気ままに

大船での気ままな生活日誌

よいお年を

2007-12-30 10:20:23 | Weblog
朝の散歩で、今年最後になる、今日のブログの写真は何にしようかなと考えながら歩いていましたら、”あたいにして”という声が聞こえたような気がしました。ふと、傍らに目をやると、やつで(八手)がふたつ並んでいました。ひとつの株はまだ蕾でしたが、もう一つのが花盛りでした。可愛いおしべが一杯はじけていました。

うちに帰って調べてみると、やつでには、その葉の形から”天狗の羽団扇(てんぐのはうちわ)”という別名があるそうです。 そして、そのうちわで魔物を追っ払ってくれるそうです。”年越し”の植物には、いいかも知れないと思いました。

それに、ほかの植物たち、みんなが休んでいる、寒い冬に花を咲かしている。”人の行く裏に道あり花の山”を地で行っている。きっと、うつくしい花の山を歩いているのでしょう。外見は地味で目立たないけど、しっかりしたとこのある、アタマのいい子なんでしょうね。すっかり好きになってしまいました。で、今日のブログの写真に採用しました。

駄作もついでに、”ふとみれば やつで花咲く 垣根かな” (汗)(芭蕉さんの、”よくみれば なずな花咲く 垣根かな”のリメイ句です(大汗)。もうひとつおまけに、”年の暮れ 花ひそやかに やつでかな”(滝汗)

一年間、拙ブログをお訪ねいただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。どうぞ、良いお年をお迎えください。


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続・かまくらさんぽ納め

2007-12-29 18:09:33 | Weblog
東慶寺で、思いがけなく、ロウバイとソシンロウバイの開花を観て、ボクは、直接、海蔵寺に行く予定を変更し、近くの、浄智寺と明月院に寄ってみました。去年、どちらも、立派なロウバイの花を咲かせていたのを思い出したからです。

。。。。。

浄智寺。
ここには、入り口のすぐ右側のお堂の前に3本(去年、あまりにきれいな歌声を聞かせてくれましたので、キャンデーズとあだなをつけています)、その周囲に数本の親衛隊のロウバイが控えています。さあ、今年もすばらしい歌声が、と近づきますと、トホホのホでした。まだステージは早いわと、蕾ばかり。

そして親衛隊はとゆうと、何とまだ葉っぱをつけたままです。いくつか開花もみられましたが、葉っぱさん、いつまでも、残っていまで、早く引退してよ、あたい達、思い切り咲けないわ、と言っているようでした。



そういえば、去年はこちらが満開のときには、東慶寺のは咲き終えていたっけ、と思い出しました。

。。。。。

明月院。
こちらにはロウバイの大木があります。でも、こちらもまだ早い。花が枝に一輪、二輪程度でした。



でも水仙ちゃんはあちこちで可憐な花を魅せてくれました。



そして、花地蔵さんも花をいっぱい抱いていました。



山門に向かって坂道を降りて行くと、なななんと、満開!。満開の素心ロウバイです。鮮やかな黄色。もう文句なしです、来て良かったです。幸せの黄色いハンカチ(?)です。



。。。。。

亀が谷切り通しを抜けて、海蔵寺へ。ここもボクのお気に入りのお寺です。四季折々の花。でも今はサザンカぐらいです。ミツマタがいっぱい蕾をつけていましたが、まだ早いです。あれと、近づいてみると、カイドウの実でした。サクランボみたいですね。



花がないときは、普段目立たない植物が目につきます。あれ、こんなところに松が。



誰もいない境内で、この松をじっとみていましたら、またいつもの妄想が湧き出てきました(汗)。松坂慶子さんが、網タイツをはいて、逆立ちしてるようにみえてきたのです(大汗)。言論学的にも証明できました。”マツが、サカ立ちのケイコをしている””マツサカケイコ”(滝汗)。なかなか、小津監督のように無の境地には入れません。煩悩いっぱいの境地です(イグアスの大滝の汗)。イグアスの大滝すばらしいですよ、一度行きました。また行きたいです(また煩悩が)。

ボクがフアンの、小林秀雄さんと小津さんのお墓にお参りできましたし、思いがけず、早々とロウバイの花も観ることが出来ましたし、その上、松坂慶子さんの網タイツ姿までみせてもらい、ボクは、もう、ホクホクで、今年最後のかまくらさんぽを終えたのでした。

