「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

1月24日(「運命のひと」雑感!)

2012年01月24日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

えー、雪!ということで、まあ、わかりやすい雪景色ですねー。

まあ、寒いのは当たり前ですねー。ほんと、僕は猫のように、こたつで丸くなりたいです。はい。


さて、昨日は、実は晩酌で、日曜日にやっていた「運命のひと」を観てしまいましたー。

いやあ、「平清盛」の感想は、明日上げます。というわけで、その前に、こっちの方を・・・。


しかし、まあ、沖縄返還の頃の話ということで、沖縄問題が現実化している今に、非常にタイムリーな内容だと思いますねー。


というか、そこにあるのが、昭和の人々の話・・・ということで、なんかこう、子供の頃に出会った人々のようなそんな懐かしい感じがありますねー。

まあ、常にタバコをガンガン吸っているオヤジ達だったり、ねー。

まあ、今は分煙とかで、随分タバコに接しなくてよくなりましたけど、まあ、僕は吸わないんで、ちょっとタバコの煙が苦手なところがあるわけで、

ああいう時代は、ちょっとやってらんなかっただろうなーと思いますね。


しかし、こう、松たか子さんのあり方なんかも、昭和の奥さんって感じで、旦那を常に立てて、自分はしっかり支える感じが、なんか昭和っぽいですよね。

まあ、僕は結婚してないんで、あんまり、詳しいことはわからないんですけど、奥さんとしてのあり方がちょっと違うような気がしますよねー。

っていうか、自分の給料は、全部接待費に使ってしまって、実家から仕送りを受けているってのも、昔風ですよね。


昭和という時代は、そういう感じだったんですかねー。

まあ、新聞記者だから、ってのも、あるかもしれませんけど、ある意味、政治家みたいなあり方だなあと思いましたねー。

今の時代、そんなことやってたら、かみさんに逃げられちゃうんじゃないかなー。

まあ、そんなことを思いましたけど。


まあ、でも、この主人公、弓成さんは、エースな新聞記者なわけですけど、まあ、自分なりの正義を掲げて、正義を実現しようとしている。

それに対して、武市さん、いや、大森南朋さん演じる山部も、別なアプローチで自分なりの正義を実現しようとしている。

そして、弓成の正義に共感したお龍さん、いや、真木よう子さん演じる昭子も、自分なりの正義を実現している。

ただ、そのアプローチの仕方に、問題があるわけです。


まあ、でも、最初の最初は、長崎奉行の、いや、石橋凌さん演じる安西が、弓成を部屋に残したまま外出しちゃうところから始まるわけですよ。

そりゃあ、スクープ狙っている新聞記者を部屋にひとり残したら、どうなるか・・・そんなことわかるってもんですけどねー。

原田泰造さん演じる三木が、

「新聞記者だけは信用するな。あいつらは、スクープが欲しいだけだ」

と言ってましたが、ほんとそのとおりなわけです。

つまり、絶対やっちゃいけないことを最初にしたのは、安西なんですよね。

それが、きっかけになって、昭子による情報漏えいが、続くようになる。

昭子にしてみりゃ、希望のない家庭生活を送っているから、希望に対する欲求不満が高まっていた状況なんですよね。


そして、女性は、毎日恋することが、通常業務です。


だから、正義を実行することに、危険も省みない弓成の姿勢に、簡単に共感してしまった・・・実はそういう言い訳で弓成に恋したのが、昭子というわけなんですねー。

女性というのは、理由さえあれば、行動してしまうもんです。

なにしろ、女性とは、

「見た物に最大限説得され、そこから感情を生み、行動してしまう動物」

ですからねー。

もう、昭子は、それそのものじゃないですか。ねえ。

女性の毎日の仕事は、恋・・・だからこそ、正義を掲げ、使命感に燃える弓成に簡単に恋に落ちてしまった・・・それが昭子なんですね。


しかし、弓成の側は、昭子を利用する相手としか、見ていなかった・・・守るべき相手ではあったけれど、それは、恋ではなく、情報源の秘匿という、新聞記者としての命。

つまりは、自分の為に、昭子を利用し、守ると宣言していたに過ぎないんですね。


しかし、弓成の最大の目的は、アメリカと政府の密約を世に知らしめることだったわけで・・・その最大の目的のために、やっちゃあいけないことをしてしまった。

昭子が手にいれてくれた外務省の電信・・・その証拠そのものをあろうことか、政治家・横溝に渡して、政府を追及させてしまった。

まあ、横溝だって、自分の目的のために正義を実行していると思っていますからね。その目的のためには、手段を選ばないところがあるわけです。

つまりは、弓成も、昭子も正義を実行しているつもりだったけど、最大の目的のために、手段を選ばなかったことが、問題を引き起こす引き金になっていったんですね。


つまりは、正義を実行することに、あまりに真剣になりすぎたために、アプローチを誤ってしまったということになるわけです。


さて、ここで、弓成達が問題視している政府の密約・・・まあ、本来アメリカ側が出すべき金額を出し渋っているので、仕方なく政府が出すということなんですけど、

これー、今の普天間問題と比べて、どうです?

