「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

第六回 乙女通信 「会津の決意」

2013年02月16日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
大河ドラマ「八重の桜」感想 乙女通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●男には負けるとわかっていても勝負に出なければならない時がある。お殿様がそこまで覚悟したなら、俺達泣くしかねえ!だよねー!
「殿は、会津を滅亡させる道に踏み出したのですぞ」
と強い口調で嘆く西郷頼母に、
「言うな、頼母・・・」
と、涙を堪えながら、それだけを言う容保候・・・。

今回のクライマックスはそこでしたね。

あれね。つまりは容保候は、会津が滅亡するのを覚悟で、京都守護職を引き受けたんですよ。
自分の死さえ覚悟して、その御役目を引き受けた。
頼母は、その容保の覚悟を知ったからこそ、何も言えなくなったんですね。
あの容保の言葉を聞くまでは、頼母は、
「それは殿の間違いだ。殿は甘い!」
と考えていたんですよ。だから、自分が教えねばと考えていたからこそ容赦なく楯突くことが出来た。
でも、あの容保候の言葉を聞いてしまって、容保候のそこまでの覚悟を知ってしまったからには、会津の人間に出来ることは、泣くことしかなかったんですね。

男には、負けるとわかっていても、立ち向かっていかなければいけない時がありますね。
決してうまくいかない・・・むしろその後の自分が徹底的に、針のむしろに座らなければいけない・・・それすらわかっていても、立ち向かわなければいけない時がある。
僕は自分の人生の中で、そういう決断をしてきました。強い気持ちで。
その後、思った通り悲惨な状況の中、毎日泣いて暮らした経験すらあります。

でも、その決断が正しければ、後になって、その姿は必ず讃えられます。

僕はそれを経験してきた。そして、今、強い自分がいる。
だからこそ、あの容保候の思いも、頼母の思いもわかる。自分のことのように、その胸中が痛いほどわかる。
特に容保の、
「言うな、頼母」
の言葉の裏にあるもの・・・容保の男があの時、まざまざと動きましたね。
容保はすべてわかっていたんですよ。だから固辞し続けた。でも、考えてみてください。
あの時、会津以外に京都守護職を担当出来た藩がありますか?
会津が固辞したとしたら、担当する藩は事実上存在せず、公武一和など叶えられるべくもなかった。
固辞すれば、幕府崩壊の引き金を会津が引いたことになる。
容保はそこまで考えたはずです。
であれば、固辞という決断は、会津にあっては、あり得ないことになる。
むしろ、会津は、将軍家及び幕府にとって、最後の切り札だったんだ。
京都守護職になるのは、会津以外にあり得なかったんです。歴史的に見ても。

三代将軍家光の弟であった保科正之が会津藩の藩主になった時から、それは当然訪れるべき運命だったんです。

それらをすべて考えあわせた容保は、自分の死をも将来たるべき道とまで思い定め、京都を死地と定めよと彼は言ったんですね。
だから、君臣泣くしか、もはや、どうすることも出来なかったんですね。

しかし、綾野剛さん、よかったですね。

抑制された演技が、とっても素敵です。
でありながら、
「是非はない」
この言葉には、瞬発力があった・・・素敵だなあと思いました。容保なら、きっとこうだったろう・・・そう思わせる緩急の演技が素敵に映りましたね。

それを受ける頼母・・・西田さんの演技が重厚で綾野剛さんの緩急の演技に真っ向勝負なんですよね。素敵だなあって思いましたね。

ほんと、素敵な演技合戦でした・・・。

あのすべてがわかって、泣くしかないってあのシーン・・・会津が京都守護職を受けた夜に君臣泣き伏したって、よく説明されてきましたからね。
映像化って、大事ですねー。

まあ、今回はメインがそこで・・・女性達もサムライとして一緒に戦っていくんだみたいなことが表現されていましたね。
女性もナギナタで一緒に戦う、同じサムライなんだ、ということがね・・・。

あの時代の女性のしあわせって、何だったの?・・・そんな事が語られた第6回になりましたかね。
親藩の会津が政治に口を出すように求められていたあの時代・・・つまり古い時代のしきたりが平気で破られるくらい人材が払底していたんでしょうね。
つまり、政治に巻き込まれることを極度に恐れていた会津の人たち・・・それは正しかったんですよね。

確かに京都に登って天使様をお守りする仕事は名誉なことだけど・・・砲台の守備だけでも、金がかかるっつーに、
この上、一瞬先は闇の京都に出て行っては無用な敵を作ることになる・・・結果、そうなるわけですけど、
でも、会津は・・・正々堂々と戦ったんですよ。名誉の武士ですよ。会津武士は。