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かまくらさんぽ納め

2007-12-29 09:58:21 | Weblog
いよいよ押し迫ってきましたね。数年前までなら、この時期は、目の回るような忙しさだったのに、今はのんびり。年賀状も出したし、父のお墓参りも済ましたし、さて、ボクの”仕事納め”をしておこうと、昨日、のこのこ出掛けたわけです。ボクの仕事とは”かまくらさんぽ”のこと。2007年を締めるさんぽは、やっぱり、ボクのお気に入りの、このコースになりました。年末特集で(笑)、少し長くなりますが、おつきあいくださいね。

昼食は、最近気に入っている、北鎌倉駅そばのラーメン屋さんに決めていました。ところが、残念ながらお休みでした。で、駅前の蕎麦屋さんで天ぷら蕎麦をすすり、腹ごしらえ。

まず、円覚寺。ボクはこのお寺の広々感が大好きで、よく訪れます。山門の向こうの広場のベンチで、本を読んだり、沈思黙考(?)したり、ボクの”緑陰喫茶店”です。もちろん、四季折々の花々もいいです。紫陽花やハクモクレン、そして紅葉。その紅葉がまだ残っていました。結構な見頃なんで、とても驚きました。



お花は、ヒメツルソバ。姫も鶴も蕎麦もみんな好きな(笑)ボクは、名前からしてこの花が好きです。とくに、ここのは近隣随一だと思います。見事でしょ、姫をそばにおき、つるつると蕎麦みたいに食べちゃいたいです(汗)。



このお寺には、ボクもフアンの小津安二郎さんが眠っています。お参りしてきました。お花が飾られ、お酒が供えられていました。途中で元松竹映画のYさんをみかけました。お参りにこられたのでしょう。墓石には”無”の字が。ムムム。



そしてこちらは”即天去私”。漱石さんが参禅の際、宿泊したとゆう帰源院に寄ってみました。そこの紅葉も、まだまだ残っていましたよ。”門”にその頃のことが書かれています。



。。。。。

東慶寺。ボクが一番、足繁く訪れるお寺です。

おどろきました。ロウバイ(蝋梅)がもう咲き始めていました。角でわっ!と脅かされたようで、狼狽しました(笑)。春がもうそこまできてます。



ソシンロウバイ(素心蝋梅)も。素直な心をもっいると、花の色までにごりがないですね(ロウバイちゃんには内緒)



ここにも、文化人のお墓がいっぱい。小林秀雄さんのお墓にもお参りしてきました。五輪塔の小林さんらしい、ついの住処です。”無私の精神” ”無常といふこと”。



ボクの大好きなイワタバコの岩。昨日まで、”メタボの木”とか、”デブちゃんの風景”の視点で景色をながめていた癖が抜けず、この岩もメタボ(出っ腹)にみえてきました(汗)。いや、バストかな(滝汗)。ボクには、無私の精神や則天去私の精神にはほど遠いことがわかりました(涙)。トホホ、日暮れて道遠し。




・・・
ここで反省のため、少し座禅を組みたいと思います(本当はただのお出かけです)。また夕方にでも残りをつづりたいと思います。








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全日本フィギュア 真央ちゃん連覇 

2007-12-28 22:24:56 | Weblog
真央ちゃんがやってくれました。全日本フィギュアのフリーもショートに続く、高得点で、見事優勝を勝ち取りました。はじめのトリプルアクセルの失敗で、ひやりとしましたが、その後は無難にまとめて、この笑顔。最終グループの最初の演技でしたので、この時点では、まだ何位になるかわかりません。



続いて、中野友加里。ショート4位のスタート、世界選手権出場のために是非、メダルを。必死さが、顔に現われていました。ほとんど完璧な演技で、ショート3位の村主を抜く。3位以上決定でうれし涙がいっぱい。



そして、最終演技は、安藤美姫。これまた、ほとんどノーミスのすばらしい演技。逆転かと思いましたが、わずかに真央ちゃんに及ばず、第2位に。真央ちゃんの優勝が決定しました。



スポーツ界、今年最後の大きな競技を、理想的な形で締めくくってくれました。来春の世界選手権は、キムヨナに包囲網をしき、メダル独占でいきましょう。

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おでぶさんがいっぱい

2007-12-28 17:49:14 | Weblog
昨日は木の、おでぶさんを紹介しましたが、そうゆう目でみると、町の中にはおでぶさんがいっぱい。ワイフの”同類”がいっぱい(笑)。ボ、ボクもですが(汗)。

