気ままに

大船での気ままな生活日誌

笑い納め 納めの展覧会

2014-12-31 21:42:10 | Weblog

いよいよ2014年も残すところ、あとわずか。今年の、納めの記事を書きませう(笑)。

この一年の遊び納めはどこにしようかと、ふらりと出掛けた、その先は?遊びの神様のおあす処、浅草です。三社祭、サンバカーニバル、ほおずき市、羽子板市と今年も、随分遊ばせてもらった。

浅草寺と浅草神社に前倒しの初詣をして、向かった先は、浅草演芸ホール。笑い納めとしゃれこんだ。でも、昼の部はすでに満席で、立ち見になるという。で、隣りの東洋館は?と覗いてみると、こちらは、二、三空席があるとのこと。で、こちらに。

”東洋館スペシャル寄席”がはじまっていた。腹話術のポンちゃん人形。目を白黒させる、おばあちゃん人形と腹話術師の”漫才”でまず大笑い。そして、三遊亭歌之助が爆笑の龍馬伝を演り、すぐ仲入りに入り、上方の月亭方正の”手水まわし”がはじまる。大阪の方言では洗面道具のことを”ちょうず”という。ある宿で大阪の客が”ちょうずを回してくれ”と頼んだ時から、その意味がわからない宿の人のとんちんかんな行動がはじまるというお馴染みの演目。久しぶりに聞いた。コント”エネルギー”は、狂言師と子供が遊ぶというコントだが、今、思い出しても吹き出してしまうほど面白い。そういえばコント55号も、東洋館がフランス座だったころ、幕間のコントで腕を磨いた。

あれ、茂木健さん?と見紛うような(爆)、ヘアスタイルの春風亭百栄(ももえ)は、露出狂のおじさんの噺。同じ町内で20数年間、つづけているが、近年、誰も、驚いてくれないどころか、すっかり町民に馴染んでいる。母娘二代に渡っておつきあいしている例もあるし、警察も、おじさんが来てから、町の性犯罪がなくなったと喜んでいる。そのおじさんが最近、元気がなくなり、いよいよ店仕舞いすることになる。オープンをクローズするというオチ(笑)。

柳家喜多八は”親子酒”。これも、いつ聞いても面白い。息子に禁酒させるために自分も禁酒すると誓ったが・・とんでもない結末という噺。酒の飲み方が上手なこと。そして、トリは三遊亭円丈。こちらも久しぶりに聞いたが、師匠も何年かぶりの演目とのこと。屎尿汲み取りを生業とする”おわい屋”の人生を描く一代記。ちょっと、臭い話だが、くすくす笑わせる。枕で、師匠は名古屋出身なのだが、マクドナルドのことを、関東ではマック、関西ではマクドと言うが、名古屋ではミャックって言うそうだが、本当だろうか。

あれこれ大笑いした、大晦日前日の午後だった。いい笑い納めとなった。初笑いも浅草でしなくては!

東洋館

そうそう、昼間、銀座で納めの展覧会に行ってきました。古田織部展。松屋銀座ではじまった。納めの展覧会は、展覧会初日に。

でも本当の、納めの展覧会はこちらかな。隣りでやってたラーメンどんぶり展。

横尾忠則の作品。

2014年、納めの記事を、大好きなラーメンで〆られて、とても幸せ。 
では、みなさん、よいお年をお迎えください。


 

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2014年美術展 美女ベストテン

2014-12-31 08:55:11 | Weblog

おはようございます。いよいよ大晦日。この日に相応しいテーマの記事をお届けしたいと思います。
2014年美術展に現れた、美女ベスト10です。

第1位 浅丘ルリ子(横尾忠則尚肖像図鑑)

第2位 王昭君(菱田春草展)

第3位ハトシェプスト女王(メトロポリタン美術館古代エジプト展)

第4位 聖なる百合(ロゼッティ/ラファエル前派展)

第5位 深川の雪(歌麿/岡田美術館)。真ん中の芸者さんです。

第6位 飛天(安田 靫彦/Kawaii日本美術展)
 
