「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

岡村孝子さんの「電車」!(月曜日の歌詞論考!:日本人的美学からの論考)

2010年06月21日 | 日本人の秘密
おはようございます!


昨日は、まあ、なかなかの天気!ということで、

楽しく自転車トレーニングもできて、満足、満足というところです!

やっぱり、週末は、楽しく過ごさなくては、ね!

という感じで、週末の満足が平日の元気に、つながる!という感じですかね!


さて、今日は月曜日!ということで、歌詞論考をいつものように始めていきますか!

えー、というわけで、先日、なつかしいCDをかけていた時に、みつけたのが、

「岡村孝子の「After Tone」」

これ、岡村孝子さんのベスト盤ですけどね。

まあ、岡村孝子さんは、僕が大学時代の頃、トップアーティストでしたねー。

CDは、出せば売れるという感じで、僕も何枚か、レンタルCDして、カセット!に録音したもんです!

その中でも大学時代の僕が好きだった曲が、

「電車」

という曲で、まあ、なんつーか、ストーリーが好きだったのを覚えています。

まあ、彼女は他にも、「夢をあきらめないで」とか、「はぐれそうな天使」とか、いい曲があるのですが、

社会というのを知らない僕が、「社会で健気に生きる女性」というこの「電車」という歌が語るストーリーが

ものすごく好きだった、記憶があるんです。


まあ、というわけで、この曲を論考しながら、当時の僕の思いも、同時に論考しちゃおう!とうわけです。

まあ、まだまだ、あんぽんたんだった、大学生の僕ですから、どんなことを考えていたか!そんなあたりも一緒に論考してみましょう!


さて、岡村さんと言うと、元「あみん」なわけですけれど、

この「あみん」は、さだまさしさんの、「パンプキンパイとシナモンティー」

という楽曲に登場する学生達がたむろする喫茶店の名前、ということで、さださんの作るストーリー性の高い楽曲を

岡村孝子さんは、愛していた、ということで、そういう岡村さんも、ストーリー性の高い楽曲を作っていた

ということなるわけですね。


さて、どんな世界が、広がるのか!

今日も、冷たいアップルティーをぐびびと飲みながら、ゆるゆると論考をはじめましょう!


