「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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第七回 乙女通信 「将軍の首」

2013年02月23日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
大河ドラマ「八重の桜」感想 乙女通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●別れる女性の気持ちにジーンとなっちゃって、さらに容保候物語に、つーか、綾野剛さんの演技に感動した今回でした!
えー、というわけで、今回は「別れる女性の気持ち」「会津藩容保候物語」の2本!みたいな感じでしたね。

前半、たっぷりと別れていく男性たちをひたすら愛する女性たちの物語が語られ・・・なんか最近僕は毎日ラブ・ストーリーを書いているおかげで、
かなり女性の気持ちになっていたりするんで、このあたりは女性の気持ちになって見ていましたね。感情もそうなってまして・・・。

うらにおみやげを買っていく、やさしい覚馬・・・「きれいだぞ」なんて覚馬は普段言っていないでしょうから、あれ言われて、ものすごくうらはうれしかったはずですよね。

だから、もう、うらさんのあの覚馬の背中にすがりついちゃう気持ち・・・あれね。言葉にしないから、余計伝わるんですよね。

なんかよくわかったなー。というか、あの瞬間、僕も女性の気持ちになって見てました。
こう、女性って、毎日恋をするために生きているわけですから・・・好きな男性を視界の中にずーーーっと入れておきたいのが女性ですから、
それを取られてしまうのは、ほんとに辛い・・・だから、市川実日子さん演じる二葉がうらやましい・・・そんな感情になるんですねー。
でもなんか、あの会津の一行が出立していくあのシーンで、女性達が様々な思いで見つめるシーン・・・なんかジーンとしちゃいましたね。

完全に女性の気持ちになって見ていますね。僕は。

そして、江戸藩邸での容保候の決意・・・やっぱね。あの時代、京都を守護出来るのは会津しかいませんでしたよ。
そして、容保候は、命令するんじゃなくて、頼むのね。藩士たちに。
やっぱり、ああいう殿様だったら、日本男児は、
「ぜってえ、俺が殿様を守る。やったるぞー」
ってなるよね。いやあ、この容保候がいいんだなあ。

そして、あの三条大橋を渡っていくシーンは、まあ、VFXでしょうけど、なんか歴史の一シーンをほんとに目撃しているような、そんな興奮がありましたね。

いやあ、こういう映像を見せてくれるから、大河ドラマは素晴らしいんですよね。

まあ、僕なんかは会津のこの幕末の話なんかは、幾多の作家さんの小説でしか知りませんから、映像化ってほんと大事ですよね。
あの三条大橋のシーンは、ほんと、なんかグッと胸に来るものがあって・・・まあ、会津藩の悲劇を知っているだけに、様々な思いが去来しましたねー。

そして、容保候の白面の青年武将ぶりですよ。なんと言っても。

やっぱりねー。めぢからバリバリでキラキラした目の表現がうまいんですよ、綾野剛くんは。
あの馬の騎乗シーンも美しいし、ほんとに歴史の一シーンを見ているかのような、そういう迫力がありましたよね。
それでいて、なんか綺麗なモノが汚いモノに汚されていくような・・・純粋さが汚されていくような、そんなイメージがありますよね。この頃の容保候って。

だから、綾野剛くんは、ほんとに上手いなあって、思いますね。

それから、僕は孝明天皇が容保候に紅色の服を下賜されて、「直垂にでもするがよい」と言ったエピが大好きで、もう何度も小説を読み返したりしてきたんですが、
そのシーンが映像で見られたのも素晴らしかったんですね。
しかも、その孝明天皇のキャスティングが市川染五郎さんですよ・・・もう、ありがたさ大爆発という感じで、ねー。
まあ、僕も歌舞伎ファンを自称していますが、昨年の夏の染五郎さんの事故に始まり、歌舞伎界は、2人の大看板を亡くし・・・ちょっとキツかったですからね。
そこに染五郎さんの満面の笑みですから、別な意味でありがたかったですねー。
まあ、キャスティングの妙というか、もちろん、事故った時にはもう、キャスティングされていたんで、事故ったから、キャスティングしたわけじゃないんですけど、
でも、なんか、ちょっとうるっとまで来ちゃいましたね。いやあ、歌舞伎界もがんばっていこう。

