気ままに

大船での気ままな生活日誌

6月30日は白菜記念日

2014-06-30 18:45:21 | Weblog

俵万智さんは、この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日と詠ったけど、ぼくも、まねして、翠玉白菜はやっぱりいいねと僕が思ったから6月30日は白菜記念日と詠った(汗)。

超人気の白菜姫がいる7月7日までは、休館日の月曜日も特別公開しているので、この日が穴場と思い、朝早くから出掛けた。前回は200分待ちであきらめているから、今回は120分までは許容範囲にしようと思っていた。9時半頃、トーハクに到着。さて、待ち時間は!なんと140分!迷うところだが、ここは一番、20分おまけで、最後尾につけようと決心した。もうこの日を逃したら、きっと、モナリザがそうだったとように、ぼくの生きている間に東京で白菜姫を見ることはないだろう。多少の苦痛は、いたしかたがない。

最後尾は、すでに表慶館を通り過ぎて、ぐるっと回っていた。でも並び始めると、あまり間隔を置かずに、列が動くので、たちまち、表慶館の前に来て、そのうち、テント内の通路に入る。本を読みながらということもあり、そう苦痛を覚えないで、本館の最終コーナーに入って行った。その部屋からは、大きな窓を通して、隣りの部屋の、光り輝く白菜姫をみることができる。わくわくしてくる。

 

さあ、みなさん、お入りください。一列目は歩きながら鑑賞してください、そこを出てからの二列目からでも十分、見えますので、じっくり見たい方はそちらでどうぞ、とアナウンスがある。白菜姫とは二年振りの再会。台北でみたときより輝いてみえる。白菜の葉の白い部分は純白だし、上部の緑色も緑中の緑というか、輝く緑。それに、キリギリスとイナゴがとまっている。自然のままの色の翡翠に彫刻を施したというのだから、すごい。これになるために生まれてきたような稀な色遣いの翡翠石と稀代の彫刻家が出会った、奇跡の作品だ。枠の外の二列目でしばらくみつめていた。

これで4度目の対面となるが、そのたびに印象が違う。いつも新鮮!小さくみえたり、大きくみえたり。食べたくなったり、かみつきたくなったり(汗)。

ステキな白菜記念日でした。お祝いに、トーハクのレストランで台湾ビールと白菜じゃなくて茄子の入ったパスタをいただく。

上野駅でも白菜姫人気に便乗(笑)

平成館の本展は二度目で、ゆとりをもって鑑賞。感想文はそのうち。

そうそう、僕が帰る、午後3時半頃の待ち時間は90分でしたよ。


行ってよかった!さあ、これから、晩酌!白菜の浅漬けをつまみに飲むぞ(汗)。

 

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熱海のジャカランダ

2014-06-29 22:37:21 | Weblog

おばんでございます。横須賀の、満開のジャカランダを見た翌日、熱海のジャカランダを見に行ってきました(汗)。

お蔭さまで、ごらんのように、見事なジャカランダの花をみることができました。

国道沿いのジャカランダ並木のひとつ。

熱海のサンビーチも早や、花盛り(笑)。

今回は二年ぶりの熱海のジャカランダ。そのときは、お宮の松の前の”お宮緑地リニューアルジャカランダ事業”が始まっているところだった。

それが完成していて、ジャカランダの若木が揃い、皆、花を咲かせていた。




貫一とお宮も、完成を喜んでいた。

熱海の芸妓さんも喜んでいた。

熱海のわんこも喜んでいた。

熱海のイカはイカれていた

熱海のバスはうかれていた。

熱海の盛岡冷麺にはおどろいた。そうだ、まだ盛岡旅行記は途中であった。明日は書かねば。冷麺は、是非にと思っていたのに、食べそこなったことを思い出した。

糸川のブーゲンビリアの向こうに昨日、鎌倉で見たルリマツリをみることができたのは嬉しいことであった。

そうだ、もう七夕だ。ああ忙しい。

熱海の海はきらきら輝いていた。MOA美術館より初島を望む。




 

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ネジバナ満開 報国寺&浄妙寺

2014-06-29 07:23:24 | Weblog

おはようございます。昨日のジャカランダとルリマツリの見事な咲きっぷりには感動しましたが、そのあと訪ねた、鎌倉の報国寺&浄妙寺のネジバナにも感激。

毎年のように訪ねる浄妙寺本堂前のネジバナ群生コーナー。ここしかないと思っていたが、なんと、お隣りの竹の寺、報国寺にも、りっぱなネジバナ苑があるのをひと月前に見つけた。10年余り、全く気付かなかった。それで、まず、そこから先に訪ねた。苔の道を登って、本堂前の四角い芝コーナー。あっ!と声を上げた。ピンク色のネジバナが咲きそろっているではないか。それも、浄妙寺のより、密生して、どれも元気が良い。す、すんばらしい、としばらく眺めていた。土曜日だったから観光客も多かったが、あら、ネジバナね!と言いながら、ちらりとみていく人ばかり。中には草が生えてるわね、と冷たい人も(ガーン)。僕のようにカメラを構えている人は一人もいない(汗)。

