「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

第二十九回 ドラゴン通信 「新天地、長崎」

2010年07月19日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
<戦場認定記事(炎上事前想定)>「ここは、斬り合いの場です!さあ、素直に斬り合いましょう!」

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

今週の一言:龍馬さん、演技とは、こういうことを言うんです。ね、お元さん!

●作り物感がハンパなくて、ずっとハリボテに見えていた理由は、演技力の低さだった!演技力の差がこれほどとは!ひとり、浮いている龍馬でした!これから、どうする?
なんつーの。まず、素直な感想ですけど、きっついなー、というのが、素直なところですかねー。
今までは、武市パート、以蔵パートが、こころの拠り所、というか、
「まあ、ここのドラマが見れるから、龍馬パートは、流しながら見よう」
という逃げが、できたのですが、まあ、今回から、全面的に龍馬ドラマになるわけで、もう、きっついですねー。
さて、前回、武市さんに、
「俳優とは、演技力が命であり、唯一の評価点であり、説得力の源泉だ」
ということを教わったので、そもそも演技力とは、何ぞや?という気持ちで、眺めていました。
武市さんには、直感的にわからせてもらったのですが、どうも、龍馬を見ていると、うすら寒い気持ちになるんですよ。なぜか。これ、
「わざとらしい」
という単語が、こころに、浮かぶんですよ。それに比べると、今回出てきた、西郷や、高杉、伊藤俊輔あたりを見ていても、そういうのは、感じずに、
素直に、西郷要素、高杉要素、伊藤要素を感じられる。この違いは、なんなのだろう?と、突き詰めていくと、要は、それが、説得力であり、説得力を生む演技力を
備えているか、否かの違いなのではないか?と、気づいたんです。以前、ちゃずさんは、龍馬以外の役者の演技力のやりあいのすごさについて、指摘されていましたが、
今回、あまたの新しい演技力役者が、出演したことで、それらと龍馬を単純に比較できたことで、演技力の意味が、おぼろげながら、分かり始めた、というところでしょうか。
ただ、大声出しゃ、いいってもんじゃない。今回、演出的に、龍馬に、オーバーな感じを出させたのかもしれないですが、あの大声一喝で、すべてぶちこわしな感じに
思えました。他が、演技力で、説得力を見せているのに、龍馬が来ただけで、作り物感が出てしまう。西郷が薩摩の連中と飲んでいる芝居や、高杉が、長州藩の連中と
飲んでいるあたりの芝居は、非常に説得力の高いものに感じました。それに、今回、新たに、登場した、お元。このひと、ちょっとした目の動きや、手の表情で、
うまく雰囲気をだしますね。すごい演技力だと、思いましたね・・・。そういう演技力役者の演技を見るだに、主人公のわざとらしさが、余計際立つんですよね。
庵主殿が、書くのをやめた、本当の理由が、わかってしまったような気がしました。
演技力の差が、あまりにも歴然としすぎて、書こうと思うと、それについて、書かざるを得ない。わからない人間にはわからないから、余計、理解されないギャップに悩む。
まあ、僕は思ったことは、素直に書くし、炎上上等ですからね。どんどん、つっこんできてもらいたいですけど、とにかく、前回武市さんから、学んだ。演技力=説得力
という公式に、重きを置いて、見たら、主役まわりが、あまりにもひどい状況なんで、半分、ふてくされて、見ていました。
脚本もよくない。龍馬が、いきなり、
「そろそろ日本の形を変えよう」
みたいなことをいっていましたが、このひと、いっつも、キャッチーなセリフをまず、いれてくるひとなんですよね。
そこに至る過程が、描かれないから唐突感もすごいし、結局、作り物感が、ハンパない。
だいたい演技力の低い人間が龍馬やっているのに、さらに脚本が、作り物感だだわかりの、キャッチーセリフ満載な本ってことで、
さらにだめって感じ。とにかく、作り物感ハンパなかったですねー。ま、そういうの理解できない人間を相手に作っているのだだわかりだしね。これ、評価している人間なんて、モノがわかりませんって言っているのと同じでしょ?
要は、比較してみろ!ってことですよね。西郷や高杉や、あのちょっと出の伊藤でさえ、説得力がある。しかし、龍馬には、それがなく、
わざとらしい、とか、オーバーな、とか、かってやってろ的なネガティブな印象がぬぐえません。単純に他と比較しているだけなんですけどね。
例えば、最後のほうで、高杉と西郷のやりあいが、ありましたが、ちょっと息を飲むくらいの説得力がありました。もう全然レベルが違いすぎるでしょ?もう、笑いましたよ。
龍馬が絵から消えると、説得力がずどんと、出てくるんだから、もう、お笑い以外なにものでもない。
それとも、演技力が見えないのは、そういう演出なのか?
とにかく、まじめに、演技力というものを考えながら見た、驚愕の45分でした。

