ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

「餃子の王将」社長殺害

2022-10-30 07:31:01 | 日記
きのう届いた読売新聞のメルマガには、「[社長射殺]<上>『プロの凶行』見えぬ動機 銃撃『王将』6年前にも」のタイトルが振られていた。「餃子の王将」の社長が殺害された9年前の事件のことである。犯人として工藤会系の暴力団幹部・田中某が逮捕されたことで、俄に世間の耳目を集めることになったほやほやのトピックである。

このメルマガのタイトルをクリックしても、この記事は「会員にならないと読むことができません」ということで、中身を見ることはできなかった。いつものことだが、私は自民党の広報誌と変わらないこの新聞を購読するつもりはない。

私が知りたかったのは、「餃子の王将」の社長がなぜ銃撃・殺害されたかである。犯人とされるヒットマンの田中某は、だれに依頼され、どういう動機から「王将」の社長を射殺したのか。

読売のメルマガは「見えぬ動機」とタイトルに掲げているくらいだから、この記事の中身を読んでも私の興味が満たされないことは明らかであり、そんなことなら、こんな空っぽの記事はこちらから願い下げである。だれが読んでやるものか。

私は興味の赴くまま、起きがけの頭でしばしネットの森を渉猟した。私の興味に応えてくれる2つの記事が見つかった。
一つは《王将社長射殺 不適切取引も本格捜査へ「経営実態、動機に影響」》(産経ニュース10月28日配信)
もう一つは、《「餃子の王将」社長射殺容疑で逮捕された“ヒットマン”の素性…そして創業一族が抱える闇》(日刊ゲンダイ10月29日配信)である。

分かったのは、簡単にいうと、こういうことである。「餃子の王将」の社長に就任した大東氏は、赤字続きだった会社の経営実態を調査し、次の事実をつきとめた。この会社の創業家にはAという得体の知れない人物がコバンザメのように張り付き、40年にわたって多額の資金を融通させていた。その額は200億にのぼる。「餃子の王将」と、Aが経営する企業グループとのそうした「不適切取引」の実態を知り、大東氏はこれを止めさせようとした。その矢先の凶行である。

私でなくても、だれもがこう思うに違いない。Aがヒットマン・田中に大東社長の殺害を依頼したのだ、と。だが、田中は口が固いことで通っている人物である。田中の自供が得られないとすれば、「Aが田中に殺害を依頼した」ことを立証することは難しく、捜査当局はAを殺害の張本人として立件することはできないだろう。
9年もの長い間、捜査当局が動けなかった理由はここにある。それが、ここにきて急転直下、捜査に動きが出たのは、実行犯の田中だけでなく、首謀者であるAの逮捕に向けても有力な物証が得られたからなのだろうか。

いやはや、火事場を覗きたがる私のゲス根性には限りがない。
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