報国寺

矢印の先がネジバナコーナー

近づいてみましょう

どうです!素晴らしいでしょ。

苔も紫陽花も見頃の竹の寺

そして、浄妙寺。

芝の部分がネジバナ苑。

ここは近寄れるので、こんなアングルも。

大満足!

あたいも大満足!美女に撫でられて。モモちゃん、相変わらず眠り姫!

ネジバナと同じランの仲間のセッコクがまだ咲いていた。

アナベルが真っ盛りだった。

すばらしいお花見の一日だった。今日も、ジャカランダのお花見に、熱海まで出掛けることにしました(汗)。では、行ってきます。

 

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お見事! 横須賀のジャカランダ 鎌倉のルリマツリ

2014-06-28 18:59:21 | Weblog

今日は素晴らしい一日だった。何故って、午後の散歩のお目当ての、神奈川歯科大構内のジャカランダと、八幡さま脇の二階家のお宅のルリマツリの咲きっぷりが、これまでみたことがないほど、見事だったんだもの。

まず、横須賀のジャカランダ!

ジャカランダの花はめったにみられないんですよ。ぼくが最初にこの花を観たのは、10年ほど前にイタリアのシチリア島を巡っているとき。青紫色の花を枝いっぱいに咲かせている木をいくつも見つけ、その美しさにびっくりした。その木の名がジャカランダだと教えてもらった。そして、5年ほど前、熱海の糸川沿いの熱海桜を見学したあと、海辺で、この木が並んでいるのを見つけた。そして、花の時期にも訪ねた。鎌倉にも以前、女優の内藤洋子さんの実家の庭にあったが、今はなく、この近くでは、ぼくの知っている限りここしかないノダ。

この木について、詳しく知りたい方はこれをどうぞ。ハワイでは日系人がハワイ桜と呼んでるそうですよ。アルゼンチンでは国花とのこと。

花はこういうふうに咲く。

散るハワイサクラもうつくしい。



神奈川歯科大。守衛さんに許可章をもらってから構内に入ります。

三笠公園の隣りです。戦艦三笠、坂の上の雲。

そして、鎌倉のルリマツリ。どうです、見事でしょ!

八幡さまの彼岸花の咲く土塁の道です。

さらに、いいものを観たのですが、それは明朝にでも。お楽しみに!

 

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一本刀土俵入り 猿之助&中車

2014-06-28 10:04:35 | Weblog

 家から、ぶらりと歩いて、歌舞伎見物にいけるなんて最高。そんな日が年に一、二度ある。一昨日がそうだった。演目は是非、観たかった、”一本刀土俵入り”。そして、お蔦には猿之助、駒形茂兵衛に中車いう豪華版。それに舞台装置も楽しみだった。

この芝居、小村雪岱の関わりが深い。まず、原作が長谷川伸の戯曲。その装幀を担当したのが雪岱。

そして、歌舞伎座の舞台装置も雪岱が担当。今回の舞台もほとんど、雪岱版といっていいくらい。では、その雪岱舞台をつかって、思い出してみよう。

序幕第一場 取手の宿 安孫子屋の前


店の前では、この辺りのやくざの子分、弥七(猿四郎)が若い夫婦にいちゃもんつけて騒ぎ立てている。そこに、関取を夢みて、一旦はお払い箱になった江戸の相撲部屋に再入門しようと、通りかかる茂兵衛。弥七がこんどは茂兵衛にからむ。騒ぎに気付き、二階から顔を出す、酌婦のお蔦。そして、盃洗の水を弥七にかける。怒った弥七も、親分の惚れた女に手を出すわけにはいかない。茂兵衛をこづくが、一文なしで、腹ペコでふらふらしていても、相撲取り。頭突きでどすんと一発かます。弥七は腹を痛めてすごすごと引く。

舞台は茂兵衛とお蔦の二人だけになる。ぽつり、ぽつりと身の上話しがはじまる。身寄りはなく、いつか横綱になって、上州の、おっ母さんの墓前で晴れの土俵入りをしたいという茂兵衛。越中八尾の出、お蔦、しんみりして、おわら節をくちづさむ。そして、立ち去ろうとする茂兵衛に、ありったけの金と櫛、かんざしまで渡し、立派な相撲取りになっておくれよ、と励ます。おねいさんに頂いた恩は一生忘れません、と何度も何度もお辞儀をして立ち去る茂兵衛。