第7位 花見幕と春雪 (鏑木清方と江戸の風情) 二人同時受賞としました。

第8位 ヴァロットン展から

第9位 地獄太夫図(河鍋暁斎/クリーブランド美術館展/名画でたどる日本の美)
 

第10位 楊貴妃(古径/世紀の日本画展)

特別賞 裸のマハ着衣のマハ(ゴヤ) 今秋訪ねたプラド美術館から。
 
。。。。。。
 
以下の別嬪さんは、同一展覧会からは複数選出できないというルール等から惜しくも選に漏れた方々です。
 
 
”雪中相合傘”(春信/大浮世絵展)

飛鳥の春の額田王(安田靫彦/世紀の日本画展)

唯美しく/ザ・ビューティフル展からはまだまだたくさん候補が!

夕方、もう一本、今年最後の記事を載せるつもりですので、またおいで下さい。では、これからお出掛けしてきます(汗)。

 
 
 
 
 
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ぼくの2014年美術展ベスト10

2014-12-30 06:35:59 | Weblog

おはようございます。ようやく、恒例の、ぼくの2014年美術展ベスト10の選考が終了しましたので発表します。難航しましたが、決めるときは、えいっ!とやるしかない(笑)。そのとき、ぼくの大好きな作品が出ていたり、美術展全体の雰囲気が気に入ったりしたものが上位にきてます。マイベスト10です。

美術展ベスト10

1位 台北故宮博物院展(東博)
2位 日本国宝展(東博)
3位 菱田春草展(東近美)
4位 オルセー美術館展/印象派の誕生(国立新)
5位 ウフィツイ美術館展(都美)
6位 
デュフィ展/絵筆が奏でる色彩のメロディー(ブンカムラ)
7位 栄西と建仁寺展(東博)
8位 歌麿の深川の雪 (岡田美術館)
9位 宗像大社国宝展 (出光)
10位 北斎/ボストン美術館浮世絵名品展(上野の森)

もう一人のぼく(笑)が選んだ、もう一つのベスト10

1位 清麿/幕末の志士たちを魅了した名工(根津)
2位 江戸の相撲と力士たち(太田)
3位 葛飾応為「吉原格子先之図」 光と影の美(太田)

4位 横尾忠則/肖像図鑑(川崎市民)
5位 東北窯めぐり/やきものとかまばの風景(東北福祉大学芹沢介美術工芸館)
6位 ガウディ×井上雄彦 - シンクロする創造の源泉(森アーツ)

7位 超絶技巧!明治工芸の粋(三井)
8位 松井冬子と帯匠・誉田屋源兵衛のコラボ(六本木ヒルズ)
9位 黒田辰秋の世界/目利きと匠の邂逅(横浜そごう)
10位 キトラ古墳壁画展(東博)

すてておけないベスト10+α

又兵衛/豊国祭礼図屏風と浄瑠璃物語絵巻(MOA)
鏑木清方と江戸の風情(千葉市)
東山御物の美(三井)
仁清・乾山/京の工芸(出光)
大浮世絵展 (えどはく)
女王と女神/メトロポリタン美術館古代エジプト展(都美)
ホドラー展(西美)
チューリッヒ美術館展(国立新)
ヴァロットン展(三菱)
オランダ・ハーグ派展(損保)
バルテュス展(三菱)
唯美しく/ザ・ビューティフル展(三菱)
ラファエル前派展(森アーツ)
だまし絵II 進化するだまし絵(ブンカムラ)
クリーブランド美術館展/名画でたどる日本の美(東博)
世紀の日本画(都美)
板谷波山の夢みたもの(出光)
Kawaii日本美術展(山種)

