おはようございます。
今日は土曜日ということで、のんびりしていきたいですね。
少し雨模様のようだけど。
さて、先日、辛辣姫、ユキちゃん(28)とサシ飲みをしてきました。
「ゆるちょさんって、いつも廻りに女性がいるじゃないですか。皆、笑顔で普通に」
「でも、そういうあり方って他に見ないんですよね。上司が部下の女性を連れてきてる的な感じしか・・・」
「まあ、わたしはそういうあり方嫌いですし、ゆるちょさんと一緒にいるのは、ゆるちょさんを慕っているから、一緒にいるんですけど」
「どうしたら、そういう感じって出来るんですか?」
と、質問されました。
「ああ、そういう話?まあ、そのあたりは、いろいろ長くなるんだけどねー」
と、僕はマンハッタンを飲みながら、受けました。
「ま、マジに系統立てて話そうか・・・」
と、そんな感じで・・・。
「元々は僕が大学を出る時に、決めた話が基本になるんだよね」
と、僕は言います。
「・・・と、言うと?」
と、ユキちゃん。
「何度も話しているけど、僕は大学を卒業する時に、親友と「僕らはコンピューター技術者には向いていない。ましてやサラリーマンにも向いていない」」
「「だが、人間としてのポテンシャルはある。だから、自分の輝ける世界を見つけ出し、その世界に脱サラして輝こう。それ以外にしあわせになる道はない」」
「と結論づけたんだよね」
と、僕は話します。
「会社に入る前から、脱サラ指向だったんですか?」
と、ユキちゃん。
「そういうこと。まあ、僕からすれば、サラリーマンの世界は偉大なるモラトリアム期間だと思っていたからね。最初から途中で辞めるつもりだったんだ」
と、僕。
「ただ、自分がどんな職業に向いているか、さっぱりわからなくて・・・それを探すのに手間取ったねー」
と、僕。
「まあ、それはいい。恋の話をしよう」
と、僕。
「それ、嬉しいですね」
と、ユキちゃんは嬉しそうに話す。
「僕は会社に入って・・・それでも脱サラまでは一人前のシステムエンジニアにならなければいけなかったから、随分苦労したんだ」
と、僕。
「おかげで、ストレス太りで、30歳になる頃には66キロだった体重が89キロにまでなってね・・・外見的にも醜くなってしまっていた」
と、僕。
「身長163センチで89キロはちょっと想像できませんね」
と、ユキちゃん。
「ま、そういうこと。ひどい状況だった。当時、出張が嫌でね。駅にいるとステンレス電車が入ってくると自分の外見が映ってさ。それが吐き気がするくらい醜くて」
「僕は美術部出身だから、そういう醜いものが大嫌いで・・・自分の姿が醜いってのは・・・かなりのストレスになっていたね」
と、僕。
「美しいモノを愛する、今のゆるちょさんからは、想像出来ませんけど・・・」
と、ショックを受けるユキちゃん。
「で、当時、関空の現場で仕事するには、まあよかったんだけど、鎌倉の事務所に戻ると、女性もたくさん働いていてね・・・そういう女性に身をさらすのはちょっとね」
と、僕。
「僕の課の執務さんがちょうど新しい美しい女性に変わっていて・・・その女性に近づいたら「出来るだけ近寄らないで」って言うニュアンスを出されてね・・・」
と、僕。
「「これは仕事に差し支える」と判断した僕は科学的ダイエットの本を読み倒してさ・・・」
と、笑う僕。
「体脂肪を減らすには、有酸素運動による、体脂肪燃焼以外に手はない・・・という「知恵」に辿りついたのさ」
と、僕。
「そうなんですか?」
と、ユキちゃんは静かな表情。
「で、一年に渡って、朝、2時間早起きして、湘南は134号線の海岸線を自転車で走りまくったの(笑)」
と、僕。
「おかげで、23キロ程、ダイエット出来て、体重は66キロに戻り・・・件の執務の女性にも、「ゆるちょさん、スポーツマンの身体になりましたね」と」
「ボディタッチされるようになってね。まあ、それで、いい感じになれたわけ」
と、僕。
「とりあえず、そこで示唆を感じたよ。女性は肥った男性を視界にいれないし、不快を感じる。細身の身体になれば、笑顔で視界にいれてくれるし」
「いい感情を持って、笑顔で対応してくれるし、お互い、いい関係になれる・・・その示唆を貰ったんだね」
と、僕。
「それ・・・よくわかります。だって、それ、女性の基本ですもの・・・」
と、ユキちゃん。
「ま、それすら、わからなかったのが、当時の僕なのさ・・・」
と、僕は続けます。
「僕はそれがきっかけになって、サイクルスポーツを自身の生涯スポーツにしたんだね」
と、僕。
「ちょうどいいことに、藤沢駅前には、サイクルスポーツ・バイクの専門店があったし、僕はそこに相談に通うようになったんだ」
と、僕。
「ゆるちょさんは、そういうあたり、いろいろなひとに物怖じしないひとなんですね」
