ちびくんは腎不全を患っているため、一日に大量の水を飲む。
腎臓の機能が落ちていることで、血液中にたまっていく毒素を出来る限り排出するためと、脱水症状を防止するためだ。
水を飲むこと。
排尿すること。
これは彼にとって、命をつないでいくためのとても重大な仕事で、私やゴンザは、そのことに彼が不自由を感じないよう、全神経を集中させていると言っても過言ではない。
生き物すべてにとって、水分を身体の中から失うことは、即命の危険に繋がるから.....。
しかし、実際。
病気と、年齢、それに伴う体重減少のせいで、最近はほとんどソファから降りないちびくんにとって、水を飲むために日に何十回と移動するのは辛いことでもある。
ちびくん自身が、私たちが使っていたグラスの水を飲むことを好むこともあって、彼が陣取るソファ前のテーブルには、常に新鮮な水が入ったグラスが置かれているが、だからといって、必ずしも、彼が喉の乾きに応じて、そこへ移動するとも限らない。
病を抱えた身であればこそ、だるさもあろうし、そう考えれば、動きたくないばっかりに、水を飲みに行かない、ということも、また充分考えられるからだ。
そこで。
今やほぼ、専業介護主婦となった私が、30分、もしくは1時間おきくらいに、ちびくんに水をお勧めすることとなる。
実際、口元にグラスを持ってゆくと、起き上がっておいしそうに水を飲むちびくんだから、やはり始終喉が渇いていることに間違いはないのだろう。
で、あれば.....。
毎回型押ししたようにお水をお勧めするのもなんだか脳がない。
そこで、ふと思いついたのが、我が家にいるバーテンダーの存在である。
そう。
ここをずっと訪れて下さっている皆さんなら、ご存知だろう。
ゴンザの職業がバーテンダーであることを。
そして、彼が心優しき、ちびくんのよき理解者で保護者であることを。
もちろん、普段から、ゴンザが在宅の時には、彼もちびくんに水をお勧めしているのだが、そうだ!
どうせなら.....。
erima:「ねえ、そちらの紳士に、私から一杯差し上げて」
ゴンザ:「は?」
erima:「そこに横たわっている紳士。あの方に一杯差し上げて欲しいの」
ゴンザ:「かしこまりました」
ちびくん:「.........」
(ここでゴンザ、グラスに水をなみなみ注ぎ、ちびくんの前へ)
ゴンザ:「失礼します。あちらのお客様からです」
ちびくん「............」
ゴンザ:「どうぞ」
ちびくん:「ピチャピチャピチャ」
(ここでerima、ちびくんに視線を這わせ)
erima:「どう?彼、飲んでくださった?」
ゴンザ:「ええ」
erima:「良かった.....」
家族揃っての三文芝居(笑)
何かと気分が沈みがちな介護生活も、笑顔でしなければちびくん自身にも負担になるからね。
そうそう、そのつながりで考えれば、トイレの問題もそう。
ここ数ヶ月。
ちびくんはトイレの使い方が以前と変わって、入り口方向にお尻をむけておしっこをしてしまうため、実質おしっこは猫砂には吸い込まれず、トイレ前の床に飛び散るのだが、それはシンプルにペットシーツを敷く事でフォロー。
最初でこそ、ちびくんがトイレの使い方もわからなくなってしまったのかと、私も少し落ち込んだが、逆に考えれば、具合が悪くとも、トイレまできちんと行こうとする気持ちが有難いと思い、その健気さに感謝の気持ちでいっぱいになる。
それに。
砂ではなく、ペットシーツにおしっこが飛ぶからこそ、その量、色、匂いがよくわかり、それが体調のバロメーターにもなる。
何事も考え方ひとつ、なんだよね、きっと。
そして.....。
ちびくんがおしっこした直後のペットシーツを片付けるとき。
実はそれは、私にとって感激で胸が一杯になる時でもある。
だって、そのシートはあったかくて、重たくって.....
ちびくんが一生懸命生きてくれているんだと、実感出来るから。
おしっこしたシーツを愛しく感じるなんて、変かもしれないけどね。
ほとんど家を出ずに、病気のちびくんと始終向き合うことは、時には正直、気持ちが行き詰まることもあるけれど.....。
ちびくんとの介護生活には、様々なことへの感謝が満ちている。
ちびくん、ありがとう。
ちゃあこ、ありがとう。
一生懸命働いて、私を気遣い、ちびくんに寄り添ってくれ、ちゃあこを遊んでくれるゴンザ、ありがとう。
そして.....