まあ、今回、八重によって、
「女性は政治に、参加してはならぬ」「武家の嫁も、武家」「結婚は女のしあわせ」
などの当時の女性の価値観が語られましたが・・・八重の不満や考え方がよくわかるエピになっていましたねー。

覚馬は、覚馬で、
「あんな遠くに行ってたら肝心の兵制改革が出来ない」
という、非常に合理的な理由で、京都出兵を拒否しているのが、おもしろかったですね。

まあ、そういう意味では、今回は女性向けストーリーは、二葉さんで、武家の女性の覚悟を描いた、ということでしょうか。

まあ、なんか、このキャラも面白くなりそうですからね。

秋月悌次郎なんかも、出てきて・・・いやあ、なんかイメージ通りで、薩会同盟の立役者になるんでしょうかねー。おもしろそーですね。

まあ、今回はとにかく、会津の決意・・・そのままでした。いやあ、盛り上がりました。次回から京都編。ま、会津での物語も描かれるでしょうが、

さらに楽しみになってきましたねー。

●女性の視点で意見を貰うからこそ、深く作品を理解出来るのです!ちゃずさん!
というわけで、今回もちゃずさんにコメントを貰っているので、そのコメ返し、行きましょうか!

ちゃずさん、コメントありがとうございます。

>6話が凄すぎて・・・。 (ちゃず)
> 2013-02-11 12:45:18
> こんにちわ。

> 毎回、コメントを記事に盛り込んでいただいて、ありがとうございます。
> 大丈夫ですか?記事に盛り込んでしまって@@@

ええ。自分の感想を出した後、ちょうど話しやすいんで・・・まあ、まとめる意味でも、都合が良い感じです。はい。

> 5話。面白かったですね。
> と、機能6話を見て、号泣&胸が苦しくて・・・。
> 会津藩の物語は、本気でツライです。

僕もさっき見て感動しました。いやあ、日曜日も見ているんですが、晩酌しながらなので、記憶が怪しいんですよね。

だから、土曜日に気合いれて見直すわけで、やっぱり録画を見ると、気合乗りがイマイチなので、このパターンが僕には一番いいですねー。

> 江~姫たちの戦国も、序盤から、浅井長政が死んだりなど、主人公にとっては、悲劇的な話でしたが、なんだか、いろいろごちゃごちゃで。序盤ですでに、あ~早く来年の大河がみたいなぁと思ってしまうような展開でしたから・・・。
> だって、あの大河、これからどうすれば・・・って悩んだ時に、江に伺うという、おエライ様たちが、山のように登場してきましたよね。。。
> 江は、未来人かなんかだったんでしょうねぇ。。。

戦国最強の織田信長に至ってはぺらぺらぺらぺらしゃべる、おしゃべり信長さんになってましたからねー。
未来人GOは、異人だったんですよ、きっと(笑)。この世のひとでなく・・・。

>で、5話ですが。
>昨日の放送が、もう、桜田門外ノ変やら、松陰処刑のことが、軽く吹っ飛ぶぐらいの内容でしたので。
>でも、うまくリンクしてるんですよ~。
>もう、初回放送から、いろいろ伏線を張り巡らしていたんだなぁと唸るばかりの見どころ満載な6話でした。

それって、家訓の話ですね。
しかし、保科正之の時代は確かにそれでよかったのかもしれないけれど・・・でも、やっぱり、運命ですよね。
僕は幕末の幕府側って、人材が払底していると見ているし、だからこそ、まともな脳を持っていた容保は、ああいう行動に出ざるを得なかったんだと思います。
京都守護職をどう考えたって会津が受けるしかありませんよ。
彼らが固辞したら固辞の先例をつけちゃうことになるし、他藩は実力がそもそもないし、会津藩の成り立ちがそもそも将軍による恩なんだから、
いつかは返さなければいけない。
武家の存在理由である「御恩と奉公」の関係は結局、会津藩の存在理由になり、また、会津藩滅亡の理由にもなったんですね。

僕は容保の気持ちが強く理解出来たので・・・泣きました。

僕も同じ決断をしたことが多々ありましたから・・・男って、負けるとわかっている勝負にも正々堂々戦わなければいけないことが、多々あるんです。

あれは、正々堂々生きてきた人間なら、誰でも泣くな・・・泣けなければ、その男の人生は逃げてばかりだったということになる。

男にとって、リトマス試験紙なドラマですねー。「八重の桜」は。


>あ。
>ゆるちょさんも、オグリンの軽さにちょっと引きました?