●シーズン最初のお楽しみ!知らんさんも久しぶり!なんとさなちゃんまで登場、豪華です!
まあ、シーズン始めには、三菱社長として、知らんさんと一緒に登場の弥太郎です。まあ、女性にお灸すえられているなあ、あれ、この横顔、もしかして、
さなちゃん?とドキドキしちゃいましたよ。そしたら、案の定ということで、こういうお遊びは積極的にやってほしいですね。
このさなちゃんも演技力が確かなひとで、ほんと見ていて、ほっとするところがありますね。弥太郎は、もう、説得力役者の権化みたいなところがありますから、
知らんさんも含めて、なかなかいい絵でした。あの弥太郎のいまいましそうに、
「龍馬のやつ、さなさんの気持ちを知っていてあーたら、こーたら」
っていうのが、もんのすごく、同意しちゃいました(笑)。
「こんな演技力のないあんぽんたんのどこがいーんだ!」
と、こころの中で、同意しちゃいましたね。
しかし、知らんさんも、なかなか、二枚目だなーっと、素直に思った今回の弥太郎社長パートでした。

●不気味さんの意味が、やっとわかった!何考えているんだか、わからない不気味の極地!西郷さんです!
本格参戦の西郷さんです。なんつーか、口ではけっこうこわいことを口走りながら、表情は笑っていて、目は笑っていないという非常に高度な演技の
西郷さんです。もう、こういうのと比較すると、演技力のなさって、簡単に露呈するね。
しかし、確かに不気味ですねー。そうやって、分析しながら、見ると、余計、不気味さが広がる感じです。とにかく、なーに考えてるんだか、わからないっていう
不気味さ。やっとそういうのが、わかるようになりましたよ。いやいや、なんだか、このひとも、すごい実力派ですね。
それにしても、そういえば、大久保さんは、まだ、出てないけど、出ないのかな?そのための、小松帯刀?とも思えてしまいますが、大久保はぜひ出してほしいよね。
さて、そういうわけで、西郷さん、何を考えているのか、わからないわけですけど、長州とも、本気でやりあったり、高杉とやりあったり、
なかなか、気合の入った西郷さんです。あの高杉とのやりあい、ちょっとしびれましたねー。いい意味での、演技力合戦になっていて、
西郷も高杉も、カッコよかった。いやあ、こういうのが、見れるのが、大河ドラマの醍醐味です。ほんと、龍馬いらなかったなー。

●お前は坂の上の雲の菅ちゃんか!ちょっとした目の動きや、手の表情で、さらりと表現しちまうザ女優!お元さんです!
また、ひとり演技力女優の登場、お元さんです。いやあ、このひと、ちょっとその演技力のすごさに、息を飲みましたね。もう、坂の上の雲の菅野美穂クラス。
初っ端の、おどりもよかったねー。所作が美しい。日本の芸事ってやっぱりこころの美しさから滲み出る所作のうつくしさを追求するから、
あの踊りの所作の見事さは目を見張るものがありましたね。さらに、ちょっとした目の動かし方や、手の感じで、感情やら、何やらを表現するから、非常に高度で、
「うわー、すっげー、この女優さん!」
と、素直に思いました。もう、このひとを見たから、オーバーなだけの演技のひどさ、というのを感じた、今回になりましたね。
やわらなかな雰囲気なんだけど、強い意志を感じさせる、そういう表情だったり、手の動きだったり、いやあ、すごいなあ、と素直に思いましたね。
実力派、と言われる所以がよくわかった、お元さんでした。

