猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

人間サンドバッグ。

2021年06月18日 14時46分15秒 | ルーツ

 

人は生まれて来る環境を選べない。

けれど、進む道は選べると信じたい。

 

 

 

「もう下着が気持ち悪いから、

 自分で洗いなさいよ!」

 

これは継母が言った言葉。

 

「お前が余計なことをしてくれるから、

 この服がヨレて着られなくなったじゃないか!」

 

それは、私が洗った洗濯物を見て、

母が言った言葉。

 

洗濯してるとよく思い出す。

 

人は何かの『たが』が外れると、

自分より立場の弱いモノを叩き出す。

 

抗わないのをいいことに、

どんどんエスカレートして。

 

どうして抗わないのか、

理由は様々だが、

叩く側はそんなこと、

考えてないのか、

わかっていて、

それを盾に叩くのか。

 

私でいえば、

父が選んだ人だから、とか、

妹や弟にその矛先が行くのを避けたい、

とか、

世話になっているから、とか、

実の親だから、とか。

 

幼い頃から罵りの言葉に慣れ過ぎていて、

気づけなかった、というのもある。

 

けれど遠慮をすればさらに、

叩かれまくるのだと気づいて反撃すれば...

 

驚いたことに、

相手は驚愕の表情を浮かべる。

 

反撃されないと思ったか?

 

なぜ無抵抗で叩かれ続けているか、

理由を考えたことはあるか?

 

継母は死に、

母とは連絡を断ってだいぶ経つ。

 

今は幸せで、

やりたい放題の毎日なのだから、

思い出す必要はない。

 

だけど...

 

思い出してしまう。

 

もはや、苦しいとか、悲しいとか、

そんなのではないが。

 

今この時も、

『サンドバッグ』になっている誰かの存在はどこかにある。

 

「自分のことだけ考えろ」

 

「どんな方法でもいい、逃げ出せ」

 

そう、伝えたいのは罪だろうか。

 

叩かれない状況になって初めて、

人は考えることが出来る。

 

身体的暴力も同様。

 

「気持ち悪い」とか「汚い」とか、

「役に立たない」とか「恩知らず」とか、

それはあなたのことじゃない。

 

外に出れば、きっと、

それをわからせてくれる人がいるはず。

 

逃げることは罪じゃない。

 

助けを求めることも。

 

鎖を断ち切り、袋を破ってサラサラと...

 

抜け出すチャンスを。

 

 

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