ええ。引きましたね。

>私は、あれだけのシーンしかないので、トリッキーな感じでも良いんですが、
>なんだろ~。彼の持ってる見た目の軽さと相まって、どうも、のめりこめずでした。
>でも、勝麟太郎が、手紙で知らせるという手法をとったので、生瀬さんのベランベェ口調が、いい感じにオグリンを中和してくれたので、
>覚馬の涙では、こちらも、もらい泣き出来ました。

うーん、僕的には、吉田松陰の存在自体にリアル感を感じられなかったので・・・覚馬は、そんなに泣くんだ・・・くらいの意識でしたねー。

この「リアル感」という言葉・・・「龍馬伝」の時も主人公の方に連発してましたっけ。それでよく、ある特定のファンの女性に、炎上させられたのを懐かしく思い出しました。

>井伊直弼は、絶対に18人、メッタ斬りできましたよね・・・。
>ってぐらい、目ヂカラも、所作も、着物姿も素晴らしいものがありました。
>容保との関係性をきちんと描いていたので、重みのある死となりましたね。
>これが、薩長の物語だと、こうは描けませんものね。

そこは僕もそう思いましたねー。

あの自分が狙われていると知って、燃え上がる井伊直弼そして強いめぢから・・・あの瞬間絶対返り討ち出来ると思ったんだけどなー(笑)。

しかし、井伊直弼の死が、会津藩の人間達にかなり影響を与えていたことが、今回よく描かれていましたね。

だからこそ、皆反対してたわけで・・・そこが丹念に描かれていて・・・西郷頼母と容保候の必死の言い合い・・・あれは勝負でしたね。

その緊張が、「言うな、頼母」の一言ですべてが理解出来・・・ただ泣くしかなかった・・・あの心情がよくわかるだけに、涙しましたねー。


そうなんだよな。男って泣くしか出来ないつらい時って、あるんだよな・・・(遠い目)

>と、今回は、う~ん。ここまで。。。

>昨日の6話が凄すぎて、気持ちがそっちに行ってしまっています@@@
>さっき、自分のところを書いたからか、気持ちが5話に戻らず~です。

>ゆるちょさんも、ご覧になりました?
>もし見たのなら、感想UP待ってますね^^

ええ。あの容保候の決意のシーン・・・男として燃えましたね&泣きました。

というわけで、感想アップですー。

>あ。
>わたし、大好きな役者さん、めっちゃ登場してます^^
>池内博之さんとか、中村獅童さん、そして、
>北村有起哉さんなんて、江~にご出演してた経歴を消してあげたいぐらい。

出てましたねー。けっこうお笑い担当だったような・・・イケメン以外は全員お笑い担当でしたから、あの大河は・・・ひどい大河でした。あれは。

>今回は、秋月悌二郎役で、ご出演されてました^^
>ゆるちょさんも、絶対好きなタイプの役者さんだと思いますよ^^必見です☆

ええ。演技派で、僕もちゃんと知っていますよ。北村和夫さんの息子さんですよね。
まあ、僕は日テレ系の青春ドラマで、北村和夫さんは、知っていましたから、北村有起哉さんの存在もいつしか、知っていた感じですね。
昨年の今頃やってた、もっくんが主人公の新聞記者のドラマにも、もっくんの後輩役で出ていましたし・・・ドラマ自体は挫折しちゃいましたが・・・。

良い感じの秋月悌次郎役になりそうですね。今から楽しみです。

ちゃずさん、コメントありがとうございました。ちゃずさんは女性ですし、女性視点で語られると、また、深く見ることが出来ますからね。

非常に有意義な時間になっておりますー。


今週の喜び

なんだろうな・・・京都守護職が決まって、会津では、君臣泣き伏す、という状況があったことを知っていたので、それを映像として見れたことは素敵な時間だったと、
普通に思いますね。

それを綾野剛さんと西田敏行さんの芝居合戦で見れるなんて・・・豪華というか、素敵な時間というか、素晴らしい時間でしたねー。

男って時に理不尽を笑いながら耐えぬく必要だってあるわけだし・・・僕も社会で鍛えられましたよ。

そういう経験のある人間だったら、今回のクライマックス、超共感出来たと思いますね。

そして、会津の地獄の日々がやってくるんです。


でもねー。日本男児だなあ、って思いますよ。

もう死語でしょ、日本男児・・・でもね。国際化が進む、これからこそ、日本男児・・・この言葉がまた復活すると思いますね。

日本のサムライ達は理不尽にも耐え抜いてきたからこそ、強いんです。


さて、次回・・・覚馬うら夫妻にも、なにやら不穏な空気が・・・会津の地獄の日々、豪気に楽しもうじゃありませんか。

今週のあれ、どうなん?
いやあ、今週は全編素敵だったと思います。言うことないっすよ。

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