「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

日曜日、朝の大河ドラマ雑感!(第三回「ついていない男」)

2015年01月25日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
日曜日、朝のカフェで3人はブランチを取りながら、屈託なくしゃべっている。

宝塚のオトコ役風のマキ(30)、次女タイプで甘えん坊ながら、知恵は深いアミ(29)、

そして、末っ子的な性格ながら、真面目でしっかり者で皆に愛されるアイリ(28)だった。

「でもさ、花燃ゆ・第三回の「ついていない男」って、久坂玄瑞の事だったのね」

と、マキが言葉にする。高校時代、正直、歴史は苦手だったマキだ。

「でもさ、大河ドラマで幕末モノだと、この時期、決まって松陰先生がまず、出てくるのよね」

「今回もそこはお約束って感じよね」

と、アミ。アミは大学時代に大河ドラマにはまって、歴史にのめり込んだタイプだ。

「でも、今回の大河ドラマは、学園モノタイプなんでしょう?」

「今までにないタイプの大河ドラマって強調してたし・・・」

と、アイリ。アイリは高杉晋作と土方歳三が大ファンの夢見る乙女系の女性だ。

「そうね。番宣の写真も学園モノって感じだし・・・でも、女性が主人公だから、女性向け大河ドラマって事になるんでしょ?」

「ねえ、アミ、そこらへんの特徴ってどうなの?」

と、マキ。

「女性向け大河ドラマのお約束は、まず、主人公が女性って事ね」

「それでいて、そのテーマは、恋とか結婚とか、出産とか、女性の身近な喜びがテーマになるわ」

「歴史部分は男性向けに描かれるし・・・ちょうど2年前の「八重の桜」が同じ表現手法をとっていたわね」

と、アミ。

「女性の生きるテーマはどこまでも「共存共栄」と言うのも描かれるのよね?」

と、アイリ。

「そ。そこは大事なところよね・・・ま、今回は未来の旦那様との運命的な出会い・・・そういうカタチで描かれたけどね」

と、アミ。

「なるほど・・・やっぱり女性は恋よね・・・」

と、マキ。

「未来の旦那様、二人に順番に出会った・・・そういう表現だったわね」

と、アミ。

「やっぱり、女性はイケメンに恋したくて・・・大河ドラマを見るんじゃない?」

と、マキ。

「そうね。あとは学園モノだったら、ボーイズラブ系な表現も出てくるかもよー」

と、アミ。

「そういえば、トンデモ大河ドラマ「天地人」では、それっぽい表現があったものね・・・」

「あれも、ある意味、学園モノっぽかったし」

と、アイリ。

「まあ、でも、女性が楽しめる大河ドラマにしてほしいわね・・・」

「間違っても、同じ女性向け大河ドラマ「GO」みたいな作品にしてほしくないわ・・・」

と、マキ。

「うーん、あの大河ドラマって、誰得な大河ドラマだったからね・・・」

「出演した事が汚点になってる感じあるし・・・」

と、アミ。

「話を「花燃ゆ」に戻すけど・・・わたし、あのオープニング好きだなあ」

「水墨画の世界が動き出す感じが、わくわくしちゃう・・・幻想的で動きがあって、好きだわ」

と、マキ。

「マキはそういうところ、男性的価値観を持っているわよね」

「でも、水墨画の世界が幻想的に動き出すっていう感想は、わたしも同じ。素敵よね・・・」

と、アミ。

「なにか力強い・・・長州の男子達が歴史の世界に飛び立っていく様って言うのかしら」

「そんなモノを感じるわ・・・今年は長州をがっつり見られるのね」

と、アイリ。

「幕末モノで言えば「八重の桜」でがっつり会津藩を、「龍馬伝」ではがっつり土佐藩を楽しめたからね・・・」

「割りと順番守っているような感じもするけど」

と、アミ。

「アイリはその点、高杉晋作ファンだから、楽しみでしょう?」