いきなり真打ち登場。いたち川ほとりの五人娘です。堂々たるものでしょ。



銅像なら、この人、西郷どん。それほどお腹は出ていませんが、”おいどんを、おでぶさんの仲間に入れてもよかでごわす”とおっしゃっておりました。さすが度量の広い方ですね。”大きくたたけば大きく響き、小さくたたけば小さく響く、太鼓のような男”と勝海舟が評しました。



スイカのペンギンちゃんです。ボクのおこずかいの半分以上はスイカちゃんにつぎこんでいます(汗)。最近は江ノ電でも使えます。モノレールも早く使えるようにしてくださいね。ペンギンちゃん羽振りがいいらしく、ふっくらしてますね。来年もよろしくね。



今年は、江ノ島の水族館も何度か訪ねました。年間パスポートもってますので(汗)。でも、2回行くと、元をとってしまうんで、近くの人は買いますね。ここにも、おでぶさんがいっぱいいます。本物のペンギンちゃん、アザラシちゃん、オットセイちゃんとか。でもこのこが一番でしょうか。そうです。イルカちゃんです。頭もとても良いおでぶさんです。お隣りの調教師さんも少し・・(しし失礼いたしました)。パスポート取り上げられちゃいますね。



さて、この方もふとっ腹です。浄智寺の布袋さま。いつもお腹をなでられ、てかてか光っています。どうゆうわけか、前方をさしている指もてかてか。幸せは、遠くにあるのではなく、すぐそばにあるんですよ、と指をさしてるそうです。お正月は鎌倉・江ノ島七福神巡りをしようと、ワイフと話しています。浄智寺の布袋さまももちろん、七福神に入っています。



この方たちは、無理してでも太らなければなりません。白鵬関は入門時、68キロだったそうです。今のボクとほぼ同じです(ボクの目標はゾロメの66.6キロです)。初場所13日目には、でぶの里、しし失礼、稀勢の里関の応援に行く予定です。



最後は文字通りです。うちの近くのラーメン屋さんです。でも、ただのラーメン屋さんではありませんよ。



この方が足繁く通ったお店です。大船撮影所時代、寅さんがオヤジさんに、”おっちゃん、チャーハンとラーメンを一度に食べられるメニューをつくってもらえないかね”(寅さんの口調で)で、できたメニューが今も人気です。半チャーハン半ラーメンです。ボクもここでは、必ず、それを頼みます。おやじさんは店名の通り、デブだったそうです。近くのお蕎麦屋さんはチビそばと呼ばれていたそうです。小柄なご主人だったそうです。おいしいお蕎麦で、今もはやっています。
むかしは、お正月映画といえば、寅さんシリーズでしたね。もっとむかしは東映のオールスター出演映画でした。今年は何をみようかな、椿六十郎(汗)、じゃない三十郎も候補にあげています。

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メタボ・コンクール

2007-12-27 15:28:33 | Weblog
町や公園を歩いていますと、結構、幹のおなかがぷっくりふくれた、メタボの木さんをよく見かけます。先日、木さんの美肌コンクールをしたばかりですが、今回は、木さんにとって、あまり名誉でないことでしょうが、メタボ・コンクールを開催したいと思います。

上野公園でみつけたメタボさん。妊婦さんかと思うほどお腹が出ています。



大船芸術館前でみつけたメタボさん。下っ腹が出ていますね。



大船砂押川でみつけたメタボさん。これこれ、かくしてもだめですよ。黒いワンピースにばっちりで体型が現われています。



大船・玉縄でみつけたメタボさん。逆光で顔をみせない作戦ですね。でもシルエットにばっちり。見事な二重腹ですね。



大船・岩瀬の民家でみつけたメタボさん。背中まで腫れて、メタボとゆうより、病的ですね。お医者さんにみてもらってね。



鎌倉(二階堂)でみつけたメタボさん。その程度なら心配いりません。でべそコンクールの方に出場された方がいいでしょう。



あなたこそ、でべそコンクールにどうぞ。



メタボの女横綱は、やっぱり、この方をおいてほかにはありませんね。バスト、ウェスト、ヒップとも○メートル、ずんどうですけど(笑)、他の追従を許さない、堂々たるボディです。それに、綱もお似合いです。八幡さまの大イチョウが今回の優勝者に決定しました。大関は?って、やはり、あの二重腹の、玉縄の山でしょうね(笑)。