文学・歴史展・科学展・写真展あわせてベスト10


宇宙博2014/NASA・JAXAの挑戦(幕張メッセ)
ヨコハマ恐竜展/新説・恐竜の成長(パシッフィコ横浜)
医は仁術展(科博)
石の世界と宮沢賢治(科博)
繭と鋼/神奈川とフランスの交流史(神奈川歴博)
”大佛次郎、雑誌・苦楽を発刊す”展(大佛次郎記念館)&清方描く、季節の情趣/大佛次郎とのかかわり(鏑木清方記念館)
徒然草/美術で楽しむ古典文学(サントリー)
とある「著者50人の本」展 装幀・菊池信義(神奈川近代文学館)
山崎方代展  生き放題、死に放題(鎌倉文学館)
軍師官兵衛展(えどはく)
写真展”昭和” 写真家が捉えた時代の一瞬(横浜あーすぷらざ)
林忠彦写真展 日本の作家109人の顔(
日比谷図書文化館)

今年も健康に恵まれて、たくさん展覧会を巡ることができました。遊びの神様に感謝したいと思います。


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年の瀬 かまくら&かわさき

2014-12-29 22:14:19 | Weblog

♪雨が止んだらお別れなのね♪は朝丘雪路さんだけど、あなたは、雨が止んだら、お出掛けなのね、と嫌みを家内に言われて(爆)、かまくらへ。

年の瀬風景を眺めに行った。鎌倉駅は、初もうで客用のしめ縄が改札口に。そして、駅近くの、正月夷の本覚寺。もう、すっかり準備は整っていた。

小町通りも

八幡さまの段蔓のはじまりの第二鳥居も。

桜並木再生のための整備中で、フェンスが囲っている。こんな風景もはじめて観る。2016年3月に完成予定。再来年の正月もこの恰好。初もうで客に影響しそう。道路沿いのフェンスに、段蔓の桜の写真が。いつの頃のだろうか。随分と若桜だ。

八幡さまの境内も初もうで準備完了です。

おみくじも迷子対策も怠りなし。出会旗。迷はないでこの下でまちませう。古い言葉づかいですね。

さて、ぼくも、山の神に叱られるから、早く帰りませう。

。。。。。

ついでながら、昨日のこと。お墓参りの帰りに、家内の希望で、武蔵小杉駅前のグランツリーに寄ってみた。11月22日オープン、10日足らずで、入場者数が最速100万人に達したことで話題になった大型ショッピングモール。

武蔵小杉といえば、最近タワーマンションがによきにょき建ち、交通の便も良く、神奈川県でも一番の人気エリアになった。

そこに、オープンしたグランツリー。

中に入ると、それほど混み合っていない。緑の木が目に入る。シンボルツリーだという。


よくみると、4万羽の緑の折り鶴から出来上がっていた。これを観ただけでも、来た甲斐があった。手前のは”折り羊”。

屋上庭園も日本最大級とのこと。

鉛筆迷路なんてものもある。子育て世代の多いマンション族にぴったりですね。

そのあと、南武線で川崎駅に出て、先輩格のモール、ラゾーナ川崎の北海道料理屋さんで夕食をとった。そして、ミューザ川崎で、横浜国大の吹奏楽演奏を楽しんで、ゆっくり帰った。



 

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2014年美術展ベスト10入りが濃厚なのに記事にしていなかった展覧会(4)ウフィツィ美術館展

2014-12-29 09:46:33 | Weblog

”2014年美術展ベスト10入りが濃厚なのに記事にしていなかった展覧会”シリーズの第4弾、これで仕舞いとなります。早いとこ終わらせて、選考作業に入らねば(笑)

ウフィツィ美術館展(10月11日~12月14日) 東京都美術館

何時だったか、忘れるくらいに前に訪ねたフィレンツェのウフィツィ美術館。そのときの印象はというと、とにかく、ボッティチェッリの”ビーナスの誕生”と”春”が圧倒的。あとの絵はほとんど忘れていたくらい。たしか、レオナルドの名作”受胎告知”もここにあったはずなのに、その影がうすくなるほど。

