高い池大雅だが、ぼくは池大雅の回顧展を見たことがない。東京では13年振りの回顧展というが、そのとき見た記憶はない。今回、是非にと思った理由は、国宝2件、重文8件もが展示されるというのだ。これは、池大雅の国宝(3点)、重要文化財(13点)のうち半数以上にもなる。生誕300年記念だし、これは見逃すわけにはいかないと思った。

ここも撮影禁止なので、二つ折りのりっぱなちらしの写真と説明を使わせてもらって各章の概要を記録しておきたい。”陽光の山水”と賞される池大雅、良かったですよ。お目当ての国宝2点とは楼閣山水図屏風(東博所蔵)と十便十宜図(川端康成記念館蔵)。それぞれ、はじめとトリに出場します。

第1章 光との戯れ/色と墨の競演

池大雅の画風の特徴は、なんといってもその色づかいにある。サブタイトルにある”陽光の山水”。着色はもとより水墨であっても、きらめく光と開放的な空気をたっぷり含んだ、さわやかな絵画に生まれ変わる。光と戯れる大雅の唯一無二の筆さばき(公式サイト)。トップバッターに国宝。これは東博所蔵なので以前見ている

楼閣山水図屏風(国宝)東博所蔵 金地屏風のひときわ見事な本作は、大雅40代の作品で、右隻には中国湖南省にある岳陽楼(がくようろう)と洞庭湖(どうていこ)を、左隻には北宋の詩人欧陽脩(おうようしゅう)が赴任先で宴を楽しんだ酔翁亭(すいおうてい)を、伸び伸びとした筆遣いで描いている。(東博解説)

柳下童子図屏風(重文)京都府蔵(京都文化博物館管理)粗末な橋の上から水面を覗き込む二人の童子を描いたもの。水面をはさんで、彼岸には柳の葉が垂れ、此岸には笹の葉が繁る。

童子、拡大。

瓢鯰図 「まるくすべすべした瓢箪で、ぬるぬるした鯰をおさえとるには如何」という禅問答。

漁楽図(重文)本図の主題は漁に興じる人々を描くところにあるが、その漁の様子は山水の景観のなかに溶けこんでしまって、ほとんど目立たない。

第2章 大雅のユートピア 憧れの中国へ

大雅にとって、文人画の本場である中国は、見果てぬ夢の地であった。中国屈指の景勝と名高い西湖、大文人の蘇軾も遊んだ赤壁、そして洞庭湖を擁する湿潤な瀟湘の地 、こうした名勝を、大雅は親友から借りた中国絵画や版画をもとに描き出した。そして、少しでも実景に近づきたいと、洞庭湖を描くのに琵琶湖に何度も足を運んで水の動きを観察するなど、中国の名勝図に生命力を吹き込みんだ。

滕閣勝覧図屏風

餘杭幽勝図屏風

第3章 行道千里(せんりのみちをゆく)日本の風光に学ぶ

大雅は旅をこよなく愛し、20代半ばで江戸に下向したのを皮切りに、その生涯で東は奥州、西は出雲に至るまで、日本全国をまわった。とりわけ登山を好んだ大雅は、富士山、立山、白山の三霊山を踏破して「三岳道者」とも名乗った。こうした旅で実際に訪れ、眼にした日本各地の絶景を描いていった。ここでは大雅の実感で描いた「真景図」の数々が見られる。

浅間山真景図

第4章 四季と八景の庭園 大雅芸術の頂点

うつり行く昼夜。めぐり行く四季、時間の流れと、それにともなう気象の変化は、およそ絵画には定着させづらい要素である。大雅はそれを、持ち前の大らかな筆づかいと、繊細な感性によって見事に表現した。名勝の四季の情景を風情豊かに描き出す瀟湘八景や、四季折々のいろどりをあらわした山水図は、旅に生きた大雅の真骨頂といえるかもしれない。本展のフィナーレでは、その芸術の頂点を示す傑作を通して、「陽光の人」大雅がたどり着いた到達点を見てゆく(公式サイトより)

十二ヵ月離合山水図屏風(重文)(出光美術館)1幅ずつでも、また全体をながめてもひとつの絵画として見ることのできる、いわゆる離合山水図の傑作とのこと

寿老四季山水図  中央に福禄寿、左右に四季山水。

東山清音帖(十六面)(重文)

五君咏図(六幅対)より阮咸。竹林の七賢人の一人で、琵琶をよく奏していた。

国宝・十便十宜図(大雅と蕪村の競作)川端康成記念館

大雅の十便帖(釣便図)李漁(明末の劇作家)が伊園においていう「十の便利」を絵画化したもの。自然と共に生きる人間の豊かさを画面いっぱいに描きこんでいる。蕪村は十宜帖(十の宜いこと)を担当。なお、川端康成は美術品に目がなく、国宝級のものをいくつも所有していた。

池大雅の回顧展を初めて見ることができた。”陽光の山水”、憶えておこう。

出光美術館休憩室からの皇居の風景(桜田門方面)。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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水木しげるの妖怪 百鬼夜行展  お化けたちはこうして生まれた 

2024-02-21 22:20:11 | Weblog

こんばんわ。

水木しげるの生誕100周年を記念して、横浜のそごう美術館で大々的な展覧会が開催されている。水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 /お化けたちはこうして生まれたというテーマ。タイトルのように、水木が描いた妖怪たちがずらりと第3章・水木しげるの妖怪工場で38点、加えて、第4章・水木しげるの百鬼夜行で74点、併せて112点が並んでいる。文字通り、妖怪 百鬼夜行展である。水木ファンにはこたえられない展覧会。