優勝者と準優勝者には大相撲初場所の13日目の椅子B席(ボクも行くので)の招待券をお贈りしますね。



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百華繚乱展 in 上野

2007-12-26 13:40:51 | Weblog
両国の、北斎展を見終えて、ボクは上野の森に向かっていました。そろそろ閉幕となるはずの、都美術館の”フィラデルフィア美術館展”をみとこうと思ったのです。上野駅の公園口を降りて、はたと、ある看板に目がとまりました。”百華繚乱展”、”芸能人・文化人による華やかアートの共演”、”藤原紀香、田中好子、東ちずる、岩崎宏美、五月みどり、藤あや子、上戸彩、・・・”芸能人に弱いボクはつい、フラフラと上野の森美術館へ。フィラデルフィアは忘却の彼方に(汗)。

入って良かったです。楽しめました。素人のひとが描いた絵と思うと、気楽に鑑賞できるのでしょうか、疲れません。素人なんていうと、怒られる人が何人もいます。個展を開いたり、画集を出されたりしています。イルカさん、榎木孝明さん、葉加瀬太郎さん、北野武さん等々、その筆頭は何といっても、片岡鶴太郎さんでしょう。今回の展示はどれも良かったですが、ボクの好みからゆうと、断然、鶴太郎作品ですね。

鶴太郎墨彩画、すばらしかったです。墨彩画独特の、ほのぼのとした感じが、目に心にしっぽりはまり、嬉しくなります。有名な”威風堂々”も良かったですが、花瓶に挿された椿の絵の2,3点、どれも気に入りました。花瓶の水色のうつくしいこと、椿の花の色も、紅、白、まだら、とうっとりします。

”片岡鶴太郎と仲間たち”に岩崎宏美、上戸彩、仁科亜希子さん達がいますが、ボクもフアンだった、元キャンディーズのスーちゃんこと田中好子さんの絵が一番、じょうずだと思いました。きっと、鶴太郎さんの跡継ぎになることでしょう(笑)。それにしても、墨彩画っていいですね。スーちゃんが先生ならすぐ習いにいきたいです。

五月みどりさんの絵も気に入りました。ご自分をモデルにしているのではないかと思うほど、画中の女性はみどりさんに似ていました。二科展入選作もありました。ボクがとくに気に入ったのは”裸婦”です。これも、きっとご自分をモデルにして描いたのだろうなと想像しました。でも、裸体を鏡に写しながら、絵筆をもつというのは、結構、大変だろうなと思いました(汗)。

あれ、藤原紀香さんの写真がなかったけど、と思いながら、出口を出ると、その向こうに小部屋があって、そこが展示室になっいました。「世界の子供たちの笑顔に会う旅を続けています。それぞれの歴史や文化が違う中、抱えている現実それでも抱いてる夢や希望を見続ける瞳・・日本の皆さんに伝え続けます」というメッセージと共に、アフガニスタンや東チモールの子供たちの写真がたくさん展示されていました。それぞれの写真から、紀香さんのやさしい、あたたかい視線を感じとることができました。

この展覧会は、世界で飢餓や貧困に苦しむ子供たちを救おうというメッセージを伝えるためのものであり、FNSのチャリティ・キャンペーンの一環でもあるそうです。そういう意味でも、ここにきて、良かったと思いました。来年1月8日まで開催しています。

鶴太郎さんと紀香さんの作品の、絵はがきをいくつか買って(椿の絵はなくて残念でしたが)、外に出ると、上野の森には、もう夕暮れがせまっていました。





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お日様の観覧車

2007-12-26 09:27:17 | Weblog
クリスマスの翌朝、目を醒ますと、東の空がもう明るくなっていました。まだお日様は山の陰でしたが、空はもう、ひかりがいっぱいで、あおあおとしていましたお日様の出る前に、ボクは着替えて、丘の上の公園に向いました。

公園につくと、もうお日様は顔を出していました。ちょうど、観覧車のような形をした木の根もとあたりに出ていました。まるで、この前みた、みなとみらいの観覧車のイルミネーションみたいだなと思いました。いや、それよりも、もっと、もっと、きれいだなと思いました。