●イケメンぶりはよかったけど、その日本征服計画は、ちょっと!なかなかよろしかったグラバーさんです!
なにげに、イケメンなグラバーとその商売敵さんでした。いやー、龍馬モノなら、グラバーは、はずせませんからね。なかなか、よろしいんじゃないでしょうか。
しかし、あの日本征服計画は、どういうこと?1万数千もの兵隊を載せて上陸作戦やるとか、言っていたけど、それだけの兵員を運ぶ船は、どうすんねん?
黒船一隻に、100名乗せられたら、おんの字じゃね?その計算でいくと、100隻以上、必要になるんだけど、調達できる?
まあ、そういう基本的な問題があったから、フランスもイギリスも幕末の内乱状態の日本を攻め取れなかったわけでさ。
ちょっと安易すぎるような、日本征服計画に思えました。説得力がねーんだよね。これもまた。
ほー、そうか。それを信じちゃうような低能バカ女が、相手ってことだ。よくわかったよ!(笑)

●キッチュに、西郷さんに、本田博太郎登場!くせものだらけの、長崎です!
なぜに、長崎奉行補佐に、キッチュ?まあ、このひとも、おもしろい表現力をもったひとですけど、今回は、割とまっとうな下僚役という、そこになぜ、キッチュの
必要性?と、疑問に思いましたけど、まあ、キャスティング神のこのドラマですから、なんらかありそうですね。
そして、本田博太郎氏降臨ですからね。このひとも、こういう煮ても焼いても食えない人物をやらしたら、右にでるものがいない感じですからねー。
とにかく、西郷と本田さんのやりあいなんて、怪しすぎて笑ってしまいました。いやー、本田さん、昔は、「ただいま放課後」とか、青春モノにも、出てたのにねー。
まあ、くせものが、わんさか出てきた感じなんで、その人達の、高度な演技力を楽しむパートとしますかね、シーズン3は。

●土佐周り退場後、こちらでどうぞ!待ちに待ったぜ長州周り!やっとの登場、颯爽高杉です!
とうとう長州まわりが登場!ということで、幕末の英雄高杉晋作登場ですよ!いやあ、ザンギリ頭もちゃあんとやっていて非常に高評価な高杉ですね。
というか、このドラマの頭髪まわりは、プロが命かけている迫力がありますから、非常に、いい感じです。しかし、ちょっと出の伊藤が、伊藤に見えちゃうんだから、
おもしろいよね。再三、指摘していますが、キャスティングは、神な感じがしますね。今のところ、大失敗というのが、ない。いや、あるかな?まあ、いいや。
しかし、伊藤、高杉、聞多あたりが、出てくると、やっぱりうれしいですね。とにかく、この時期の長州の悲憤という感情が、聞多や伊藤の表情に出ていて
よかったです。ちょっと熱すぎるんだよな、くらいの芝居が、よかったですね。決してわざとらしくなくって、こころが入っているというか、
こころから、そう思って行動しているから、わざとらしく見えないんでしょうね、あれは。
しかし、高杉、最初から、拳銃ですか。まあ、このひとは、龍馬にあとで、拳銃渡すわけですから、出てくるかなあ、とは思いました。
でも、拳銃似合うね、この高杉。いやあ、今後が、どうしようもなく、楽しみな、長州まわりでした。桂さん当分、出なくていいから、その分、高杉だしてよ。
桂さん、出石に、逃げこんでるんじゃなかったっけ?この時期?と、いいつつ、新たな楽しみが、できたってところですかね!