そして、容保の最大の理解者、孝明天皇が登場するや、今度は敵役とも言える慶喜さんも登場。

まあ、幕末の物語はこの慶喜さんをどう描くかで、微妙に味が違ってくるんですよね。
まあ、今回も、頭が切れすぎて他人に全く信用されない「俺偉い病」の慶喜さんでいくらしいですから・・・やっぱこんなひとを最後の将軍に選んじゃったから、
滅んじゃったんだねー。江戸幕府は。

つーか、ひとがいなかったんだろうね。まあ、今後が楽しみですが。

さて、浪士たちの話を聞くことで融和を図ろうとしていた容保ですが・・・足利将軍家の首が並べられて・・・浪士達の目的が、
「尊皇攘夷」などではなく「倒幕」であることを見抜いた容保は烈火の如く怒り・・・いやあ、このシーン素晴らしかったよね。
このひとアクションなんかもやるんですが、あの立ち上がり方の表現が怒りを示す素晴らしい表現で・・・また、めぢからバリバリだから、怒りの表現が伝わる伝わる。

「あいつ若造の癖に、「こういう芝居でどうだ!」って直球投げてくんのよ。こっちも「なにくそ」って、そっちがそうなら、こっちはこうだって、演技合戦してるのよ」

って、西田敏行さんが嬉しそうにインタビューに答えていましたが、その笑顔の理由がよくわかりますね。毎回ほーんとに演技に工夫している様がわかるし、
演技合戦になってるもん・・・大河は、こうでなきゃねー。

それに綾野剛くんのめぢからバリバリの目がいい演技していて、こちらも感心しますねー。
まあ、男性はめぢからバリバリで、なんぼ・・・ですから。僕もめぢからはバリバリマックスですよー(笑)。ま、それは置いておいて。

まあ、来週は新撰組も登場してくるし、幕末も盛り上がって来ましたねー。

えー、そういえば剛力彩芽ちゃんも出てましたね。いやあ、なんか八重さんもなんか大蔵さんに告られそうになってましたが、良い感じで、
川崎尚之助さんが登場してきて・・・まあ、あのあたりは、お約束ですねー。

まあ、でも・・・僕も女性の気持ちになって見てますねー。この大河ドラマは。

だから、僕は綾野剛さんの容保に目がハートマークになっているのかもしれませんね。
となると慶喜のことを嫌いになりそうだなー・・・ま、それもおもしろいけどね。

松平春嶽さんを村上弘明さんが好演していますが、僕はこの俳優さんも大好きで・・・昔スカイライダーやってたのにねー。

まあ、村上弘明さんも東北のご出身ですし・・・やっぱりこのひとの時代劇って決まりますねー。

なんか時代の動き出した感のある「八重の桜」ですが、まあ、容保候物語でもありますから・・・次回も楽しみにしましょう。

今週の喜び
まあ、今回は容保候物語と化していて・・・三条大橋のシーンなんて、しびれましたねー。
あと、最後、烈火のごとく怒る容保候のシーンも満足しました。
やっぱり、俳優さんってすごい表現力持っていますねー。

尊皇攘夷にかぶれた人間を「狂ってる」と表現したのは、本質的な指摘だったように思えましたね。

容保候達にすれば、天誅騒動で治安が不安になっている京を沈静化し、将軍家を守るために運命を受け入れて京に登ってきたのに、
実はそれは倒幕を目的とした運動であると見抜いてしまえば、あとは倒幕を阻止するために動く以外ないですからね。
まあ、だから僕的には容保と会津藩は幕府を守るために血を被ってまで京で戦ったのに、慶喜はその会津と容保候を棄てるんですから、
情も何もあったもんじゃない・・・僕は慶喜も幕府も、会津を見捨てた瞬間、後世の歴史からチキン指定を受けたと思っていますね。

削除すべき日本の歴史の敵・・・朝敵以上の最悪の敵指定ですね。

義も何もあったもんじゃない・・・それは武士の倫理に反するばかりでなく、江戸幕府も慶喜も、もはや武家の倫理すら、無くしてた・・・だから削除された、
そういうことでしょうね。

「俺偉い病」の人間は、いつの時代も削除される・・・そういうことでしょう。

逆に会津は的確に手を打っていった・・・新撰組の投入もテロ対策特殊部隊ですからね。彼らは。今の時代に続く正しい選択だったと言えると思います。

時代は流れていきます。

幕末の会津の素晴らしさを楽しみながら、今を生きていきましょう!

歴史はつながっているのです!

今週のあれ、どうなん?
うーん、大蔵さん、ちょっとわかりやすすぎ・・・まあ、お約束だから、しょうがないか。

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