いつも応援して下さっている皆さん。
ありがとう。
ちびくんは今日も頑張ってます。
腎臓の機能が落ちていることで、血液中にたまっていく毒素を出来る限り排出するためと、脱水症状を防止するためだ。
水を飲むこと。
排尿すること。
これは彼にとって、命をつないでいくためのとても重大な仕事で、私やゴンザは、そのことに彼が不自由を感じないよう、全神経を集中させていると言っても過言ではない。
生き物すべてにとって、水分を身体の中から失うことは、即命の危険に繋がるから.....。
しかし、実際。
病気と、年齢、それに伴う体重減少のせいで、最近はほとんどソファから降りないちびくんにとって、水を飲むために日に何十回と移動するのは辛いことでもある。
ちびくん自身が、私たちが使っていたグラスの水を飲むことを好むこともあって、彼が陣取るソファ前のテーブルには、常に新鮮な水が入ったグラスが置かれているが、だからといって、必ずしも、彼が喉の乾きに応じて、そこへ移動するとも限らない。
病を抱えた身であればこそ、だるさもあろうし、そう考えれば、動きたくないばっかりに、水を飲みに行かない、ということも、また充分考えられるからだ。
そこで。
今やほぼ、専業介護主婦となった私が、30分、もしくは1時間おきくらいに、ちびくんに水をお勧めすることとなる。
実際、口元にグラスを持ってゆくと、起き上がっておいしそうに水を飲むちびくんだから、やはり始終喉が渇いていることに間違いはないのだろう。
で、あれば.....。
毎回型押ししたようにお水をお勧めするのもなんだか脳がない。
そこで、ふと思いついたのが、我が家にいるバーテンダーの存在である。
そう。
ここをずっと訪れて下さっている皆さんなら、ご存知だろう。
ゴンザの職業がバーテンダーであることを。
そして、彼が心優しき、ちびくんのよき理解者で保護者であることを。
もちろん、普段から、ゴンザが在宅の時には、彼もちびくんに水をお勧めしているのだが、そうだ!
どうせなら.....。
erima:「ねえ、そちらの紳士に、私から一杯差し上げて」
ゴンザ:「は?」
erima:「そこに横たわっている紳士。あの方に一杯差し上げて欲しいの」
ゴンザ:「かしこまりました」
ちびくん:「.........」
(ここでゴンザ、グラスに水をなみなみ注ぎ、ちびくんの前へ)
ゴンザ:「失礼します。あちらのお客様からです」
ちびくん「............」
ゴンザ:「どうぞ」
ちびくん:「ピチャピチャピチャ」
(ここでerima、ちびくんに視線を這わせ)
erima:「どう?彼、飲んでくださった?」
ゴンザ:「ええ」
erima:「良かった.....」
家族揃っての三文芝居(笑)
何かと気分が沈みがちな介護生活も、笑顔でしなければちびくん自身にも負担になるからね。
そうそう、そのつながりで考えれば、トイレの問題もそう。
ここ数ヶ月。
ちびくんはトイレの使い方が以前と変わって、入り口方向にお尻をむけておしっこをしてしまうため、実質おしっこは猫砂には吸い込まれず、トイレ前の床に飛び散るのだが、それはシンプルにペットシーツを敷く事でフォロー。
最初でこそ、ちびくんがトイレの使い方もわからなくなってしまったのかと、私も少し落ち込んだが、逆に考えれば、具合が悪くとも、トイレまできちんと行こうとする気持ちが有難いと思い、その健気さに感謝の気持ちでいっぱいになる。
それに。
砂ではなく、ペットシーツにおしっこが飛ぶからこそ、その量、色、匂いがよくわかり、それが体調のバロメーターにもなる。
何事も考え方ひとつ、なんだよね、きっと。
そして.....。
ちびくんがおしっこした直後のペットシーツを片付けるとき。
実はそれは、私にとって感激で胸が一杯になる時でもある。
だって、そのシートはあったかくて、重たくって.....
ちびくんが一生懸命生きてくれているんだと、実感出来るから。
おしっこしたシーツを愛しく感じるなんて、変かもしれないけどね。
ほとんど家を出ずに、病気のちびくんと始終向き合うことは、時には正直、気持ちが行き詰まることもあるけれど.....。
ちびくんとの介護生活には、様々なことへの感謝が満ちている。
ちびくん、ありがとう。
ちゃあこ、ありがとう。
一生懸命働いて、私を気遣い、ちびくんに寄り添ってくれ、ちゃあこを遊んでくれるゴンザ、ありがとう。
そして.....