こういう見方が出来るのが、おもしろいんですね。


普天間問題は、結局、沖縄の負担軽減のために、基地を移設しましょうという話です。

それに対して、弓成が追っている話ってのは、結局、お金をアメリカが出すか、日本が出すかの話で、いずれにしろ、沖縄の農民に土地は戻るって話なんですよ。

政府の密約だから、けしからんという話は、まあ、話としても、今の普天間問題に比べると、

「結果的には、農民に土地が戻るんだから、アメリカと日本のどちらが、金を出すかの話なんだから、結果オーライなんじゃね?そんなに大騒ぎする話か?」

という見方もできる。


つまり、普天間問題の方がより深刻だと考えられるんですね。


普天間問題の本質は、もう、ずれてきている印象が強いです。

というのも、民主党が、

「最低でも県外」

と主張して、政権を握ったという事実が、大きく、のしかかっているんです。


日本で一番嫌われるのは、変節漢です。


そして、今の政府が変節漢そのものになり下がっている。

マニフェスト選挙とも言われた選挙で政権をとったにもかかわらず、マニフェストにあることは、実行出来ずに匙を投げ、マニフェストにない、

消費税の引き上げだけに、汲々としている。


「財政健全化のために、消費税を引き上げる」

確かに言っていることは、正しいですけど、実行役が変節漢だと、誰も話を聞きたくないんですよ。

これは、日本人の正義感の問題なんです。


弓成を始めとした昭和の人々が、自分の正義を信じ、汲々として歩いていったの同じで、今の日本人たちも、自分の正義を持っている。

その中に、変節漢の話を聞くとか、それに共感する、という項目はないんです。

税金をあげるという話は、ただでさえ、大きな説得力が必要なモノですが、今の状況で説得力が生まれると、普通に思えますか?


正しいことをやれば、理解が得られる。

そんなもんじゃないんですよ。政治ってのは。

いやなものを押し付けるのなら、それ相応の痛みも自分に強いる。

それがまず、最初の環境整備ということになる。そこから、はじまって、次に高い説得力を持つようにする。

そういう二段階の準備がなければ、話を聞いて貰える環境が整わない。


今の政府のやっていることは、変節漢のくせに、痛みを国民にだけ押し付けようとしている。

パフォーマンス的に突然、議員定数減を主張し出しましたけど、結局、民主党に都合のいいやり方でしかなくて、結局、身を切るなんて感覚すらない。


つまり、今の政府には、説得力がないんです。


だって、有権者との約束であるマニフェストをひとつも実現できないんですよ。

そんな政治家、ありえないでしょう?

説得力がない。政治家の最も大事な説得力がないと判断されてしまったら、そりゃ、政治家として、終りでしょ?

政治団体として、終りだよ、それは。


まあ、とにかく、今の政治がひどすぎるおかげで、弓成が追っている、密約とやらが、

「そんなの、別にいいじゃん。命書けるほどのもの?」

と思えてしまうから笑えますね。


まあ、「運命の人」に戻りますけど、結局、弓成も昭子も自分の正義の為に、他人を信じてしまったから、事態をコントロールできなくなったという、

ただそれだけに過ぎないんですよ。

「他人に期待するな、自分に期待しろ」

僕は、こう思っていますけど、まあ、他人に期待しすぎたことが、弓成たちの命取りになったということでしょう。


まあ、でも、昭和の時代って、ああいう女性がたくさんいたような気がしますねー。

まあ、横恋慕ということですけど、しかし、女性は怖いなあって思いましたねー。

というか、真木よう子さんって、いい役者だなあって思いましたねー。

迫力がありますよね。女性として。

いやあ、お龍さんの時は、あまりよく感じなかったんですけど、この昭子って役は、すごいですよ。

なんか、その色気にゾクゾクしてしまいますからねー。


でも、ああいう女性をああいう立場に置いてしまったら・・・やばいよねーって思います。普通に。


まあ、これから階段をかけ降りていくことになるんですけど、まあ、おもしろくなることでしょう。

ゾクゾクしながら、来週を待ちたいと思いますね。


さて、今日も一日がんばってきましょうかねー。


ではでは。

最新の画像もっと見る