と、ユキちゃん。
「まあ、そうだね。物怖じする意味なんて、無いもの。この世には」
と、僕。
「ボーナスを突っ込んで、その店でレーサーバイクを買った僕はその後、週末、湘南を走りまくるレーサーバイク野郎になっていた・・・楽しかったよ。それ」
と、僕。
「サイクルウェアを着て、グラブをはめて、ヘルメットを被って、アイウェアをして、134号線を、ガンガン走った。楽しかった」
と、僕。
「そうすると、気づくことがあるんだ。当時、東京から観光客の女性が湘南にはたくさん来ていたんだけど、そういう女性が僕を見て、目の笑ういい笑顔をするんだ」
と、僕。
「それまで、デブで疎まれていた僕だから・・・その意味がよくわからなかった・・・でも確かに、彼女達は目の笑う、いい笑顔で僕を見つめていた。それは確かだった」
と、僕。
「「どういうこと?」と僕は訝しんだけど、ある女性の一言で、そのからくりがわかったんだ」
と、僕。
「どういうことですか?誰に何を言われたんですか?」
と、ユキちゃん。
「知り合いの女の子にさ。「ゆるちょさんって、その格好、「ムフフ」なんですよね。女性的には」って言われたのさ」
と、僕。
「「ムフフ!!」」
と、盛り上がる、ユキちゃん。
「その時、僕は大学時代・・・まあ、バブル期の居酒屋でよくある風景を思い出していた。バドガールって奴さ。知らないだろ、ユキちゃんは」
と、僕。
「はい。聞いたことも無いですね」
と、ユキちゃん。
「当時、居酒屋に派遣されてた女性達なんだけど、パッツンパッツンのバドワイザーのロゴの入ったレオタード姿の女性がいたのよ。居酒屋に」
と、僕。
「おっさん達はお酒に酔うと、スケベになるでしょ?そうすると、そのバドガールにお酒をついでもらいたくなるわけよ。で、バドワイザーが売れる・・・そういう話」
と、僕。
「まあ、僕も酔った目で、そのエロティックなバドガールを見ていたから・・・僕のサイクルウェア姿が当時のバドガールと同じ効果を生んでいる事を理解したのさ」
と、僕。
「人間は異性のボディラインに弱い・・・ボディラインが露わになるボディスーツ姿を見せられるとエロティックな気分になり、目が笑う・・・それがバドガール効果さ」
と、僕。
「だから、女性達は、サイクルウェア姿の僕を見ると「ムフフ」な感情になり・・・それで目が笑っている、いい笑顔になっていた・・・そういう状況を理解したわけ」
と、僕。
「それ、よくわかります・・・だって今でもたまにパーティーとかで、ゆるちょさん、サイクルウェア姿になるじゃないですか」
と、ユキちゃん。
「わたしも、ゆるちょさんのそういう姿見て、正直、エッチな感情を持ちますもん」
と、少し伏し目がちなユキちゃん。
「女性の本能を意図的に刺激しているんですね。さすがゆるちょさんですよ」
と、ユキちゃんは笑顔で言ってくれる。
「まあね・・・そういう経験と廻りからの示唆を貰うから・・・いろいろわかっていくんだけどね」
と、僕。
「ま、人生は冒険だからね。いろいろな示唆があるから、それを研究して「知恵」に昇華していくのが本当の「知恵者」さ」
と、僕。
「それが僕の仕事・・・なかなか、楽しいだろ?」
と、僕は上機嫌。
「うーん、この話は一回じゃ、終わらないなあ・・・」
と、僕はマンハッタンを飲む。
「わたし、ゆるちょさんのサイクルウェア姿、大好きですよ。ゆるちょさんのお尻のカタチ大好きだし」
と、ユキちゃんが言ってくれる。
「それに・・・もっこりな姿も・・・ふふ。恥ずかしいけど、好きなんです」
と、ユキちゃんは恥ずかしそうに言う。
「ゆるちょさんって、どこまでも、女性にサービス精神旺盛なんですね」
と、笑顔のユキちゃん。
「まあね。それくらいは、僕に出来る事なら、やれるだけ、やらないとね」
と、僕。
「わたし、そういうところが、好きなんです。ゆるちょさんの事」
と、ユキちゃんは言葉にしてくれた。
「でも、そういう経験を知恵にしているゆるちょさん・・・素敵だと思います。経験をするからこそ、新しい「知恵」を作れるんですね」
と、ユキちゃんは真面目な顔で言う。
「その経験の裏側にある「本質」を見抜くチカラ・・・それを持っている人間こそ「知恵者」なんですね」
と、ユキちゃんは言う。
「わたし、やっぱり、ゆるちょさんに付いていきます。フィアンセになれなくても・・・わたしはあなたについていきたい・・・」
と、ユキちゃんは言うのでした。
僕は少し笑顔で、それを見守っているのでした。
(続く)
さてさて、今日は土曜日。雨模様みたいですけど、
積極的に楽しまないといけないです。
さて、今日は何をやろうかな・・・。
そう考えるのも、楽しい今日ですね。
ではでは。