いつも応援して下さっている皆さん。
ありがとう。
ちびくんは今日も頑張ってます。
どうか、私のかわりに、
お隣の紳士に1杯、差し上げてくださいね、
美味しいお水を。
身体に入れた分だけ身体の外に出て行く、
よくできたシステムだと思います。
ちび君の身体は、きちんと働いてくれているのですね。
でも、本当にいい時間を過ごされてますね。
ちびくんも大変な状態だろうけど、家族がそばにいてくれて、平和でおだやかな毎日を楽しんでいると思いますよ。
みなさんのこんな毎日が一日でも長く続くといいですね。
ああ好きです。そんな三文芝居。三文どこじゃなく粋じゃぁありませんか!(^^)
私もいつも自分とわんこと一人二役やってます。近所に聞こえると恥ずかしいからやめろと旦那に言われますが、近頃は旦那も感化され時々ベイビィーになってます。ぷぷ(^m^)
べいびぃーお水飲む量少なくなってしまって。なるほど飲みたいけど行くのが面倒ってこともありますよね。考えてみればうちお水は台所だし。(いつもいるのは居間なのに)
これから居間にもお水置くことにします。
いや~。私にその大役が務まるか心配でしたけど、
t-cat様の代理で美味しいお水をお勧めしたところ、
彼、喜びを隠しきれない様子ながらも、
寡黙にグラスを傾けてました。
で、調子に乗って、2杯、3杯目も「t-cat様からだよ」、
と言って勧めてしまったので、t-cat様のところへ
回った請求伝票が高くなってしまったのではないかと心配です
...って、ぼったくりバーか!?ここは。(爆)
で、お水ですけど。
本当に身体とはよく出来たもので、ちびくんの尿の量を
見ていると、それだけ毒を流すことを欲しているのだと、
よくわかります。
これからも、体内の毒を全部流すべく、
お勧め上手な女でいなくては。
時おり、t-cat様の名を語ったりするので、
また請求伝票が回って行ったらごめんなさい~(笑)
いつもお馬鹿な家族の中で、ただひとり、のんびり
おっとり、ボーっとしているちびくん。
これは、彼が病気になる前から、ずっと一緒です。馬鹿を繰り広げる私たちを見ては、「きょとん」としている彼の顔はとても可愛くて...。本当、楽しんでくれているといいんですけど。人間も、猫も、きっと「いつもと変わらぬ毎日」が、一番の幸せですものね。
これからも毎日、互いへの感謝を忘れないよう、一日一日を大切に過ごしてゆきたいです。もちろん、見守って下さる方々への感謝も忘れずに。
GONCYA様、ありがとう。
あはは~♪やっぱりパートナーって感化され合いますよねー。うちはゴンザが一人三役くらいこなします。
で、私も最初は近所に聞こえたら恥ずかしいかも、なんて思ってましたけど、今じゃもうノリノリ(笑)
たぶんご近所では、「あの家からは時々奇声が聞こえるし、なんか変な生き物が住んでる」なんて噂してるかも
ってことは、今はまだ時おりべいびぃー君になるじゅりりん様のご主人様も、ほどなくノリノリに!?
いつか友の会メンバーで、共演なんてのもいいかも(爆)
ところでお水の件ですが、我が家の場合は時おり器を変えてみたりしてます。こうすると気分が変わってたくさん飲んでくれたり、ご飯なんかも食べないときは、わざと床に少しこぼしてみたりなんかするんですよ(すると食べる・笑)。あと、腎不全の場合は、ミネラルウォーターの成分をよく見て選んだほうがいいみたいです。水道水が一番っていう話もあるんですけど。もしよろしければ、こちらもご覧になると何かの参考になるかもしれません。猫の腎不全ページなんですけど、いくつかワンちゃん用のサプリなんかも載っていましたので。(差し出がましいようでスミマセン)
http://www.gyaos-kingdom.com/info_fra.html
erimaさん人間の介護の事しか考えた事はなかったけれど犬や猫も同じ事、本当に大変なんだな~と思いました。
ちびくんの歯が抜けている事、それも人間と同様で食べ物も工夫していかなくてはいけないのですね。
そういう事を考えても見なかったのです。
この間のテレビでは飼い犬が認知症で・・って。
そういう事があるんだ~ってしみじみしました。
介護、行き詰る事がきっとありますよね。
でもerimaさんには頼り甲斐のあるゴンザさんもいるし、ちゃあこちゃんもいるし。
薔薇の季節には薔薇が癒してくれるかな。
春が待ち遠しいですね。
実際、私もちびくんがこうなって初めて、介護という現実に向き合った感じです。ぶっちゃんの時は具合が悪くなってから、アッという間に亡くなってしまったものですから...。でも、考えてみれば犬だって猫だって歳をとる。環境が良くなってご長寿さんが増えたからこそ、介護の問題も出てくるのだと思えば、長生きしてくれていることに感謝、ですね。
私の気持ちの行き詰まりは、たぶん、家を出られないことによる、ちょっとしたストレスなだけだと思うんですけど...。hanachan様が仰るとおり、それもきっと春が来て、薔薇が咲いたら癒えますね。だからちびくんにもずっと頑張ってもらわないと!
でもねー。正直、ちびくんが手作りご飯なんかを食べてくれると、もっと助かるかなー。療法食とかって、添加物なんかが心配なくらいに入っているものですから...。今思えば、小さな頃から、好き嫌いのない子に育てるべきだったと、その点だけは後悔してますー。ゴンザの手作りご飯も「プイッ」。私の手作りご飯も「プイッ」ですから(笑)
チャチャちゃんとクーちゃんは好き嫌い、ないですか?