(三代目猿之助と七代目中村芝翫のとき)

途中は省いて、10年が経過する。大詰 お蔦の家

お蔦と小さな娘が荒れ果てた小屋に住んでいる。そこへ、いかさまをしてやくざに追われている旦那、辰三郎(市川門の助)が何年か振りに帰ってくる。ここを離れて、今度こそ一緒に暮らそうという辰三郎。そこに現れたのは、近くを通りかかり、お蔦を探していた股旅姿の茂兵衛だった。小屋から聞こえてくるおわら節に、お蔦の住む家だと知ったのだった。しかし、お蔦は茂兵衛を思い出すことができない。思い出さないで結構でござんす、むしろその方がありがたい、その時のお礼にと金包みを置いて帰っていく。

そこへ、追手がやって来る。しかし、駆け付けた茂兵衛がたちまち相撲の技で片付けてくれる。それをみて、あ、あのときの、と思いだすお蔦だった。早くお逃げなせい、あとは、わっしが見張っている、と送り出す。

何度も礼を言いながら立ち去るお蔦。

感慨深くつぶやく駒形茂兵衛。
これが十年前に櫛、かんざし、巾着ぐるみ意見をもらった姐さんにせめて見てもらう駒形の、しがねぇ姿の横綱の土俵入りでござんす

。。。。。。

三波春夫の歌で感動をもう一度(爆)。今なら、島津亜矢の歌唱でききたい!

一本刀土俵入り

作詞:藤田まさと
作曲:春川一夫

千両万両 積んだとて
銭じゃ買えない 人ごころ
受けた情の 数々に
上州子鴉 泣いて居ります
泣いて居ります この通り

(セリフ)
わしゃア姐さんのようないい人に、
めぐり逢ったのは初めてだ、
はい、はい、きっと成ります。
横綱になった姿を姐さんに見て貰います。
そしてなア、わしゃ、死んだおっ母さんの
御墓の前で立派な土俵入りがしたい……。

野暮な浮世の うら表
教えこまれて 一昔
夢でござんす なにもかも
角力(すもう)修業も 今じゃ日蔭の
今じゃ日蔭の 三度笠

(せりふ)
角力にゃなれず、やくざになって
尋ねて見りゃこの始末。
さァ、姐さん、この金持って、
早くお行きなせえまし。飛ぶにぁ今が汐時だ。
後はあっしが 引受けました。
さァ、早く 早く 行きなさいまし。
ああ、もし、お蔦さん。
親子三人、何時までも 仲良く御暮しなさんせ。
十年前に 櫛、笄、巾着ぐるみ、
意見を貰った 姐はんへ、
せめて見て貰う駒形の
しがねぇ姿の 土俵入りでござんす。

御恩返しの 真似ごとは
取手(とって)宿場の 仁義沙汰
御覧下され お蔦さん
せめて茂兵衛の 花の手数(でず)入り
花の手数入り 土俵入り

猿之助のお蔦 女形もじょうず。おわら節もしんみり。おわら風の盆、また行きたくなってしまった。

中車の駒形茂兵衛 股旅姿も堂に入ってた。

大ホール三階席まで満席。さすが!


 

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白菜姫 なんと200分待ち

2014-06-27 23:42:24 | Weblog

こんばんわ。今日、白菜姫に会いに行ってきました。トーハクに到着したのは、10時10分くらいだったでしょうか。門前の表示にびっくり!台北故宮博物院展の、本館で別展示の白菜姫こと翡玉白菜の待ち時間が、なななんと、200分!200分といえば、3時間を超えて、さらに20分!

2時間は、覚悟していたけど、そこまでとは!平日であるのに、考えが甘かった!でも、心の奥底に、待ち時間3時間を超えるような、長蛇の列をみて、うしししとワラってみたい気持ちも少しはあった(爆)。

どんな長蛇の列かというと!こんな列!

これだけで驚いてはいけない。この列が、なんと表慶館の中に入って、それは、そこだけでは済まず、なんと、また出て来て、法隆寺館につづく道にまで最後尾が!こんな列は今までみたことがない。これを観るだけで、白菜姫を観るのと同じくらいの価値がある(汗)!