さらに、サブタイトルの”お化けたちはこうして生まれた”では、ぼくも持っている柳田国男の”妖怪談義”や鳥山石燕『画図百鬼夜行』などの種本が紹介される。柳田は幽霊とお化けは明確に区別し、お化け(妖怪)専科で、”遠野物語”では遠野地方の妖怪を、”妖怪談義”では全国レベルの妖怪が登場する。でもいずれも伝承、説話の紹介で、画像は一切出てこない。想像するしかないが、水木の想像力で映像化される。一方、石燕『画図百鬼夜行』は絵が主体なので、水木もこれを参考にしている。

写真撮影禁止でよかった。もし撮影OKであったら、112点全部撮って、どれをここに出したらよいか収拾がつかなくなってしまっただろう。幸い、ちらしに数点、選出されていたので、それらを利用させてもらおう。

ここにいろいろなお化けが顔を出している。浮世絵でお馴染みの妖怪もいくつか。

では、代表的妖怪に登場願おう。

がしゃどくろ(餓者髑髏)お墓に埋葬されなかった人の骸骨や怨念が集まって巨大なドクロの姿になったといわれる妖怪。国芳の名作”相馬の古内裏”にも登場する。

あかなめ(垢嘗め)風呂桶や風呂にたまった垢を嘗め喰うとされる妖怪。

海坊主 海に住む妖怪

一反木綿 鹿児島県に伝わる、夕暮れに木綿のような妖怪が人を襲う。

塗壁 九州北部に伝わる、夜道で人間の歩行を阻む、姿の見えない壁のような妖怪。水木も戦地で経験したという。唯一、写真撮影OK。

そうそう水木風アマビエもいましたよ。

妖怪関連の水木蔵書も20冊ほど展示されている。とくにこの二つが重要。

柳田国男 妖怪談義 修道社1958年5版(初版1956年)水木しげる蔵。ぼくは講談社の文庫本を持っている。柳田は14歳の頃、祠の前を掘ってうつくしい古銭を見つけたとき、澄みきった青空の中に数十の昼の星を見たという体験を語っている。それが、その後、不可思議な妖怪伝承を書き留めていくきっかけになったのだろうか。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』

面白い展覧会であった。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


懐かしいゲゲゲの女房(2010年)。水木はその後、5年ほど生きて(2015年11月93歳)、あの世へ旅立った。

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玉縄桜、もう七分咲き お月さまも七分咲き

2024-02-20 22:02:19 | Weblog

こんばんわ。暖かい一日でした。

ぼくの散歩道の玉縄桜がもう七分咲き。

2月10日が新月で旧暦元旦だったから、今宵のお月さまは十一夜。十五夜までちょうど七分咲き。

七分咲きの玉縄桜と七分咲きのお月さまがこんばんわ。

河津桜は満開に。

寒緋桜もこの暖かさで開花宣言!

ソメイヨシノはまだまだです。

川沿いの三椏、三つ。共に一気に七分咲きへ!

春本番かと思ったら、明日からまた寒くなるそうな。みなさん、身体に気をつけてね。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

雪柳も開花!

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呉 昌碩の世界展 ”金石の気”

2024-02-19 21:07:56 | Weblog

こんばんわ。

東博の東洋館で”生誕180年呉 昌碩(ご しょうせき)の世界”(金石の交わり)という特別展が開かれていたので覗いてみた。呉 昌碩って?何も知らない芸術家の作品を見るのもそれなりに面白いものだ。地図のない旅をするような(笑)。

すごい芸術家だった。中国近代(清代)の文人だが、いってみれば我が国の魯山人のような万能芸術家。詩・書・画・篆刻ともに精通し、”四絶”と称賛された。呉 昌碩展が同時期に東博だけではなく、朝倉彫塑館、書道博物館、兵庫県立美術館と4館で開催されているのも珍しい。

会場は一部、撮影が可能で、それらを中心に簡単に記録しておきたい。呉 昌碩は、古代の金属器や石刻など、金石(きんせき)の銘文を制作の拠りどころとする学派に属するが、とりわけ「石鼓文(せっこぶん)」の臨書は、呉昌碩の芸術を「金石の気」に満ちた素朴で重厚なものへと昇華させたとのこと。また、サブタイトルに”金石の交わり”とあるが、これは”固い友情”のことだが、師友や弟子の作品も紹介している。ここでは、撮影可能であった呉 昌碩の絵画と書のみを載せることにする。

では、会場へどうぞ。

「金石の気」に満ちた書や絵画とはこんなものです。頭の片隅に残しておこう。

行書「槐安」軸 中華民国15年(1926)

篆書般若心経十二屛 中華民国6年(1917) 74歳のとき篆書(篆刻で使われる文字)で般若心経を12幅に書き写した作品。

臨石鼓文扇面 清時代・光緒26年(1900) 「石鼓文」第3鼓(田車)の一節を臨書したもの。

柘榴図扇面 清時代・19世紀

茘枝図扇面 清~中華民国時代・19~20世紀 茘枝はライチのこと。

桃実図軸 漢の武帝が西王母からもらった桃は3000年に一度実をつけ、これを食すと不老長寿を約束する”三千歳の桃”。

枇杷図軸 中華民国9年(1920)

第1部「呉昌碩前夜」では、金石を尊重した先学や、呉昌碩に先行する上海の芸術家たちの作品をご覧いただきます。第2部「呉昌碩の書・画・印」は、呉昌碩の書画や印譜(いんぷ)を概観し、作風の変遷をたどります。第3部「呉昌碩の交遊」では、師友や弟子の作品に注目します。本展を通して、「金石の交わり」のなかで築かれた呉昌碩の世界をご堪能いただけますと幸いです(公式サイト)

では、おやすみなさい。

いい夢を。


梅花図扇面

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