気ままに

大船での気ままな生活日誌

よいお年を

2015-12-31 23:08:42 | Weblog

こんばんわ。いよいよ2015年もあと一時間余りとなりました。本年も、気ままな、拙ない本ブログに、ご訪問頂き、ありがとうございました。来年も、元気で遊びまくり、記事をひとつでも多く、書き残したいと思っております。来年もどうぞよろしくお願いします。

この写真は、鎌倉で一番、早く咲くという荏柄天神社の紅梅です。いくら早いといっても、年末とは。びっくりポンです。

背景が紅葉というのもびっくりポンです。年末にこの勢いです。

そうそう、鎌倉宮の河津桜にはもっとびっくりポンでした。前回調査では、鳥居の右側の木だけでしたが、今日は左側のも咲き始めていました!

2015年はびっくりぽんと五郎丸の時代でした。2016年は稀勢横綱昇進deうれしかポンと真田丸の時代になるでしょう。

必ず綱を締めて!

(荏柄天神社の大イチョウです↑)

紅白歌合戦、島津亜矢、出場。亜矢ちゃん!1月13日、県民ホール、行きます!(汗)


では。酔い(?)お年をお迎えください!

 

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大晦日 かまくら散歩

2015-12-31 18:22:00 | Weblog

大晦日の午後、ぶらりとかまくら散歩に出た。さて、何処へ行くか。ふと、頭に浮かんだのが、今年、お亡くなりになった原節子さんゆかりの浄妙寺。そうだ、これだ!と決めた。二週間ほど前に、訪ねたときには紅葉がまだ見頃だったし、蝋梅も花盛りだった。紅葉と蝋梅がどうなっているか、その確認もできる。

浄妙寺の受付は閉じられているが、門は開いていて、どうぞご自由にどうぞ、という雰囲気だった。本堂前に二種の蝋梅があるが、今回は素心蝋梅だけではなく蝋梅も咲いていた。もう、すっかりお寺は、初春になっていた。

近くの花塚にお参りした。あれ以来、ぼくは原節子塚と名付けている(汗)。

年末年始の休みに入っている茶室の横の石段を昇ると、いつも閉まっている門が開いている。その門の少し先に、原節子さんが住んでおられた家がある。その門の手前の紅葉が、まるで原節子さんを名残り惜しむように、まだ、真っ赤なもみじ葉をいっぱいつけていた。大晦日の紅葉なんて、生まれてはじめてみる!2015年の大晦日の紅葉、忘れないぞ。

石段をさらに登ると、洋館レストランとなるが、その向こうの山に椿の木がたくさんあり、それぞれ、山のように赤い花をつけていた。自生の薮椿だろうか。

そして、いつもは通れない門を出ると、すぐ横に長い石段があった。熊野神社への道だった。この辺りの鎮守様だと、案内板が教えてくれた。原節子さんもお正月に初詣りされたに違いないと思ったら、行かねばと、登りはじめた。うちの近くの青木神社の石段も長いが、それ以上で、引き返そうかと思ったくらい。最晩年の原節子さんでは無理だったかも。

お参りして、石段を降り、原節子さんのお住いの背の高い生垣の横を通り、大通りへ出た。

竹の寺にも寄ったが、そこは門も閉めていて、境内に入れないようになっていた。そこから、静かな裏道を抜けて、宝戒寺まで歩いた。本堂の中に入ると、いつもと違って、観音さまや十六羅漢などの軸装の仏画がたくさん飾られていた。美術館に入ったようだった。ここは高倉健さんゆかりの寺であるが、没後も名前入りのお供物札が今も架かっている。

