アブリコのCinema散策

のんびり映画でも観ませんか

ゴーストワールド 2001年 アメリカ

2009-03-07 | ドラマ
すべてがウザッたらしく感じる時期(とき)ってあると思う。
「今どきの」という言葉でくくってしまうのはいささか卑怯かとも思われるが、若い頃というのは何かにつけて反撥したくなる、そんなお年頃でもあるのだ。

やたらに冷めまくっている女子をソーラ・バーチが好演していた。
柳原可奈子のコントを見ているようであった(笑)。
見事なオバチャン体型ながら、ファッションが可愛かった。
ヘアスタイルそのままに、寒色系、暖色系、どちらも似合う人ってそういないものだが、彼女はとても上手に着こなしていた。
スタイルばかり気にしたり、重ね着でごまかしたりするよりも、彼女風にさりげなく決めたほうが絶対に目を引くはずだが。

自分と同じだと思っていた親友は、無気力そうに見えながらもさっさと自立していく。
高校の卒業式を終えても、自分は美術の補習授業に出なければならない。
こんなのってアリ?

人を傷つけたのは悪かったと思うけど、自分でもどうしたらいいのか分からなかった。
このままじゃいけないって分かっているのに、事がうまく進まない。

もう廃線になっているはずのバスが停まった。
ずっとバスを待ち続けていたノーマンが乗っていく。
わたしはそれを見送った。
ノーマンを乗せたバスはどこへ行くのだろう。
わたしもそれに乗ってみようか。
乗れば何かが変わるかもしれない。

わたしはどこへ行くのだろう。