こう、僕は、
「人間とは、しあわせになるために、生きている」
と規定しています。
その中でも、日本人には、生き方の形態が、3つあって、
「しあわせに一番近いのは、毎日自分の生き方を思考しながら、社会に対して手続きを踏み、望む現実をバンバン引き寄せる「論考者」だ」
としています。
「しあわせに、二番目に近いのは、毎日流れてくる課題に取り組みながら、それを処理することで、望む現実に向かおうとする「現実調整者」だ」
としています。
そして、最後、
「しあわせから、最も遠いのは、現実が怖くて、何かに逃げ込んでしまう「逃げ込み者」だ」
としています。
まあ、だから、「逃げ込み者」になっちゃ、いけないんですよ。おもっそ、不幸になりますからね。
その「逃げ込み者」の中でも、「俺偉い病」になったら、もう、終りです。コミュニティの皆から、嫌われて、そのコミュニティにいられなくなるわけですからね。
まあ、つまり、コミュニティ的に死を迎える、ということで、最大の不幸を呼んじゃう、ということですね。
例えば、これ、いろいろな例があるんですけど、例えば、家族というコミュニティの旦那さんが、「俺偉い病」にかかった例について、取り上げてみましょう!
例えば、朝、かみさんと旦那さんが、やりあったとしましょう。まあ、よくあるパターンです。
旦那さんも、かみさんも、不快な感情を持つわけです。
そして、感情というのは、根雪のように、降り積もるわけですねー。
さて、夜、旦那さんは、家に帰ってきます。
もちろん、不快な感情は、そのまんまです。
このあたりは、男性も女性も同じわけです。
旦那さんは、夕食の食卓につくわけです。
かみさんも、しょうがなく、食卓について、おかずを用意し、ご飯をよそう。
旦那さんは、まあ、男性ですから、理性が、あるわけです。
だから、
「しゃーねーかー」
と思いながら、口を開いたりするわけです。もちろん、理性で、感情を抑えつけながら。
「いやあ、今日は仕事がうまくいって、課長に褒められちゃったよ」
なんて、ちょっと作り笑顔で、言ったりするわけです。
まあ、
「俺って偉いなあ・・・」
なんて、思いながら。はい、俺偉い病です。
これ、相手が男性だったりすれば、
「へー、どんな仕事だったん?」とか、
「そりゃ、よかったねー」
なんて、話につながるもんですが、女性は、男性とまったく違う生き物なんです。
まず、かみさんの立場に立ってモノを考えてみましょう。
女性というのは、見たものに最大限説得され、それを感情にする生き物です。
そして、女性というのは、男性を見た瞬間、
「素敵!」か「ゲ!キモオタ!」
と、見たい映像か、見たくない映像か、判定してしまうんですね。
だから、このかみさん・・・仮名有希さんにしましょうか。
有希さんは、朝から、感情を害していますから、基本、旦那さん・・・仮名隆をみたくないんです。
「見たくない」
んですよ。だって、
「気分を害する映像!」
という判斷になってますからね。
そこを押して、
「家族だから」
という女性としては、最大の理性を使って、
「見たくない映像」
を見ているわけです。食卓に座っているわけです。
これが、有希さんにとって、家族としての、最大限の配慮だったりするわけですよ。
さて、一方、隆の方は、というと、
「嫁なんだから、夕食を賄うのは、当然」
という目で見ているわけです。そして、有希さんの気持ちなんぞ、まったく考えていない。俺偉い病特有の症状ですね。
そして、あろうことか、
「感情を理性で、押さえて、おもしろい話をして、家族融和を図っている俺って、偉いよなあ」
と思い込んじゃっているわけです。最悪な、俺偉い病患者なんです。
有希さんの立場に立って、モノを考えてみましょう。
「見たくない映像」
を我慢して見ているのに、さらに、
「いやあ、今日は仕事がうまくいって、課長に褒められちゃったよ!」
などという、女性にとっては、何の意味もない言葉を吐いて悦に入っている隆の映像。
「何、くだらないこと、言っているのよ!」
と、怒りに拍車がかかります。
いや、もちろんね、有希さんも、普通にいい感情を持っている時だったら、
「そうなの?それは、よかったじゃなーい」
くらい言ってくれますよ。女性というのは、素敵な男性のサポートをすることが、最大の喜びですからね。
でも、今、隆は、「ゲ!キモオタ」判斷の男になっているわけです。
だから、女性の感情を害するというのは、男性は、やってはいけない。あるいは、やってしまったら、
女性の感情をケアする行動をとらないといけないんですね。
隆は、それをやっていないから、どんどん、有希さんの感情を害していくわけです。
それに、女性にだって、理性はあります。しかし、あまりにも、感情が害されているので、理性が飛んじゃっているんですね。
そして、隆がよかれと思って出した言葉は、有希さんには、ただの自慢話に聞こえて、さらに感情を害するわけです。
感情を押さえて食卓に座った有希さんですが、もう、我慢出来ない状況にまで、なっています。
そうすると、もちろん、女性は、感情が顔に出ます。
「ギロリ」
と隆を睨んだ有希さんに、隆は、隆で、
「なんだよ。俺がせっかく、家族融和のために、言葉を出しているのに。感情を押さえて理性的に行動している俺に、なんだその顔は!」
と、有希さんの感情など、まったく無視し、あろうことか、俺は偉いんだ、アピール。
「もー許せない、こいつ嫌い。もうだめ!許さない!」
と、隆を睨みつけたまま、考えがまとまった(感情がまとまった(笑))有希さんは、席を立ちます。
女性は、感情を言葉にしません。ただ、行動化するだけです。
すると、隆は、
「ちょっとおまえ!まだ、飯終わってないだろ!」
と、怒りを顕にしますが、その言葉が、さらに有希さんの怒りを増長させます。
「なによ。自分のことばかり。食事なんか、ひとりで、とればいいのよ!」
と、さらに怒りの感情の中、彼女は、昼間用意していた、荷物を手にすると、食卓で、不快な感情のまま、ふんぞり返ってテレビを見ている隆の前に立つと、
「お世話になりました」
と、隆の方も見ずに、頭を下げると、家を出ていくのでした。
隆は隆で、俺偉い病にさらに逃げ込み、
「ふん、勝手にしろ(どうせ、一週間もすれば、吠え面かいて帰ってくるわ)」
とうそぶきながら、夜は更けていきます。
もちろん、有希さんが、帰ってくることは、二度と、ありませんでした。
(おわり)
って、何でストーリー化?(笑)。
まあ、俺偉い病の典型例ですねー。
男性は、こういう俺偉い病にかかっていませんか?
こうなっちゃうと終りなんですねー。
というか、女性というのは、感情性の動物で、感情のケアが大事なわけです。
かみさんだからといって、相手の感情のケアを忘れると、すーぐこうなっちゃうわけですねー。
いやあ、俺偉い病、こわいですねー。
こうならないように、女性の感情のケアは、必須なんですねー。
「俺偉い病」にならないこと。
女性の感情をケアすること。
これが、家族のしあわせのために、大事なことなんですねー。
ではではー。
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