この後につける勇気はない。ぼくは平成館の、故宮博物院展に向かう。ここは、待ち時間ゼロ!ゆっくりと極上の展示物を鑑賞。ひとのゆく裏に道あり花の山であった。汝窯の青磁が四つもあったりして、大感激!詳しいことはのちほど。

さて、この大行列が午後4時も過ぎれば、なんとかなるだろうと、一旦、外に出て、時間をつぶして、でなくて時間を楽しんで、戻ってきたが、4時半になっても、待ち時間は130分!いくらも減ってない。結局、あきらめて、帰ってきたのサ。

明日からの週末はこの2倍の混雑と考えていいでしょう。500分待ちとか!うしししし。

うしししし!

はくサブレも、うししし


八百屋お七も、うしししし

汝窯の青磁が東洋館でもみられます!川端康成旧蔵!日本でひとつと紹介があったが、安宅コレクションでひとつ、岡田美術館にもあった。三つはある!ふたつは偽物ということか(爆)。

南宋官窯の青磁も良かった。

これは、本館の常設。宮川香山作。

さて、もう一度、チャレンジ!いつ行ったらよいか!思案のしどころ。7月7日まで、休館日も特別公開しているらしい、そこが狙い目か。

 

 

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盛岡の近代建築 盛岡散歩#2

2014-06-27 07:54:12 | Weblog

 盛岡の街歩きで楽しいもののひとつ。近代建築がときどき目に入ってくること。弘前みたい。では、そのアルバムを。

まず、中津川沿いの紺屋町辺りから。

紺屋町番屋 盛岡市第五分団の番屋として使われていた大正期の木造洋風建築

ござ九 江戸末期、明治前期、末期と次々に建てられた豪商の館。保存建築物指定

岩手銀行中ノ橋支店 残念ながら現在補修中で、一部しか観られない。明治44年4月4日に竣工。東京駅を設計した辰野金吾の作品。国の重要文化財。


全景。市民に”赤れんが”の愛称で親しまれている。



 

盛岡信用金庫 本店(旧盛岡貯蓄銀行) 昭和2年竣工。保存建築物指定。 

 

旧九十銀行(現・もりおか啄木・賢治青春館) 明治43年完成。ロマネスク様式。国の重要文化財。

内部


金庫

岩手県公会堂 昭和2年竣工。日比谷公会堂、早大大隈講堂の設計者、佐藤功一の作品。そういえば、似てる。近代コンクリート建築の先駆けとのこと。 国登録 有形文化財(建造物)。

建物の脇に原敬元首相の胸像。桂浜の坂本竜馬像の本山白雲作。

現代建築も面白い。

岩手山をモチーフにした”もりおか歴史文化館”。岩手山は右稜線はなだらかだが、左側は不規則なので南部片富士と呼ばれている。屋根の両側をみて!

北上川の向こうに岩手山。たしかに。片富士。

(つづく)

今日は上野に偵察(汗)。白菜嬢、何時間待ちか、楽しみ。

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中津川べり 深沢紅子美術館  盛岡散歩#1

2014-06-26 11:48:51 | Weblog

東北旅行へ出かける前々日、二人の妹と中華街で飲んだ。そのとき、仙台近郊に住む妹は、”大人の休日倶楽部パス”で旅行中で、翌日は、川崎の妹も一緒に信州に廻るとのことだった。実は、ぼくら夫婦の今回の旅行も、このパスを使ってのものだったので、兄妹そろって出掛けるのが好きだなあ、と大笑いした。

この休日パスについて、ちょっと紹介しておくと、年に数回、たとえば今回の梅雨時(6・18~6・30)のように、誰も旅行に行きそうもない時期に設定されている。その期間の4日間、東北、北陸中の新幹線を含む電車乗り放題で17000円というお得な切符なのだ。おまけに今回は4日間とも、好天気で、JR東日本の鼻を明かしてやった(爆)。

青森も新潟も金沢もこのパスで行っているが、今回は盛岡に二泊、花巻に一泊という行程にした。盛岡は以前、仕事で来たことはあるが、ゆっくり市内を巡ったことはなかったし、宮沢賢治の故郷、花巻は、いつも通り過ぎるばかりだった。

どこから書き始めようかと思うが、お昼ごろ盛岡に到着して、最初に食べたのは盛岡名物でなくて、あまちゃんの故郷、久慈の郷土料理、まめぶ汁だったことから始めよう。一度、食べてみたかった。くるみと黒砂糖を小麦粉でからめた団子汁ですね。もちろん、岩手といえばわんこ蕎麦、その素材はざるそばとして、しっかりいただきましたよ。

団子は下に沈んでいます(笑)

荷物をホテルに預け、300円で乗り放題の市内巡りでんでんむし号に乗る。初日は中津川べりと、それにつづく城跡公園を歩くことにした。最寄りのバス停で降り、りっぱな擬宝珠をもつという上の橋に向かう。

