アブリコのCinema散策

のんびり映画でも観ませんか

ディープ・ブルー 2003年 イギリス・ドイツ

2007-05-06 | ドキュメンタリー
海は生物の宝庫といわれる。
生物がこの世に誕生したのは、海からという説がある。
潮の満ち引きは、生命の誕生と大きく結びついているが、地球の7割を占めているこの海は実に神秘的であり、なおかつ我々が想像する以上に、ここでは壮大なロマンがくり広げられているのだ。

’01の『WATARIDORI』と似たドキュメンタリー作品である。
これと同様に、自然界における動物たちが苦難に立ち向かっていく姿は、おうおうにして、人間界よりもはるかに苛酷であると痛感させられる。

深海で生きる奇妙なものたちのワンダーランド。
この暗黒の世界でも、多くの生物が生息している。
電飾のような、宝石のような、その妙な光を自ら発するプランクトンたちは、闇の中で、お互いをせせら笑うかのように行ったり来たりしている。

優雅に羽ばたく鳥たちが、数千キロも横断していく様子や、零下57度、風速150mの猛吹雪の中を、3ヶ月間も卵を温めながらジッと耐える雄の皇帝ペンギンたちを見て、言葉に絶するほどの感動と、かれらの強さに胸が熱くなってくる。

母の愛は海よりも深し。
厳しい自然との戦いの中で子を守る親たちの姿は偉大である。
嫌な事件の多い昨今、人間も改めなくてはいけない。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。