うしろを振り向くと、クリスマスイブの夕方、東の空にぽっかりで出ていた、まんまるお月様が、今朝は、ちょっと、いびつになって、眠そうな白い顔を出していました。夜のおつとめご苦労さまです、と、冬眠中の桜さんが声をかけていました。



ぼくの人生観覧車も、今日も、ゆっくりゆっくり回ってゆきます。
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北斎展 in 両国

2007-12-25 16:29:54 | Weblog
両国の江戸東京博物館で開催されている、”北斎展”を観てきました。オランダとフランスからのお里帰りの”知らなかった北斎”の作品が目玉ですが、”知ってる北斎”も多数展示され、北斎フアンには見逃せない展覧会です。

お里帰り作品はそれなりにもの珍しく、観させてもらいましたが、その多くは北斎工房作で、北斎のお弟子さんたちが描いたものでした。やはり、”知ってる北斎”の方により多くの時間をさいてしまいました。とくに、富嶽三十六景を中心とした風景画がやはり、ボクら素人の、目や心に馴染みます。それと、今回は鳥獣戯画をみてきたばかりのせいか、北斎漫画にも目を奪われました。さすがに、すばらしいデッサン力ですね。そしてイマジネーションがすごいです。

有名な風景画だけではなく、美人画でも、役者絵でも、風俗画でも、どの分野でも超一流なんだそうですね。これだけのデッサン力とイマジネーションがあれば、もう分野なんか関係ないのでしょうね。それに、作品の量が、生涯3万点だそうです。それも、どれもが一流。すごい、すごい、すごすぎ、ですね。ふと、あの人を思い出しました。大船(山崎)の登り窯で、織部、備前、信楽等、さまざまな陶芸品を、それも膨大な数、”生産”した北大路魯山人です。そのどれもが一流、加えて、書、襖絵、篆刻などの腕もはんぱじゃない、彼もまた、すごいデッサン力とイマジネーションをもった人だったのでしょう。

魯山人は個性がつよく、率直なものいい(悪口)をするので、回りの人に嫌われていたようです。あの、富本憲吉さえ、何ら進歩のない男だと罵倒されていました。文部省から提示された人間国宝も、そんなものいらんと、つっかえしたそうです。

北斎もきっとそういう人ではなかったのだろうかと、気になって、ちょっと調べてみました。調べたといっても、2年ほど前、東京国立博物館で開催された”北斎展”で買ったぶ厚い資料をめくっただけのことです。やっぱり、同業者には嫌われていたようです。でも、後世に残る仕事をする人は、生きているときは、回りからは、どうしようもないヤツだと思われるのが普通なのでしょうね。死んでから、評価が定まるのでしょう。

小林秀雄が、”無常という事”の中でこう述べています。”生きてる人間というものは、どうも仕方のない代物だな。・・・鑑賞にも観察にも堪えない。其処に行くと死んでしまった人間はたいしたものだ。何故、ああはっきりとしてくるんだろう。まさに人間の形をしているよ。してみると、生きている人間とは、人間になりつつある一種の動物かな”

見終わって、ボクは今回はぶ厚いカタログは買わず、その代わり、モナリザと並んで、世界で最も有名な作品ともいわれる、富嶽三十六景神奈川沖浪裏などの絵はがきを買いました。そして、隣りの、両国国技館に、くじで当った、初場所13日目の招待券をもらいに行き、その足で上野の森に向かいました。







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クリスマスイブですね

2007-12-24 18:04:38 | Weblog
海外の友からクリスマスカードも届き、今晩はいよいよクリスマスイブです。窓の外には、メリークリスマスと、満月がぽっかり、東の空に。



イブといっても、我が家では特別なことはしません。夕食は普段と変らず、煮魚と湯豆腐、その他です。ツリーもリースも、お飾りも皆無です。

で、お月さまも出てきたことだし、PC上だけでも、お飾りをしようかと考えました。ツリーは、おととい、歌舞伎座の帰りにみた、銀座の、ミキモトのクリスマスツリーと、丸ビル沿いの”フラワーファンタジー”(鉢植えの花で飾ったツリーをライトアップするのです)通りのツリーをアップすることにします。





ついでに、雪景色を。去年の乳頭温泉郷に行ったときのです。風邪をひきましたけど。



これで、日本の美の代表選手、”雪月花”そろい踏みです。

では、みなさん、メリークリスマス
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