 ウフィツィの雰囲気を代表する”春”も”ビーナス”も来日していなかったが、その代わり、”パラスとケンタウロス”をはじめボッティチェッリの作品がいくつも来ていたし、アンドレア・デル・サルト、ロッソ・フィオレンティーノ、ブロンヅィーノら、15世紀から16世紀にかけてのフィレンツェ美術の作品が合わせて約80点も。溢れるような、豊穣と美、まさに、あの時のウフィツィ美術館の雰囲気を十分、感じ取ることができたと思う。

今回のちらしは、予算大盤振る舞いの(笑)四つ折りの大型のもので、そこにボッティチェッリの作品が5点、加えて、他の作家のが5点の画像が載っている。これらをここに貼りつけるだけで、ウフィツィの空気を伝えることができると思うので、そうします。手抜きかな(汗)。

 ボッティチェッリ

 

 

フラ・パルトロメオ、アンドレア・デル・サルト、ドメニコ・ギルランダイオ

アーニョロ・ブロンヅィーノ、ジョルジョ・ヴァザーリ

出口調査による予想:安定した支持層に支えられ順調な票の伸び。オルセー美術館展と共にベストテン上位を伺う。

今回でこのシリーズを終え、これから、ぼくの今年のベストテンの選考作業に入ります。同時に展覧会美女ベストテンも発表したいと思っております。

  

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2014年美術展ベスト10入りが濃厚なのに記事にしていなかった展覧会(3)日本国宝展

2014-12-28 09:09:42 | Weblog

”2014年美術展ベスト10入りが濃厚なのに記事にしていなかった展覧会”シリーズ第3弾です。

日本国宝展(2014.10.15~12.7)東京国立博物館

11月27日に出掛けた。絶好の紅葉狩り日和で、駒込の六義園と旧古河庭園との三点セットでトーハクを訪れた。日本国宝展は、展示替えが結構あり、お目当ての国宝土偶5体勢揃いの日を狙っていた。そして、その日は12日間しか姿を現さない金印まで観ることが出来るという、まさに絶好の国宝狩りの日だった。朝早く、出掛けたが30分待ちの行列。それに、館内では金印見学の列が、また30分という混雑だった。

まず、お目当ての国宝5体の並ぶ、部屋にご案内しましょう。今秋、ぼくは茅野まで行って、新国宝に認定された仮面の女神を観てきた。もちろんそのとき、相撲界でいえば白鵬みたいな存在の縄文の女神も観ている。3か月ぶりの対面だが、晴れがましい場所に鎮座し、友がみな我よりえらく見え、みたいな感じだった。

先ず、茅野の両横綱をどどどーんと。

縄文のビーナス(茅野市棚畑遺跡出土)

仮面の女神(長野県茅野市中ッ原遺跡出土)

そして、縄文の女神(山形県舟形町西ノ前遺跡出土)。国宝に指定されたとき、天声人語氏が縄文のビーナスと称したので、ぼくがブログでゲキドし、この名に変わったノダ(笑)。

次の二つには愛称がついていない。ビーナス、女神はもう使えないので、姫か女王でしょうか。今回、ぼくが命名します。

中空土偶(函館市著保内野遺跡出土)と合掌土偶(青森県八戸市風張1遺跡出土)。それぞれ、”縄文北の女王”と”縄文の祈り姫”。どうでしょうか。

素晴らしいラインアップでした。これだけ観れば、入場料の元がとれたので帰ってもいいんですが、これも観ていきましょう。

知らない人はいない国宝。”金印”、日本の古代史上最も著名な五文字「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」が印面に刻まれています。後漢の初代皇帝光武帝(こうぶてい)が倭(わ)の奴国王に金印を与えたという『後漢書』の記載を裏づけました。日本最古の金製品で、鈕(ちゅう)はとぐろを巻く蛇をかたどり、その鱗(うろこ)は魚々子(ななこ)技法で表されています