 中津川辺に着いた。上の橋がみえる

上の橋のりっぱな擬宝珠。橋自体は再建されているが、擬宝珠は天長14(1609)、16年のままである。国指定の重要美術品。

ここに、比較的新しい案内板が。浅田次郎の小説”壬生義士伝”の舞台にもなったとのこと。南部藩随一の剣の使い手が赤貧洗うがごとくの生活から脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊する物語。映画にもなって、ぼくも観ている。感動的な作品だった。中井貴一主演。幼い娘みつとこの橋で別れる。”おくりびと”の滝田洋二郎監督。

ゆったりと流れる中津川の風情がとてもいい。大きすぎることもなく、小川でもなく、こんな川が大好き。川べりを歩いていくと、新渡戸稲造の胸像が。ここから、中津川沿いに、城址公園を横にして、向こう岸の新渡戸稲造の生家までの830mの道をビクトリーロードという。稲造がカナダのビクトリア市で客死している。その縁で両市は姉妹都市になっているそうな。

この胸像の向こう岸に深沢紅子野の花美術館がある。

軽井沢に、”軽井沢タリアセン”という名の文学館や美術館の集まった公園があるが、そこにも深沢紅子美術館がある。深沢夫妻は堀辰雄と親交があり、堀辰雄没後、彼の山荘に住んでいる。立原道造とも親交があり、盛岡の深沢宅で療養もしている。そんなことを思い出す。

4年前に撮った、軽井沢の堀辰雄山荘。

美術館で虹子の絵を観る。三階には、女性の人物画と花瓶に活けた花の絵。中津川の流れのようにゆったりした、ほのぼのとした、いい絵ばかり。ローランサン風といわれることもあるようだ。なるほど。2階は山野草の植物画がずらり。まさに野の花美術館。こうして、作者の地元でみる絵は格別。夕餉のお酒も地酒、あさ開が格別(汗)。

館内から中津川の風景がみられる。紅子さんも中津川が大好きで、川原に勿忘草が咲き誇る、昔のままの姿に残して、といつも言っていたそうだ。

(つづく)

 

 

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広瀬美帆展

2014-06-25 09:07:57 | Weblog

今日は、花巻温泉からのスマホ投稿です。

先日、海のみえる横須賀美術館に”アールヌーボーとアールデコ展”を観に行ったときに、常設展の特集展示でみた広瀬美帆展が印象に残った。

日常生活で使っている、何気ない食器や家具や衣類、道具類がモチーフ。それらが、何気ない形で切り取られ、何気ない色がつけられ、何気ない風情で飾られている。ポエムのような静物画、と言ったらよいだろうか。

横浜市生まれで、横須賀には中学生の頃から住んでいる。2000年に女子美・院を卒業し、個展を何度も開催している。インタビュー記事があったので、それをみると、”もののかたち”を一番注目しているようだ。たとえば、スプーンでも、スプーンそのものではなく、ピンときたいいライン、かたちを観て描こうと決めるとのこと。

外国の作家ではジャコメティー、 ヴュイヤールらが好き。そして、彼らは日本が好きなことを知り、自分も日本をよく知ろうと、浮世絵や日本画をよく観るようになったとのこと。日本画の”間”が好きという。そういえば、彼女の作品には、どれもステキな”間”があるなあ。

今朝のサムライブルーは残念でしたね。また、四年後を楽しみにしましょう。今日は、宮沢賢治ゆかりの地を散策します。

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江戸の相撲と力士たち(5)大相撲の賑わい

2014-06-24 05:29:17 | Weblog

 おはようございます。盛岡、二泊目の朝です。

昨日に引き続き、”江戸の相撲と力士たち”シリーズです。第5弾は”大相撲の賑わい”。

広重 名所江戸百景 両国回向院元柳橋 勘定相撲が開催されている回向院から隅田川越しの元柳橋と富士山




広重 東都名所 両国回向院境内全図 回向院のよしず張りの相撲小屋。現在でも土俵跡がわかるようになっている。

歌川国郷 両国大相撲繁栄の図

歌川国郷 新版角力尽くし 初日たいこ図から呼び出し図まで。

歌川国輝 絵番付 文字通り絵で描いた番付け表

歌川芳春 相撲取組つくし。上段は幕内力士、中段は年寄り、下段は決まり手。

歌川国貞 相撲表四拾八手の図

 これをもって、相撲絵シリーズを完了とします。

盛岡二日目は、小岩井農場と市内見物。天気も良く、まるで5月のさわやかさ。岩手山もばっちり見えて大満足。今日は花巻へ、

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