混み合う電車に押し込まれ

ガラスに額をつけたまま

大きなため息をついたら

なお気がめいる


これは、健気な女性の朝の出社風景ですね。

混み合う電車、ガラスに額をつけるような状況。

非力な女性としては、けっこう大変な状況ですよね。

そして、その状況は、その女性に、大きなためいきをつかせるものだったわけです。

でも、それも、なお気がめいる、ということで、

あまりよろしくない状況なわけですね。


どんなに悲しい夜ばかり

過ぎても会社に着いたなら

笑顔を振りまいて

ジョークのひとつもとばす


彼氏とけんかでもしているのでしょうか。

それとも、彼氏と別れてしまったのでしょうか。

そんな悲しい夜があっても、

会社についたら、そんなことを毛ほども気取られないようにする。

「いやあ、会社って、大変なところなんだなー」

と、僕は社会というものを知らないこの頃、普通に思っていました。

そういう状況で、笑顔を振りまいて、ジョークすら、とばす。

これ、キマグレンの「LIFE」では、自分に嘘をつくみたいな、表現になっていましたが、

このあたりが、やはり、子供から、大人になる時に、皆、ひっかかるわけですね。


まあ、でも、今になれば、会社とプライベートは、別っていうだけで、

別に自分を偽っているわけでも、かわいそうでも、なんでもないんですけどね。

社会に出て、強い自分になれば、ぜーんぜん、こんなこと、へーきで、できるようになっちゃわけで、

結局、そこらへん、弱い自分のままだと、ため息が出ちゃう、ということで、

岡村さんは、弱い女性として、この歌の主人公を設定していることが、だだわかりになります。


だけど、当時の僕は、その弱いけれど、一生懸命生きている女性というものをこの曲から感じて、

ものすごく好きになっちゃったわけですね。厳しい社会に生きているか弱い女性の物語として。


そして、サビです。これが、この曲で、最も主張したい部分なわけです。


何を求めて、明日を探せば、いいのか

大きな海を漂う木の葉のようだわ


これは、もう、社会に働く、か弱い女性の本音でしょうね。

明日、というのは、未来、という言葉で置き換えられるでしょう。

それは、彼氏でもあり、未来の旦那なのかもしれない。

あるいは、仕事に明日を求めるのかもしれない。

女性が社会進出しはじめた頃、だったと思いますから、

そういう女性への応援歌として、書かれたような気がしますね。

まるで、自分が、大きな海を漂う木の葉、という言葉は、

そういう女性達の本音でしょうね。


仕事を始めていたずらに

時間が流れてゆくけれど

けじめと名のついた

卒業証書がほしい



これは、仕事を始めてみたけれど、社会は厳しい、仕事は厳しい

だから、けじめと言いながら、結婚して、退職したい、

ということなんでしょうか。


働くということは、大変なことです。

ストレスもかかるし、責任も果たさなければならない

男性だって、たくさんの人間がうつ病になって、壊れて行く現場もあります。

そういう中、か弱い女性が生きていくのは、ほんとうに大変なことだと、思いますね。

まあ、最も、女性は、その真面目さという特性を生かせば、すばらしい専門職の人間になれます。

そういう素晴らしい女性を、僕はたくさん知っていますし、やはり社会のかかわり方によると思いますね。


でも、僕は若い頃、しみじみと同僚の女性と一緒にお酒を飲んで、

「そろそろ、仕事は、いいかなって、思うようになったかな」

という言葉を聞いたことがあります。

その女性は、その言葉をささやいてから、8年くらい仕事をしていましたが、

やはり、結婚退職されましたね。


やはり、結婚退職というのは、女性にとって、シンデレラストーリーなんでしょうね。

そういうのを、求めているのが、働く女性ということなんでしょうね。


誰もが自分の生き方を

見つけて歩いてゆくけれど

私は変わらずに

私でいるしかない


これは、大きく自分の生き方をみつけて、変わっていく人を眺めて、

弱い自分を、なぐさめている言葉なんでしょうね。


僕はどちらかと言うと、ずんどこ自分の生き方を変えてきた人間なんですけど、

この歌にこころを動かされた大学時代は、そんなことになるとは、つゆとも知らず、

この弱い自分をなぐさめる主人公に共感を抱いていましたね。

というより、そういう弱い女性が健気に社会に生きているストーリーにやられていたんですね。



あなたを失くしてまでも決めた道を

悔やむ程弱くなった私をしかって



ここで、実は、ネタばらしが行われるわけです。

つまり、自分が今、ため息をついたり、結婚を夢見ていたりする、その道を歩いているのは、

自分が決めたのであって、さらに、彼とすら、別れて決めた道だった、ということなんですね。

そして、その道を、悔やむなんて、そんな私をしかって、と言っているわけです。

悔みながらも、でも、それじゃ、いけない、と強いこころで、思っている強い女性が

語られているわけです。

僕は、このフレーズに感動したんですね。

弱い弱いと言いながら、実は、強いハートを持つ女性だった、というギャップストーリーに。

彼を失くしてまでも、決めた道なんですよね、その道は。

そこを健気に歩いている、ハートだけは、強い女性というのが、語られていたわけなんですよ!

いやあ、また、出たギャップストーリー!

ストーリーを強調する方法ですね!

それにやられていたのか、大学時代の僕は!

なるほどねー!


あなたを失くしてまでも決めた道を

悔やむほど弱くなった私をしかって


と、もう一度、一番いいたいことを歌います。

二度同じフレーズを歌って、強調しているわけですね。


あなたを失くしてまでも決めた道を

進むほどずるくなって明日を変えたい


そして、最後に、成長が語られるわけです。

悔やむほど弱くなっていた、女性が、

ずるくなって、明日を変えたい!

と、変化、成長への希望を語るわけです。


僕は、この最後のフレーズが、大好きで、

この歌が、ほんとうに好きだったですね。


か弱い女性が、ずっと自分を卑下していた女性が、最後の最後に、成長への希望を語る。

そこに、やられました。これも、ギャップじゃないですか。

ずっとサゲていたのに、最後に自分アゲ。


自分アゲが、超強調されたわけです。

そこに僕はやられていたんですね。


健気な女性の、成長物語、というのが、この曲のキーだったんですね。


結局、この歌は、弱くて健気な女性なんだけれど、最後に、成長すらねらう女性、

ということで、社会の縮図、というか、社会にある女性の本質を歌い上げた、

だからこそ、社会を知らない、大学時代の自分が、夢をもった歌、だったんですね。

当時の自分は、こういう健気な女性を好きだったんだろうなあ、と、普通に思えます。

まあ、社会なんて、出てしまえば、慣れますし、強くもなります。

働く女性も、今は、多いですしね。

みんな、いろいろ自分にうまく、やってますし、経験を積めば女性は、強い。

そういう今の感覚から言えば、この曲は、まだ、社会に出て、二、三年の女性の歌のような気がしますね。

でも、今、聞いても、この曲は、好きだな。


やはり、ストーリー性の高い、曲というのは、いいものです。

今回は、曲のストーリー性、というものについて、勉強したような気がしますね!


さて、今日も長く書いてしまいました。

ここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました!

また、次回、「翔ぶが如く」シリーズで、お会いしましょう!


ではでは。

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