境内のむくろじゅ(無患子)の大木がいっぱい実をつけていた。黒い種子は、お正月の羽根つきの玉に利用される。

そこから、10分も歩けば、本覚寺だ。もうすっかり正月夷の準備は出来ていた。人がまったくいない夷飾りの風景は、今しか撮れない。

お地蔵さんもお正月装束で。

駅前のおんめさまの氷室雪月花がもう咲いているのには、びっくりぽんだった。

2015年のラスト散歩は、なかなか実り多いものであった。

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2015年美術展 美女ベスト10

2015-12-31 10:28:36 | Weblog

おはようございます。いよいよ、2015年もあと1日となりました。さて、大晦日恒例の(笑)、今年の美術展の作品に描かれた美人コンテスト、”2015年美術展/美女ベスト10”を発表したいと思います。どうぞご笑覧ください。

2015年美術展 美女ベスト10

第1位 ティツィアーノ 鏡の前の女 (国立新美術館)

 

第2位 村上華岳 裸婦図 (村上華岳/京都画壇の画家たち/山種美術館)

第3位 グエルチーノ  スザンナと老人たち (グエルチーノ展/国立西洋美術館)


第4位 ルノワール アンリオ夫人 (ワシントンナショナルギャラリー展/三菱一号館)


第5位 上村松園 男舞之図(ホテルオークラ秘蔵の名品/アートコレクション展)


第6位 ホイッスラー 白のシンフォニー No.2:小さなホワイト・ガール (ホイッスラー展/横浜美術館)

第7位 フェルメール 水差しをもつ女 フェルメールとレンブラント展/京都市美術館)


第8位 ヴェルトムラー エミリー・ネラクの肖像(ボルドー展/国立西洋美術館)

第9位 清代公主像(中国宮廷の女性たち/松濤美術館)

第10位 藤島武二 黒扇 (コレクション展 ベスト・オブ・ザ・ベスト /ブリヂストン美術館)

。。。。。

惜しくも、選外となりましたが、候補に挙がっていた美女を紹介します。ベスト1になってもおかしくない美女ばかりです。

ボッティチェリ ヴィーナス (ボッティチェリとルネサンス展/BUNKAMURA)



北野恒富 浴後 (京都市美術館名品展/平塚市美術館)

暁斎 地獄太夫 がいこつの遊戯ヲゆめに見る図(画鬼暁斎/三菱一号館)


テオ・ファン・レイセルベルへ マリア・セート、後のアンリ・ヴァン・ド・ヴェルド夫人(新印象派展/都美)

春信 やつし芦葉達磨(春信一番・写楽二番/三井記念美術館)

フェルメール帰属 聖プラクセデス (国立西洋美術館)

以下の子たちは年齢制限でシニア大会には入れませんでした。将来有望な美女です。

ルノワール 幼年期 (山形美術館常設展)

町田久美 千歳飴 (ペコちゃん展/平塚市美術館)

さあ、2015年もあとわずか。ペコちゃんのように、しっかり遊ばねば(汗)。

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築地市場 最後の歳末風景

2015-12-30 22:58:19 | Weblog

おばんです。一眠りしたら、ありゃま、もう10時過ぎ。なんとかこの記事を仕上げておかねばと老体に鞭打ってパソコンの前に(汗)。

考えてみれば、築地市場は来年に移転するわけだから、今年が最後の歳末だと思い始めたら、どうしても訪ねてみたくなった。お墓参りを済ませて、丸ビルのベトナムフレンチのお店で、ランチを一緒に食べていた家内は、わたしはいいわ、と言うので一人で出掛けた。そういえば、もう、5,6年ほど行っていなかった。

日比谷線の築地駅で降り、築地本願寺を横にみて(前日のテレビで、この寺を建てるために、広大な浅瀬が埋め立てられ、市場も出来たと言っていた)、新大橋通りを進むと、晴海通りとの交差点に出る。そこから築地場外市場が始まる。ここは移転しないことが決まっている。ものすごい人出。アメ横といい勝負。

場外市場をぶらつく、というか、押されて進む(汗)。小さなお店が連なっている。どこも人だかり。


そうだ、テリー伊藤の実家が卵焼き屋さんだったっけ。それを買って行こうとお店に行ったら・・・

ななんと、もう売り切れ!