えっ!写真撮ってもいいの?いいんです!これのコピーが常設の方にあります。あまりにひそやかに展示されているので、見逃す人もあるでしょう。

あとは省略。どれをみても、国宝。素晴らしい展覧会でした。

一番人気はやっぱり、縄文のビーナスかな。

出口調査による予想:浮動票を多く集め、本命、故宮に猛追。最後の一鞭で勝負が分かれる。

このシリーズもあと一つ。鞭を入れて、がんばります!有馬記念はどの馬かな。午年の有馬記念!中央競馬会も60周年らしい。ぼくは酉年。

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2014年美術展ベスト10入りが濃厚なのに記事にしていなかった展覧会(2)古代エジプト・女王と女神展

2014-12-28 06:28:20 | Weblog

小沢新党と同じように長~いタイトルでごめんなさい。”2014年美術展ベスト10入りが濃厚なのに記事にしていなかった展覧会”シリーズ第二弾です(汗)。

女王と女神/メトロポリタン美術館古代エジプト展(2014.7.19-9.23) 東京都美術館

この美術展のポスターを飾った、うつくしいハトシェプスト女王の顔を観て、思い出したのが、昨秋訪れたベルリン新博物館のネフェルティティの胸像だった。この王妃(第18王朝のファラオであったアクエンアテンの正妃であり、ツタンカーメンの義母)、は大変な美貌で、古代三大美女のひとりとされている。ハトシェプスト女王も、その一人かと思い、調べてみたら、その中には入っていない。あとの二人は、クレオパトラ(プトレマイオス朝の女王/BC1世紀)とネフェルタリ(ラムセス2世の正妃/BC13世紀)であった。ハトシェプスト女王は第18王朝の初の女性ファラオであり、BC1490年頃、統治していたから、ネフェルティティの130年ほど前になる。

メトロポリタン美術館が誇るエジプト・コレクション。「女王と女神」をテーマに即した約200点の至宝、素晴らしかったですよ。ニューヨークまで行っても、古代エジプトをここまで詳しく観ることはない。

第1章 ファラオになった女王ハトシェプスト ハトシェプスト女王自身が造営した葬祭殿の発掘品などの展示品。

ハトシェプスト女王の頭部;女王葬祭殿を飾っていた。もとは高さ3.4メートルの全身像でオシリス神として表されていた。(説明文はホームページから。以下同様)

ひざまづくハトシェプスト女王像:ファラオの象徴の頭巾を被り、付け髭をつけた男性像だが、碑文の名前から女性だと分かる。

第2章 古代の女神たちが一堂に 多神教である古代エジプトには男性神とほぼ同じ数の女神がいた。古代エジプト人にとってもっとも重要だった愛と美と豊穣を司るハトホル女神を中心とした古代の女神たち

ハトホル女神の象徴がついた建物装飾:一見普通の女性像のようだが、牛の耳をもち、ハトホル女神を象徴していることが分かる。

牛の女神像の頭部:雌牛の頭を持つ人間で表された女神像の一部で、ハトホル女神とも、メヘトウェレト女神とも考えられる。角の間にある太陽円盤は太陽神ラーとの結びつきを表す。

イシス女神とアシュートのウプウアウト神の像:左のイシス女神は、ハトホル女神と同一視され、隣のジャッカルの頭をしたウプウアウト神はエジプト中部アシュート地方とでは守護神かつイシス女神の配偶者と考えられていた。

第三章 王家の女性たちが愛したアクセサリー 女性が美しくありたいと思うのは、古代エジプトも同じ。時には呪術的な役割も果たした豪華な装身具や化粧道具は、現代にも通じるデザイン性に溢れていて、当時の人々の美意識の高さが伺える。

二つのガゼルがついた冠:新王国時代までには、冠は王妃の正装の一部となった。新王国時代の冠は、ガゼルの頭がついているものがあり、縦横のロゼット装飾は太陽神との結びつきを表している。