今週の愚痴
まあ、新たなシーズンに突入!ということで、新しい役者さんもたくさん出てきて、場所も長崎、異国情緒たっぷりで、
異国なひともたくさん出てきて、それはそれは、にぎやかで、演技力役者の演技合戦も見物!という感じで、華やかな感じでしたが、
肝心の主人公の演技が、もうねー。はっきり行って、龍馬が、何かやりだすと、うすら寒い感じがするんですよね。
それ以外が、もう、演技合戦バリバリにやっているんで、おもしろいし、説得力があがって、
「うへー、かっこいー」
とか、
「さなちゃん、かわいいなあ」
とか、
「お元さん、すげー」
という感想になるのに、もう、主人公が話しだしたり、絵に入り込んでくると、それだけで、だめ!
とにかく、今までのこともあるからかもしれないけど、全然だめでした。
もう、体全体で、拒否する感じで、これは、7ヶ月半、龍馬を、あんぽんたんに書いてきたつけがまわっていると見ていいでしょうね。
前回のドラゴン通信で、危惧したことが、そのまま、出ちゃっている感じです。
しかし、この感想、ドラゴン通信初期から、全然、変わっていない。説得力がなく、ハリボテ感満載ってやつ。
これ、要は福山氏が、登場した第一話から、龍馬に、演技力がないって、ずーーーーーーーーーーっと指摘してきたって、ことなんだよね。今、気がついたけど。
賢い女性達が、このドラマから、離れたのも、その脚本の浅さ加減もそうだけど、
主人公に、まず、魅力がない、演技力に問題がある、説得されない、ということにあることが、ようやくわかりました。
まあ、これも、武市さんの演技力に気付かされたというわけで、僕も、7ヶ月半、あんぽんたん状態だった、ということですね。
ただ、オーバーアクトにすれば、いいとか、声を張り上げりゃあいいというのとは、全く別の、演技の質というものが、問われているわけです。
それは、表情ひとつだったり、目の動かし方だったり、表現というもの、すべてですよね。
だいたい、それを見てうすら寒く感じるって、どういうこと?って思いますね。
西郷や、高杉を見て、
「うへー、渋い、かっこいい。不気味だ」
と、素直にいろいろな感情がわくのとは、全然違うわけです。明らかにそこに差異がある。
そうなると、全力で、それを、言いたくなっちゃうわけで、それができないのなら、書く意味はない、と感じてしまう。だから、庵主殿は、書くのをやめたんじゃないでしょうか。
まあ、いいや。それについては、そう感じただけ、ということにしておきましょう。
しかし、お元さんの演技力には、脱帽でしたね。名だたる演技力役者の中でも、ちょっと群を抜いている感すら、あります。
とにかく、目の表情から、所作にいたるまで、すべてを見逃せない感があります。それこそ釘付けという奴で、
そのすごさがわかります。いやあ、でも、演技力を中心に観だしたら、新たな世界が見えてきた、そんな感じですね。
僕は今まで、何を見てきたのだろう。そういう思いです。
ま、でも、それに気づかせてくれた、武市さんにお礼を言いつつ、新たなドラマ世界を楽しみに、
今日は、筆を置きましょう。

今週の評価ポイント
シーズン3のヒロインであろうお元さんの実力派ぶりに、脱帽でした!
あと、西郷と本田さんの怪しげな演技力合戦もすごかったね。

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2 コメント

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遅ればせながら。 (ちゃず)
2010-07-21 13:19:40
こんにちわ
毎回楽しい記事をありがとうございます。

いよいよ3部スタートですねっ。…って期待に胸膨らませてみた訳じゃないちゃずさんでした…。

なんか、すっごく大きなものを失ったような…。あの「ダラダラ引っ張り過ぎた感じの土佐藩回り」でしたが、いざ2部が終わってみれば、ポッカリ大きな穴が空いたような…。
史実でもそんな感じだったのでしょうか
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ちゃずさん、コメントありがとうございます! (ゆるちょ)
2010-07-22 06:44:21
ちゃずさん、コメントありがとうございます!

7月22日のゆるちょラジオで、コメント返しをしています。
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