あんまり混み合っているので、大通りに出て、築地市場に向かった。途中、柳の並木があまりにきれいなので、ついカメラを向けた。

そのすぐ先が、築地市場入口。”平成28年11月7日豊洲市場開場”の看板もみえる。

正門から場内へ。そして、人気の魚河岸横丁へ。一度、ここでお寿司を食べてみたいと思っているが、まだ実現していない。是非、移転前には家内と一緒に。買い物をしたり、食事をしたりするお店が、なんと140軒もあるという。ただ、ここは本来、市場に仕入れにくるプロたちのためのお店で、一般客にも開放している。人気のお店には長い行列が。

場外市場で卵焼きが買えなかったので、7号館の丸高で買う。

↓突き当たりの水神社通りに並ぶお店。初めてここにお店を出したという吉野家もある。

そして、いよいよ、市場へ。ここまで潜入したことはなかった。でも、これが、最後の年末の築地市場と思えば、みるものすべてが愛おしいでんがな(汗)

この向こうは、もう隅田川。勝鬨橋。歳末最後の築地市場(くどいがな)をみて勝どきをあげた。

波除(なみよけ)神社の天井獅子とお歯黒獅子を拝んで、築地市場をあとにした。そこから、晴海通りを銀座まで歩いて、いろいろ面白いものを見たが、時間切れで、ここで、終了といたしまする。

そうそう、最後に菩提寺のお地蔵さんの、掃いての掃いても掃き切れない姿、今のおのれの姿(汗)を紹介して、おやすみなさいにいたしまする。

 

 




 

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ぼくの2015年美術展ベスト10

2015-12-30 09:37:24 | Weblog

おはようございます。2015年も、残すところ、今日30日を含め、二日となりました。毎年恒例のぼくの2015年美術展ベスト10の選考がようやく終わりましたので、発表したいと思います。ベスト4はわりと早めに決まりましたが、そのほかは難航しました。でも決めるときは、えいっ!とやるしかない(笑)。そのとき、ぼくの大好きな作品が出ていたり、美術展全体の流れや雰囲気が気に入ったりしたものが上位にきています。まさに、マイベスト10です。琳派400年ということで、関連の展覧会が三つも入ったことが、今年の特長でしょうか。

美術展ベスト10

第1位 「燕子花と紅白梅」 光琳アート/光琳と現代美術 (MOA)
第2位 国宝・一遍聖絵展(遊行寺、神奈川歴博、金沢文庫、東博) 
第3位 鳥獣戯画/京都高山寺の至宝(東博)
第4位 始皇帝と大兵馬俑(東博)
第5位 マルモッタン・モネ美術館・モネ展(都美)
第6位 ルーブル美術館展 (国立新美術館)
第7位  琳派/京を彩る (京博)
第8位 ボッティチェリとルネサンス/フィレンツェの富と美(BUNKAMURA)
第9位  燕子花と紅白梅/光琳デザインの秘密(根津美術館)
第10位 ホイッスラー展(横浜美術館)

もう一人のぼくが選んだ、もうひとつのベスト10

第1位 月映/田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎 (東京ステーションギャラリー)

第2位 コレクション展 ベスト・オブ・ザ・ベスト (ブリヂストン美術館)
第3位  山形県立美術館常設展
第4位 岩手県立美術館常設展 
第5位 森田りえ子展 KAWAII/GITAI (日本橋三越) 
第6位 画家の詩、詩人の絵(平塚美術館)
第7位 スサノヲの到来(松濤美術館)
第8位 エリック・サテイとその時代展(BUNKAMURA)
第9位 神坂雪佳と山本太郎の仕事 (美術館えきKYOTO、京都)
第10位 みちのくの仏像展 (東博)
次点 棟方志功、萬鉄五郎に首ったけ (茅ヶ崎美術館)