第四章 王妃、王女たち

この章で、前述の三大美女、ネフェルティティ王妃が登場。彼女の愛用したゴブレット、指輪。ネフェルタリ王妃はセネトゲームで遊ぶ姿(摸写)。

第五章で王族の装身具、第六章は王族の化粧道具とつづき最終章は来世への信仰

人型内棺とミイラ板

ついでながら、ベルリン新美術館(ノイエス・ムゼウム)のネフェルティティ王妃。王妃は才色兼備。吉村作治/エジプト博物館によると、美人だけではない、こんな功績もあるという。ネフェルティティがアメンヘテプIV世の妃になった瞬間、エジプトのたくさんの神を全て否定し、沈む太陽神、アテン神のみを信仰するようにしようと、そして、王の名前までも変えてしまったんです。アメンヘテプの「アメン」は「満足する」という意味なんですが、それまでもやめてしまい、アクエンアテン(=アテンに捧げる)にしてしまったんですね。ネフェルティティの1番の業績は、エジプトの神をひとつにしたということです。そのためにヨーロッパの人たち…ユダヤ教徒もキリスト教徒も、自分たちの宗教のもとをつくった人と考え大変な信仰を受けています。
ハトシェプスト女王よりすごいかも。

出口調査での予想:ベスト10入りを狙う第一グループに強豪が集まり、混戦。あと一息で抜け出しそう。

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2014年美術展ベストテン入りが濃厚なのに記事にしていなかった展覧会(1)台北・故宮博物院展

2014-12-27 08:29:42 | Weblog

いよいよ年も押し迫ってきました。そろそろ恒例の2014年美術展ベスト10の選定をしなければならない時期になった。ところが、ベスト3を伺うようなものを含め、ベスト10入りが濃厚な美術展なのに、まだブログ記事にしていないものがいくつも残っていることに気付いた。それは、まずいというわけで、とにかく、サマリーだけでも記事にしておこうと思った。

台北・故宮博物院展(6.24-9/15) 東京国立博物館

実は、全くブログ記事にしていないというわけではなく、限定公開された翠玉白菜についての感想文は書いている。でも、そのほかの平成館の展示物については全く一瞥もしていなかったのだ。決して、軽視しているわけではなく、二度も行っているし、ぼくがめったに買わない、厚い図録まで購入しているのだ。

なんといっても、徽宗コレクションの北宋汝窯(12世紀)の青磁が4点。来日は、せいぜい1,2点かと思っていたのに、驚いた。ここに4点すべての写真を載せる。実物はもっときれいな、 雨過天晴の色

青磁楕円盤

青磁輪花碗

青磁洗

青磁槌形瓶

中国皇帝コレクションから
散氏盤(西周時代・前9~前8世紀)

元代文人の書画から
雲横秀嶺図軸 高克恭(こうこくきょう)筆 元時代・14世紀

乾隆帝コレクションから
紫檀多宝格(清時代・乾隆年間(1736~1795)

四庫全書 経・史・子・集4部(色別)に 44類、3503種、36000冊、230万ページ


清朝宮廷工房の名品から
藍地描金粉彩游魚文回転瓶

粉彩透彫福寿文冠架

人と熊 可愛かったですね。アイドル。

あの素晴らしい白菜姫をもう一度

出口調査での予想:白菜姫も来られた故宮博物院展はベストテン、トップを伺う勢いでしょうか。

このシリーズは、あと3本の予定です。ベスト10発表は、たぶん31日になるのではないかと思います(汗)。

 

 

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年の瀬の菜の花と富士 吾妻山

2014-12-26 18:28:58 | Weblog

12月26日(金)晴れ

今朝の富士山が、やたらときれいだったもんだから、ワイフと東海道線二宮駅近くの吾妻山に出掛けた。頂上から観る富士山は格別だし、うまくすると菜の花が咲きはじめているかもしれない。菜の花と富士山、たしか去年も、年内にその写真を撮り、どの新聞社より早く、速報した(爆)。今年も、一番を狙っていたノダ(汗)。

さて、どうだったか。頂上広場に着いても、すぐには見えない。箱根の山並みはみえるが、山際に結構、雲が湧き出ていて、不安がよぎる。富士はその右側にある。だんだん視界が開けてきて、富士山が姿を現してきた。み、観えた、し、しかし、朝のような富士ではない。山頂付近にたらこのような雲が漂っている。こんな感じ。

なかなか動きそうにない様子だが、ぼくの長年の燗酒、いや勘では30分待てば動くとふんだ。ワイフは♪私待つわ、いつまでも待つわ♪と歌で答えてくれた。その間、菜の花の咲き具合を調査した。桜でいえば、三分咲きくらいだが、これなら、新聞記事みたいに”角度をつけて”、撮れば、いくらでも大衆をごまかせられる。”満開の菜の花と富士山”と!