と、マキ。

「うん。そして、もちろん、新選組の土方歳三も表現されるでしょうし・・・それも楽しみたいわ」

と、アイリ。

「ねえ、でも・・・なぜ、吉田寅次郎は、黒船に乗り込んだのかしら。国禁を犯してまでして・・・」

と、マキ。

「彼は実学者だもの・・・自分の勉強してきた兵法が異国相手には全く役に立たない事を知れば」

「最新の軍事知識を知りたいと思うのは当然よね。ただ、軍師官兵衛と違うところは後先顧みず、猪突猛進気味な所があるってことかしら」

と、アミ。

「あら。官兵衛だって、若い頃は猪武者と言われてたわ」

と、マキ。

「そうね。そうだったわね・・・」

と、アミ。

「「自分がやらねば」と言う思いが強かったのね・・・どんな犠牲を払ってでも・・・そういう思いがのちに」

「長州の人々を動かす原動力になるのね・・・」

と、アイリ。

「吉田寅次郎に関して言えば、玉木文之進の「公に生きよ、私に生きるな」と言う強烈な教育も彼の行動を後押ししていると思うわ」

「彼は私の興味でなく、それこそ、長州の為、自分が犠牲になっても、最新の軍事知識を習得しなければならないと考えたのね・・・」

と、アミ。

「高杉晋作も、長州を思考のすべての基本においてるわ。まだ、日本と言う意識は彼らには無かったと思うの」

「その意識は長州をいかに守るか・・・まだまだ、そこだったと思うわ」

と、アイリ。

「長州割拠論を唱えたのは、高杉晋作だったもんね?」

と、マキ。

「そうね。そういう長州のエネルギーが何なのか・・・それが今年存分に描かれる・・・そういう事になりそうね」

と、アイリ。

「にしても、この頃のお侍さん達はいつも走っているか、歩いて江戸へ、長崎へ・・・」

「大変だったでしょうね」

と、マキ。

「この頃は通信手段が手紙だけだったから・・・皆その目で本物を見たがるのよね」

「だから、他人とのコミュニケーション能力も高かったと思うの。相手の目を見て、自信を持って話せるのが」

「当然のオトナの男がたくさんいたんじゃないかしら・・・今は自信が無くて、どこかに逃げ込んでいる男ばかり」

「嫌な時代だわ・・・」

と、アミ。

「自分なら、ペルリさえも説得出来る・・・吉田寅次郎さんの、その自負がその行動からわかるわね」

と、マキ。

「そっか。だから、吉田寅次郎さんは、人を見抜く目にも自信があったから、素晴らしい人間が松下村塾に集まるし」

「文の旦那も久坂玄瑞になるのね・・・」

と、アイリ。

「今とは正反対の時代よ。ひとはリアルライフのみに生きてたし、生を燃やしていた・・・まさに「花燃ゆ」の時代よ」

と、アミ。

「熱くて、自分の人生をリアルライフで燃やす事の出来る、時代を動かせる、熱い男達の時代って事ね」

と、マキ。

「だって、吉田寅次郎こそ、二十一回猛士・・・常に実行あるのみの言行一致の有言実行オトコ・・・」

「少々危険な香りがするけど・・・オトコはそれくらいじゃなくっちゃね」

と、アミ。

「高杉晋作も、土方歳三も、そういうオトコ達でしょう?」

「やっぱり、オトコは有言実行なオトコでなくっちゃね・・・それが素敵なオトコ達って事だと思うわ」

と、アイリ。

「そういう素敵なオトコを見る場こそ、大河ドラマって事ね・・・」

「現実にそういうオトコが居て欲しいけどね・・・」

と、マキ。

「そういう目で現実のオトコを見て、チェックしていきたいわね」

「自分のパートナーを見つける為にも・・・」

と、アミ。

「そうね。確かにその通りだわ・・・「有言実行」の熱いオトコかあ・・・」

「そういうオトコが至上の価値を持つような気がするな・・・」

と、アイリは遠い目をしながら、熱いミルクを飲み干した。


(おしまい)

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