捨てておけないベスト10

第1位 若冲と蕪村展 (サントリー美術館)
第2位 絵巻を愉しむ/をくり絵巻を中心に (三の丸尚蔵館) 
第3位 フェルメールとレンブラント展 (京都市美術館)
第4位 没後100年・五姓田義松/最後の天才(神奈川歴博)
第5位 春画展 (永青文庫)
第6位 フィラデルフィア美術館浮世絵名品展 春信一番/写楽二番 (三井記念美術館)
第7位 村上隆の五百羅漢図展(森美術館)
第8位 グエルチーノ展/よみがえるバロックの画家(国立西洋美術館)
第9位 ワシントンナショナルギャラリー展(三菱一号館)
第10位 RINPA IMAGE (京都国立近代美術館)

まだまだあるぞベスト10+α

画鬼暁斎展 (三菱一号館美術館)

伝説の洋画家たち(東京都美術館)
金銀の系譜/宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界(静嘉堂文庫美術館)
岩佐又兵衛 山中常盤物語絵巻(MOA)
レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展 (京都文化会館)
国宝・曜変天目茶碗と日本の美/藤田美術館(サントリー美術館)
中国宮廷の女性たち/麗しき日々への想い/北京芸術博物館所蔵名品展(松濤美術館)
村上華岳/京都画壇の画家たち (山種美術館)
秘蔵の名品/アートコレクション(ホテルオークラ)
中島清之/日本画の迷宮(横浜美術館)
ダブルインパクト展(芸大美術館)
前田青邨と日本美術院展(山種美術館)
片岡球子展(東京国立近代美術館)
鈴木信太郎展(横浜そごう美術館)
ペコちゃん展(平塚美術館)

文学展・科学展・写真展あわせてベスト10

第1位 生命大躍進展(科博)
第2位 谷崎潤一郎展/絢爛たる物語世界(神奈川近代文学館)
第3位 大アマゾン展 (科博)
第4位 柳田國男展 (神奈川近代文学館)
第5位 キャプテン・クック探検航海とバンクス花譜集展(BUNKAMURA
第6位 山崎豊子展 (日本橋高島屋)
第7位 銀の匙の作家・中勘助展(神奈川近代文学館)
第8位 岩合光昭の世界ネコ歩き展(日本橋三越)
第9位 報道写真展”わが街・ヨコハマのあゆみ(横浜高島屋)
第10位 
ウルトラ植物博覧会(ポーラ・ミュージアム・アネックス)
次点  世界のヒョウタン展(科博)

。。。。。

光琳アート/光琳と現代美術 紅白梅図屏風(MOA美術館)と燕子花図屏風(根津美術館)が向かい合っている景色は感動的だった。なんと、同時展示は1959年4月以来、56年振りという。さらに光琳100年忌、200年忌の作品から現代作家の光琳アートへ。近来にない素敵な展覧会だった。 

国宝一遍聖絵 全12巻の展示が遊行寺宝物館で始まり、その後、4巻づつ、遊行寺、神奈川歴博、金沢文庫そして、連携企画の東博で第七巻展示。以上3+1館を地元の利を生かし、完全制覇。さすが、国宝中の国宝。風景画としても人物画としても素晴らしい絵巻であった。全国行脚する一遍上人の生涯物語も面白い。今年中に本ブログでミニ絵巻をつくる予定だったが、あと二日ではとても無理で、断念せざるをえない(大汗)。

鳥獣戯画/京都高山寺の至宝 初日に見に行った。修復なった鳥獣戯画の甲乙丙丁巻を観るのも楽しみだったが、よりみたかったのが、”明恵上人像(樹上坐禅像)”と明恵上人が亡くなるまで肌身離さずもっていたという”仏眼仏母像”の二つの国宝だった。白洲正子の本も参照にしながらの見学で、大満足した。その後、京都の高山寺を訪ねた。そこでも、明恵上人像(複製)や仏眼仏母像、上人が愛した子犬像もみた。