でも、ぼくはごまかしはしない。良寛さんのように、裏を見せ表を見せて散る紅葉でありたい

まず、裏をおみせします。この程度の咲き具合。

もし、富士山が駄目だった場合のことを考えて、いつもは無視する、丹沢の大山に目を向けた。江戸時代は大山詣でが盛んだった。

大山だけではさびしいので、まゆみの実をつけてみた。

まゆみの実の多くは、はじけて種を放り出していたが、殻のピンク色が青空に映えていた。

一応、保険もかけておいたので、安心して、エノキ越しに相模の海を眺めたりしていた。

と、そのとき、ワイフの声が。晴れてきたわよ!突然、たらこの雲が、雲の子を散らすように崩れ始め、富士の山頂が姿を現してきた。ぼくは、あらかじめポイントを決めていたので、そこに走って行った。年の瀬の、忙しい時期に、ここまで訪ねてくる人はめったにいないので(汗)、容易にいいポイントをゲットできるノダ。

富士山と菜の花。菜の花の後方は桜の木。

年の瀬なのに、まだ紅葉もきれいだった。

水仙も、もう満開に近かった。

一応、年内に吾妻山の菜の花と富士を観ることができ、大満足。
次回は年が明けてからの、吾妻さん・よさこいパレードの日に来ようと思っている。その頃には、菜の花も満開になっているだろう。天気だけが心配。でも、大丈夫! 1・18は”いい晴れの日”





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シンガポールのクリスマス スペインのクリスマス 横浜山手西洋館にて

2014-12-26 09:45:02 | Weblog

12月25日、クリスマスの日。年賀状の一言書きを終えて、午後3時頃、ワイフと出掛けた先は?もちろん横浜山手西洋館の世界のクリスマス。17時で終了なので、結局、見学出来たのは二か所。石川町駅に近い、イタリヤ山のブラフ18号館と、そこから山手本通りを歩き、最初に出てくるベーリックホール。その二つの”クリスマスが、なんと、来春、行く予定にしているシンガポールと昨秋、訪問したスペインのクリスマスだった。遊びの神様に感謝!

ブラフ18号館のシンガポールのクリスマス

 午餐会 東洋の貴婦人に招かれて シンガポールの国花、蘭の高貴な美しさ、それはこの館の貴婦人そのものようです。潮風香る海の幸を生かした料理と貴婦人のもてなしに、クリスマス午餐会に招かれた人の心は魅了されることでしょう(案内より)

東洋の貴婦人 プラナカン
15世紀、ビジネスチャンスを求め、海を渡り、中国南部からマレー半島にやってきた人々がいた。プラナカンと呼ばれる彼らの子孫は祖国の伝統に現地のマレーの文化や風習を巧みに取りいれ、美しく鮮やかな独自の文化を築き上げた。

シンガポールへの誘い

ベーリックホールのスペインのクリスマス

スペイン風のつくりベーリックホール

ステキな食卓

 

スペインのクリスマスは長い。1月6日の東方三賢人の日がクライマックス。ながいのがお好き(笑)。

サグラダファミリアを思い出す。

外は暗くなっていた。イルミネーションをみながら歩く。

エリスマン邸

山手234号館

外人墓地からアメリカ山公園へ。そこでサプライズの贈り物。素晴らしい光りのファンタジー!

実はこうゆうことで。

かわいいワンちゃんも参加。

元町に降りる。クリスマスディナーはここでするつもりだったが、なんと、結局、中華街。

食後、山下公園散策。

光りに溢れたクリスマスの夜だった。

 

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