 

始皇帝と大兵馬俑

マルモッタン・モネ美術館・モネ展

今年も、こうして、たくさんの展覧会をみることができたのも、健康であればこそ。あそびの神様に感謝したいと思います。

 

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肉筆浮世絵/美の競艶

2015-12-29 18:36:17 | Weblog

上野の森美術館で開催されているシカゴ・ウェストンコレクション展、肉筆浮世絵/美の競艶をだいぶ前に観に行っているが、そのレポをしていないことに気付いた。今年中に載せておかないと、今、選考中の、ぼくの選んだ美術展ベスト10の候補にもなれない(爆)。それでは不公平なので、何とか記事にしておこうと思う。

シカゴの日本美術収集家ロジャー・ウェストン氏が蒐集した、肉筆浮世絵ばかり、約130点が日本で初公開されている。版画と違って、肉筆画だからこれ1枚だけ。だから、ほとんどの人は、はじめて目にするものばかり。でも、どこかで見たようなと、いうような感じを受けるのは、版画と同様なモチーフが使われているから。

勝川春章、喜多川歌麿、歌川豊国、葛飾北斎、河鍋暁斎など50人を超える絵師たちによる多彩な作品を通して、江戸初期から明治にいたるまでの肉筆浮世絵の流れを知ることができる、またとない機会です。ウェストンコレクションの優品が日本に里帰りし初公開される本展で、華やかな美人たちの競艶をぜひお楽しみください。という案内。

では、美人の競艶を、ちらしから抜きだして、ご覧いただきましょう。

びじょびじょでびっくりぽんですね。

以下の章立てになっています。
第1章 上方で展開した浮世の絵: 寛文年間の立姿美人図など。
第2章 浮世絵の確立、江戸での開花: 元禄年間の菱川師宣ら
第3章 浮世絵諸画派の確立と京都西川祐信の活動: 宝永、享保年間などの西川祐信宮川長春、奥村政信など。
第4章 錦絵の完成から黄金時代: 寛政年間などの勝川春章、喜多川歌麿、鳥文斎栄之など。
第5章 百花繚乱・幕末の浮世絵界: 歌川豊国、歌川国貞、葛飾北斎、溪斎英泉など
第6章 上方の復活: 月岡雪鼎、祇園井特
第7章 近代の中で: 豊原国周、河鍋暁斎、小林清親

さて、今年も残すところ、あと2日となりました。冒頭で述べた、ベスト10の選考を何とか、明日(30日)中に仕上げて、ご報告したいと思います。暇のはずなのに、ああ、忙しい(汗)。

 

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まぼろしの翼/島谷晃展

2015-12-29 08:37:46 | Weblog

今年の展覧会納めは先日訪ねた、地元、鎌倉の鏑木清方記念美術館で決まりと思っていたが、そのあと、茅ヶ崎美術館へ行ってしまった。義理を欠いてしまったが(笑)、隠しておくわけにはいかないのでレポすることにする。島谷晃展。ぼくの知らない画家であったが、描かれている絵が、ぼくの好きなフクロウと人間の顔の一部が合体したような絵が多く、気に入った。不思議な雰囲気を醸しだしていて、面白くみさせてもらった。

もともとフクロウは鳥類の中では、一番、人間の顔に近いし、とくに目はそっくりだ。それに、向こうも人間のことを同類と思っているらしく、怖がらないし、目をみつめて、何か語りかけているようだ。最近、鎌倉小町にフクロウの森に行ってきて、そう感じた。そこのフクロウが可愛いので、ときどき、本ブログの、おやすみ記事に登場させている。

島谷(しばらく谷と勘違いしていた;汗)は藤沢の片瀬に生まれ育った。鳥が好きだから、酉年かと思ったら、1943年生まれで、酉年ではなく羊年だが、翼を広げて、オランダ、アメリカ、南米など世界各地を飛び回り、作品を制作し、発表してきたそうだ。惜しくも、急逝し、今回、没5年を機に、ここ湘南から世界にはばたいたアーチストの展覧会が開催されるに至った。

アクリル画、リトグラフ、銅版画等の平面作品だけではなく、壁画、天井画などの作品もあるとのこと。鎌倉の西念寺の天井画も島谷作の鳳凰の絵らしい。近くなので、ぜひ見て来よう。

では、ちらしから、幻想的というか、不思議な”ふくろう人間”の絵を抜き取って、ご紹介します。輝く、島谷ワールド。

ついでながら、鎌倉小町の本物のフクロウさんにもご登場ねがいます。

同時に、藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町美術展 『絵はがきになった湘南の風景』が開催されている。著名な文人、画家らが結核治療に来られていた茅ヶ崎の南湖院や文人旅館と知られる鵠沼の東屋旅館などの在りし日の姿をみることができる。もちろん観光名所、江の島も。

今年最後の(たぶん)、楽しい展覧会だった。

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年末も休まない水族館

2015-12-28 22:48:07 | Weblog

年末も28日となると、どこの美術館も図書館もお休みに入る。水族館も休みかなと思って、ちょっと、えのすい(新江ノ島水族館)に寄ってみたら、とんでもない。冬休みに入った子供たちで大賑わい。お正月も休まないらしい。

8000匹のイワシの大群が泳ぐ大水槽。イワシの大群はどこでしょうか?

↓イワシの大群だけを撮ってみました。変幻自在。これだけ見てても飽きません。

↓さて、私は誰でしょう?

↑尻焼烏賊(シリヤケイカ)です。胴のうしろから赤褐色の液を分泌するので、この名がついたそうです。イカんなあ。

↓私は誰でしょう?

↑松毬魚(マツカサウオ)です。ナットク!たしかにマツカサでんがな。

↓イルカはいるか?いました。今日も素晴らしい芸をみせてくれましたよ。

横っ飛びも

垂直跳びも

ひねりも

えのすいはスター揃い!

では、みなさん、おやすみなさい。めがねもちのうお 寝るときは眼鏡をはずしてね。





 

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玉三郎&七之助 重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

2015-12-28 08:26:16 | Weblog

玉三郎はだいぶ前からのフアンだが、最近、若手の七之助の女っぷりにも気が惹かれる(汗)。この二人が同時出演する演目が、重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)で、楽しみにしていた。玉三郎は、小町桜と呼ばれる桜の精を、七之助は小野小町姫を演ずる。期待通り、妖艶で、見事な女っぷりでしたよ。

これは初演が江戸中期の天明時代(1781~1789)だそうで、この頃は江戸の人々も余裕のある暮らしをしていて、歌舞伎もおおらかな雰囲気をもつ演目が生まれ、”天明歌舞伎”と呼ばれていた。”関の扉”にもその雰囲気が感じられるとのことだ。
もともと常磐津屈指の大曲だったが、竹本と常磐津の掛け合いの曲に改めた新演出の舞踊劇になっている。

幕が開くと、雪景色の逢坂山を背景に、中央に満開の桜の古木が立つ。春に雪が降ったのか、それとも、桜の狂い咲きか(笑)。小町桜と呼ばれているが、その由来は、この桜を愛していた先帝が崩御してから、色が薄墨になったのだが、小野小町がこれを詠ってからのち、また元の艶やかな色に戻ったのでその名がある。

そこに関所があり、関守の関兵衛、実は大伴黒主(松緑)と良峯少将宗貞(松也)が人目を忍んでわび住まいをしている。そこへ、三井寺への参拝途中の小野小町姫(七之助)が通りかかる。実は、小町姫は宗貞と恋仲で、久し振りの再会に喜ぶ。関兵衛は、二人の恋のなれそめを聞きたがる。しかたなく話をしている途中、関兵衛の懐から割符と勘合の印が落ちる。また、鷹が握ってきた片袖の血文字から弟の安貞が命を落としたことを知る。それらから、宗貞は関兵衛の素姓を怪しみ、小町姫を都に向かわす。

夜が更けて、関兵衛が大盃で酒をのむうち、盃にうつる星影が。それは、桜の古木を切って、護摩木にすれば(国家転覆の)大河成就ができるという星相であった。そこで櫻木を斧で切ろうとすると、幹の内にうつくしい女の姿が現れる。

その女は黒墨(玉三郎)と名乗り、関兵衛に会いに来たという。話の途中、先の片袖をみて、安貞の死を知り、涙にくれる。関兵衛が質すと、自分は、かって安貞と契を結んだ桜の精だと明かす。関兵衛も、大伴黒主であることを述べる。そこで、二人の立ち廻りがはじまり、なおも対峙するのであった。

傾城黒墨実は桜の精(玉三郎)

小野小町姫(七之助)

関兵衛、実は大伴黒主(松緑)

良峯少将宗貞(松也)

久し振りの再会を喜ぶ七之助と松也↓

七之助、松緑、松也↓

桜の幹に現れる玉三郎↓

桜の精であることを明かす玉三郎↓

フィナーレ 対峙する玉三郎と松緑

今年の歌舞伎見物は12月千穐楽に玉三郎と七之助で締めた。めでたし、めでたし。さて、お正月はどれにしようか。

 

 

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十二月大歌舞伎千穐楽 赤い陣羽織

2015-12-27 18:02:50 | Weblog

考えてみれば、千穐楽に歌舞伎をみたのは初めてかもしれない。それも、その年の締めの12月に。思い出に残る観劇となってカンゲキした。今回も予約をとらず、4階幕見席で、昼の部の二つの演目を楽しんだ。まずは、赤い陣羽織から。

赤い陣羽織

これは”夕鶴”などで有名な木下順二の原作で、演出は玉三郎。自身が平成6年の”夕鶴”のつうを演じ、木下戯曲の素晴らしさを知ったそうだ。脚本には、時は”ある時”/所は”ある所”で、特定の時代にとらわれない、自由な装置や扮装や演出が望ましいという作者の指示書きがあるとのこと。演出家の腕のみせどころですね。

ひとことで言うと、ほのぼのした夫婦愛の物語。ある村に赤い陣羽織をつけた、いばったお代官がいた。また、お代官にそっくりなお百姓さんのおやじと美人で気立てのよい女房が仲良く暮らしていた。そこへ、お代官が女房にちょっかいを出そうと画策する。まず、おやじを庄屋さんの家に閉じ込め、女房が一人になったところに忍び込む。ようやっと庄屋から逃げ出してきたおやじが家に戻ると、そこには赤い陣羽織が脱ぎ捨ててある。実は女房はすでに逃げているのだが、手籠めのされていると勘違いし、仕返しを考える。そうだ、この赤い陣羽織をつけて、お屋敷に行き、お代官の奥方を手籠めに、と夜道を急ぐのだった。だが、お代官の奥方がしっかりもので、事情を知り、最後はお代官が奥さんにとっちめられ、めでたしめでたしという、ほっこりしたお芝居。

玉三郎が選んだ役者さんもぴったりこん。

お代官:中車
お代官のこぶん:亀寿
女房:児太郎
お代官の奥方:吉弥
おやじ:門之助

お代官:中車

おやじ:門之助

女房:児太郎

仲睦まじいおやじと女房

女房にちょっかいを出すお代官

お代官の赤い陣羽織を着てお屋敷にやってきた、おやじ。奥方の前で女房から詳しい事情を聞く。

おやじにはおとがめもなく、お代官には強いおとがめが奥方から。一件落着、めでたし、めでたし。

千穐楽には、客席に役者さんが来られ、おひねりを蒔くのですね。四階席にはとても届きませんでしたが、その光景をみただけで十分。

玉三郎出演の重恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)は、次回に紹介します。

 

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